■ 駿州焼そば
響き合う名産品
まずまずの水揚げとなった駿河湾の桜海老秋漁も昨年12月でいったん休漁となり、本年3月の春漁再開まで少しの間お別れとなっております。昨年は漁模様が多少持ち直したこともあって市場価格は安めに推移し、ボンビなエロおやぢもその美味しさを何度か堪能いたしました。
これまでやったことのなかった『桜海老の吹き寄せかき揚げ』などにも挑戦し、あ~やっぱり桜海老ってのは本当に美味いよね~とより強く認識した次第ですが、そのころはちょうど秋漁も終わりに近づいていた時期でしたので、生の桜海老を少しだけ冷凍して保存しておきました。

さてその冷凍の生桜海老をどうお料理に生かすか…また " かき揚げ " では能がないし、さてさて如何したものか…と考えているところに、昨年の春に出回っていた香味野菜を使った『茶きそば feat. エシャレット』ですね、この時の " 茶きそば " という富士宮焼そば用の麺を思い出したわけです。おしおしコレだよ、こいつと桜海老でキマリだな...と急ぎ近所のスーパーに走り、最適解はスグに見出されるわけです。
昔からこの富士宮から由比・蒲原にかけてのエリアではソース焼そばに干し桜海老を入れるというぷちゼイタクなバージョンが存在しておりまして、近年その高騰からすっかり提供するお店はなくなってしまいましたけれど、庶民のココロには「あ~ムカシはよく食べたんだけどなあ…」といった思い出が今でも残っているわけです。

そこで生桜海老を使ってそいつをリニューアルしてみようじゃないか、と思いついたわけですよ。富士宮焼そばに必需品のキャベツではなく、もう少し甘みが少なく瑞々しいシャッキリ歯応えの白菜を使った焼そばです。
生桜海老と白菜を軽く炒めたら " 茶きそば " 投入、あとはいつも通りだし粉と少量の水で蒸しながら焼き上げてゆきます。調味は桜海老の色を殺したくないので塩コショウのみ、あまりヨケーなことはしない方がこの組み合わせの妙を楽しめるでしょう。
風味の強さは干し桜海老に負けますが、旨味と甘みはやはり生桜海老ならではのもので、ドッコイの勝負ですな。塩コショウだけのストレートな調味なので " 茶きそば " の風味もしっかり活きてます。
へえ~美味いじゃないか、どこぞのお店で提供すれば名物に昇格する可能性も大きいと思いますよ。駿河湾名産の桜海老と、同じく駿河の国に茶の薫り~の麺、響き合う名産品のお料理は名付けて『駿州焼そば』ってのは如何でしょう。
すみませ~ん、ビールもう一本追加でお願いします。
■ 睦月の庭風景 真冬の空蝉
鳴き声も 周回遅れで 届くやも
こんな真冬になっても未だ空蝉の姿
秋の台風シーズンから初冬の強い木枯らしまで
ずいぶんいろいろな気象に遭遇してきたはずなのにね
なんだか今にもその鳴き声が聞こえてくるような気もします
