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翻訳するミドルマネジメントとして「冒険する組織のつくりかた」を読んだ

読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第86回。同僚と読書期限を約束することによって積読が確実に減るという仕組み。過去記事はこちら

じつは今回紹介する本「冒険する組織のつくりかた──「軍事的世界観」を抜け出す5つの思考法」は積読ではない。昨年の上半期に読んで、内容が良かったので組織のマネージャー同士の読書会でも読んで、さらに同僚に紹介するために今回読んだ本の紹介である。昨年末にデッドライン読書会のメンバーで忘年会をした際にいろいろ議論して、本書を紹介したという次第。

「冒険する組織のつくりかた」の紹介

詳しくは出版社サイトを見るのが良いと思うが、ざっくりと紹介すると以下のような本である。

  • 著者は組織開発系のコンサル会社MIMIGURI代表の安斎さん。本書の前は「問いかけの作法」という本でも話題になっていた方である(こちらも良い本だったと記憶している)。
  • 従来の企業は「戦略」という言葉に代表されるように軍事的なものの見方で運用されている。
  • 一方で若者を中心に(様々な要因で)個人に対しては「人生中心のキャリア観」が(不可逆的に)定着しつつある。この「人生中心のキャリア観」と軍事的なものの見方は相性が悪く、それがモヤモヤ感や離職の引き金になっている。
  • 企業側の考え方も新たな考え方=「冒険的な世界観」にアップデートすべきなのでは?

ちなみにわたしが本書を知ったきっかけはPodcastのfukabori.fmのEP128である。もし興味があれば、まずこちらのエピソードを聴いてみると良いかもしれない。
fukabori.fm

翻訳するミドルマネジメント

記事タイトルにも入れたのだけれども、現代のミドルマネジメント(中間管理職)は組織の中でさまざまなメッセージの翻訳を求められていると考えている。なぜなら、ミドルマネジメント(中間管理職)は知識も情報量も異なる複数の階層の間に挟まれているからだ。

  • 経営層・上位マネジメント ⇔ 現場 (抽象度が異なる)
  • シニア社員 ⇔ 若手・ジュニア社員 (知識や経験、属する文化が異なる)

環境変化が激しい昨今、このギャップを埋めるための翻訳のような作業がとてつもなく困難であり、ストレスだ。というわけで困っていたところなのだが、本書はこの困りごとを軽減するためのヒントを与えてくれる。

軍事的世界観 & 冒険的世界観

本書のタイトルや宣伝文句を見ると、本書は(従来企業の)「軍事的世界観」はダメで、「冒険的世界観」が良いということが書かれているように見えるかもしれないが、実際にはもっと現実的に両方の良い点を活用していくことを推奨している。よって「軍事的世界観 VS. 冒険的世界観」ではないという点もポイントだ。

「はじめに」で予告したとおり、本書の目的は、軍事的世界観から冒険的世界観へと「組織のパラダイム」をシフトさせることにあります。ですがこれは、有益な軍事的ツールを"すべて放棄する”ということではありません。
(中略)
しかしここには、先人が築いた軍事的方法論を否定する意図はありません。むしろ、ビジネスにおける各種の戦略論は、冒険的世界観にとっても人類の欠かせない知的資産であり、リスペクトすべき対象であるのは変わらないのです。
冒険する組織のつくりかた──「軍事的世界観」を抜け出す5つの思考法、序論 より

この実践的な落としどころが、取り込みやすさにもつながっていると思う。

そもそも、企業は冒険的世界観にすでに向かっている

本書を読んであらためて感じるのは、本書を読むまでもなく企業はすでに冒険的世界観に向かいつつあるということでもある。MVVすなわちミッション・ビジョン・バリューを企業として策定することはあたりまえになってきたし、企業文化への注目も増している。また企業内でエンゲージメントサーベイを行うなどの取り組みも実施されている。

ただ、そういった新たな施策がイマイチ効果を上げていない、もしくは既存の組織経営と足並みが揃っていないというモヤモヤした違和感があるのではないだろうか。

本書では、Creative Cultivation Model(CCM)というモデル(モデル自体はMIMIGURIのサイトで参照できる)を横に置きながら解決するヒントなども示されていて、これは強い刺激になった。

というわけで本書は 上下の間でモヤモヤしながら闘うミドルマネジメントが読むと良い本だと思うのだ。おすすめだ。
(実際、あまりに良かったので 周囲のミドルマネージャーと読書会もやった)

というわけで、本書の感想はここまで。さて次は何を読もうかな。
なんとなく気になっているのは

だけど、このあたりから選んでもよいかも?
www.shoeisha.co.jp




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