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【初心者向け】自作キーボードを作りたい!どうやって始める?何から揃えればいい?

皆さんこんにちは、アレくとーるです。

 

突然ですが先日、友人から質問がありました。

自作キーボードって興味あるけどどうやって始めたらいいの?

ってか自作キーボードって初心者に優しくなくない?

た、確かに・・・。

 

ということで自作キーボードの世界に初めて触れる方のために、自作キーボードについて私なりに解説していきたいと思います。

 

今回は「自作キーボードってどうやって買うの?何が必要なの?」というお話。

 

その前に「そもそも自作キーボードってなに?」というお話はこちらから。

alektor.hatenablog.com

 

 

自作キーボードの入手方法

なにはともあれ、まずは自作キーボードを入手しなければなりません。
種類と購入先について見ていきましょう。

 

自作キーボードの種類

国内において自作キーボードは概ね以下の3パターンの方法で売られています。

組み立てキット

オーソドックスなのは組み立てキットとして売られているパターンです。

多くの場合、自作キーボードの電子基板と一部のパーツだけが同梱されており、それ以外のパーツは購入者が自分で調達して組み立てる必要があります。
「ビルドガイド」と呼ばれる組み立て説明書を公開していることがほとんどですので、事前に確認して「パーツを調達できるか*1」「自分で組み立てできるか」を判断してから購入することをオススメします。

また同梱されているパーツの種類もキットによって異なります。
キット自体の金額が安くても、パーツを揃えると最終的に結構な金額になってしまった、なんてこともあるので購入前によく確認してみてください。

 

組み立てサービスつきキット

組み立てキットとして販売されているものの、別料金を払えば販売者(設計者)が組み立ても行ってくれるパターンです。

この場合購入者側で用意するパーツはキースイッチとキーキャップくらいですので、パーツ調達で困ることはほぼありません。
自作キーボードが手元に届いたらすぐに使い始めることができるので、組み立て作業が苦手だったり道具を揃えるのが難しい場合はお願いしてしまうのもアリだと思います。

またココナラなどで任意の自作キーボードの組み立て代行を行っている方もいらっしゃいます。
場合によってはこういったサービスの活用も検討するといいかもしれません。

 

完成品

意外かもしれませんが完成品として売られている自作キーボードも一部あります。
これらの自作キーボードはメーカーの既製品を買うのとほぼ同じような感覚で購入することができます。

 

購入先

専門ショップ

日本国内においては遊舎工房さんが自作キーボードキットや関連パーツを取り扱っている専門ショップとして一番有名ではないかと思います。

ECサイトだけでなく、秋葉原に実店舗もありますので実際に組み立て済みのキーボードを見て触ることもできます。
また店舗と併設して工作室も設けられており、買った自作キーボードキットをその場で組み立てることもできます。

shop.yushakobo.jp

 

また自作キーボードキットは取り扱っていませんが、自作キーボードに必要な各種パーツなどはTALPKEYBOARD SHOPさんも取り扱いが豊富です。
なかなか他では見ないような製品も取り扱っていらっしゃるので、見ているだけでも楽しいです。

talpkeyboard.net

 

個人売買

自作キーボード設計者の多くは、何らかの形で自身で設計した自作キーボードを個人売買されています。

 

一般的なのはBOOTH上で頒布する形で、私もこのスタイルで自身で設計した自作キーボードを頒布しています。
購入する場合は普通のECサイトのようにカートに入れて決済するだけです。*2

booth.pm

alektor.booth.pm

 

またメルカリ等のフリマアプリで販売されている場合もあります。
ただし中には設計者と無関係の第三者が組み立てを行い販売しているものもあり、こういった物を購入する場合は信頼できる出品者かよく確認されることをオススメします。*3

 

イベント

自作キーボードに関するイベントや展示会でも購入することができる場合があります。

普段はなかなか見ることができない実物に触れることができるチャンスですし、設計者と直接話をすることができる貴重な機会でもあります。

ご興味がありましたら是非足を運んでみてください。


なお私が知っている範囲では主に以下のようなものがあります。

 

キーボードマーケット トーキョー(通称キーケット)

年に1度東京都内で開催される国内最大のキーボード即売会です。

個人だけでなく協賛企業の出展もあります。

keyket.jp

 

キーボードフリーマーケット トーキョー(通称キーフリ)

こちらは自身で設計したものに限らず、使わなくなったキーボードや不要なパーツなどキーボードに関連するものを自由に売買しようというイベントです。

2025年も開催予定とのことですので、私も楽しみにしています。

keyflea.connpass.com

 

ちなみにキーケット2025に私も出展させていただけることになりました。
ご興味ありましたら是非お越しいただけると嬉しいです。 

キーケット2025にお越しいただきありがとうございました。

当日の感想などをこちらにまとめておりますので、よければ合わせてお読みいただけると嬉しいです。

alektor.hatenablog.com

 

どんな道具(工具)が必要?

気に入ったキーボードキットを購入できたならば、合わせて必要な道具(工具)も揃えていきましょう。
(リンク先は参考です、またAmazonアフィリエイトは利用していません。)

メンテナンスに必要な工具

組み立ての有無に限らず、メカニカルキーボードを使っていくのであればメンテナンス等で必要な工具がいくつかあります。
それぞれ見ていきましょう。

キーキャップ引き抜き工具(キーキャッププラー)

必要度:★★★★★

キースイッチからキーキャップを取り外すために使う専用工具です。
キーアサインを変更した際にキーキャップを入れ替えたり、キーキャップを取り外してキーボードを掃除したり、気分転換にキーキャップを総入れ替えしたり、使う場面は多いです。

これがないとキーキャップの取り外しが困難ですし、仮に取り外せても傷つけてしまうことがあるためほぼ必須と言えます。

 

引き抜き工具(キープラー)

必要度:★★★★★

キーボードからキースイッチを取り外すために使う専用工具です。
キースイッチはこれがないと取り外せないため、必須の工具です。

 

ちなみにキーキャップとキースイッチが両方引き抜ける2in1タイプもあります。
専用品に比べると若干使いづらい面はありますが、頻繁に使うわけでなければこういった2in1タイプを1つ持っておけば安心かと思います。

  • 遊舎工房

 

エアダスター

必要度:★★★☆☆

キーボードの掃除をする際にホコリや髪の毛などを吹き飛ばすのに便利です。

電動のものも売っていますが、よほど頻繁に掃除をする方でなければ缶タイプのもので十分かと思います。
ちなみに私は趣味のDIYで使っているブロワーを使って掃除しています。
(オーバースペックすぎて使いづらいけど

 

 

組み立てに必要な工具

組み立てキットを購入して自身で組み立てる場合、概ね以下のようなものが必要です。

ドライバー(プラス)

必要度:★★★★★

100均の物でも大丈夫ですが、自作キーボードでよく使われるM2やM3のネジなどは穴が小さく舐めやすいので心配であればちゃんとしたメーカー品を購入すると安心です。

私はこういったタイプの精密ドライバーセットをよく使用しています。

  • FANACAN

 

ちなみに基本的にはM2のネジはドライバーの1番、M3のネジはドライバーの2番があれば大丈夫らしいです。

www.vessel.co.jp

(2025年3月28日追記)

自作キーボードでよく使われるネジは「精密ネジ」と呼ばれる電子機器等に使われる小型ネジが多いため、1番ではドライバーのサイズが大きい場合があります。

0番と呼ばれる精密ネジ用のドライバーがありますので、必要に応じてこちらもご利用ください。

(個人的には高頻度で使うわけでなければ、先に紹介したような精密ドライバーセットを買うことをオススメします、だいたいどの形状でもカバーできます)

 

ニッパー

必要度:★★★★★

各電子部品の余分な足を切り落とすのに使います。
100均のものでも十分ですが、安物だとすぐに刃こぼれするのでその場合は買い替えてください。

またニッパーの中にはプラスチック用(主にプラモデルなどでの利用を想定)のものもあります。
自作キーボードの組み立ててこういったものを使うとすぐに刃こぼれしてダメになってしまうので注意してください。

  • 髙儀(Takagi)

 

ラジオペンチ

必要度:★★★☆☆

キースイッチの足が曲がったときなどに修正したりするのに、持っていると便利です。
100均のもので十分ですが、自作キーボードにおいては先の細いものの方が便利かと思います。

  • ケンオー(KENOH)

 

はんだごて

必要度:★★★★★

はんだ付けが必要なキットの場合は必須です。
はんだ付け不要なキットの場合はなくて大丈夫です。

購入する場合は基本的に温度調整機能がついたものをオススメします。
私は以前温度調整ができないはんだごてを使ってパーツを壊しました。

また安価な製品だと温度調整機能付きと言いつつ正しい温度にならないことも多いようなので、ちゃんとしたメーカー品を買うことをオススメします。

  • 白光(HAKKO)

 

はんだごて台

必要度:★★★★★

名前の通りはんだごてを置くための台です。

作業中はコテ先が340℃くらいまで加熱された状態になるので、適当に置くと火事になります。
ちゃんとした台を買いましょう。

なおコテ先クリーナー(はんだごてに付いた余分なはんだを取るためのクリーナー)がセットになっている場合がほとんどで、「スポンジタイプ」と「ワイヤータイプ」があります。
スポンジタイプはスポンジに水を含ませる必要があり準備と片付けに若干の手間がかかるため、私はワイヤータイプを使用しています。

  • 白光(HAKKO)

  • 白光(HAKKO)

 

はんだ吸い取り機/はんだ吸い取り線

必要度:★★★☆☆

はんだ付けに失敗したときやパーツの不調で取り外す際に使用します。
はんだ吸い取り機はリードタイプのパーツ*4に、はんだ吸い取り線は表面実装のパーツ*5に使うことが多いです。

ただ趣味の自作キーボード程度であれば利用頻度は高くないと思いますので、必要になったら買うくらいの気持ちでもいいかと思います。

  • 白光(HAKKO)

  • 白光(HAKKO)

 

はんだ

必要度:★★★★★

はんだには大きく「鉛入り」と「鉛フリー*6」の2種類があります。
「鉛入り」のはんだは溶けやすく作業がしやすいのが特徴ですが、環境への配慮などから昨今はあまり使われなくなっているようです。*7
今から始めるのであれば「鉛フリー」のものを用意するのが無難だと思います。

また自作キーボードで使う場合、あまり太すぎると扱いづらいので0.8mm程度の太さの物がいいかと思います。

  • 白光(HAKKO)

 

はんだ付けマット

必要度:★★★★☆

はんだ付けをする際、作業場所が汚れるのを防ぐためにあると便利です。
フラックスが飛び散って机が汚れたり、誤ってはんだごてを机にぶつけて表面を溶かしてしまったりするのを防ぐことができます(経験談

  • KaiYi

 

リードベンダー

必要度:★☆☆☆☆

ダイオードの足を規定のサイズに折り曲げるのにあると便利です。

ただ自作キーボードにおいてはリード部品はほとんど使わないですし、なくても特に困らないかと思います。
キーボードを数台作る程度であれば購入する必要はないかもしれません。*8

 

油性ペン

必要度:★★★★☆

PCB基板の側面を塗って見栄えをよくするのに使います。
100均のもので十分ですが、太目のものを使うと一発で塗れて便利です。

ちなみにケースがある自作キーボードなど、PCB基板の側面が見えないならば使う必要はありません。

 

マスキングテープ

必要度:★★★★☆

製作中のパーツの仮固定などに使用します。

太さが太いもの、中くらいのもの、細いものの3種類程度を揃えておくと何かと便利です。

ホームセンターなどで売っている黄色いマスキングテープが主流ですが、固定できれば100均のガラの入ったものでも特に問題はないです。
ただし耐熱温度が低いため、直接はんだごてや加熱したはんだが触れないように注意してください。

 

まとめ

ということで今回は自作キーボードの買い方や揃える必要がある道具について簡単に解説してみました。
これから自作キーボードを始めてみようと思っている方々の参考になれば幸いです。

 

こうやって改めて書き出してみると組み立てに必要な道具が意外と多く、中にはハードルが高く感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

 

ですがキーボードを組み立てることは自作キーボードのひとつの要素にすぎません。
本当に大事なのはその自作キーボードを使うことで得られる"体験"だと私は思っています。

 

興味があるなら、最初は組み立て済みの自作キーボードを購入するだけでもいいんです。
是非好みの自作キーボードに触れてみて、その"体験"を楽しんでいただければと思います。

 

そして願わくばあなたの最初の1台が、私の設計した自作キーボードだととても嬉しいなと思うのでした。

alektor.booth.pm

 

次回は技術的な面で「自作キーボードの組み立てテクニック」みたいな内容を解説していけたらいいなと思っています。

*1:特にマイナーなパーツを利用する自作キーボードキットの場合、必要なパーツがすでに廃盤になっていて入手できないなんてこともあったりするので注意が必要です。

*2:発送にかかる日時や送料などは販売者ごとに異なるためよく確認することをオススメします

*3:こういったものはトラブルが起きても設計者のサポートを受けられない場合があります。また設計者の方の中にはそもそも第三者による組み立て販売を嫌がる方もいらっしゃいますので、是非についてはなんとも言いづらい面があります。

*4:スルーホールに差し込むタイプのパーツ、キースイッチとか、ProMicroとか、足がついてるやつ全般

*5:キースイッチソケットとかLEDとか

*6:鉛が入ってない=フリー

*7:詳しくは「RoHS規制」などで調べてみてください。

*8:私自身は頒布するキーボードの組み立てサービスなども行っていて、使う頻度が高いため持っています




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