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四方田犬彦『「かわいい」論』(ちくま新書)

 

 

  世界を席巻する「かわいい」日本文化。その現象と本質に迫ろうとする著作。

 かわいいの美学は枕草子にも現われている。小さく幼げなものである。それが基幹としてありながら、いまや女子高生は何に対しても「かわいい」と連呼する、「かわいい」と言っておけば大丈夫、のような様相である。「かわいい」には様々なニュアンスがあるが、それは未成熟なものや幾分グロテスクなもの(「きもかわ」)などをその本質として含む。それは日本文化の「縮み」志向とつながっている。

 「かわいい」が文化的に無臭であるわけではない。そこには日本らしさが含まれている。だが、これが世界を席巻する際には、それぞれの文化的差異によって異なった受容のされ方をされている。世界的に広まった理由を断定することは難しい。

 本書は、2004年当時に書かれたもので、世界を席巻する「かわいい」現象について具体的に記述したものである。「かわいい」の美学的問題や、その普遍性の問題についての哲学的な洞察に欠けはするが、具体的な現象が現在どのように生起しているかについての記述は厚い。哲学的問題は私たちに与えられた宿題なのかもしれない。




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