台湾の幾重にも重なった苦難と複雑さと強さを再認識しました。
番組は、日本の植民地になってからの台湾の130年間の歴史を紐解いていきます。
私なりに時代を区切って、まとめます。ただし私の考えです。
(1)日本の植民地時代(1895年=下関条約~1945年日本の敗戦)
〇日清戦争で敗れた清朝中国は、1895年台湾を日本割譲。台湾は、日本の植民地となる
〇17世紀からの清の支配のもと、台湾には漢民族が流入。原住民(高砂族等)と対立。
〇原住民は、漢民族の蔑視に対して、日本人という意識で対峙した
〇日本は、コメやサトウキビ生産に投資。
〇日中戦争・太平洋戦争のころ、皇民化を強力に進める。1944年には、徴兵制。
(2)国民党独裁・国連時代(1945年~1971年)
〇日本の敗戦に伴い、勝利者・中華民国(国民党)の蒋介石は、台湾を接取するため軍を派遣。中華民国は、国連の創設メンバー。
台湾の人々は、国民党軍を、日本の支配からの解放軍ととらえ歓迎したが、実質は、台湾人を支配。外省人(国民党)と本省人(台湾の人々)の対立激化。外省人の圧政に対し本省人が抵抗、国民党軍は、本省人を虐殺(1947年2.28事件)。
〇1946年から中国共産党と中国国民党の内戦が激化。1949年、敗れた国民党は台湾へ。
〇反対派を抑えるため1949年戒厳令発布。密告奨励。冤罪多発。
〇1951年、サンフランシスコ講和条約で日本は独立したが、共産党も国民党もこの会議に呼ばれず、この時点で、中国本土も台湾も国際的地位は、未確定。
〇中華人民共和国(共産党)も中華民国(国民党)も、中国統一を目指し、対立・衝突
〇1971年米中国交回復により、中国の代表権は、中華人民共和国に移る。中華民国(台湾)は追放。世界の孤児となる。
〇一方1960年代、GDP年率10%の高度成長(本省人中心・電気機器等の下請け)
(3)国民党独裁・世界の孤児時代・(1971年~1987年)
〇1975年蒋介石死亡により、息子蒋経国が政権担当。彼も戒厳令継続
〇1979年米国からも断交通知
〇蒋経国は、世界の孤児状態に対して打つ手なし。
(4)民主化・経済力による国際的地位向上(1987年~現在)
〇1990年・野百合運動(学生たちの民主化要求運動)→李登輝が要求を受け入れ
総統直接選挙制を打ち出す
〇2014年 ヒマワリ学生運動(学生による立法院選挙(占拠))、非暴力、学生の要求の
一部を立法院が受け入れ、学生たちは自主退去)・・・
これは今回のTVでは扱ってなく、A0153が追加
〇2023年 APECに祭英文総統の代わりに、モリスチャン(TSMC会長)出席。TSMCは、半導体製造で世界の60%を占め、TSMCなしには世界は動かない。台湾の守り神と
いわれる。
TSMCは、世界の孤児となった台湾が、経済に生きようと覚悟を決めて1987年に設立。
台湾と正式国交を持つ国は、現在12か国、しかし貿易をしている国は、190か国
>台湾の作家呉濁流「歴史は悲観する必要はない。ゆがめられた政治で生じた幾多の人々の悲惨を下敷きに、前進する。しまいには人類の望む明るい方向へ流れていく<
すごい言葉ですね。
ネット調べますと、台湾(中華民国)の、2024年の一人当たりGDPは、世界37位、日本は38位、韓国は33位です。
いつの間にか、日本は、韓国・台湾・シンガポール(世界4位)・香港(世界20位)・ブルネイ(世界36位)等のアジアの諸国に抜かれました。
「日本サイコー」なんて、むなしいね。
まあ、ドルで比較してますので、現在の円安も響いているとは思いますがね。
それにしても、すごいな台湾。
NHK 映像の世紀の(1)は、韓国でした。まとめませんでしたが、韓国も、軍の独裁政治に対する民衆の抵抗、民主化運動で、現在の民主政治を確立したのでした。実に多くの血が流れました。それが昨年の前大統領の戒厳令政治を阻止した力でした。すごいなあ、韓国。そして台湾。
第二次世界大戦後、日本から独立した台湾や韓国は、国民が、独裁制を倒し、民主的政権を作りました。そのため多くの血が流れました。
そういう苦労のなかった戦後日本は、敗戦で、運よく、米国に民主主義をもらいました。もらいものですから、弱い面があります。
しかし、戦争では、多くの人の血が流れました。アジアの人々に血を流させました。
その結果の、もらいものの民主主義です。それを考えますと、戦後民主主義は、戦争で亡くなった方々の贈り物とも考えられます。
もらいものを自分のものにするため、がんばらないといけない、と思います。
そうでないと、戦争で亡くなった日本人、アジアの人々に申し訳ないです。
少なくとも選挙には行きましょう。