ほぼ、死にかけでした。
先月の。
印象に残った本
一冊選ぶなら米澤穂信『可燃物』。作家としての円熟味が増しているのを感じさせる、ドライな読み味の一冊でした。
読んだ本のまとめ
2024年9月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1848ページ
ナイス数:118ナイス
https://bookmeter.com/users/418251/summary/monthly/2024/9
■勝つための論文の書き方 (文春新書 295)
文藝春秋の社員に向けた講義を書籍化した論文の書き方本。特におもしろく読んだのが、コーパス(資料体)の範囲をどこまでにするのか、ということをめぐる語りで、膨大な資料を狩猟してきた著者だからこその目のつけどころだよなと感じた。
読了日:09月03日 著者:鹿島 茂
https://bookmeter.com/books/495858
■可燃物
群馬県警の刑事を主役にした短編集。米澤穂信にとって、探偵役を刑事という職業人が務めるのは結構異例、というかはじめてだろうか。淡々と仕事をこなし、最後の最後で飛躍を果たす語りの、冷静な目線が印象に残る。
読了日:09月03日 著者:米澤 穂信
https://bookmeter.com/books/21346111
■絶望からの新聞論
朝日新聞を退社し現在は沖縄で記者を務める著者によるエッセイ。章ごとの独立性が強く、悪くいえばまとまりがないが朝日新聞という会社の雰囲気(の近年の悪化の様子含めて)知ることができ、興味深く読む。慰安婦報道をめぐるゴタゴタを踏まえて管理体制の強化が叫ばれ、記事の確認のための「輪読」でてにおはまで上層部に直されることで現場は萎縮しディフェンシブになってしまう…というのは様子がありありとわかる。
読了日:09月13日 著者:南 彰
https://bookmeter.com/books/21888251
■真理の語り手:アーレントとウクライナ戦争
ウクライナ戦争を経てアーレントを読み直す…というのが全体のトーン。アーレントが再びアクチュアリティを取り戻してしまったという時代の不幸。映画監督セルゲイ・ロズニツァの実践に大きな紙幅が割かれ、興味深く読む。
読了日:09月13日 著者:重田 園江
https://bookmeter.com/books/20326893
■イーストウッドの男たち: マスキュリニティの表象分析
主にクリント・イーストウッドの監督作品を取り上げ、そこで描かれる「男らしさ」をめぐる葛藤を丁寧に跡付ける。クライムアクション映画もこうして「男らしさ」という軸で串刺ししてみるとイーストウッドの特異な作家性が見えてくるのだなとおもしろく読んだ。取り上げる各作品のあらすじをかなり丁寧になぞっていくので語りは結構鈍重だが、未見の作品でも議論についていけるのはありがたい。
読了日:09月13日 著者:ドゥルシラ コーネル
https://bookmeter.com/books/3099624
■地図でスッと頭に入るヨーロッパ47カ国
見開きで一カ国ずつ取り上げてヨーロッパ諸国を紹介。歴史から特産物、ポップカルチャーまで、悪くいえば雑多、ポジティブにいえば賑々しく、めくっていて楽しい本でした。
読了日:09月19日 著者:
https://bookmeter.com/books/18307464
■大学教授のように小説を読む方法[増補新版]
所謂構造主義的な読解の仕方や聖書やギリシャ神話、シェイクスピアなどの参照などなどを手がかりに、小説の分析的な読解の方法を示す。章ごとに独立性は高く、読み解きの道具が詰まった便利な本である。取り上げられる小説はアメリカではポピュラーでも本邦では…というきらいはあるが、ポップカルチャーも適宜参照され、ライトな読み味であった。
読了日:09月27日 著者:トーマス・C・フォスター
https://bookmeter.com/books/14428789
近況
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