■ 赤カレイの煮付け
子を抱いた今が旬の北海道産
カレイの仲間は日本各地で周年漁獲される魚類ですが、この " 赤カレイ " は東北から北の冷たい海域を好み、殊に産卵を控えて子を抱いている今時期が旬と言われる冬の魚です。
母上が餃子の皮を焼売の皮と間違えて購入してきた日、市内の某ショッピングセンターに入荷していたそうで、カレイの煮付けが好きな彼女はエロおやぢの作る煮付けに大いなる期待を寄せて買い求めてきたようです。

何故に " 赤カレイ " と呼ばれるかと申しますと、普通は真っ白なカレイの下面が少し赤味を帯びていて特徴的な色姿をしているのですね。お味の方はごくフツーのカレイ類の美味しさがありますけれど、前述のようにたっぷりと子を抱いていて煮付けには申し分のない食材です。
いつもの如くちょいと甘辛加減に濃く調味し、日本酒の肴にちみちみとクチに運ぶヨロコビを思う存分に楽しもうではありませんか。

ふわふわと柔らかな身肉、適度に脂ののったその麗しい食味には「この魚を選んでもらってよかった…」と幸福感がじんわりと押し寄せてきます。あぁ堪らなく日本酒が美味いぜ。
そしてもうひとつのお楽しみである子ですね、生姜と鷹の爪が利いた甘辛いそのお味がクチの中でねっとりうっふぅ~んと纏わりついてくるのですが、次第にぷちぷちとした歯触りに変化してゆく様はウニとかイクラなどとはまた別のベクトルで、食す者を虜にするわけです。
あ~旨いなあ…子は腹の両側に入っているので、半分残して明朝のゴハンのオカズにしようではないか。こっくりとシミた煮汁が朝食ゴハンを天国に導いてくれるのよ。

