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批評的に思考するために「超予測力」を読んだ

読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第83回。同僚と読書期限を約束することによって積読が確実に減るという仕組み。過去記事はこちら

さて、今回読む本は「超予測力 不確実な時代の先を読む10カ条 (早川書房)」である。以前からチェックしていたけれども読んでいなかった本。yomoyomoさんのブログで最近取り上げられたのを見て優先度が上がったのだった。

全般的な感想:もっと早く読んでおくべきだった

2015年のアメリカでの刊行後、「意思決定の領域における、ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?』以来の秀作」(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)などと各メディアで絶賛されている
超予測力 不確実な時代の先を読む10カ条 (早川書房)、訳者あとがき より

いやあ、完全に見落としていた。そして確かに『ファスト&スロー』並みに刺激のある思考に関する本だった、というのがひとことで言う感想である。

さて、本書は著者達が実施した「優れた判断力プロジェクト」という研究の成果ということである。数千人のボランティアが参加し、様々な条件で将来予測を実施したこのプロジェクトの中で「予測力」の実像を解き明かすのみならず、「超予測者」ともいえる人材を複数発掘し、その予測プロセスを分析した結果が本書で示される。

もちろん末尾には研究の成果として「超予測者をめざすための10の心得」(これを読むだけで予測の正確性が10%向上するそうだ)もついているが、全般的な研究の内容は発見についての記載も面白い。というわけで、本書は非常に良い本である。

なお興味深いのは本書の著者達がそもそもカーネマンと同僚・知人であり議論相手ということだ。というわけで本書にはけっこうカーネマンが登場するのも面白い。

他者の予測を批評的に見るために

そして本書を読んでまず痛感するのは、他者の予測の不確かさである。

企業経営者、政府高官から一般人まで、有効性や安全性の確認されていない得体の知れない薬なら絶対に飲まないが、こと予測については行商人が荷台から出してくる不老不死の薬と同じくらい怪しいものでもさっさと金を払う。だから価値の定かではない予測を売り歩いて大儲けする専門家がたくさんいる。
超予測力 不確実な時代の先を読む10カ条 (早川書房)、第1章 楽観的な懐疑論者 より

なんとなく、他者の将来予測を目にしてしまうと自然と参考にしてしまう。
場合によっては、自分の仕事で作成する資料に引用してしまう。
でも、ちょっとまってほしい。それはどんな予測なんだろうか。

本書を読むことによって、そんな批評的(クリティカル)な思考のきっかけが増えるという点も重要だと思う。

自分の予測を疑う

仕事がら、わたしは様々なソフトウェア開発プロジェクトに関与する。場合によっては「なにかおかしな兆候を見つけて、今後発生しそうなトラブルを予測」してしまうこともある(プロジェクトの嫌な臭いだ)。

だが、ちょっとまて。本書を読んで立ち止まってしまった。それは予測だったのだろうか。
もちろん本書でも直観(あるいはシステム1)の重要性は語られているけれど、いま考えてみると十分に吟味した予測とは言い難い。

というわけで、まずはさっそく本書の付録である「超予測者をめざすための10の心得」を手帳に書きつけて、より良い予測を心がけるとともに、実施した予測については検証もしなければならないと思ったのだった。

関連書籍

どれも意思決定に関して示唆が多く、必読書といえよう(もちろん内容には批判もある)

さて これで本書は読み終わったわけでが、次は何を読みますかね(これはという一冊が思いつかなかった)




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