オタク映画全部やるでおなじみの川崎チネチッタにて、映画『超かぐや姫!』を見ました。

ものごとの程度ってだいたいこんな感じの分布になりますよね~、という概念として「正規分布」というのがあります*1。これをもとにした評価はいろいろ使いやすいみたいで、例えば知能指数 IQ なんかは平均を 100 とした正規分布、受験とかでよく使われるいわゆる偏差値は平均を 50 とした正規分布にしたがっています。MLB でもこの考え方は浸透していて、選手の能力を最低値 20 の最高値 80 で評価した 20-80 scale というのがよく用いられています。
それでいうと今回の映画は 2 兆くらい
コンテンツを勧めるときには「○○は見ないと損!」よりも「○○は見ておくと得!」という言い回しを使った方がいい!というのが現代の定説ですが、この作品については見ないと本当に損をする可能性が存在しています。たとえばハピエン至上主義者など。おれなんかはもうあまりのガールミーツガールに圧倒されてしまって、途中からは原因不明の涙が途切れずに流れ続け当日22時にはおめめがカッピカピになってしまうというありさまでした。
これおそらくもっと薄めれば30分x12話で放映できるよな~と思いました。それをプロットをわからせるために不可欠な部分と脳に気持ちいい部分だけを残してあとは全部バッサバッサと切っていって2時間20分にまとめたという印象が強い。これはついていけないやつはとことん置いてけぼりにするスタイルでもあるのでこれが気に食わない人がいるのも理解できる。
とはいえこの映画に関してはプロモーションの段階で「ハッピーエンドへ!」をモットーにしているので、適度に視聴者の脳のシワをカリカリしながらズンズン突き進むスタイルでいいと思います。というかVTuberが売れなくて苦しんでるだとか受験を控えて苦しんでるだとかいった話は劇場や配信に金払わなくてもインターネットでいくらでも見ることができますよね。
てか中盤の LoL みたいなゲームちゃんと大事なシーンでワロタ。感想として「なんか LoL 出てきた……」みたいな異物感を感じた人のツイートをよく見たので LoL っぽいゲームが出てきた瞬間「これか~」と思ったが、ちゃんとプロットに噛んでいて「え LoL 超大事シーンじゃん」になった。
いちばん心にきたのは新居のキッチンで足元の棚無造作にパカパカ開けるところですね……
ray の話を、させてくださいね
2014 年 4 月に ray が発表されたころはまだおれもキラキラの*2 10 代で、そのころの邦ロックシーンとかボカロシーンに詳しかったわけではなかったけど、バンドをやってる友達もニコニコに入り浸ってる友達もそこそこいたので、それらの空気を肌で感じられる環境にはいました。
2013 年リリースのボカロ曲をいろいろ調べてみましたが、ロストワンの号哭とかビバハピとか透明エレジーとかブリキノダンスらしいです*3。カゲプロが隆盛を極めていた時代でもあります。おれもその時期は wowaka さんの曲とかめちゃめちゃ聞いてた。そのころのボーカロイド音楽は、さすがに教室の隅っこでオタク数人だけが話題にしてた、というほどではないけど、初音ミクはなんか、存在は知ってる、みたいな人はまだいっぱいいる、というような感じだったと記憶しています。
翻って当時の BUMP OF CHICKEN といえば、ベストアルバムも発売されて押しも押されもせぬ人気バンドであって、バンプを知らないやつは本当にいませんでした。当時の軽音楽部であればライブでバンプの曲が演奏されないということはありえなかったし、聴く側も聴く側でたとえば虹を待つ人はイントロの「ギュィィィィィィx↑イイイイイイイイイ」でフロア熱狂してたし、サビの「Wooo↑OOoo↑OOoo↓OOoo↑」を歌えないやつは誰一人いませんでした。おれもちゃんとバンプガキだったので K を聴いて大粒の涙を流していたし、「モーターサイクルがさア!!!」などと言っていました。
そんな折に「藤原基央が初音ミクと歌っている」という事実がインターネットに投下されたときはまあ激震が走りました。いや、おれのなかでは激震だっただけかもしれませんが、Wikipedia にもそういった記述があるので激震は走ったんでしょう。幸いにしてボカロ音楽はそれから発展の一途をたどり、それに合わせて ray はいつしか「リアルとバーチャルの架け橋」のアイコンとして特別なものになっていった印象があります。
こんな長い ray の話をここまで読んでしまったそこのあなた!
『超かぐや姫!』を見ないと損をする可能性が高いです
藤原基央、ありがとう……
あとふつうに彩葉(ツクヨミのすがた)の顔面が良すぎました
いまから観る人はできるなら劇場に行くことをおすすめします。公開当初はどこも満員御礼!という感じの風評だった気がしますが、近くの映画館で空席探すと意外とそうでもないです。Netflix で観る人も、ノーパソの付属スピーカーではなくてそれなりの音響機器を揃えて観るのがいいです。ミュージカル映画、とは言いませんがふつうのアニメ映画としては歌唱パートが多いかなと思うので。
ほな、おれはメルト CPK! Remix でドカ泣きの予定なんで、さのなら~
メルト CPK Remix (初音ミク ver.) !?!?!?!?!?!?!?
ウーン(静かに横になる)