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シドニー・W・ミンツ『甘さと権力』(ちくま学芸文庫)

 砂糖の生産と消費をめぐる世界システムに着目した本。17・18世紀の世界システムの作用によって、砂糖は生産し消費されたが、そこには奴隷制度やプランテーションの存在があった。甘みや砂糖は権力の象徴としての機能を持ちつつ、それが徐々に大衆化していった。19世紀都市労働者の生活において、ティーブレイクなどの形をとって砂糖は大きな役割を果たしていった。世界で最初の産業革命は、ヨーロッパ内のマニュファクチュアに先立って、植民地における砂糖プランテーションにおいて起こった。

 砂糖をめぐる歴史人類学であるが、これだけ広い視野をもって大きな規模で論じることに、まず著者の類まれなる知性の発現を見て取れる。砂糖が始め医薬品として用いられていたことなど、初めて知ることも多かった。なによりも、サトウキビプランテーションがかなり早い段階で工業的に行われていたことが興味深く思われた。とにかくスケールの大きな完成度の高い本である。




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