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CTO だった会社の破産を申し立てて今年決着が着いた #2025AC2025

こんにちは、すえなみ(@a_suenami)です。

この記事は Best of 2025 アドベントカレンダー 3 日目の記事です。昨日は hysysk さんの「2025年のベスト数学」でした。

はじめに

タイトルを見て驚いた方も多いと思いますが、虚偽でも誇張でもなく、文字通りのことがあったので、それにけじめをつける意味でブログを書いておこうと思い、そのための場としてこのアドベントカレンダーを使わせていただくことにしました。

ただ、安心していただきたいのは、これもタイトルにある通り、今年すべてのケリがついており、現在は落ち着いています(そうでなければブログを書けませんしね)。

2025 年"の"ベストではなく、2025 年"が"(ここ数年で)ベストの年になったというお話です。

何があったのか

今からだいたい 2 年半くらい前の 2023 年春頃、当時僕が取締役 CTO を務めていた会社がありました。

その会社で(詳細の言及はできるだけ控えますが大まかに言うと)代表者による会計上の不正と労務関連の法令違反があったと他取締役や従業員から聞かされたのが、すべての始まりでした。

僕自身はプロダクト開発に関する業務がほとんどで、数字に関することはそれこそ月一の経営会議くらいでしかキャッチアップできていなかったので正直寝耳に水でしたが、調べれば調べるほど不自然な点が出てきてしまい、発覚して以降は、社内でいろいろありました(察してください)。

最終的に、当時 4 人いた取締役のうち技術担当役員ということで僕が今回の件から一番遠いはずであろうという弁護士の助言もあって代表取締役に就任し、破産申立てを行うという決断をしました。2023 年 6 月のことです。 もちろん、僕が代表となった時点で破産するということを決めていたわけではなく(当たり前)、投資家や債権者へのご報告をしたり、どうにか財務状況を健全化しようと努めたのですが、力及ばず残念な結果となりました。

余談: 子どもができました

ちなみに、すごいタイミングなのですが、実はこのとき、妻のお腹に子どもがいました。

大変な時期でした(もちろん妻も大変な時期だった)が、新しい家族ができるというのが何よりもモチベーションになりましたし、この問題をうやむやにせずきちんと区切りをつけなければならないという思いがありました。

結果的には会社は破産するという残念なことになりましたが、子どもはその 2 ヶ月後に無事に生まれ、現在すくすくと育っています。

ちなみに、僕自身がこんな大変な時期だったため、Twitter (X) やブログなど含めインターネットでご報告するタイミングを逸してしまい、子ども誕生についてのご報告はこれが初出です。日頃から仲良くしてくれている方々へもご報告できておらず申し訳ありません。*1

その後

破産申立て後、僕たちが開発していたプロダクトやそれを運用していたチームに興味を持ってくれた会社があり、破産管財人とのやりとりを経て、その会社へ事業譲渡することとなりました。

前任の代表による行為が直接的な原因であるとはいえ、破産申立て時の代表は僕であるため、少しでも資産を換価して破産財団を大きくできるのであればそれを断る理由はありません。僕自身も一部の従業員とともにその会社で働くことになりました。

また、その一方で、定期的に開かれる債権者集会に参加する日々が続きました。

決着

今年 2 月、最後の債権者集会が終わりました。

僕は債務者の立場ではあるものの、先にも述べた通り原因の大部分は前任者にあったため、管財人からの厳しい追及はなく、淡々と手続きを進められたように思います。

もちろん、債権者の方々から厳しい言葉をいただくこともありましたが、自分なりに真摯にお答えしたつもりです。

現在

事業譲渡先の会社には、参画(譲渡)当初、譲渡したプロダクトの運用引き継ぎや他事業との連携体制を整えるためにひとまず 2 年間はいて欲しいという打診があり、その期限となった今年 8 月をもって離れることとなりました。

もちろん、その期限を超えてその仕事を続けることも検討はしていたのですが、以下の観点で続けることは難しいと考えました。

  • 給与・待遇面
  • 労働環境
    • 特にリモートワークの仕組みがなく子育てに関わりにくいこと
  • IT システムプロダクトの運用経験が浅いことによる認識の齟齬
    • 典型的な「エンジニアとビジネスの溝」みたいなやつが生じやすかった

子どもが 0 〜 2 歳という時期に妻に負担をかけてしまったという負い目もあったので、だらだらと続けるのではなく、新しい道を考えることにしました。

現在は TwoGate というエンタメ系のプロダクトを展開する会社で働いています。 TwoGate での詳しい業務内容(転職エントリ的なもの?)はまたあらためて共有できればと思います。

twogate.com

おわりに

2025 年のベストは何かと聞かれれば、僕にとっては「区切りがついたこと」だと言えます。

債権者集会もすべて終わり、事業を買ってくれた会社への恩もある程度はお返しできたのではないかと思っています。 大変な時期に生まれた我が子も今は 2 歳となり、元気に走り回っています。子どもに関しては区切りどころではなく現在進行形で成長中です (笑)

できればもう二度と経験したくない出来事ではありますが、逆に言うとほとんどの人が普通には経験しないことだと思いますし、この経験があったからこそ見えたものもあります。2 年前の当時は朝起きられなかったり夜眠れなかったり、頭痛に悩まされたり、心療内科に通うような精神状態でしたが、今では落ち着いた生活を送っています。

また、念のため、申し上げておくと、僕自身に法的措置がとられたり、金銭的な損害が発生することも結果的にはありませんでした。

(会社の顧問弁護士とは別に、僕自身も弁護士をつけて相談したりはしたので、その費用だけはかかりましたが)

この「区切り」を 2025 年のベストとして、2026 年はさらに飛躍する年にしていければと考えています。

*1:勉強会や飲み会などで直接お会いした方にはお伝えした方もいます




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