現時点(2024年9月末)まで、メインシナリオ・星空編が10話まで公開された。
メインシナリオという事から、東京編やBIG4編と同様に星空編も長期に渡って話が展開していくのは当然な流れ。取りあえずの所、この10話までは星空編のイントロダクション的なモノなのかと思えた。
ただ、冒頭部分ではあったものの…そこでは密度の濃い物語が展開され、いい意味で予想を裏切ってくれたので素直に好印象を抱いた。それに加えて、今後のストーリー展開へと結びつける様な楔もきっちり打ち込んでくれたのも前述した好印象の一つ。
それらのインプレッションは、今後のストーリーを考察(…と言うかは妄想だが)していく上で重要なモノ。そんなワケで、ここまでのストーリーの所感と今後のストーリー展開の考察(妄想)なんぞを書き殴っていく事にする。
※本記事では、メインストーリーのネタバレが大いに含んだモノとなっており ますのでご注意下さい。所感と考察につきましては、個人の思考や所感から導き出した一つの考えになっています。当然ながらここから書いたモノが絶対に正しいとは言えませんので、あくまでも個人の所感や考察の一つとして捉えていただけたらと嬉しく思います。

叶った再戦の刻
10話までのストーリーのキモになっていたのは、サニーピースとTRINITYAiLEの再戦。
勝手な話だが…この2組を再戦させるのはもう少し先の事だと予想しておったので、早々にカードを切ったのは正直驚いた。
早い段階でサニピvsトリエルのバトルまで描いたのは、BIG4編の反省なのかなと。書いた人からすれば違うだろうが、自分はそう感じた。
その反省ってのは何かって事だが、自分がBIG4編で感じていたストーリーの引き延ばし感だと思っている。BIG4編のキモになっていた要素は、BIG4の座にいたどりきゅんと月ストとの因縁。でも、どりきゅんを絡ませるまでが長かった。どりきゅんとの最初のバトルが描かれたのがBIG4編19話で、サニピvsトリエルの再戦の結果まで描いたのが星空編10話。
単純な話数の差だけじゃなく、実際の更新速度や期間を踏まえて考えてみると、サニピ&トリエルとの因縁に取りあえずの区切りをつけた所は好印象を抱いた。
折られた翼、持っていなかった『モノ』
10話のタイトルに銘打たれた『持つ者と持たざる者』。この言葉は自分が『IDOLY PRIDE』の物語を構成する重要な骨格と言っても過言じゃないと思っている。持つ者はサニピ。持たざる者がトリエルになる。
この2グループによる再戦は、まずトリエルが自己ベストを更新する高スコアを叩き出した。だが……サニピはトリエルのスコアを大きく上回るスコアで圧勝した。ここまでの圧倒的な差を、スリクスのmihoはこう評した。
BIG4に昇格してさらなる高みで戦い続けるサニピと負けないように強敵を避け続けてきたトリエル……
そんな両者の間に いつの間にか差が開いていても不思議はありません
トリエルがこれまでサボっていたワケではなかった。ライブバトルの連勝を重ね続けてきて、BIG4に最も近い段階まで昇って来た実績もある。しかし…それでも簡単に届かないのがBIG4の座。
強敵を避け続けたとmihoは言ってたが、実際の所トリエルとちゃんと殴り合えてせめぎ合える程のグループがもういなかった様にも思える。僅差で勝ったランキング五位だった相手も、程度はあったにしろトリエルにとっては力の差のある格下だったのかもしれない。
トリエルはここまで本気で戦って来たと思っていたが、実際の所は限界を超えた戦いが出来なくて知らず知らずのうちに、相手に合わせた戦い方になってしまった。そして、サニピが持っていてトリエルが持っていない『モノ』…その『核』を持っていない者はBIG4には勝てないとmihoは言う。
mihoは『核』と称したモノは『WHAT IS “IDOL”?』の答えだ。それを持つBIG4と持たざる者とでは本当の意味で同じステージで戦えない。つまり、この再戦の勝敗は既に戦う前から決まっていたと……
この後のトリエルだが、魂の再生と『WHAT IS “IDOL”?』の答えを掴み取る物語になるのだろう。
それをどう描いていくのか?BIG4編の琴乃の様に星見プロから抜けるか?他のグループとの絡みで何か答えを得る道なのか?
ただ、どちらの要素もBIG4編で使っている。そのまま同じ手が使えるモノではないが…描き方の限界はどうしてもある。自分が予想しているのは、月ストの面々が絡んで来るのではと思っておる。
おそらく、トリエルはこの後絶不調ルートに入るはず。月ストもBIG4(スリクス)に負けて絶不調ルートに入った経験があるし、同じ境遇にあった者の力を借りて事態を打開していく展開もアリなんじゃないかとは思う。
それと、失踪してどこかで特訓って展開も予想はしてるんだけど、流石にコレは現実離れな上に、身勝手が過ぎる。実際にコレで描いたら琴乃の時以上に非難轟々になるからこの線はなさそうかな。
暗雲の兆し
トリエルとの再戦を、一方的なオーバーキルによる勝利で飾ったサニピ。
ただ、そんなサニピの強さを引き出したのはトリエルが相手だったってのもある。どのアイドルにも負けないグループまで成長を遂げたと言っても過言じゃない。
でも、このまま完全無欠の存在としてサニピを描いていくのか?自分の考えとしては、それはNoだと思っている。取りあえず上げる所まで上げといて、徹底的に下げる展開に持ち込むんじゃないかと思っている。その兆しになっている要素はさくらの変化。
さくらの変化についてだが、それはBIG4という立場になった事。その事を証明しているのがさくらが7話で瑠依に言い放ったこの台詞。
BIG4になった私達は、負ける訳にはいかない勝つのは私達、サニーピースだよ!
一見すると違和感のない台詞に思えるが…さくらが言ってる事に違和感をどうしても感じてしまうのだ。勝敗が全てとは違う所にあるのがサニピとさくらの強さ。でも、今のさくらは楽しんで歌う事よりも勝ち続ける事に囚われてしまっていると感じ取れる。しかも、さくらはその自覚すらない。コレは結構な重症だろう。
さくらの理想とするアイドルの在り方と、BIG4の立場として強く立派で在り続けなければいけない事は、さくらにとっては相容れないモノの様に思える。そのズレこそがサニピが落ちていく挫折へ繋がるのでは?なんて思っている。
さくらがこのまま良くない方向へ暴走して、怜、遙子、千紗、雫が違和感を抱いた末についていけないと思いサニピが壊れていく。サニピの魂の再生とさくらが置き去りにしてしまった心からの笑顔を取り戻す事が今後のサニピの物語のテーマになっていくのかなと。
終わりに
冒頭でも触れた様に、10話という短い中で密度の濃い物語が展開された事には好印象を抱いた。
ストーリーは、ここまで絶好調だったってのがフラグとして効いていたトリエルが徹底的に打ちのめされて挫折の方向へ展開した事。
そのトリエルを打ち負かしたサニピの方も順調だけども徐々に暗雲が立ち込めるのか?という要素は面白いと感じ、今後長くなるであろうストーリーの導入部分としての掴みとしては素晴らしい落し所だと思っておる。
でも、肝心なのはここから先の展開。期待しているし、せっかくいいテンポで描かれているのだからここで区切らずに突っ走ってもらいたいと願いつつ……怪文書の筆を置く事にする。