スネークゲームの胴体でボールを反射し周辺のブロックを破壊する。これがSnOutだ。文面だけ見ると単なる古典の掛け合わせにしか見えない。だがこの2つのゲームのルールが微妙に干渉しあった結果、とても面白いゲームになっている。
実際遊んでみると、スネークゲームとブロック崩しの背後に、QIXが見えてくる。スネークの胴体を使ってボールをブロックとの狭い隙間に押し込むことで、胴体とブロックの間を素早くバウンドさせ、大量のブロックを破壊しつつスコアを獲得する(SnOutのスコアは胴体にボールが当たった回数だ)。スネークの頭にボールを喰らわないようにしつつ、敵を閉所に閉じ込める。この陣取り合戦の感覚が、なんともQIX的だ。
スネークは胴体にボールが当たるたびに伸びる。この胴体の長さによって、序盤中盤終盤と、ゲームの展開が変わるのも良い。序盤は短い胴体で頭ギリギリまでボールを引き付けて跳ね返す。中盤は長くなった胴体でボールをブロックに押し付けたり、胴体の間でバウンドさせてコンボを稼ぐ。終盤は長すぎる胴体が敵で、盤面を覆いつくさないよう管理しながら、ボールが跳ねる領域も同時に管理する。
どの盤面でも、ゲームのリスク・リワードが良くできている。序盤は必然的にボールに頭を寄せないといけない。中盤のボールを閉所に閉じ込める作業は、ボールが胴体に当たると加速することも相まって、よりリスキーだ。終盤は通常のスネークゲーム寄りのゲーム展開だが、どうしてもボール領域に頭を突っ込まないといけない場面でのヒリツキがある。
古典ゲームを掛け合わせる、というゲームの発想法はままあるが、SnOutはその結果さらにQix的なゲームフィールを出すことに成功したのが大きい。身体の成長、反射による制御、空間の制約という三つの要素が織りなすマリアージュを楽しめるゲーム、SnOutをぜひ遊んでみて欲しい。