
2025年 透明水彩絵の具 ©Ray2025
みなさん こんにちは。
響け!ユーフォニアムの解説の時間がやってきました。
2026年に劇場版・響け!ユーフォニアムが公開予定。
TV版シリーズ3の総集編にほぼ間違いないと思います。
気になるところは、小説版のストーリーで行くのかどうか。
個人的には小説版ストーリーで進行して、コンクール後の撤収作業が終わって帰宅の途に着く前の、久美子の秀一への告白シーンも追加してほしいです。
ということで、今回はストーリーの焦点だった黒江真由と黄前久美子の関係について解説します。
黒江真由について
福岡の清良女子高校からの転校生。
清良女子校は吹奏楽の強豪校として有名で、全国大会の常連校。
CDアルバムを出せばヒットチャートに入るほど人気がある。
黄前久美子もファンの一人。
二年前の京都駅ビルでのイベントでは北宇治や立華と共に演奏をした。
その学校の吹奏楽部で真由はユーフォニアムを担当。
演奏力は一年、二年とAメンバーで全国大会金賞を受賞しているほどの実力を持つ。
男子からモテるタイプで、吹部の男子部員からは地味に美人と人気が高い。
同じクラスで吹部の釜屋つばめと、特に仲が良い。
彼女は皆と仲良く楽しく時間を過ごすのが第一で、
Aメンバーには興味がない。
北宇治の吹奏楽部に入部するときも、三年生から入って他の人に迷惑にならないか気にしていた。
また、Aメンバーのオーディションやソリも自分が辞退しようかと久美子に提案していた。
久美子は「オーディションはちゃんと受けて」と言うので真由は受けるが、
ソリは久美子が吹いてほしいという、自分の気持ちが無視されてしまうのは嫌だった。
黄前久美子について
現在、吹奏楽部・部長。
田中あすか先輩が卒業した後、
北宇治の吹奏楽部では、ユーフォニアムの演奏は自分が一番上手いと自負していた。
だが、新入生で自分より上手い奏者が入部してきたら、自分はレギュラーでいられるのだろうか?……という漠然とした不安を持っていた。
そこへ、黒江真由という実力のあるユーフォニアム奏者が転校・入部してきた。
不安が現実になった久美子は動揺する。
そして真由がオーディションを辞退しようかと持ちかける事に、
久美子は全く理解ができなかった。
実力のある者がAメンバーになる。それを信条として活動してきたから。
もちろん、久美子はAメンバーでソリも担当したいが、それを真由に譲られるのは納得がいかなかった。
しかし、久美子ははっきりと自分の意見を真由に伝えていなかった。
部活での吹奏楽の考え方について、真由と久美子は最後までお互いを理解することがなかった。
ただ、卒部をしてコンクールという壁がなくなると二人とも仲良くなり、
「もっと前から、久美子ちゃんとこんな他愛のない話をしたかった」と真由は笑顔で語るほどだった。
終盤のストーリー
これまで久美子は客観的な立場で問題事をみたり、後輩の相談に乗っていたりしていた。
三年生になり、自分が問題の当事者になってしまうと客観的になることが出来ず、
優柔不断な面が大きく現れるようになってしまった。
全国大会を目前にして、顧問の滝先生が原因で親友の高坂麗奈と仲違いをしてしまう。
最後に久美子が頼ったのは、卒業生の田中あすか。
あすかは客観的で的確なアドバイスをする。
「オーディションを辞退したがっている転校生が、ソロ辞めたら問題解決。
久美子ちゃんがソロをやったら部の空気も万事解決する。
その子が辞退したいのを止めてるのは久美子ちゃんのエゴじゃない?」
真由と健全に競い合いたいという久美子に、
「じゃあ、相手の子に負けないように一生懸命努力すること。自分の気持ちをちゃんと伝えること」
「滝サンが優柔不断なのは当たり前。完璧な顧問も人間もおらんよ。毎日一生懸命部活のために努力してくれてるから、全国へ導けたんちゃうの」
あすかと同じ意見だったのが川島緑輝。
関西大会のAメンバーが決定し、ソリは今度は真由が担当。
そんなある日久美子、麗奈、葉月、緑輝が下校中に
「緑は久美子ちゃんがソリを吹くのが一番ええと思うねん。
久美子ちゃんと真由ちゃんの実力って同じくらい。だったら久美子ちゃんが吹いたほうが部のまとまりは良くなると思う」
「そして、そもそも滝先生が上手くやっていたらこんな問題はおこらなかったよ」
と葉月と緑輝の会話に、久美子も滝先生の事は同感だった。
麗奈は「久美子も滝先生が信じられないなら部長失格やな」と言い放ち二人の仲は険悪になってしまった。
全国コンクールのオーディションの前日に、久美子は麗奈に自分の気持をはっきりと伝えて仲直りをした。
そして、オーディションが始まる前、部員全員に久美子は自分の気持を伝えた。
というのが、小説版のストーリーの流れです。
TV版は滝先生からの提案で、ソリは久美子と真由は実力が同じで選べなかったので部員投票となった。
それだと、ストーリー的には盛り上がるけれど、顧問である滝先生の責任逃れのアリバイ作りになってしまう。
ソリを決めるのは顧問の責任であり、また副顧問の松本先生は生徒の事をしっかり見ている人なので、二人で部全体のまとまりも考慮して協議して決めるのが自然の流れ、部員投票にはならないと思います。
岡田斗司夫氏の性格4つのタイプ診断を使って分析
二人の人間関係は、言葉ではわかりずらいかと思うので、
岡田斗司夫氏の4つのタイプ診断を使って図解にしてみました。
ついでに他の部員たちも図にしています。
岡田斗司夫氏の4つのタイプ診断は解説すると長くなるので、検索してみてください。


田中あすかと川島緑輝はどのタイプにもあてはまる超人的な存在ですが、
緑輝は中央付近に、あすかは司令と法則の間に置いてみました。
右回りに優位の法則があり、
4つのタイプの対角線上になる人は全く理解できない。
真由と久美子は対角線上になります。
鎧塚みぞれと傘木希美も対角線上です。
希美はみぞれの事を理解していなかった。というのが波乱の第二楽章の核になる話でした。最後はお互いを理解できたようですが。
加藤葉月と久美子は部活の考え方で食い違う事が多かったです。
久美子は麗奈に気を使っている事が多々ありました。
対角線上でも梨々花と奏は親友なんですよね。
部長と副部長のタイプで部の雰囲気も違ってくる
この図を見ていると北宇治吹奏楽部の運営方針が毎年違うのもわかってきました。
顧問の滝先生は法則型。副顧問の松本美智恵先生は司令型と法則型、注目型の混合タイプ。
部長・小笠原晴香、副部長・田中あすか
今までの上下関係は厳しいが他はダラダラとしていたが、滝先生になり大きく変化。
現状を分析判断し、基礎練習からしっかりはじめる、司令・法則型。
良くも悪くも田中あすかの影響力が大きい。
部長・吉川優子、副部長・中川夏希
落ちこぼれがでないように全体をフォローする気遣いの運営。注目型。
部長・黄前久美子、副部長・塚本秀一、ドラムメジャー・高坂麗奈
練習は厳しくても勝負は勝つ。コンクールごとにAメンバーの選定。
こんどこそ全国大会金賞を目指す司令型。
吹奏楽初心者にはツライ、ずっと誰かに追い立てられて落ち着かない雰囲気。
司令型がいないのに、三人集まると司令型の運営になるのが不思議。
最後に
主人公・黄前久美子と転校生・黒江真由。
演奏力は互角だが、部活の考え方が真逆の二人。
今回のストーリーは以前作者の武田綾乃氏が、
文庫版の「響け!ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌」の中で語っていた吹奏楽部あるある、~部活の取り組み方や考え方の違い、モチベーションの違いが揉め事の原因になっていた。
というのがテーマの一つになっていたと思います。
さぁ、お時間になってしまったようです。
それでは皆さん、さようなら。