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ヤン=ヴェルナー・ミュラー『憲法パトリオティズム』(法政大学出版局)

 

 

  憲法パトリオティズムは、分断社会と呼ばれる状況で、社会において市民が連帯する資源として憲法をよりどころとすることにより、コスモポリタニズムとナショナリズムの中間の選択肢として注目されている。

 本書は、憲法パトリオティズムに対する批判に対し応答を試みている。それらの批判とは、①過度に抽象的である、②特定の歴史的文脈に依存している、③過度に特殊主義である、④ある特定の政治理論に依拠している、⑤個々の条項に着目している、⑥すべての問題を法的問題にしようとしている、⑦国家を第一に考えている。

 それに対しミュラーは以下のように応答する。憲法パトリオティズムは、①文脈に応じた具体的なものである、②それぞれの国家がこの構想を生産的に採用できる、③普遍的プロジェクトである、④ハーバマスの理論構造に束縛されない、⑤プロジェクトへ依拠している、⑥日々の政治的取り組みの中で市民の交流や自己批判への用意として現れる、⑦市民的不服従をも導ける。

 憲法パトリオティズムはドイツにおいて発祥したものであるが、EUを経て全世界へ波及する可能性を持つものである。日本における平和憲法への執着もこの議論とつながっていきそうである。本書は主に憲法パトリオティズムへの批判への応答という形をとっているため読みにくいところもあるが、この考え方について学ぶにはよい本だと思う。




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