以下の内容はhttps://amamako.hateblo.jp/entry/2026/02/05/211857より取得しました。


決着ではなく、きっかけとしての「選挙」

「あの選挙」はなんだったのか
何がなんだかよくわからないまま急に選挙が来た中で、とりあえず買って速読した一冊。

ただ、結局「選挙ってなんなんだろうね」という問いが投げられ掛けたような、そんな読後感。

「選挙」、この複雑怪奇なもの

選挙前になると、政治家に問われるお決まりの質問に、「今回の選挙、名付けるなら『〇〇選挙』ですか」?というものがあります。

それに対して政治家は「政権選択」だの「首相選び」だの、あるいはその時の争点をつけて「減税か増税か」だの「日本を守るか壊すか」だのと、おもいおもいの言葉を述べるわけだけれど、しかし当然ながら、そんなものはみんな「そう思うならそうなんだろう お前ん中ではな」でしかないわけです。

『「あの選挙」はなんだったのか』では、さまざまな社会調査を示しながら、統計的に描かれる人々のパーセント分布と、実際の議席獲得数というのがいかにずれているかというのが明確に記されます。特に槍玉に上がるのが小選挙区比例代表並立制で、小選挙区は得票率と議席獲得数の乖離*1が激しいということに加えて、そこに比例代表が加わることで、「比例代表を伸ばすために小選挙区に勝てない候補」を出すみたいなこと*2が、戦略的にはありになってしまう。その結果、「どういう攻略法で選挙に臨む」かが、支持率や好感度なんかより大きな要因となってしまうわけです。

そして、それに加えて、「その投票でどのような種類の結果を求めるか」の基準も、人によって全然異なってくることも、この本では語られる訳です。僕なんかはゴリゴリの左翼だから、「より左に偏った、自分の政治思想にあった政治を目指す」ということを考えて投票するけど、そういう人は一部でしかなく。それこそ中には「右でも左でもいいから政権交代」と考える人もいれば、「このままじゃ日本はジリ貧だから、なんかどでかいギャンブルやってくれる政治」と考える人もいて、そういう人が多いから政党がどんどん浮き沈みしたりしているらしい。

そんなそもそも考える基準も全く異なる人が、道具だけ同じ「1票」*3を持ち寄ってゲームに参加してくるわけで、まあ、そこに何かしらの「まとまった意思」があると考える方が、どうかしているわけです。

ただ、そんな中でひとつ思うのは、この選挙の訳のわからなさは、そっくりそのまま、「日本に住む有権者」というものの、訳のわからなさでもあるのかもしれない、ということです。

選挙によって明らかになるのは常に「いかに私たちは、隣の人が何を考えているかわからないまま生きているか」ということであり、そこから、なんとか少しでも理解をしようとする、選挙というものにもし意味があるなら、そのことに改めて気づかせるきっかけになる、というものなのかなぁと、思ったりする訳です。

選挙で何かが変わったり、何かに決着をつけるのではなく、選挙をきっかけにするのがいいのかもしれない。そんなことを思ったりしました。

さて、で結局、今度の選挙は一体、どこに投票すりゃいいもんだか……

*1:ギャラガー指数」というらしい

*2:「連動効果」というらしい

*3:もちろん小選挙区比例代表制を考えれば2票ということもできるし、国民審査を合わせれば3票になるかもしれない




以上の内容はhttps://amamako.hateblo.jp/entry/2026/02/05/211857より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14