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貝塚茂樹『孔子』(岩波新書)

 孔子の全体像を万遍なく伝えてくれる本。孔子の生きた時代、孔子の生い立ち、彼の思想や教育・政治活動、そういうのをコンパクトにまとめている。

 貝塚は特に孔子の優れた人格に注目しているようであり、というのも孔子はまさに君子が備えるべき道徳について多くを論じたからである。全人的な教養を獲得し、学問を尊ぶと同時に実践を重んじ、最高善としての仁を備えるべく弟子たちを教育していったのである。仁とは自己と他人とを同じ社会的人間とみなし、同じように遇していくことである。

 そのような孔子が道徳による治を望んだのは当然であった。人は君子たるべく修養を積んでいくのであり、そのように人民を教化し、礼による自然な秩序によって世の中が治まることを望んだのである。

 本書には現代としては貴重なものとなってしまった人格尊重・教養主義徳治主義が盛り込まれていて、現代の我々の社会の在り方についても一石を投じうるものだと思う。すぐれた人格や深い教養、高い道徳などに対する懐疑によって現代は成立している面が多々あると思われるので、そのような現代の在り方を問い直す意味で非常に読む価値のある本だと思う。




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