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2025年9月に読んだ本と近況

ようやく涼しくなりましたね。

先月の。

2025年8月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬

印象に残った本

 1冊選ぶなら小川哲『君のクイズ』!舞城王太郎熊の場所』が決定的な場面で引用されていてほだされてしまいました。

 

読んだ本のまとめ

2025年9月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2459ページ
ナイス数:109ナイス

https://bookmeter.com/users/418251/summary/monthly/2025/9

 

昭和天皇: 「理性の君主」の孤独 (中公新書 2105)
 昭和天皇の生涯を丹念にたどる伝記。先行研究をさらい、また重臣など関係者の残した記録を丹念に引用して、手堅く記述されている。結部には研究史の整理もされている親切ぶり。400頁超の大作ですが、まったく退屈せず読める、非常に優れた歴史叙述だと感じます。ブログに感想を書いた。

 読了日:09月10日 著者:古川 隆久
https://bookmeter.com/books/3146255

 

■昭和史の決定的瞬間 (ちくま新書)
 昭和11・12年、総選挙から2.26事件、そして盧溝橋事件に至る政治過程と言説空間とをたどり、「自由主義」と「民主主義」、「平和」をめぐる主張がそれぞれ複雑に絡み合って展開するさまを摘出する。新書だがイントロダクションというよりは著者の仮説が大きく出た本で、およそ20年前に出版された時は結構インパクトがあったようだ。後世の目で構図を単純化してしまいがちなところを、当時の知識人の論説を引いて相対化する手つきは見事。
読了日:09月11日 著者:坂野 潤治
https://bookmeter.com/books/141798

 

■鉄道 (ポプラディア大図鑑WONDA)
 子どもに読ませようと借りてきたのだけど大ヒット!写真が豊富で文字がわからなくても結構楽しそうにめくっています。
読了日:09月15日 著者:
https://bookmeter.com/books/6311023

 

■同志少女よ、敵を撃て (ハヤカワ文庫JA)
 ソ連軍に故郷を焼かれた少女が、冷酷な女狙撃手に見いだされ、復讐のため銃をとる。キャラクターの配置や造形は記号的で、まさにマンガだが、著者の誠実な勉強ぶりによって軽佻浮薄な小説にはなっていないのがえらい。少女が撃つべき真の敵が明かされるクライマックスはお見事でした。
ブログに感想を書いた。

 読了日:09月18日 著者:逢坂 冬馬
https://bookmeter.com/books/22244819

 

■「月給百円」サラリーマン: 戦前日本の「平和」な生活 (講談社現代新書 1858)
 昭和戦前期の人々の暮らしを、給与と物価に着目してさまざまな文献をあたって読み解いていく。本書刊行から20年以上経っているが、刊行時と現在で貨幣価値がそれほど変わっていないのはデフレの悲しさではあるが、本書の読み味がさほど影響を受けていないことも意味する。およそ2000倍のちがいというと即座にピンとこないが、大卒と非大卒、また帝大卒と私大卒で待遇がまったく違っていたというのは素朴に驚き。都市と農村の断絶も現在とは比較にならんでしょう。新鮮な驚きに満ちた労作です。
読了日:09月21日 著者:岩瀬 彰
https://bookmeter.com/books/78135

 

■「“右翼”雑誌」の舞台裏 (星海社新書 320)
 悪名高き『Will』と『Hanada』で編集を務めた著者が、その制作の舞台裏を書く。少人数で聞き書き中心、台割りは直前まで決まっていないというゲリラ的な制作体制の話はおもしろかったが、「売れること」を至上命題とし政権に阿り、結果として世の中をより悪くしていったことへの反省がみられず、呆れた。著者自身は自身の不勉強への反省も書いてはいるが、最終的に自己弁護的な色彩も濃い。資料としてはおもしろいが、右翼雑誌の言説に対する総括はまた別で必要でしょう。
読了日:09月21日 著者:梶原 麻衣子
https://bookmeter.com/books/22292201

 

■わにわにのおふろ (幼児絵本シリーズ)
 子どもが書店で手に取った、ひさしぶりの大ヒット絵本。ワニはさほどデフォルメされておらず結構イカついが、子どもは親近感を抱いているようだ。お風呂のイヤイヤで困っているが、本を読んでいる時は「おふろ、すき〜」といっていて、頼むぜ…となる。
読了日:09月24日 著者:小風 さち
https://bookmeter.com/books/454180

 

■昭和史講義【軍人篇】 (ちくま新書)
 昭和期の軍人14名を取り上げた簡潔なモノグラフ集。東条英機山本五十六石原莞爾など著名な人物から、ややマイナー気味(とわたくしには思える)人物まで、結構幅広い。どれも硬い記述で勉強にはなるが読んでいて結構ハード。秦郁彦『昭和期の軍人』が一般向け書籍として今でも読む価値があるっぽいことを知れたのが収穫。
読了日:09月26日 著者:
https://bookmeter.com/books/12897588

 

■君のクイズ
 クイズ番組の決勝戦。1千万円がかかった最終問題で、不可解な早押しの前に敗れた男が、その謎を解くため、対戦相手の遍歴をたどり、そして自身の人生をたどり直す。小川哲の才気煥発、その構築性にうっとりする、見事な中編でした。ブログに感想を書いた。

読了日:09月29日 著者:小川 哲
https://bookmeter.com/books/20248400


読書メーター
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近況

 

先月の。

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来月の。

 

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