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森山至貴『LGBTを読みとく』(ちくま新書)

 

 

  今や知の最先端となっているクィアスタディーズの入門書。

 LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーのことである。トランスジェンダーには自らの性自認が自らの身体的な生別と異なるトランスセクシュアル、自らの性自認が他者から割り当てられたジェンダーと異なる狭義のトランスジェンダー、異性装をするトランスヴェスタイトがある。

 LGBTの地位を向上するためにクィアスタディーズという理論的な営みがなされており、そこでは、「差異に基づく連帯の志向」「否定的な価値づけの積極的な引き受けによる価値転倒」「アイデンティティの両義性や流動性に対する着目」が基本的な視座になっている。社会的な性も身体的な性も、両義的であり流動的であり、本質はどこまでも移ろっていく。劣位に置かれているセクシュアリティの人々によるマジョリティへの価値転倒による異議申し立てなど、LGBT理論武装は強固である。

 昨今急激に市民権を得ているLGBTであるが、その市民権獲得のためにはこのような理論的な営みが背景にあった。学問による理論武装が社会的地位の向上のために役に立つのであれば、人文知もまだまだ捨てたものではない。人間の問題はまだまだ人文知により解決の見込みがあると思う。




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