こんにちは、アレくとーるです。
今回はBLE Micro Pro を用いたキーボードを使う場合に、PC等とペアリングする手順について説明していきます。
はじめに
本記事は基本的には公式ドキュメントの内容を嚙み砕いて説明していく形になります。
本記事の内容に誤りがある場合はコメント等でご指摘いただけると助かります。
左右分割キーボードの左右間のペアリング
BLE Micro Proで完全無線化された左右分割キーボードの場合、まず最初に左右間のキーボードをペアリングしなければいけません。
といっても左右間のペアリングについては特殊な操作は必要なく、同じキーボードの左右それぞれのファームウェアが書かれたBLE Micro Pro同士であれば、電源を入れれば自動的にペアリングされます。
ただし若干挙動に癖があるため、うまくいかない場合は以下の点を確認してみてください。
- 左右のペアリングは起動後数秒間のみ行われるようです。左右のキーボードの電源ONタイミングがあまりにズレすぎるとペアリングされない可能性があります。
- ただ全く同時に電源をONにすると、それはそれでペアリングされない場合があります。体感ではマスター側(左手側)の電源ONのあと、1~2秒待ってからスレイブ側(右手側)の電源をONにするとペアリングが成功しやすいです。
- 左右間の初回ペアリングが確立する前にマスター側とPC等をペアリングしてしまうと、左右間のペアリングがされないことがあります。その場合は公式ドキュメントを参考に、左右それぞれのペアリング情報を全て削除するなどの対応を行い最初からやり直してみてください。
PC等とのペアリング
事前設定
PC等とペアリングするためには、キーボードにペアリングモードへ移行するためのキーを設定する必要があります。
マスター側のBLE Micro ProをUSBケーブルでPCと接続し、キーマップを設定するツール(本記事執筆時点ではVialが基本です)を起動します。
ペアリング関連のキーは「User」タブにあります。
PC等とペアリングをするには最低限「ADV W/O L」キーを設定してください。

なおそれぞれのキーは以下の意味合いです。
| キー名 | 意味合い | 備考 |
| SEL BLE |
Bluetooth接続モードに切り替わります。 |
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| SEL USB |
USB接続モードに切り替わります。 キー入力は基本的にUSBで接続されたデバイスに対して行われます。 |
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| ADV ID0~7 |
ペアリングされた接続先を切り替えるのに使用します。 基本的にペアリングを行った順に若い番号が割り当てられます。 なお左右分割キーボードの場合、0番は左右間のペアリングに使用されます。 |
公式ドキュメントにある通り、ペアリングできるデバイスの最大数は一体型キーボードの場合8台、左右分割キーボードの場合7台です。 |
| ADV W/O L |
ペアリングモードに切り替わります。 |
|
| DEL ID0~7 |
ペアリング情報を削除するのに使用します。 使用すると該当するID番号が割り振られたペアリング情報が削除されます。 |
あくまでキーボード側のペアリング情報が削除されるだけで、PC等のデバイス側ではBluetoothのペアリング情報が残ります。 トラブルシューティングなどでペアリング設定をやり直す場合は、キーボード側だけでなくPC側でもペアリング情報を削除するようにしてください。 |
| DEL ALL | 全てのペアリング情報を削除するのに使用します。 |
通常はあまり使用することがないかと思います。 どのIDに何が接続されているか全くわからなくなってしまった場合などに使用します。 |
| BATT LV |
バッテリーの電圧情報をテキストとして出力します。 電池残量の確認などに使用することができます。 |
Earth87swのように昇圧回路を挟んでいる場合、電圧は常時一定の状態を保つため、電池残量の確認には使用できません。 |
| ENT SLP | スリープモードに移行します。 |
これらのBluetooth関連のキーを設定する際、左右分割キーボードの場合はマスター側(左手側)に設定することをオススメします。
筆者の環境では右手側に設定すると正常に動作しなかったり、挙動が不安定な状況が見受けられました。
また左右分割キーボードで「DEL ALL」キーを使用すると左右間のペアリング情報も削除されてしまう場合があるようで、挙動が不安定になることがありました。
左右分割キーボードの場合は原則使用しない方がよさそうです。
デバイスとペアリングする
事前準備で「ADV W/O L」キーをキーボードに割り当てていれば、ペアリング自体は難しくありません。
初めてデバイスとペアリングする場合
以下の手順でペアリングが可能です。
- キーボードの「ADV W/O L」キーを押します。
- PC等のペアリングしたい側のデバイスでBluetoothデバイスを探し、ペアリングしたいキーボード名を選択します。
※具体的な手順についてはデバイスごとに異なりますので、「Windows11 Bluetooth ペアリング」などの用語で検索してみてください。 - 適当なキーを押し、入力ができることを確認します。
2台目以降のデバイスとペアリングする
基本的な手順は初めてのペアリングと同様です。
ただし2台目以降のペアリングを行う場合、すでにペアリング済みの機器とBluetooth接続できない状態でペアリング操作を行う必要があるという点にご注意ください。
例えば1台目としてPCとペアリングし、2台目にスマホとペアリングしたいとします。
この時1台目のPCがBluetooth接続できる状態である場合、ペアリングモードに入るために「ADV W/O L」キーを押しても即座にPCと接続されてしまってスマホ側でキーボードを探すことができません。
そのためPC側の電源を切る、Bluetoothを一時的に無効にするなどを行い、キーボードがBluetooth接続されない状態にしてからペアリング作業を行ってください。
3台4台とペアリングする先が増える場合も同様で、全てのペアリング済みデバイスがBluetooth接続できない状態にしてから作業を行ってください。
ペアリングされたデバイスのID番号
ペアリングされた順に若番からIDが割り振られます。
例えば一体型キーボードの場合初めてPCとペアリングするとPCはID0が、その後スマホとペアリングするとスマホにはID1が割り振られます。
また左右分割キーボードの場合はID0は左右間のペアリングに使用されるため、初めてPC等のデバイスとペアリングするとそのデバイスにはID1が割り振られます。
複数台ペアリングした状態で接続先を切り替える場合はこのIDで識別する形になりますので、覚えられない場合は対応表をメモしておくといいかもしれません。
うまくいかない場合
公式の「困ったときは」を参照してみてください。
場合によってはペアリング情報の削除などにCLIでの操作が必要となる場合があります。
またBLE Micro Pro の設計者であるせきごん様はSelf Made Keyboard in Japan の Discord でも問い合わせを受け付けてくださっています。
解決しない場合はSelf Made Keyboard in Japan の Discordの過去の会話を確認したり、直接問い合わせを行ってみてください。