以下の内容はhttps://aru47.hatenablog.com/entry/2025/12/02/132225より取得しました。


卒論攻略の手引き

卒論シーズンですね。

研究室における卒論攻略を備忘録的に置いておきます。

これから書き始める人は、ぜひ参考にしてください。

研究室における卒論スケジュール例

  • 12月 先輩の卒論を読み、構成案などを参考
  • ~12月末 卒論にできそうな研究データが上がってくる(と願う)
  • ~12月末 卒論の 骨組み(アウトライン) を教員に確認
    • 本文に入る前に、書く内容を箇条書きレベルで洗い出す
  • 年末年始 卒論本文執筆開始。埋められる所はより早く埋めておくと余裕をもって過ごせる。
  • 先輩に論文を送り、レビューしてもらえる形に仕上げる
    • てにをは、など文法や説明がわかりづらい箇所など先輩レビューで補完
    • データは仮でも良い
  • 先輩チェック後に教員レビュー
  • 1月15日 研究室内卒論締切
  • 1月30日 卒論提出
  • 2月最初 卒論発表

あくまで自分のペースですが、余裕のある時に出来るだけ進めてしまうのが吉

いきなり書こう!と思っても途方に暮れてしまう君へ

杉浦先生の60QAの埋められるところを埋めてみてみよう。

docs.google.com

アウトライン作成の訓練にもなるし、研究の全体像が自然と整理されていきます。

骨組みを最初に作る重要性

卒論では「とりあえず本文を書き始める!」と突っ走りたくなるものです。

しかし多くの人がいきなり本文を執筆しはじめて途中で混乱したり、章構成がぐちゃぐちゃになったりする経験をします。

だからこそ論文本文を書く前に「骨組み(アウトライン)」を設計することこそが、最も重要な作業です。

アウトラインは、論文全体の “設計図” であり、基礎工事と同じ役割を果たします。

1. 論文のゴールが明確になる

研究にはさまざまなデータや考察があり、執筆時には膨大な情報が流れ込んできます。

その中で迷わないためには、まず 「何を伝えたいのか」 を明確にしておく必要があります。

骨組みを作ることで、

  • この論文の主張は何か
  • 読者に何を理解してもらいたいか
  • どこを詳しく説明し、どこは簡略化するか

といった “ゴールと優先順位” を最初に整理できます。

2. 書くべき内容/書かなくてよい内容がはっきりする

実験を頑張ったので、やったことを全部卒論で書きたくなると思います。

しかし卒論では、すべてのアイデアや実験結果を詰め込む必要はありません。

むしろ冗長になると主張がぼやけてしまいます。

  • 必要な情報
  • 削除すべき情報

が明確になり、無駄を省けます。

3. 章構成の整合性とストーリー性が生まれる

良い論文には “読みやすい流れ” があります。 序論から結論まで、論理が自然につながるストーリーをつくることが理想です。

骨組みを作ることで、

  • 読者がどの順番で理解するか
  • どの章でどんな疑問に答えるか
  • 一つ前の章が次の章の理解をどう助けるか といった “ストーリーライン” を事前に確認できます。

章の順番を後から入れ替えるのは大変ですが、骨組みの段階なら簡単です。

研究室では骨組みの段階でレビューをしています(実際の国際学会論文を書くときも同様です)

追記: 教員目線の発言ですが、うちでは多くの学生が院進することもあり、完璧な卒論を目指すよりかは"新規性のある研究を技術的文書としてまとめる"と言うことに重点を置いています。新規性がある技術を人に伝える、という経験は殆どの学生は初体験であるため、スムーズに実行するのは難しいです。その辺りの技術をアウトライン構成を通じて指導することに重点を置いています。

また新規性をしっかり出すために、実験はかなり締め切りギリギリまでやっているかもしれません。また終わらない事もしばしばなので、ある程度妥協点を見出す必要もあります。その後に3月辺りに国内学会に出したり、より磨き上げて夏くらいに国際学会やジャーナルに出すなどの流れで進めていきます。

骨組みの例

省略してますが、実際には各章で何を書くか、箇条書きレベルで書いていきます。

骨組みの例

タイトル(仮)

次世代センシングシステムにおける計測手法とセキュリティ課題の抽象的検討

1. 序論

1.1 研究背景

近年、光学・音響・電磁波など多様なセンサを用いた空間計測技術が進展している。
特に距離情報を取得する計測デバイス(以下、汎称して「アクティブレンジセンサ」)は
ロボティクス、交通、産業分野において重要性が増している。

1.2 研究目的

本稿では、代表的なレンジセンサ方式の一般的な原理と、
それらが直面し得るセキュリティリスクについて議論する。

1.3 本論文の構成

2. 原理

2.1 距離計測の一般原理

2.2 使用される光・波長の概念

2.3 物体検出アルゴリズム

3. 先行研究

4. 次世代レンジセンサの測定

5. 提案手法

5.1 概念

5.2 評価方法

6. 実験結果

7. 結論

TexかWordか?

卒論執筆のツールには大きくワードかTexがあると思います。

メリット・デメリットを理解してどちらで書くか決めましょう。

Wordのメリット

  • 使い慣れている
  • すぐに書き始めることができる

Wordのデメリット

  • 引用文献、図表番号の管理が大変(提出前にバグって発狂する・・)

卒論は50P~100P~と今まで書いた文書の中でも最大なものとなると思います。

終盤になるとwordが扱える限界を超えてきて、フォーマットが崩れ始めます。

Texのデメリット

  • 新しくTexを覚えなければならない
  • なんかとっつきづらい

Texのメリット

  • 長文であっても図表番号、引用文献管理が楽
    • 数百あっても問題なし
  • フォント、数式が美しい
  • 慣れれば楽

Texの環境構築

Texはローカルでも良いですが、Overleafというウェブアプリで簡単に作成できます。

www.overleaf.com

Stanfordを始め、様々な研究大学で標準的に利用されています。

無料なので是非登録してみましょう(先輩の修論プロジェクトを引き継げると一番良い)

AI校正

AIを賢く使って文法推敲や骨組みの改善に使いましょう。

完全に内容を生成してしまうと単位没収になるので、あくまで「自分の文章を磨くための道具」として使いましょう。

例:

  • 以下で与える論文のセクションの記述に対して、構成の改善案とコメントをちょうだい。
  • この文章の文法をチェックして
  • 査読者になったつもりでこの論文の弱点や改善点を指摘して



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