地政学と経済安全保障を組み合わせた地経学の入門書。国際秩序を考える上で、国家がどのような地理的な位置にあり、それによって国家の行動や関係性が決まってくるとするのが地政学である。地経学は地政学に加え、その国にある経済的資源を考慮し、国家が国際秩序でどのような役割を果たしていくかを考える。地経学で重要なのが戦略的自律性と戦略的不可欠性である。経済的な自立性と不可欠性を戦略的に用いることが安全保障上重要である。
地経学という考え方に初めて触れた。この考え方には創造性があり、また、現実上きわめて重要な国際関係の見方である。地理的な位置だけではなく経済的資源にも着目することで、より現実的で説得力のある国際関係の見取り図が見えてくる。きわめてすぐれた考え方であり、このような観点からも国際情勢を見ていきたい。
