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鈴木透『性と暴力のアメリカ』(中公新書)

 

 

  アメリカは植民地として作られたため、人々はそこでお互いのかかわり方を新しく作り上げる必要があった。性と暴力というのはまさに人と人とのかかわり方の問題であり、それゆえ新興国アメリカにおいて性と暴力というのは大きなテーマとなった。

 アメリカの性の問題は、異常な性行動とみなされたものをめぐる対立の歴史である。性革命以降、かつての排斥運動は確実に弱まり、同性愛が認知され、妊娠中絶が合法化され、人種と性をめぐるタブーが後退している。性を直視する伝統は、多様な性関係を統合し人と人との絆を重視している。

 アメリカの暴力の問題は、自警団のころから引きずっているリンチの伝統と銃社会の伝統からいかに逃れるかの歴史である。銃規制の有効な手立ては見つからず、少数派を排除するリンチの伝統は環境差別やリンチ型戦争として残存している。

 本書はアメリカの歴史を紐解きながら、そこで性の問題と暴力の問題がどのような経緯をたどってきたかを詳細に論じている。確かに本書で挙げられているアメリカの問題は日本にはあまり見られないものであり、アメリカに特有なものであると思われる。そのような特異国としてのアメリカが世界の覇権国として君臨することの危険については十分理解しなければならない。




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