
マクロスと日本サンライズとシティポップと
劇場版・超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
(企画、制作:ビックウエスト、竜の子プロダクション、毎日放送、小学館)
TV版でヒロイン・アイドル歌手リン・ミンメイ役を担当したのが、デビュー前の飯島真理。
歌がストーリーの鍵になるという画期的なアイデアで、話題沸騰。
バーチャルアイドルの先駆けとなました。
劇場版は主題歌「愛・おぼえていますか」も大ヒット。
ご褒美として、1stアルバムのプロデュースは飯島真理さんの希望で坂本龍一さんが手掛けることに。
ただ、飯島真理さんはシンガソングライター志望でアイドル歌手と言われるのがほんと嫌で、レコード会社をビクターから山下達郎さんのレーベルMOON RECORDSに移籍し、マクロス時代の歌は封印していたほどでした。
天使の絵の具はよりシティポップ感があります。
編曲の清水信之さんは、名盤として評価が高い飯島真理さんの3rdアルバム「midori」では飯島さんとの共同プロデュースを担当。
ビクター音楽産業は洋楽、邦楽(演歌、ポップス、ニューミュージック、歌謡曲、童謡・アニメソング、フュージョン)と幅広く取り扱う。
特にアイドル歌謡曲に力を入れいていました。
80年代の主な在籍アーティストは、サザンオールスターズ、長山洋子、荻野目洋子、小泉今日子、BUCK-TICK、飯島真理、岩崎宏美。
愛・おぼえていますか 飯島真理
作詞:安井かずみ 作曲:加藤和彦 編曲:清水信之
ビクター音楽産業
天使の絵の具
1984年6月発売のシングル曲 売上枚数27万枚
ここからは、SFロボットアニメの曲から時系列的に。
ガンダムやイデオンを制作した日本サンライズ、富野監督のアニメの音楽制作は主にキングレコードが担当していました。
当時のキングレコードは演歌、クラシック、ジャズが強みで、アニメは1981年に設立したスターチャイルドレーベルのMIO(MIQ)、鮎川麻弥、森口博子ほか所属新人シンガーを起用。
そのスターチャイルド・レーベルは、1985年に東芝EMIのアニメレーベル・ユーメックスにスタッフの殆どを引き抜かれ、またガンダムブームが去り億単位の赤字もあり、消滅の危機に陥ることに。
それを建て直し、90年代の黄金時代へと成長させたのが残った社員のひとり大月俊倫氏。
ワーナー・パイオニアは洋楽に強いのが特徴。
邦楽(ロック、ポップス、アイドル歌謡曲、ポピュラー)にも力を入れていました。
VAPは日本テレビが1981年に設立したレコード会社。
80年代在籍アーティストは、オメガトライブ、菊池桃子、尾形大作ほか。
六神合体ゴッドマーズ (製作:東京ムービー新社)
愛の金字塔 樋浦一帆 (ひうらいっぽ)
作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:若草恵
キングレコード(スターチャイルドレーベル)
1981年発売のシングル曲「宇宙の王者! ゴッドマーズ」のB面収録曲。
もともとはOP主題歌用でしたが、合わないのでED曲に変更されました。
80年代アニソンの隠れた名曲です。

銀河漂流バイファム (製作:毎日放送、読売広告社、日本サンライズ)
Hello Vifam TAO
作詞:ジャネット・辻野 作曲:David Mann 編曲:TAO
ワーナー・パイオニア
1983年10月発売のシングル曲 売上枚数 約30万枚
TAOは当時大人気だったイギリスのポップスバンド「カルチャー・クラブ」のコンサート(おそらく1984年日本公演)の前座を担当しました。
シングル曲の大ヒットだけではなく、サントラ盤もオリコンチャートで10位を記録。
イントロの交信は、メンバーのアドリブで、トランシーバーを使用したメンバーの会話を録音したものです。
参考文献・TAO アルバムFAR EAST ライナーノーツ
重戦機エルガイム (制作:名古屋テレビ、創通エージェンシー、日本サンライズ)
風のノー・リプライ 鮎川麻弥
作詞:売野雅勇 作曲:筒美京平 編曲:戸塚修
キングレコード
1984年7月発売の鮎川麻弥のデビューシングル曲 売上枚数9.7万枚
超獣機神ダンクーガ (製作:旭通信社 、 葦プロダクション)
バーニング・ラヴ いけたけし
作詞:松井五郎 作曲:いけたけし 編曲:戸塚修
EPIC・ソニー
1985年3月発売の「愛よファラウェイ・藤原理恵」の両A面シングル曲 売上枚数0.4万枚
蒼き流星 SPTレイズナー (製作:日本サンライズ)
メロスのように-LONELY WAY- AIR MAIL FROM NAGASAKI
作詞 : 秋元康 作曲 : 中崎英也 編曲 : 若草恵
キングレコード(スターチャイルドレーベル)
1985年発売のシングル曲
メロスのように-LONELY WAY- AIR MAIL FROM NAGASAKI
映画・ファイブスター物語 (製作:角川春樹、角川書店)
瞳の中のファーラウェイ 長山洋子
作詞:川村真澄 作曲:石田正人 編曲:西平彰
ビクター音楽産業
1989年2月発売のシングル曲 売上枚数3.3万枚
機動警察パトレイバー TVシリーズ (企画制作:日本テレビ 製作 : バンダイ、東北新社)
そのままの君でいて 仁藤優子
作詞:森由里子 作曲:羽田一郎 編曲:船山基紀
VAP
1989年12月発売のシングル曲
映画ウインダリア(製作 :あいどる、カナメプロダクション)
映画「ウインダリア」挿入歌
約束 新居昭乃
作詞:川村真澄 作曲 :加藤和彦 編曲 : 清水信之
ビクター音楽産業
1986年10月発売の1stアルバム「懐かしい未来」に収録
おまけ
1980~1989年 アニメソングヒット曲 ベスト3
1980年
1981年
- 1位 哀戦士:井上大輔 劇場版・機動戦士ガンダムⅡ
2位 砂の十字架:やしきたかじん 劇場版・機動戦士ガンダムⅠ
3位 SAYONARA:メアリー・マックレガー 映画「さよなら銀河鉄道999」
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
- 1位 BEYOND THE TIME:TM NETWORK 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
2位 麦わらでダンス:生稲晃子 ついでにとんちんかん
1989年
※85年以降は年間ヒット曲100位以内を参考。
80年代前半は松本零士のSF映画やガンダム大ブームなど、アニメ作品の人気で主題歌も大ヒットしています。
80年代後半は、TM NETWORKやおニャン子クラブ系グループなど担当したアーティストの人気でヒット。
86年には1977年の劇場版・宇宙戦艦ヤマトから始まったアニメブームも終わり、アニメ制作本数が激減。
その現象がシングル曲売上枚数ヒットチャートからもうかがえます。
終わり
第一回 シティポップ 80年代アニメソング編 きまぐれオレンジ☆ロード
第二回 シティポップ 80年代アニメソング編 クリィミーマミ