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衒いなき王道────『ラブライブ!』感想

ラブライブ!

 『Wake Up, Girls!』の流れでアイドルアニメでもみるかと思い、だいぶ前に途中まで視聴していた『ラブライブ!』をみたのだった。以下、感想。

 学校を舞台に活躍するアイドル、スクールアイドルが精力的に活動する現代日本。自身の通う国立音ノ木坂学院が廃校の危機にあることを知った高校2年の高坂穂乃果は、学校の魅力を高めて廃校阻止のためスクールアイドルを結成し、なにもわからないながらも活動に取り組んでいく。彼女の素朴なひたむきさが、次第に仲間を集め、スクールアイドルグループ「μ's(ミューズ)」も注目を集める存在となっていくのだが…。

 2010年から『電撃G's magazine』誌上ではじまったメディアミックスプロジェクトの初アニメ化。第1期の放映は2013年。翌2014年には第2期が放映される。監督は女児向けアニメ『プリティーリズム・オーロラドリーム』などさまざまな作品でキャリアを積んできた京極尚彦、脚本には全てのエピソードで花田十輝がクレジットされている(10話のみ子安秀明と連名)。

 西田亜沙子室田雄平によるキャラクターデザインはウェルメイドな魅力があるが、メインキャラクターがそれぞれ特徴的で、μ'sを構成する9人がすぐに判別できるのがまずありがたい。直前にみていた『Wake Up, Girls!』がメインの7人がなかなか判別できなかった(現在でもあやしい)ので、記号的にキャラの立ったデザインのありがたみを強く感じた。

 ルックの特色としては、ドラマ場面を作画、ダンスパートを作画と3DCGの組み合わせで描写していることがあげられるが、放映から10年以上たち、『THE FIRST SLAM DUNK』や『ガールズバンドクライ』など、高いレベルで3DCGを用いた作品があらわれた現在の目で見ても、ダンスパートが陳腐に感じられなかったのは驚きだった。無論、表情の硬さなど一定の限界はあるが、その弱点を作り手が十二分に熟知して、作画と組わせて画面作りを巧みに行い、それが功を奏していることを強く感じた。

 お話としては、「スクールアイドル」という虚構を作品の根底にもってきたことで、アイドルものでありながらオーソドックスな部活ものっぽいフォーマットでドラマを展開できるようにしたことが一つ大きな発明だろう。仲間を集めて、練習に取り組み、大きな目標に向かっていく…という構成は王道で、この『ラブライブ!』はそれを衒いなくやりきっているところに好感をもった。主人公の高坂穂乃果の素朴な明るさにも、結構素直にほだされてしまうような感じがある。

 終盤、スクールアイドルが頂点を競うという大会「ラブライブ」出場は棚上げとなり、グループ解散の危機とその解消で結末という展開は結構予想外で、おもしろくみた。大会自体は2期のメインテーマになるということでしょうが、1クールに無理に詰め込まなかったあたり余裕を感じさせます。

 

 

関連

 以前書いた10年代総括記事では(未見だったため)まったく触れていませんが、改めてテレビシリーズをみてみると、ヒットを狙って制作されたウェルメイドなコンテンツが期待通り(いや期待よりはるか上だったとは思いますが)のヒットを飛ばしたという感じで、「よくできている」ことに感心しました。

amberfeb.hatenablog.com

 

廃校の危機×部活物で当然想起したのは『ガールズ&パンツァー』ですが、同時代性を感じますね。感じるか?

amberfeb.hatenablog.com

 




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