ダークな性格について整理してある好著。悪性格の代表的なものは3つあり、ダーク・トライアドと呼ばれている。それはマキャベリアニズム、サイコパシー、ナルシシズムである。マキャベリアニズムは利己的に政治的な行動をする性格、サイコパシーは冷酷で他人の痛みを感じない、ナルシシズムは自己愛により万能感や心理的不安定性を抱える。いずれもたにんの幸福よりも自分の利益を第一に考えるところで共通している。
近年の悪性格についての心理学における議論を丁寧にまとめていて非常に面白かった。結構あの人はこれかな、とか、自分もこれに該当するかも、とか、いろいろ考えさせられた。ダークな性格を持ちながら社会的に成功する人は多いようで、動じなさと行動力はビジネスの面では確かに役に立つかもしれない。遺伝か環境かというお決まりの議論もあったり、とにかくダークな性格についての最新の議論を読みたいならおすすめである。