こちら雪国での生活が始まったばかりの頃。
ピエールとクロードとのコミュニケーションといえば、リビングにいて一緒にテレビを観たり、夕食をいただいて「とても美味しいです。ありがとうございます」と言ったり。クロードの食材の説明に「はい」と言ったり。
テレビを観たって理解できるわけがありません。座るだけのコミュニケーション!
説明しても分からないというのは初日にお互いに体験済み。
絶妙な距離感。ピエールとクロードも慣れていらっしゃる。
ご飯食べて寝て学校に行ければまずOK、という感覚。
ありがとうございます、感謝しています、まだ話せなくて伝えられないだけです、というアピールはしましたけども。
でもある時から一緒に夕飯を作ったり、片付けをしたり、片言のフランス語で書いた宿題の日記を読み上げて今日の出来事を報告したり、それはそれは理想的なコミュニケーションが取れるようになったのでした。
ピエールとクロードにお金は払っていますけども、他人を家に入れて生活を見せるというのは大変なことでしょう。
先日も数年前の留学生が突然訪ねてきて大喜びしていたピエールとクロード。
ある日の夕食後。
食器洗い機に食器を並べていると、クロードが突然、両手を広げてて立っています。
クロード:ビズあげちゃおうかな〜ぁ!
フランスでは親しくなると「ビズ」をします。
挨拶に握手やハグがあるように、フランスの挨拶にはビズというものがあります。
頬っぺた同士を近づけてチュッと唇で音を出します。そして左右ずらしてもう一回。
ビズ、いただきました〜!