人間の生きづらさ、特に支配的な母親に育てられた娘の生きづらさについて書かれた本。著者は自身も幼時に母親から虐待的な仕打ちを受けており、その関係で、アダルトチルドレンの研究や、そこで当事者が感じる自責感などについて研究を重ねてきた。結局、人が自分を責めてしまうのは、それが一番本人としては合理的な説明であるからだ。なんでも自分が悪いと考えると、自分の受けている辛い仕打ちも説明がつく。そうして人は自分を責めてしまう。
著者自身もそうだが、世の中にはこれだけ母娘の関係で苦しんでいる人たちがいるということがよくわかる本だった。私は幸い親に恵まれ、何の虐待も受けずに育ったが、アルコール依存症の父親から虐待を受けて育ったアダルトチルドレンなどは、心に深い傷を受け一生生きづらい思いをするのだろう。読んでいてとても心が痛んだとともに、社会的に解決すべき問題だと思った。