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櫛原克哉『メンタルクリニックの社会学』(青土社)

 メンタルクリニックの来歴や現状についてまとめた博士論文ベースの本。メンタルクリニックの患者は、自身の苦悩と向き合うとき、紆余曲折し、自分が本当に病気かどうかわからなくなったり、受けている治療が信じられなくなったり、治療にこだわらなくなったり、移ろいやすく不安定である。自己の変化を感じられる人もいればずっと模索中の人もいる。メンタルクリニックの間口は広く、多様な人を受け入れ、セラピーの一つの供給源となっている。脳神経科学的な治療は理屈では受け入れられても、実際患者が納得しているのは性格や人格の礎となるトラウマなどのようである。

 博士論文がベースということで、ある種のつまらなさがあるのは致し方ないが、その分の綿密な調査があり、メンタルクリニックの歴史についても詳細に記述され、患者や医療関係者の聞き取り調査についてもかなり労力を割いていることがうかがわれる。とにかく学術論文としては優れていると思うが、何か斬新だったり独創的だったりする視点は見えない。ただ、たいへん勉強になった。




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