一通り見終わった。ご多分にもれず、ジークアクスの劇場版を見たあと、テレビアニメ版が始まるのに合わせて再履修したかたち。
シャリア・ブルこんな感じだったっけ!!! と完全に忘却していたのでよかった。
(よく言われているけど)改めて見て、戦争をテーマにしたアニメとしてやっぱり白眉の出来だと思う。
ニュータイプ的な覚醒も物語の中で自然なかたちで展開されている。ジオン・ダイクンの思想はもっと作中で語られてもよかった気もするけども、饒舌すぎないくらいでいい。いや、でもマ・クベ、シャリア・ブル、ララァあたりから突然キラキラするのはもうちょっと説明あるといいんじゃないか...?
シャアもひたすらアムロに圧倒される英雄エースパイロットとして、とても丁寧に描かれている。負けるだけ、悪いだけの敵役ではないし、視聴者の同情を誘う哀れなポジションでもない。クワトロ時代や逆シャアのことを知ってるとララアとの関係性を生ぬるい目で見てしまう問題はある...。まあそこはしょうがない。連邦軍上層部はだいたいいけすかない感じで描かれるし、ジオンは独裁者に率いられて戦争をしかける側ではあるけど背景には現実的な切迫が置かれている。独裁者について行かざるを得ない宇宙棄民と、それぞれは戦争に関わる理由などない連邦の人々というのは、繰り返し描かれるテーマではあるけど、ファーストははっきりしているよね。
ヒトラー的なモチーフの使い方がデリケートすぎて、現代ではこの平たい作劇は難しいんだろうな、という感じがする。そういう意味でも、ジークアクスでリブートしつつ、文脈としてのファーストを掘り起こしたのはめちゃくちゃ作品展開がうまいよね。すごすぎる。