
2025年 98分 日本
監督:渡辺一貴
出演:阿部寛
ワンシチュエーション・サスペンス。 ★★☆
訳ありキャスターがテレビの生中継番組で爆弾犯とやりとりをする、というのが大筋。
あれ、どこかで観たような設定じゃないの?
オリジナルは韓国映画「テロ、ライブ」とのこと(未見)。
午後7時、ラジオ局に発電所の爆破予告の電話があり、その通りに爆発が起こる。
これは本物だっ! これは視聴率が取れるぞっ!
左遷されていたキャスターの折本(阿部寛)は、これは再起の絶好のチャンスだと、かつての自分の番組「ショウタイム7」での生中継を敢行する。
犯人はなぜか交渉相手に折本を指名してきていたのだ。
こうして折本と犯人のやりとりがテレビの生中継で放送される。
そのスタジオにも爆弾が仕掛けてあるよ、誰かが逃げだそうとすると爆発するよ、嘘じゃないよ。
犯人はスタジオで小爆発もさせてみせるのだ。
視聴率はうなぎ登り。そんな危険な局面になってもキャスターの折本は張り切っているのだ。
しかしこういった設定の映画って何か既視感があるなあ・・・。
ああ、そうだ、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツの「マネー・モンスター」だ。
あの映画ではスタジオに現れた犯人にキャスターは爆発物を取り付けられる事態になっていた。
番組ディレクターのジュリア・ロバーツは、これは視聴率が上がるわと番組を煽っていたはず。
テレビ番組を作る人ってみんなそんなものなのか。
舞台はほぼすべてがテレビ局の中だけ。ほとんどがスタジオの中だけ。
しかし設定がそれなりに緊張感を帯びたものなので、飽きることはなかった。
それに主役の阿部寛の顔がとにかく濃い!(笑)
それがしばしば画面にアップで映る。画面中が濃い!(笑)
スタジオの中でおろおろする若手キャスターやアナウンサーもいたが、阿部の濃さの前では霞んでいた。
やがて犯人の真の狙いが明らかになっていき、何故阿部を交渉相手に指名したのかも判る。
でも、大騒動の顛末が何だかそれだけ?という感は否めなかった。
設定がそれなりに面白かっただけに、いささか尻すぼみ。いささかがっかり。
観ている間は退屈はしなかったのだが・・・。
(以下、重大ネタバレ)
犯人の狙いが似たような映画があったな。
息子を誘拐した犯人が、子供を無事に返してほしければテレビの生中継会見でこれまでの悪事を白状しろ、とせまるもの。
タイトルも「おまえの罪を自白しろ」とあちらではそのままだったな。