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パオロ・ジョルダーノ『コロナの時代の僕ら』(早川書房)

 

 

  本書の著者はイタリアの作家であり素粒子物理学者でもある。それゆえ、このエッセイには多分に科学者としての知見が盛り込まれており、作家のエッセイというよりは科学者のエッセイと言った方がいいかもしれない。

 自然界における数の推移というのは比例という線的なものではなく、オーバーシュートに見られるような指数関数的・非線形のものが多い。そして、今の状況は人々がビリヤードの球になって、感染者がほかの球に当たることにより新たな感染者を生み出すような状況であり、この密度を下げるしか方策がない。今回のコロナ禍が明らかにしたものは、我々は人々とのかかわりの中で生きているということ、そして世界とのかかわりの中で生きているということ、さらには地球という生態系とのかかわりの中で生きているということだ。などなど。

 本書はコロナについて本質的な洞察を与えてくれる本であり、それは著者の科学者としてのキャリアが可能にしているのだと思う。それであると同時に、著者が刻々と変化する状況に翻弄されているさまも見えてくる。だがあくまで著者は冷静だ。あれだけ感染が拡大したイタリアでここまで冷静でいられるのは素晴らしいし、それは確固たる知識の裏付けがあったからだろう。




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