
1978年 130分 日本
監督:深作欣二
出演:萬屋錦之介、 松方弘樹、 千葉真一
東映チャンバラ時代劇。 ★★
先日「将軍家光の乱心」を観たのだが、この映画はその家光が三代将軍となる物語。
共同執筆、監督は深作欣二で、それこそ”時代劇版・仁義なき戦い”である。
物語も荒唐無稽。それを承知で観る映画。
徳川二代将軍秀忠が急死した。
三代将軍の座は長男の家光(松方弘樹)が継ぐ筈なのだが、亡き秀忠やその側近たちは次男の忠長(西郷輝彦)次期将軍に推していた。
そう、秀忠の急死は、家光腹心の家老(髙橋悦治)や乳母による毒殺だったのだ。
家光の剣術指南役の柳生但馬(萬屋錦之介)も、柳生家一族存亡のために荷担していく。
ということで、家光派と忠長派がそれぞれの老中を担いでの争いが始まる。
東映時代劇ということで、当時のスターが勢揃いしている。
丹波哲郎、原田芳雄、大原麗子、芦田伸介、三船敏郎などの顔が見えた。
柳生一族なので、柳生十兵衛(千葉真一)も登場してくる。
しかしこの映画、何といってもすべてをさらっていたのは萬屋錦之介だった。
歌舞伎のような台詞回しで、一人だけ異次元の芝居をしていた。
すごいよ。これぞ大スターという貫禄を見せつけていて、これにはみんな食われてしまったなあ。
柳生但馬の一族のための冷酷非情な策略に、(好青年の)十兵衛が反発していく。
物語の展開は史実など無視した荒唐無稽のものになっていく(最後には、肝心の家光の首が飛ぶのだよ 汗)。
十兵衛の取った決定的な行為に、柳生但馬守は、「夢じゃ、夢じゃ、夢でござる」と叫び続ける(この台詞は当時の流行語にもなったとのこと)。
もう話のつじつまとか歴史との整合性などはまったく無視。
とにかく面白いチャンバラ時代劇を作ろうという熱意(!)の作品だった。