結論
鞆の浦とは
万葉の時代から続く歴史的な町並みと、瀬戸内の風光明媚な景色が溶け合うまち、鞆の浦。かつて「潮待ちの港」として繁栄を極めた小さな港町には、時を超えても今なお変わらない“暮らし”が息づいています。常夜燈の灯りが静かに時の流れを告げ、漁船が沖を走り、豊かな四季をよろこぶ。ゆるゆると流れる時に身を委ね心軽やかに過ごせば、いつの間にか忘れかけていた“自然のリズム”を取り戻せるかもしれません。
また行ったのは秋祭りに一目惚れしたから
2024年の9月に初めて訪れた鞆の浦。
前情報も事前調査も全くせずに行ったところ、なんと偶然、秋祭りのタイミングに被ったのです!
鞆の浦は毎月(文字通り毎月)お祭り行っているそうですが、この敬老の日の三連休は秋祭りの日。
3日間、当番町で踊りやお神輿で盛り上がります!
去年行った際は、ちょうど泊まった宿がある町が当番町。
鞆の浦には7つの町があり、それぞれで毎年当番町と呼ばれるお神輿を出す町が決まっています。
つまり当番町になるのは、7年に1度。
そんな貴重なタイミングで見た鞆の浦が本当に本当に印象に残っていて、それがきっかけで今年も行くことにしました。
- 祭りって最高だな!と叫びながらチャリをかっ飛ばす小学生
- ダーツやってく?と声をかける近所のおばあさま
- 夕暮れ時の鞆の浦に、提灯がともっていく
- 夜通し聞こえる祭囃子の音
まるで邦画のワンシーンが何かのようでは無いですか。
子供たちが楽しそうに踊りながら、大人も一緒に盛り上がってお神輿を引く様子が本当に夢のようでした。
見ているうちに「あぁ、あんなに大きくなって」とか存在しない記憶に懐かしんだりもしました。
てかあれみたらきっとみんなもなるよ、多分。
また、よそ者である私たちにもあたたかく接してくださった鞆の浦の人々にとても元気をもらえて。
そんな背景で、今年もあの祭りを観に行こうと、鞆の浦に行ってきました。
1日目
1番の楽しみ: チョーサイ
「チョーサイじゃ!(チョーサイじゃ!)チョーサイじゃ!(チョーサイじゃ!)」
「ヨイヨイヨイ!ヨイヤサーノヨイ!」
子供達と町の人の元気な声が聞こえてきます!
夜吊るされた提灯と太鼓の音、それらに合わせて音頭を取って、お神輿が進みます。
たまにめだかの学校が聞こえてきたり、カープの応援歌も聞こえてきます!😂
地域の人は浴衣やハッピ、自分たちの町のTシャツを着ています。
チョーサイは16時ごろから始まり、そこから夜明けまで、ずっとお神輿を担いで、山も登って、町中を練り歩くのだそうです。
正直いく道中すこしついて行っただけでも結構しんどいのに、それを一晩中続けられる鞆の浦の人たちはすごい…。
ちなみに現地にはハッピを着た柴犬さんもいました。とても人懐っこくて、ふわふわで、とってもとっても癒されました…!🐕
NIPPONIA 鞆 港町
NIPPONIA 鞆 港町とは
NIPPONIA 鞆 港町は、鞆町内に3棟の宿が点在する分散型宿泊施設です。町全体を宿として考えているため、当館の宿泊サービスは客室の中で完結いたしません。
ENOURAとMOTOMACHIへのご案内は、基本として車での送迎は行っておらず、フロントから客室まで坂道や階段を歩いてご移動いただきます。ぜひ、歩きやすい靴でお越しください。また、宿内にレストランはなく、お客さまご自身で町内の飲食店にお出かけいただきます。
歩く速度だから見えるもの、出会えるものがたくさんあると、私たちは考えています。ここでは普段より歩く速度を落とし、潮の満ち引きのように、自然のリズムに身を任せてお過ごしください。
まさに。まさにそう。ゆったり歩いて、のんびり眺めて、時々地域の人に挨拶して。
そんな風にぼーっと出来る時間と空間を提供してくださるお宿です。だいすき!
大好きな宿!大好きなスタッフさん!大好きな案内人さん!
初めて鞆の浦に訪れた際に泊まったお宿。今年もお世話になりました!
何が良いって、チェックインの後に、その土地で生まれ育った人の案内でお散歩が出来ること!
地元の人しか通らないであろう細い道を歩いたり、映画のロケ地に使われた場所やその歴史を教えていただいたり。
案内中に「よう!」と案内人さんが地元の人に声をかけられることも。
宿はフロントから徒歩15分ほどの場所にあり、それまでに地元の街や風景をゆったりと楽しむことができます。
宿も立派で、水回りも綺麗!
畳もあるので、裸足でゴロゴロし放題です。
福山のデニムからできた部屋着を着てのんびりしましょう。
保命酒飲み比べ
去年は現地の大学生が営んでいるバーで飲んだんですが、残念ながらクローズしておりました…!
宿の方に教えていただいた、下記のお店に行ってきました!
結果めちゃくちゃ良かったです!
お通しの最中がおいしい!(甘いクリームチーズにくるみを砕いたものが入ってる)
https://maps.app.goo.gl/rLyEXynW3yXvMBfb8?g_st=ipc
保命酒とは
保命酒とは、もち米を原料とした原酒に13種類(現在は16種類)のハーブを漬け込んだ和製リキュールのこと。とろけるように甘く優しい口当たりと、薬味の滋味深く爽やかな香りを楽しむことができます。江戸時代に大坂(阪)からやってきた漢方医の中村吉兵衛が造ったといわれており、福山藩の重要な産物として藩の財政を潤し、ペリー来航の際に供されました。現在は鞆の浦にある4軒の蔵元で醸造されています。
4つの酒造で色も味も変わる
→健康一番! 薬味の香りが際立つ「赤たる保命酒」
→温故知新の精神を脈々と受け継ぐ「岡亀保命酒」
→麹から手づくりするこだわりの味「トモエ印 十六味保命酒」
→江戸時代からの処方で造られる「十六味保命酒
お土産も購入
1番のお気に入りは梅の保命酒!ソーダ割りが絶対おいしい。
そのままはもちろん、アイスにかけても美味しい。
お菓子作りにも使いたいので、プレーンな保命酒も一緒になった飲み比べセットを購入しました。
ドライいちじくや干し葡萄を保命酒で戻して、シフォンケーキやパウンドケーキを作っても美味しいでしょうね…。
2日目
チェックアウトまでお寺へお参り&お散歩
猫ちゃんいっぱいで幸せでした…有難うございます…。
近所の方も「暑いねえ」と声をかけてくださりほっこり。
見た目も味も楽しいお弁当を店内で!「鞆の浦 あこう屋」さん
https://maps.app.goo.gl/GRcscRo2R8BongtaA?g_st=ipc
ここまじで美味しかったので聞いてください。
鯛めしが入ったお弁当や、天むすを店内でもいただけるお店。
実は前回来た時はお店がある場所が当番町(お祭りの当番となる町。当番町となる場所では山車を引いたり、家の前に家紋の入った幕や提灯が町中に下がったりする)だったためにお休み…。
でしたが!今年は違うため無事入ることができました!めちゃくちゃ美味しかった!
朝ごはんを満足に食べないまま朝の散歩→チェックアウトだったため、店内のクーラーと塩気があるご飯がもう沁みること沁みること…。
鯛めしはもちろん美味しかったんですが、こちらのお店のおかずが本当に本当にどれを食べても美味しくて!!!!特に衝撃的だったものたちについて紹介します。
にんじんとしらたきって合うんだ!
これがまじで驚きで。というかにんじんが細かいのに食感が残っていて、でも味が濃すぎないからいくらでも食べられちゃいそう…!
私の中ではにんじんの使い道って
- ひじきやじゃがいもと甘く煮る
- ナムルにする
くらいしかなかったんですが…。
ここのお店、何がすごいってそのどちらでもなかったんですよ!
醤油の味もあんまりしないし、胡麻の味が香ばしい、でも出汁っぽい風味はあるから食べすすめちゃう。
この味付けはどうやって…?
店員さんにお聞きしたところ、にんじんは蒸して、お出汁ときび糖で味付けをしているのだそうです。
お出汁ってすごい!!それだけで味が決まる…!
醤油だとどうしても味が似てしまったり、煮詰まってしまったりするんですが、この優しいお味はお出汁の力だったんですね…。
おくらって、こんなシャキシャキするんだ!
普段オクラを茹でて食べていたんですが、だいたい細かく輪切りで食べることが多かったんです。
しかし今回いただいたおくらは縦に切られていました。
すごい。
それだけで食感が変わるんですね。
おかげさまでオクラのシャキッとした食感が楽しめました。
こちらもお出汁で茹でているそうです。お出汁って凄過ぎる…。
家でもやりたい!
かぼちゃってレモンと合わせるとこんなにさっぱりいただけるんだ!
こちらもカルチャーショックを受けた料理。いやマジで最初にかぼちゃとレモン合わせようと考えた人すごいよ。
私の中のイメージだとかぼちゃはもう一度のほっくりさを楽しむものだと思っていました。
甘く醤油やみりんと煮て、あのほくほくさを口の中で味わう。
その概念が崩れました。
食べてさっぱりするカボチャって何?!
食べたら甘くて柑橘系の後味。皮も少し残されているからこそしっとりめにサクサクするような食感がしました。
これは…オレンジジュース?
こちらも店員さんに聴いてみたところ、なんとレモン煮なのだそうです。
レモンとかぼちゃっていう発想なかったーー!!すごーーい!合わせていいんだ…!!!!
口にも残りにくく、また肉やご飯とも合う美味しいかぼちゃのおかずでした。これも家でやってみたい。
鯛めしとすだちって合わせるだけでどっちも引き立つ…
弁当の目玉である鯛めし。
ほぐされた鯛の身が、鯛のお出汁で炊いたご飯に散らされていて、稲みたいな淡い優しい色のご飯がたっぷり入っています。
店員さんが配膳する際に「ぜひすだちをギュッと絞っていただいてください」とおっしゃっていたので、試しにご飯の半分すだちをかけてみます。
すごい!!全然違う!
鯛の香りもするし、でもすだちでふわっとした香りに輪郭がついて、よりくっきり感じられる!
驚きでした。
多分今まで鯛自体そんなに食べていなくて、鯛めしのように加熱してほぐされた鯛に、こんなにすだちが合うなんて…驚きです。
最終的にご飯全体にすだちをかけて、混ぜながらおかずとも合わせながらいただきました。
本当に美味しい。
彩りに入っていた枝豆も入って、食感も香りも楽しい大ご飯でした。
さらに: 店主さんが可愛い手拭いをされていた
どこで買われたんですか?と聞くと、どうやら近所の雑貨屋さんのようです。
地図で教えていただいたので、食後に行ってみました。
可愛い手拭いをお迎え!「瀬戸内小物と暮らしの雑貨 MASUYA」さん
https://maps.app.goo.gl/KuatMHvusWdFNL9X8?g_st=ipc
龍馬が隠れたという枡屋さんに併設された雑貨屋さん。
店内には福山のデニムや、店主さんがつけていらっしゃった手拭い、鞆の浦モチーフのダイカットハガキやレターセット、いぐさの座布団など!
お目当てだった鞆の浦の絵が入った手拭いを購入しました!可愛い!
仙酔島で海遊び
船で5分ほど
鞆の浦からチケットを買って船に乗ります。往復での料金なので、帰りはチケット不要です。
船で渡っていく最中、子供たちが釣具を持って海辺にいた光景にほっこり。
海が近いところで生まれ育つと、小さい頃から釣りが遊びになるんだなあ。ちょっと羨ましい。
往復240円?!安いのは市営だったから
こういうのに税金を役立ててもらえているなら嬉しい…本当に…有難う…安すぎる…有難う…
海で膝下くらいまで浸かってみる
暑すぎたのもあってめちゃくちゃ冷たく感じました。気持ちよかったです!
ただ砂浜が焼けるように暑かった…!
(後でクラゲがいたかもしれないことが判明、何もありませんように)
帰りの水道で、3歳くらいの男の子がペットボトルに何かを入れているのを発見!
なんと、カニが2匹も!!すごい!!
海が近いとこういう遊びができちゃうんですね…!見せてくださり有難うございました。
最高の秋、最高の祭、最高の鞆
鞆の浦は私自身本当に毎年来たいと思える貴重な場所です。
都内から少し時間はかかるものの、ぜひ人生で一度は訪れて、ゆったりと過ごしてみて欲しいです!
改めて私たち旅人をあたたかくもてなしてくださったNIPPONIA 鞆 港町のスタッフの皆さん、地域の皆様、本当に有難うございました!
また来年も行けますように!