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ジャック・ルゴフ『中世の知識人』(岩波新書)

 

 

  中世の知識人たちの活躍について記述した本。

 中世は決して知的に停滞した時代ではなかった。アラビア世界から翻訳もののギリシア哲学が輸入されると、中世の大学では活発に議論がなされ、大学教師は知識人として活躍した。その嚆矢となったのがアベラールであり、その批判的な学問的態度は中世の知識世界の活況を象徴するものである。

 中世の知識人はやがて教会に保護されて特権階級をなすようになるが、オッカムなどの懐疑主義によりさまざまに批判され、14・15世紀にはユマニストの登場により、理論的な学よりも文学が重視され、理知主義は排され信仰が絶対視され、スコラ学の退廃は揶揄された。

 本書は中世の学問状況を伝える希少な本であり、歴史の議論においてはあまり重要視されない分野について詳細に論じている重要な本である。中世は決して暗黒時代ではなく、近代の学問状況に通じるような活発な批判や議論が行われていた。そこでは大学が大きな役割を果たし、多くの知識人を輩出した。興味深い本であった。




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