
- 英題:Liberty Inviting Artists to Take Part in the 22nd Exhibition of the Societe des Artistes Independants
- 作者:アンリ・ルソー
- 制作:1905-06年
- 寸法:175.0×118.0 cm
- 技法:油彩、カンヴァス
- 所蔵:東京国立近代美術館
「第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神」は、アンリ・ルソーが1905年から1906年にかけて描いた油彩画。竹橋にある東京国立近代美術館の常設展示室に所蔵されている。
アンデパンダン展は、審査なしで誰でも作品を出品できる展覧会。左にはフランス国旗の三色旗、右にはパリ市の旗が風になびき、青空を舞う自由の女神がトランペットを吹き鳴らし、作品を抱えた多くの芸術家たちが展覧会場へと向かう様子を描いている。
ジョルジュ・スーラやカミーユ・ピサロなどの主要会員の名、そしてルソー自身の名前が記されたプレートを持つライオンの隣には、アンデパンダン展の会長とルソー自身が握手している。
原田マハ『Contact art : 原田マハの名画鑑賞術』

原田マハは著書『Contact art : 原田マハの名画鑑賞術』のなかで、ルソーを「いちばんの親友」と語り、この絵を名作中の名作と讃え、何十回も東京国立近代美術館の常設展示室を訪れている。
ルソーは夢に向かって一生懸命頑張るというよりも、むしろ作品を描きながら実際にその夢の世界を生きている。
絵画レビュー:

ルソーはこの絵を、国旗のように三色に分けている。地面と人々を包む温かな茶褐色、街路樹の緑、そして画面の大半を占める空の色。そのトリコロールは、革命の象徴であると同時に、“生きる詩”だ。最も広がるのは青。この絵は、自由と希望、そして何より“青春のスカイブルー”に満ちている。ルソーは絵を描くたびに、人生の何度目かの青春を送っている。
空も地上も祝祭のリズムで脈打っている。よく見るとこの絵は少し、いや、かなり奇妙だ。空に浮かぶ自由の女神が、あまりにも大きい。下の人々の十倍はあろうかという巨体で、祝日に迷い込んだ優しいゴジラ。それでも不思議と怖くはない。むしろ、この巨大さこそルソーの夢のスケール。
その姿を見ていると、心のどこかで音楽が鳴りはじめる。「ラ・マルセイエーズ」でも「ラッパのマーチ」でもない。それは、ルソー自身が心の中で吹いていた“自由のファンファーレ”。空へ向かって鳴り響く、誰にも奪えない内なるトランペットの音である。
ルソーは絵筆を楽器に変え、絵の中の空気を鳴らしている。国家を讃えるためではなく、人生そのものを祝うためにこの空を描いた。一人の無名の市民として、誰よりも高らかに世界へ呼びかける。
「見上げよ。空はまだ祝える」
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