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「レイヤー・ケーキ」 (2004年) ギャング組織の頂点に立つのは 

2004年 105分 イギリス  
監督:マシュー・ボーン
出演:ダニエル・クレイグ

お洒落な感覚のサスペンス。 ★★★

 

タイトルの”レイヤー・ケーキ”とは、何層にも重ねられたケーキを裏社会での厳しい上下関係に例えている。
裏社会には最下層のチンピラから、最上層の大ボスまで、何層にも積み重なった階級が厳然と存在しているのだ。
上には向かうのは命取りなのだ。

 

そんな裏社会に身を置く氏名不詳の男XXXX(ダニエル・クレイグ)が主人公。
彼は不動産業で成功しながらも、麻薬卸売業もしていた。
しかし、この裏家業からはもう引退するぞ。こんな仕事は引き際が大事だぞ。
そんな彼はボスのジミーから呼び出され、訳ありジャンキー娘の捜索と大量の麻薬錠剤の捌きを命じられる。

 

舞台はロンドンなので、いわゆるハリウッドもののサスペンスとは雰囲気が異なっている。
がさつさがない、どこかお洒落、といったら、ハリウッドに失礼か。
監督はのちに「キングスマン」を撮るマシュー・ボーン
当初はガイ・リッチーが監督の予定だったが、急遽変更になったとのこと。これが彼の初監督作である。
なので、どこかガイ・リッチー風の味付けとなっている。

 

ダニエル・クレイグは007でブレイクする前。若く、すらっとしている。
麻薬の売人でもあるのだが、チンピラ風ではなくぱりっとしたビジネスマン風である。
普通は銃は使わない信条の彼だが、仲間に渡された銃を構える場面がある。
おお、この銃の構えはジェームス・ボンドではないか! 格好いいよ。

 

物語は単純なのだが、最初からやたら登場人物が多い。
入り組んだ人間関係もあって、ぼんやり見ていると、あれ、こいつは誰だっけ?ということにもなりかねない。
ガイ・リッチー風と書いたが、そうなのだ、そういう雰囲気なのだ。このあたりは好みが分かれるところかもしれない。

 

ヤバい組織から麻薬錠剤を強奪したチンピラ組織。その組織から麻薬を買い取って大もうけしようとする組織。それを横から奪い取ろうとする組織・・・。
悪巧みの駆け引きが交差する。あ、あいつはもう殺されちゃったよ・・・。

 

大量の麻薬は誰の手にあるんだ? 買いたいと言ってきた奴は信用できるのか?
おのれ、俺の麻薬を盗みやがって生かしちゃおかねえぞ。

 

敵を倒そうと画策したXXXXはスナイパーを雇う。
双眼鏡で確認した敵を、よし、あいつだ、撃て!と合図した瞬間に頭を撃ち抜かれていたのはそのスナイパーだった。
おいおい、ずいぶん舐めた真似をしてくれるじゃないか。あんたを狙っている銃口もあるんだぜ。
絶体絶命のXXXX。

 

頼りない下っ端チンピラにベン・ウィショーが出ていた。
ダニエル・クレイグにおべんちゃらを言って近寄ってきたりもするが、もちろん秘密兵器を融通してくれるわけではないよ(笑)。

 

おお、そういうことになっていくのか。
軽快なテンポで見せてくれる。
ラストも、アニマルズの「悲しき願い」にのせて、えっ、ダニエル・クレイグよ、おお、そういうことになったのか。

 

何か余韻があるねえ。
ダニエル・クレイグ、格好いいよ。マシュ・ボーン、デビュー作からさすがだよ。 

 




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