
2024年 117分 日本 ウイ、シェフ!
監督:塚原あゆ子
出演:木村拓哉、 鈴木京香
料理ドラマ。 ★★★
このところTVドラマとの提携映画はたくさん作られている。この作品もTVドラマ「グランメゾン東京」の映画版だとのこと。
この手のTVとの連携映画は観るのはもう止めようかとも思っていたのだが、何となく・・・。
題材が料理だとつい食指が動いてしまうのだよ。
TVドラマはレストラン「グランメゾン東京」の物語だったようだ(未見)。
なぜかそこのシェフとサブだった尾花夏樹(木村拓哉)と早見倫子(鈴木京香)はパリで「グランメゾン・パリ」を立ち上げている。
彼らがアジア人初となるミシュラン三つ星獲得を目指すというのが大筋。
主人公が、腕はいいのだが他人との協調性がなくてもくろみが上手く行かない、というのは料理人映画ではよくあるパターン。
キャサリン・セタ・ジョーンズの「幸せレシピ」とか、ブラッドリー・クーパーの「二つ星の料理人」とか・・・。
やがて周りの人との関係がよくなって、物語はハッピーエンドを迎えるというのが王道である。
でも判っていてもその展開が心地よいんだよねえ。
この映画もまったくそのパターン。
しかも主人公役が俺様キャラでは他の追随を許さないキムタクだから、もうその設定はばっちりと決まる。
はじめのうちのキムタクの、シェフの俺が作りたい料理にお前たちは黙って協力すればいいんだよ!という独善キャラが立っている。
これが後半でがらっと変わるんだろなと思いながら観ているわけだ。
キムタクはこれでいいんだろうなあ。
主人公たちはフランス人たちの意地悪にも遭い、材料の仕入れにも困ったりする。
卸し人がキムタクに言う、東京で外人の寿司職人に極上のトロを卸してやろうと思うかい? なるほどね。
やがて厨房や接客のスタッフたちとの意思疎通がうまくおこなわれるようになり、全員でミシュラン三つ星を目指すことになる。
料理が出来上がって客に運ぶまでの時間を秒単位で訓練もする。
料理が熱すぎても冷えてしまってもいけないわけだ。すごいね。
クライマックスはミシュラン三つ星評価を目指してのコース料理。
前菜から始まりスープやサラダ、メインディッシュと、いったい何品の料理が並ぶのだと思わせる豪華なもの。
フランス料理界の重鎮と共に招待された日本人インフルエンサー(冨永愛)が、ていねいにその料理のすばらしさをモノローグで解説する。
これは料理の凄さを判らせるのに上手いやり方だった。
確かにすごいなあと思わせる料理の数々である。
この料理監修には実際にアジア人初のフランスの三つ星を獲得したシェフがあたったとのこと。
王道の料理ドラマだったが、それは期待を裏切らない展開であるということでもある。
観に来た人がこの映画に求めていたものは、ほぼ満たされていたのではないだろうか。