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庄司克宏『欧州ポピュリズム』(ちくま新書)

 

 

 EU研究の第一人者によるEUポピュリズム論。

 EUはグローバリズムを展開し、移民や難民の受け入れにも積極的だった。それに対してポピュリスト政党の排外的主張が支持を集めている。また、EUはリベラリズムの立場に立ち、人権尊重、民主主義、法の支配の旗を掲げているが、ポピュリスト政党はそれをエリート主義的な政策だとして、EUの原則を骨抜きにしようとしている。

 そういうわけで、EUは加盟国(特にハンガリーポーランド)の反動の圧力にさらされ、分裂の危機にある。ここでとるべきなのは二速度的欧州の考え方であり、一部の有志・有能諸国で超国家的統合を発展させ、他の加盟国の後からの参加を可能にするような枠組みである。

 本書はEUの危機についての書物であるが、EUの仕組み・法制度についても入門書的な役割を果たし、またポピュリズムについても入門書的役割を果たしている。EUの理念は当然反動を生むような理念であったことは確かであるし、政治の力学というものはこのような弁証法によって生まれるのかもしれない。EUの戦いはリベラルの戦いでもあった。私としてはEUに戦い続けてもらいたい。




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