興味のないことには無関心でいられる。それがどんな残酷な事でも。アウシュビッツ強制収容所の隣で住む家族を描いてます。
アマゾンプライムビデオで鑑賞。
2023年制作・105分・G・アメリカ、イギリス、ポーランド合作
配給 ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日 2024年5月24日
原題または英題 The Zone of Interest
ネタバレ度40%(後半ネタバレ度90%)

あらすじ
1945年、アウシュビッツ収容所の隣で暮らすルドルフ中佐は強制収容所の所長。
収容所とは壁一枚を隔てた家で妻、子供と暮らしている。
庭師、使用人などもいる普通の家族である。
時々、ユダヤ人から奪った宝石、毛皮のコートで幸せな日々を送っていた。
もっと知りたい方
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90%のネタバレあらすじと感想
事件は何も起きません。
ルドルフ家族の普通の生活を描いてる作品です。
ただ、ユダヤ人から奪った衣類、宝石などを友人たちに自慢する妻/ヘートヴィヒにはとても違和感がありますね。何とも思わないの?それを着れるの?って驚きました。
隣の収容所のことも、ルドルフと普通の会話をするし、悪いとか、恐ろしいこととか・・・何とも思っていない様子が不思議でした。
でもよく考えると、ルドルフは収容所の中を見て、聞いて知っていても、妻のヘートヴィヒは見たことはなかったのでしょう。
だから、想像も出来なかったのかな?と。
私たちは映画などで情報を得て、収容所で何が起きて、どんな様子だったのか、想像出来てしまうからこの映画を見て驚くのかな、と。
「収容所」と名前は知っていても、中の様子を見たことがなければ、違う感想になったのかもしれない、とも思います。
音、声が収容所から聞こえるのですが、様子は映りません。煙突の煙は映ります。
その音を聞いて私たちは「想像」します。それがどんな恐ろしいことなのか。
ルドルフは真面目に仕事をしていて転属が決まります。ヘートヴィヒは一緒に行くのを拒み、子供と家に残り、ルドルフは単身赴任となります。
ヘートヴィヒには、隣に収容所があろうと関係ないのです。庭も手入れして彼女の理想の家だから。
ヘートヴィヒ母が家に来て、数日を過ごすのですが途中、娘に挨拶もせず、置き手紙を残して帰宅します。
母親は焼却炉の臭い、音などに耐えられなかったからです。この感覚こそ、普通だと思いました。
子供が一人、部屋で遊びながら、外から聞こえる声を聞いてます。
「リンゴの奪い合いです」「看守」「沈めろ」などと聞いてるシーンがあります。
あれを聞いただけで恐ろしくなりますよね。
後半、ルドルフは胃腸が悪くなり、吐き気に苦しみます。それがどんな意味なのかはわかりません。たぶん、ストレスなのでしょうね。
最後、収容所の展示施設の様子が映ります。この清掃シーンも色々な意味で驚きでした。
人は自分に興味がないことは想像も出来ないのか、それともヘートヴィヒが異常だったのかはわかりません。
映画館では見たくないタイプの作品でした。
私が視聴したホロコーストの映画では「縞模様のパジャマの少年」の方が胸に響きました。
興味のある方はどうぞ。(残酷な描写はありません、音だけです)
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★2個(満点5個)