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今井道夫『生命倫理学入門』


 人が、受精して、胎児となり、生まれ、生き、病気にかかり、死ぬ、それぞれをありのままに受け入れていれば、生命倫理はさして問題とならなかった。つまり、採るべき道はおのずと限られていて、倫理的な選択の問題が生じなかったのだ。だが、医科学の発展により、人間の生き死にに対して様々な介入ができるようになったし、権利意識の高まりにより、様々な利益の調整が問題となってくる。そこで、人間の生命をどう扱ったらよいのかについて多様な選択肢が生まれ、そのいずれをとることが最も善であるかという生命倫理学の問題が生じてきた。

 本書は、生命倫理学がどのような問題を抱えているのかを概観しているだけであり、それらの問題についての理論的対立については触れていない。理論が紹介されていても、それがさらにはどのような倫理原則に基づいているのかについての説明はない。きわめて実践的であり、法律学の本を読んでいるのと同じ感覚を感じる。法律学も生命倫理学も、多数の利益が拮抗する中でどの選択肢を選んでいくのが最善であるかを実践的に議論しているという意味で、類似している。法律学も一種の応用倫理学なのかもしれない。




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