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健保の負担は減るが国民の負担はトータルとして増えるし、おおよそ一時しのぎで医療費削減にもならない

www.fnn.jp


そこ弄っても大してお金にならんのに。

とおやま薬局では現在、OTC類似薬の湿布7枚入りの価格が30円~40円(3割負担の場合)です。
しかし、保険適用が外れた場合、1000円程度(手数料含む場合)に跳ね上がるといいます。

ジェネリック医薬品の使用8割超、薬剤費削減の効果は? - 日本経済新聞

製造管理や安全性管理のコストは延々とかかるが故に、ラムネ並の値段にはナカナカならないのですが、厚生労働省が持ってる薬価は相当下げられすぎてます。メーカーが悲鳴上げてます。
で、薬価を上げるとなると、医療費抑制にならないので無理、というので、乱暴なOTCの話になっていると思うのですが。


ところがOTC化すると値段は上げざるを得ません。薬局取扱いの場合、包装がかなり簡素に出来ていて、添付文書も箱に入れなくていいのですが、OTCだと箱にロット番号打たないといけないですし、添付文書やくすりのしおりを入れないといけないですし、新たな包装の手間が発生します。そしてそれが値段にかかってくるくらいしないといけない。
あと、医薬品は在庫が相当簡単に枯渇する商品です。需要に対して十分な供給するくらいになってないです。これはジェネリック医薬品推進政策の歪みであり、利益を確保する為に過剰な在庫を持たない事が死活問題になってしまってます。


ある意味、今まで100円~120円くらいのうちの一部の売上であったものが、包装増やすコストはかかるが1000円の一部という事になれば、こういうのを生産しているメーカーにはありがたい話かもしれません。
が、1000円、実のところ良心的なお値段で、おそらくボッタくれないです。市販薬になると在庫の問題がどうしても出てくるからです。店頭に並べないと売れない、ある程度内容量の幅も持たせないといけない、そして大衆薬ブランドとしては全く知られていないが故に知名度を上げる広告等が必要というところで、多分終売に追い込まれるだけなんですよね。聞いた事のないメーカーの商品買うの怖いと思いますんで。

ちなみに、以下がロキソニンテープ。値段の違いは有効成分含有量ですね。
www.kegg.jp

市販薬のロキソニンテープはどこの会社がどんだけ出しているかの表がないんですが、まあ楽天市場だとこんな感じ。
search.rakuten.co.jp


ロキソニンテープ100mg一枚17.6円、七枚だと123.2円、三割で36.96円
ロキソニンテープ50mg一枚12.7円、七枚だと88.9円、三割で26.67円
実際には病院の処方や薬局の調剤費があるのだが。処方箋は書いてもらうのに680円、調剤基本料は病院近くだと290円(場所によって異なるのだが、大規模チェーン店だと安い)、調剤管理料は内服薬かそうでないかや内服でも量によるんだが、今回湿布なので40円。
合計すると病院に行くと薬回りの費用は1000円ちょっとで、診察費とかが余計にかかる感じになる。ただし10割で考えればの話で、三割負担ならだいぶ得ではありますね。
市販薬の方の値段の最頻値としては1000円ちょい。
ここで怖い事を言っておくと、最安値の方は業務用のをばら売り、という事で、おそらく添付文書ないし、ロットはパッケージのところにあるとは言え、ちょっとグレーゾーンなところがあるというのと、内容量がぱっと出てないのがなあ。最安値の方は50mgが引っかかってる。検索エンジンが上手く引っ張ってくれないんだよなあ。


さてと。
これで医療費が削減できるかというと、正直微妙なところです。
というのも、以下のようなケースが勃発する可能性があるからです。

  • お金がない人が、「安い」似たようなと思われるものに手を出して、症状が悪化するとか副作用が問題になる虞がある。
    • ホメオパシーとかそういうのが入り込む余地が増えるんですよね。仕事柄治験の情報を見たりするんですが、「Traumeel」という薬剤が抗がん剤の治験で併用薬として使われているのを見ていやまあどうなんだろうねえとは。あとマルチビタミンもいましたけど。
    • アスピリンを毎日一錠飲むという誰が考えたのか知らないですが胃腸障害しかもたらさない療法とかもあります。
  • お金がある人も、セルフメディケーションで過剰投与とかが起こる虞がある。
    • みなさんが思っているより過剰投与は発生してます。そりゃ日本全国の話をかき集めればという事はあるんですが、不思議と日常でも二倍飲むやつとかいませんか?

あと、当たり前ですが、「売上が上がるようにならないと製薬企業も対応しない」です。そして、スイッチOTCってのは、ジェネリックが出てくる頃には旨味がほぼゼロになる先発薬メーカーの子会社が出すようなところがあります。
毎度思うんですが、大衆薬市場がにぎわうのって、正直どうかなあという気はします。健康食品とかもね。厚生労働省が十全に守れない領域で、国民の財布が傷むだけじゃないかなあ。


あと、こういう事を真面目に言っていると、医療費の中で高いのは薬剤費だ!と言われがちなのですが、そしてその原因が薬価だとお医者さん方に言われてきたのですが、おおよそそれは現在では違っていて、日本は新薬の段階では確かに高いのですが、ジェネリック医薬品が出てくる頃には国際的に見ても低い水準にされる、えげつない調整がされるのがあります。国策でジェネリックを推進した結果、利潤の低い薬剤はジェネリックメーカーに移管され、新薬メーカーは常に新しい薬をライセンス買って高い状態のを売りつけるという商売になってます。


あと、アメリカはマジで参考にならないです。てか壊れすぎ。あまりの崩壊っぷりに、あまりにも多くの人が福祉的に医療にかかるしかなくなってます。病気になるとかのレベルで自己責任論が来ます。あんだけPCRもぶっこんだしワクチンも無料で配ったにも関わらず、あの死亡率はやはり異常です。
あと正直対GDP比が~って言われても、GDP成長率が世界一鈍い国だから仕方ないところもありますしね。あと、労働時間で割ったGDPとかは、なんとか時の政府に忖度しようとした風なのですが、それ意味あります?毎月勤労統計が不正行われてた問題で多分この辺りの数字くるってますしね。
www5.cao.go.jp


長年統計をやっていると、国家統計は日本は比較的マシな部類なのですが、それでも定義が緩いとか雑なところはしばしばあって、見せ方だけでなく元の数字から微妙な気配があります。
以下のようなレベルの話を見る度に統計はホント定義次第なんだよなあと思ったりはしますね。
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/researchfocus/pdf/14239.pdf




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