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【総括】【最終回ネタバレあり】ウルトラマンオメガ感想 光はいつも、人を見つめて

「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」

 

『シン・ウルトラマン』のポスターで初めて知ったこの言葉で「あ、『ウルトラマン』ってそういう話なんや」と思ったのを覚えている。

 

1996年、『ウルトラマンティガ』と同い年。「人は光になれる」という言葉を胸に、ウルトラマン=人間という新たな形式でシリーズを復興させた作品で育った私にとって、ウルトラマンにとっての人間とは何か、あまり考えることがなかった。

 

もちろんニュージェネレーションシリーズに突入し、ウルトラマン=人間ではなくなった作品を沢山観てきた結果、人語を介しコミュニケーションを積極的に取ろうとする姿は「仲間」あるいは「相棒」「友人」、前作『ウルトラマンアーク』では「家族」とすら感じられる親しみを抱くに至った。

 

とはいえ。どこまでいってもウルトラマンという存在は本質的には人間、いや地球に生きるものから見れば「宇宙の知的生命体」である。いつまでも、いや一体いつからウルトラマンが人類の味方であると錯覚していたのか?という問いで殴られたかのような衝撃を『ウルトラマンオメガ』は与えた。

 

この喪失感を抱かせるための下拵えは、半年間新作を放送し、残りの半年で総集編みたいなことをやる現在の放送スケジュールだからこそ緻密に計算され、実現に至ったものなのだろうが、だからこそ半年間の更に半分をそれに使おうとした円谷プロはイカれてんな、としみじみ思う。

 

短すぎれば衝撃が足りず、長すぎればトラウマになりかねないこのテーマ、展開を扱うには、今の制作体制がベストなのかもしれない。前作同様1話完結のオムニバス形式をとりながら、「記憶をなくしたウルトラマン・オオキダ ソラトと青年・ホシミ コウセイの交流」を描いている序盤はスローペースすぎる懸念すらあったが、そういった生活の中で出会った全ての、本当に全ての人々に「幸せになってほしい」と笑顔で語る底抜けの善性を受け取ってからは、『ウルトラマンオメガ』という作品を完全に信頼して見守ることができていた。その安寧を、あろうことかオメガに戻ってしまったソラト自身からひっくり返される。

 

完全に掌の上だった。地球の生命体による生存競争を、ただ観測するだけ。怪獣が現れても、ただその能力を査定するだけ。一切の感情を排し、介入しない。我々を救う力を持ちながら、行使することは決してない。

 

ウルトラマン=神。

「神秘的な」という言葉があるが、「的な」とあるから厳密には「神秘」ではないのだ。これまでの「神秘的な」ウルトラマンたちが積み重ねてきた「奇跡的な」人類救済の物語は、この度『ウルトラマンオメガ』でもって絶対のものではないことを知らしめた。

 

ということで言えば、最終回はまさに「生命の神秘」、「神秘」だっただろう。

 

ソラトはもう戻ってこないと誰よりも理解し、それでもなおソラトに対してオメガに語りかけるコウセイ。

 

「本当はお前、昔から地球人と話してみたかったんじゃないのか?」

 

観測者としてのオメガが(きっと)抑えつけてきて、ソラトになったことによって、コウセイと出会ったことによって解放されたささやかな願い。

 

ソラトとしてのオメガと出会い、今まで見たことのない怪獣騒ぎに巻き込まれていく中で、徐々にコウセイの中で育まれてきた最中、観測者としてのオメガに宙ぶらりんにされたコウセイの願い。

 

2人の願い、やりたいこと、やるべきこと、それら全てを解決する「神の一手」として、偉大なる原作を引用しての「コウセイと(ソラトとしての)オメガの融合」がなされる奇跡。

 

その奇跡から生まれるかもしれない、新たな宇宙の秩序とやらに、他の観測者たちも興味津々ときた。こんなに誇らしいことはない。

 

人類にここまで希望を見出してくれているのだから。

 

いや人類は、この神のような生命体に希望を見出し、できる限り自分もそうありたいと思うから、「優しい」でいようとする。

 

ん?そのひたむきな「優しい」こそ、希望を見出される要因なのではないか?

 

人がウルトラマンを見つめるとき、ウルトラマンもまた、人を見つめている。

 

哲学的なことをゴチャゴチャ言っても仕方ない。とにかく面白かった。「怪獣がいない世界」として始まっていた地球の何を観測してたのか?とか、ラスボス怪獣イマイチすぎとか、そういう粗はある。

 

そういう欠点も含めて『ウルトラマンオメガ』が好きになった。




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