・この作品はフィクションです。史実はお星様みたいなものです。
・やる夫は田舎者です。有名人や有名イベントもスキップすることがあります。
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〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! ! やる夫は「さいじょうよしみつ」ではありませんお
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l
| |r┬-| | ／ もがみよしあき ですお
＼ ｀ ー'´ ／／
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(＿＿＿） /
よろしくお願いします。
第一話投稿は20時くらいからです。
好きな人物だから期待ｗｗｗ
○ 第一段 ： 羽州探題 最上義守
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
永禄二年（1559）晩秋
出羽国最上郡（現村山地方） 山形城
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艸艸.
艸艸
艸艸艸
ヾヽ
ｿｿ＞=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l==l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l==l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l==l=l=l=l=l艸艸-､,､ 艸艸艸
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：（´Д｀ V：ｻﾐｰ ＝ ＝ ＝ ＝ ＝ ＝ ＼:::::::::::::::::::: ノ⌒´
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@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@∠ 本当か！？ 定直！！ ＞
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,,.,,. ,,.. ,,.. ,,,, ,,,, ,,,,
,.., ,,.. ,,,
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈 ○ﾉ＼ ／＼○ 〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
） Y （
／γ⌒ ⌒ヽ＼ 本当に……本当に
/u | | ヽ
| ヽ＿＿人＿＿ノ u | 公方様からお許しが下ったのか？
＼ ||iiiiiiiiiiiiiiiii|| ／
/ ｀ーーー'´ <
／ ＼
／ ＼
（ 丶- 、 ￣）
`ー､＿ﾉ |￣￣￣
［城主・最上義守］
／￣￣￣￣￣￣＼
／ ＼
/ ヽ
l:::::::::. | 嘘でもつくと思った？
|:::::::::: ⌒ ⌒ |
|::::::::::::::::: ＼＿＿_／ | ほら これが書状
ヽ:::::::::::::::::::. ＼／ ノ
［宿老・氏家定直］
＿＿＿＿＿
/ ヽ＿＿__／/
/ / /
/ / デ /
/ 最 / .ア /
/ 上 / /
/ さ ./ /
/ ん / /
￣￣￣￣￣
イ ⌒ ヽ , ‐ ､
〈 ●人 人●）
!､_ ノ Ｙ /
_r j i （_
／ γ ヽ、
|. | i i 「累代の忠義に鑑み 偏諱を許す」……
|. !､ __＿人＿ﾉ/
＼. `ー- ' ヽ ＿＿
／ /￣￣⌒/⌒ /
（⌒ / 最上 /将軍 /
i＼ ＼ ,(つさんち/ より⊂)
| ＼ y(つ＿＿./,＿＿⊆)
| ヽ＿ノ |
| |
イ ⌒ ヽ , ‐ ､
〈 ○人 人○）
!､_ ノ Ｙ /
_r j i （_
／ γ ヽ、
|. | i i
|. !､ __＿人＿ﾉ/
＼. `ー- ' ヽ ＿＿
／ /￣￣⌒/⌒ /
（⌒ / 最上 /将軍 /
i＼ ＼ ,(つさんち/ より⊂)
| ＼ y(つ＿＿./,＿＿⊆)
| ヽ＿ノ |
| |
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
oﾟ(（●）)ﾉ＼ ／＼(（●）)ﾟo
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
） Y （ よ よかった……
／γ⌒ ⌒ヽ＼
/ | | ヽ これでやる夫は 立派な羽州探題だ
| ヽ＿＿人＿＿ノ |
＼ `ー'´ ／
／￣￣￣￣￣￣￣＼
／ ＼
/ ヽ
l:::::::::. | うん うん
|:::::::::: （○） （○） |
|::::::::::::::::: （ （ヽ＿＿___/（（ | 御屋形様の努力の成果だよ
ヽ:::::::::::::::::.ノ ﾉ ＼＿／ノ丿 ノ
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈 へ ﾉ,＼ 人 へ 〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
） Y （ 早速やる夫に見せてやらなきゃな
／γ⌒ ⌒ヽ＼
/ | | ヽ もう知らせたのか？ まだならすぐに呼べ
| ヽ＿＿人＿＿ノ |
＼ 、`ー'´, ／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ rｰ'ゝ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
ｽﾞﾀｯｽﾞﾀｯ＞
／￣￣￣￣￣￣＼
／ ＼
/ ヽ
l:::::::::. | 落ち着いてよ
|:::::::::: （●） （●） |
|::::::::::::::::: ＼＿＿_／ | ほら もう来たみたいだよ
ヽ:::::::::::::::::::. ＼／ ノ
|┃三
|┃
|┃
ｶﾞﾗｯ. |┃
|┃ ﾉ//
|┃三
|┃
|┃
|┃三
|┃三
|┃
|┃ ＿＿＿
|┃ .／ノ ヽ_＼
|┃ ／（ ー） （ー）＼ おはようございます ははうえ
|┃ ／ （__人__） ＼
|┃ | ー-u' | ごはんですかお？
|┃ ＼ ／
|┃ ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
［義守嫡男・やる夫(14)］
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼ 起きろっつってるだろが！！
| （○）（○） |
. | （__人__） .i,r-v'ヽ､ノ￣￣￣＼
| ｀ ⌒´ r‐く ヽ'＼ノ ヽ､_ .＼
. ヽ .ノ ＼ ＼.）)）) .(（ ◎）)
ヽ イ ＼ ヽ い)__人__）' | ｶﾊﾞ!?
/ .| ＼_ Y ）ノノ ﾉ .ﾉ . ／
| ,ゝ、 ﾏ_ノｰ彡'´ ｀⌒´ ＜
| .. .'ｒｰ=≦'"
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） まったくしっかりしてほしいだろ 常識的に考えて
. | u. （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 何がごはんだろ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
［定直嫡男・守棟］
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈● ﾉ＼ 人 ● 〉
ヽ彡' ヽ / ヾ___ノ
. ） Y （ おお 二人ともこれを見ろ！
／γ⌒ ⌒ヽ＼
. / | | ヽ 室町殿からの書状だ！
. | u ヽ＿＿人＿＿ノ |
＼ `ー'´ ／ ＼
/ く ＼ . ＼
| . ＼ ＼ ＼
| . |ヽ、二⌒)､ ＼
／￣￣＼
_ノ ヽ、 ＼ これは……
（○）（○ ） | 偏諱の一件ですか
. （__人__） u .|
. ヽ｀⌒ ´ | それも御内談衆直々…… ． … ．
｛ / ：＿＿＿_：
lヽ、 ,ｨ'.) ./ ：／_ノ ー､＼：
j .}ﾝ／／ ヽ ：／｡（ ー） （ー）｡＼： フア……
ﾉ '"´ ￣〉 | ：／:::::: r（__人__） ､ :::::＼：
. { 勹.. ｜ ：| { l／⌒ヽ |：
ヽ ､＿_,,ﾉ . | ：＼ ／ ／ ／：
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈 ⌒ﾉ＼ 人. ⌒ ;∩＿
ヽ彡' ヽ / ヾ__ノ〈〈〈 ヽ
） Y （ 〈⊃ } どうだ！
／γ⌒ ⌒ヽ＼ | .|
/ | | ヽ ｜ 驚いたか！
| ヽ＿＿人＿＿ノ | ｜
＼ |rー┬ー-| ／ /
／＿＿｀ ー―ー'´ ／
i ヽ /
i――――’ i
(ヽ三/) ））
( i)))
／￣￣＼ ＼
／ _ノ ＼ ）
| （ ＞）（＜） おめでとうございます 御屋形様！
. | ///（__人__） 胸が震えただろ 常識的に考えて
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } なっ 若！
. ヽ }
ヽ ノ
⊂ヽ γ く
i !ｌ ノ ﾉ |
⊂ｃノ´| ｜
(ヽ三/) ））
( i)))
／￣￣＼ ＼
／ _ノ ＼ ）
| （ ＞）（＜） ………
. | ///（__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ ＿＿＿_
. | } ／ ＼
. ヽ } ／ ⌒ ⌒ ＼ zzzz......
ヽ ノ ／ （ー） （ー） ／^ヽ
⊂ヽ γ く | （__人__）（ / 〉|
i !ｌ ノ ﾉ | ＼ ｀ ⌒´ 〈 ／ ⌒^ヽ
⊂ｃノ´| ｜ ―――――――― ＼ _ _ ＿ ）
＿＿＿
／ ＼ ＿＿＿
／ﾉし u; ＼ ;／(＞)＾ ヽ＼;
| ⌒ ) ;／ (＿ （＜） ＼; お 起きたお
| 、 );/ /rｪヾ__）⌒::: ヾ;
| ＾ | i ｀⌒´-'´ u; ﾉ;; 今起きたお！
| | ＼ヽ 、 , ／;
| ;j |／ ＼-^^ｎ ∠ ヾ、
＼ ／ ! 、 /￣~ﾉ ＿＿/ i; ｷﾞﾘｷﾞﾘ
／ ⌒ヽ ヽ二) /（⌒ ノ
/ r、 ＼ / ./ ￣￣￣/
／￣￣￣￣￣￣＼
／ ＼
/ U ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: （●） （●） | はは ははははは……
|::::::::::::::::: ＼＿＿_／ |
ヽ:::::::::::::::::::. ＼／ ノ
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼ おはようございますお 父上！
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| | 朝っぱらからこの大騒ぎ いったい何事なんだお？
＼ `ー'´ ／
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈● ﾉ＼ ／＼ ●〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
） Y （ お前にはもう少し 口のききかたを教える必要があるな
／γ⌒ ⌒ヽ＼
/ | | ヽ ともかくこれを読め
| u ヽ＿＿人＿＿ノ |
＼ `ー'´ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ ふむふむ……
| （__人__） |
＼ |＼ ／ ／|
／ /⌒ﾉ ＼／ （ ）
| / / | |
＿＿＿
／ ＼
／ ノ ＼ ＼
／ （●） （●） ＼
.| u. （__人__） | ＿＿
＼ ｀ ⌒/￣￣⌒/⌒ /
（⌒ / / /
i＼ ＼ ,(つ / ⊂)
| ＼ y(つ＿＿./,＿＿⊆)
| ヽ＿ノ |
| |_
ヽ、___ ￣ ヽ ヽ
と_＿＿_＿＿＿ノ＿ノ
＿＿__
／ヽ ／＼
／（●） （●）丶 え えーと つまり
/::⌒（__人__）⌒:::uヽ
l |r┬-| l どういうことなんだお？
＼ `ー'´ ／
/ ヽ
し､ ﾄ､ﾉ
| _ l
!___/´ ヽ___l
＿＿
.,／,-､ ＼
／ ﾉ:/ ﾉfヽ.. ＼
| /:/ /...| | | ……申し訳ございません
l ﾚ ./..ノ .,''´} i
l ' ´ .〃 / | 書状の形式をあとでみっちり教えときます
ヽ. . 〈 .ﾉ
＼.,_ ._ﾉ /
/ / ヽ
./ / |
i .／ . |
／￣￣￣￣￣￣＼
／ ＼ 若 書状の要点はね
/ ヽ
l:::::::::. | 「公方から偏諱するから、若は『義』を名乗っていいよ」
|:::::::::: （●） （●） | ってことなんだ
|::::::::::::::::: ＼＿＿_／ |
ヽ:::::::::::::::::::. ＼／ ノ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ 偏諱なら知ってるお
／ （●） （●） ＼ エロい人が 名前の一字をくれることだお？
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ やる夫が公方さんから……
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿
／ .u ＼
／(（○）) (（○）)＼
/⌒)⌒)⌒).:::: （__人__） l_j :::＼ /⌒)⌒)⌒) って 都の将軍かお！？
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／
| :::::::::::(⌒) U .| | | ／ ゝ :::::::::::/
| ノ | | | ＼ / ） /
ヽ / └ー.┘ ヽ / ／
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ）)
(（〈● ﾉ＼ ／＼ ●〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ そうそう
） Y （ その顔が見たくて呼んだんだ！
γ⌒γ⌒ ⌒ヽ⌒ヽ
(（ | | | .| やっと驚いたか
(（ ヽ ヽ＿＿人＿＿ノ .ノ
＼ . `ー'´ ／
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼ ……あれ？
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '=・= =・= u|
/,'才.ﾐ) （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
＿＿＿_
／ ノ ＼＼ でもやる夫 まだ元服もしてないし なんの功も挙げてないお
／ （●） (●）＼
／ ∪ （__人__） ＼ 本当にもらっちゃっていいのかお？
| ｀ ⌒´ |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) ./ / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
／￣￣＼
rヽ ／ ノ ＼ ＼ それなら安心するだろ
i ! | （●）（●） |
r;r‐r/ |. | （__人__） | 『義』を拝領するのは 最上の当主の慣例だ
〈_L (｀ヽ .} | ｀ ⌒´ ﾉ 遠慮なく喜ぶといいだろ
l｀ （ ｀`/ . | }
ヽ l . ヽ }
|,. l /⌒ ー‐ ｨ ヽ
＿＿＿
／ ⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼ そうなのかお？
／ ///（__人__）///＼
| u. `Y⌒y'´ | 最上家って やっぱりすごいんだお！
＼ ﾞー ′ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ rｰ'ゝ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
oﾟ(（●）)ﾉ＼ ／＼(（●）)ﾟo
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
） Y （
／γ⌒ ⌒ヽ＼ うむ うむ……
/ | | ヽ
| ヽ＿＿人＿＿ノ |
＼ `ー'´ ／
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈⌒ ﾉ＼ ／＼ ⌒〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ やる夫！
） Y （ 正月の元服では
／γ⌒ ⌒ヽ＼ この偏諱を冠した名前になるからな！
/ |/// ///| ヽ
| ヽ＿＿人＿＿ノ | 少しは緊張しておけよ
＼ `ー'´ ／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ rｰ'ゝ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
,ﾍ
＿＿＿_ / /
／＼ ／＼ ／ /
／（ ⌒） （⌒）＼／ / 大丈夫だお 父上
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ / やる夫だって元服すんの楽しみにしてるお
| |r┬-| |
＼ ｀ ー'´ ／ 父上こそ いい名前考えててほしいお！
／ ＼
/ ＼
/ ／＼ ヽ
／ ＼ ﾉ
U ヽ ノ
：
：
：
：
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（ー ） （ー ） ＼ ……やっぱ変だお
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ |
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
.:.:.:.:.:./ l | / ／ / / | l | | |.:.|.:.:.:.
.:.:.:.:.:.! ! ! ,' ／ / / ヽ＼ .! | |.:.|.:.:.:
.:.:.:.:.:ｌ ｌ l / _,／-ｰ / /ｰ─-弋＼ | | |.:.|.:.:.:
.:.:.:.:.| ｌ !,.lｨ'ﾞ/ __,. - / / -- ､,__ ヽ | ! !.:.:!.:.:.
.:.:.:.:l l | ／二ｪ=ｰ､ /／ ｨ＝=ミ､ ＼! ｌ .l.:.:|.:.:.
.:.:.:.:| | |ﾒ<ｲ r:'::ﾉ:iﾉ/ ､f:Y::ﾊ ｀>| | | !.:.|.:.:
.:.:.:.:| i ! ! ｀￣´ , ￣´ | | ! |.:.:|.:.: 何かお悩みですか？若
.:.:.:.:| | ', ﾄ, ! | | ! |.:.:.|.:.
.:.:.:.:| | ', ﾄ、 l l l ｲ.:.:.|.:.
.:.:.:.:| |ヽ i ゞヽ ｰ──,.ｧ ,ｲ l ! |.:.:.:!.:.
.:.:.:.:| | | ', | ＼ ／/ l / |.:.:.:|.:.
.:.:.:.:', l l ヽ ヽ ヽ、 ／! ! / / |.:.:.:.!.:
.:.:.:.:.ﾊ',| ', ', !ヽ､ ,_,. ｨ '´ | | ! / |.:.:.:.|.:
.:.:.:/.:.:ヾ ヽ ヽ r=ﾆ! ﾙ、l // !.:.:.:|.:
［近習・谷柏直家］
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ いや たいしたことじゃないんだけど
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 今朝のやつだお
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿_＿__
／ ― ＼
／ノ ( ●) ＼ 公方様から一字拝領したのはすごく嬉しいんだけど
. ｜ ( ●) ⌒） | 最上では慣例なんだお？
. ｜ （__ノ￣ /
. ｜ / にしては 父上たちの喜び方が大げさだった気がして
＼＿ ⊂ヽ∩＼
/´ (,＿ ＼.＼
. | / ＼＿ﾉ
. ／::::::::::::::::::::::::::_＿＿＿::::::::::::::::::}
/::::::::::::::::,, - '' /／ ¨i '' ‐､ノ
､::::,, - '' 〃-‐- ､ ,イ /l l l
l l l ｬェｧ / /_」 ll l
l l ! .l／ ｀/／ｨぇ! l l ! ああ そのことですか……
l l l ! l ´ !｀"/! l l !
/__ ﾉﾉl l l ､＿_ ′,' .l ! さすが若
´::::｀丶.l l ! ￣´／ //
::::::::::::::::', l、 ､＿／ // 浮薄で短慮に見えて
::::::::::::::::::', l::`l 〃 ./' その実 冷静でいらっしゃいます
::::::::::::::::::::', l:::::l／,ｲ /
::::::::::::::::::::::', ',ハ｀ヽ、 /
::::::::::::::::::::::::',l､ !, －＼＼
:::::::::::::::::::::::/:.:i ﾘ:.:.:.ヽノヽ､）
:::::::::::::::::／:.:.:.l/:.:.:.:.:.:.:ヽゝ-ヽ、
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ （え 今のって褒めたのかお？）
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U | で 直家はその口ぶりだと理由を知ってるお？
＼ ｀ ⌒´ ／
.:.:.:.:.:./ l | / ／ / / | l | | |.:.|.:.:.:.
.:.:.:.:.:.! ! ! ,' ／ / / ヽ＼ .! | |.:.|.:.:.:
.:.:.:.:.:ｌ ｌ l / _,／-ｰ / /ｰ─-弋＼ | | |.:.|.:.:.:
.:.:.:.:.| ｌ !,.lｨ'ﾞ/ __,. - / / -- ､,__ ヽ | ! !.:.:!.:.:. それはまあ……
.:.:.:.:l l | ／二ｪ=ｰ､ /／ ｨ＝=ミ､ ＼! ｌ .l.:.:|.:.:.
.:.:.:.:| | |ﾒ<ｲ r:'::ﾉ:iﾉ/ ､f:Y::ﾊ ｀>| | | !.:.|.:.: ただ 私ごとき側仕えは
.:.:.:.:| i ! ! ｀￣´ , ￣´ | | ! |.:.:|.:.: ものを教えるなどという立場にありません
.:.:.:.:| | ', ﾄ, ! | | ! |.:.:.|.:.
.:.:.:.:| | ', ﾄ、 l l l ｲ.:.:.|.:. 守棟殿に聞かれては？
.:.:.:.:| |ヽ i ゞヽ ｰ──,.ｧ ,ｲ l ! |.:.:.:!.:.
.:.:.:.:| | | ', | ＼ ／/ l / |.:.:.:|.:.
.:.:.:.:', l l ヽ ヽ ヽ、 ／! ! / / |.:.:.:.!.:
.:.:.:.:.ﾊ',| ', ', !ヽ､ ,_,. ｨ '´ | | ! / |.:.:.:.|.:
.:.:.:/.:.:ヾ ヽ ヽ r=ﾆ! ﾙ、l // !.:.:.:|.:
＿＿＿_
／ _ノ ヽ_＼
. ／ （ー） （ー）＼ 守棟に聞くとめんどくせーんだお
ｌ^l^lｎ ⌒（__人__）⌒ ＼
ヽ L |r┬-| | 五分で済む話をたっぷり半刻はかけるお
ゝ ﾉ `ー‐' ／
／ / ＼ っていうか 眠くなるしーｗ
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
/ / ｒ ､｀ヽ､,イ
i ! /- ,.-ｧ_ノ´! ﾍ ｀ヽ } ｉ
! ! ﾚ≦匕´ ｀弋弋‐ ｉ ｉ.
|! ヽf弋fゞ こ仍ラ｀ﾌ |
|!ｉ (|""丶 """ ／ / i ………
|!ｉ |ヽ ｰ‐' /ﾉ// |
ヽ| !| |｀ヽ､ _,. ｨ´ｉ ! ! ｉ
| ｉ ヽ } 「￣￣o|コ`ゝ ｉ
|八 ﾄ,.-'"￣￣￣ゝ＼_ |
ﾉ,.-'"´ o冫ｒ'｀ヽ､
／￣￣＼ （ ;;;;(
／ ._ノ ヽ､＼) ;;;;)
| （●）（●）/;;／
| （__人__）l;;,´| ほぉー
| ./´ニﾄ━・' .ｌ
| .l _ニｿ } そりゃ悪かっただろ
/ヽ､_ノ /
__/ / ノ__
/ / / ｀ヽ.
/´ ./ ,. ヽ.
ﾄ､＿,/. ｜､ ヽ
｜ ｜/ /
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ ━━┓┃┃
／（ ￣） （＿）＼ ┃ ━━━━━━━━
／::::::⌒（__人__）⌒:::: ＼ ┃ ┃┃┃
ｌ^l^lｎ. ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛
ヽ L ｡≧ 三 ＝=-
ゝ ﾉ-ｧ, ≧=- 。
／ / ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
／ / ≦｀Vヾ ヾ ≧
. / / ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー） 若ももう慣れるだろ
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 直家は俺が来たのに気づいてて からかっただろ
. | } いつものことだろ
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
.:.:.:.:.:./ l | / ／ / / | l | | |.:.|.:.:.:.
.:.:.:.:.:.! ! ! ,' ／ / / ヽ＼ .! | |.:.|.:.:.:
.:.:.:.:.:ｌ ｌ l / _,／-ｰ / /ｰ─-弋＼ | | |.:.|.:.:.:
.:.:.:.:.| ｌ !,.lｨ'ﾞ/ __,. - / / -- ､,__ ヽ | ! !.:.:!.:.:.
.:.:.:.:l l | ／二ｪ=ｰ､ /／ ｨ＝=ミ､ ＼! ｌ .l.:.:|.:.:.
.:.:.:.:| | |ﾒ<ｲ r:'::ﾉ:iﾉ/ ､f:Y::ﾊ ｀>| | | !.:.|.:.: ふふっ
.:.:.:.:| i ! ! ｀￣´ , ￣´ | | ! |.:.:|.:.:
.:.:.:.:| | ', ﾄ, ! | | ! |.:.:.|.:. そんなことありませんよ？
.:.:.:.:| | ', ﾄ、 l l l ｲ.:.:.|.:.
.:.:.:.:| |ヽ i ゞヽ ｰ──,.ｧ ,ｲ l ! |.:.:.:!.:.
.:.:.:.:| | | ', | ＼ ／/ l / |.:.:.:|.:.
.:.:.:.:', l l ヽ ヽ ヽ、 ／! ! / / |.:.:.:.!.:
.:.:.:.:.ﾊ',| ', ', !ヽ､ ,_,. ｨ '´ | | ! / |.:.:.:.|.:
.:.:.:/.:.:ヾ ヽ ヽ r=ﾆ! ﾙ、l // !.:.:.:|.:
＿＿＿
／:::: u ::::::::＼
／ ○ 三 ○:: ＼
／::u: （__人__） :::::::＼ ででで 守棟はなにしにきたんだお？
| ヽ |┼┼| / u |
＼ ｀――'´ ／
／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） いい加減 落ち着くだろ
. | U （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ さっき言ったとおり
. | } 書状の読み方を教えようと思ったんだが……
. ヽ }
ヽ ノ ｍm
/ ￣￣￣ つﾉ
| |￣
／￣￣＼
／ _ノ ＼ （ ;;;;(
| （ ─）（─ ) ;;;;) 元服も間近なんだし
| （__人__） /;;／
. | ﾉ l;;,´ 若の疑問にも答えておくだろ
| ∩ ノ)━・'
／ ／ ＿ノ´
(. ＼ ／ .／ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ＞） （＜）＼ なんだお 結局教えてくれんのかお
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| /| | | | | | もったいぶってないで さっさと言うお！
＼ (、`ー―'´, ／
￣￣￣
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（● そうだな そもそも……
| （__人__）
. | ﾉ 若 最上家の役割は知ってるな？
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
* ＿＿＿_
+ 。 ／ ＼ ／＼
／ （ー） （ー）＼+ 。 * あったりまえだお
／ ⌒（__人__）⌒ .＼ やる夫を見くびりすぎだお
+ 。| |r┬-| | + 。
＼ `ー'´ ／ 最上家は「羽州探題」として 出羽国の犯罪取り締まり
＼ ,,,, ,,, ／ + 。 そのための軍事指揮 裁判を担ってるんだお
／ ＼
／ ,､ .l> ,>
＼ ﾘ l <
<_/ ト-'
ｉ l
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー） まったくその通りだろ
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 俺が若に そっくりそのまま教えたからな
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
／￣￣＼
rヽ ／ ノ ＼ ＼
i ! | （●）（●） |
r;r‐r/ |. | （__人__） | で 現実的にはどうなってる？
〈_L (｀ヽ .} | ｀ ⌒´ ﾉ
l｀ （ ｀`/ . | }
ヽ l . ヽ }
|,. l /⌒ ー‐ ｨ ヽ
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼ 今は……最上郡に押し込められてるんだお？
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼
| ￣ | 都で戦があって それで……
＼ ／
＿＿__
／ ＼
. ／ U ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼ えーっと……
| ／ .ｲ '（ー） （ー） u|
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' u ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー） まあ そんなとこだろ……
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
／￣￣＼
／ _ノ .ヽ、＼ 実を言うとな
| （●）（●） |
. | （__人__） .| 羽州探題には滅亡同然の過去があるだろ
| ｀ ⌒´ ﾉ
. r─一'´￣`＜ヽ }
. `ー‐ｧ , ) , -'~⌒ヽ、
ノ {. ,ﾍ ,l. ゝ、_ .'ヽ).
. ／, ､ _ /. | . ', . .. .ヽ、
（／ / // / / ...| ...|＼..＼＼ ＼_)
/ // / / . . ＼_＼_)､_）
ｰ' {_/ノ ."´
文和三年（1354）。
かねて南朝勢力の振るう奥羽を押さえるべく、足利氏一門の斯波家兼が幕府により派遣された。
家兼一族は南朝勢力鎮圧後も、そのまま奥羽統治のため土着する。
-‐''""''ヽ .
∥室町殿 ヽ
∥支部開店〝,＞
∥ _,.:-－'´
∥.／~
∥ , ））
,､ ,､ /'ll＿＿／ ヽ
/ ヽ＿＿/ ヽ／ _∥ _ ヽ. ∧＿__∧
／ / ´ ∥ー/ ｀ l ロ. / _ _
/ ´ ､__, ｀ |. ∥∨ ,! || ｜ l--l ｀
_l ∨ ヽ／￣)(￣￣｀"::::ノ (⌒ヽ, ..ヽ/ , ♪
（ ヽ_ / /ll ｀'ー､....::ﾉ ∀＼/ｰ- /｀l ヽ ♪
ヽ、 ,ヽ:..:ﾉ ∥ '::::|⊃ iー- l （_〕i__
l .::::Y ∥ :::| |"|ー-,| |
長男・直持の家系が奥州探題・大崎氏に、そして次男・兼頼の家系が羽州探題・最上氏になっていく。
ところで、室町幕府は内乱の火種を非常に多く抱えた政権だった。
対応策として、地方有力者に大幅な権限が与えられ、その経済・軍事力の活用が図られた。
／￣￣'' -､
（ ／ ) ヽ
i r-,,,, ／,,,, ） さあ 全国武士団の皆さん！
（ >| ● ●//
`‐| Ｕ /ﾉ 今なら所領安堵 臨時徴税権 裁判権 軍事指揮権などなど
. ＼ ━ ,/
(((O⊃> お得なセットになってますよ！
＼ 'oヽ
|,,,,,,∧|
/ ∧ ＼
／ ／ ヽ ヽ
ト-< |_／''┐
ヽ='' `=='
この調子では、自然と探題の権限は小さくなってしまう。
最上氏はそれなりの権威を持ったが、実際に支配できたのは最上一郡にすぎなかった。
-‐''""''ヽ
∥ 命令 ヽ
∥聞いてよ 〝,＞
∥ _,.:-－'´
∥.／~
∥ , ））
,､ ,､ /'ll＿＿／ ヽ
/ ヽ＿＿/ ヽ／ _∥ _ uヽ. ∧＿__∧
／ / ´ ∥ー/ ｀ l ロ. / _ _
/ ´ ､__, ｀ |. ∥∨ ,! || ｜ l--l ｀
_l U ∨ ヽ／￣)(￣￣｀"::::ノ (⌒ヽ, ..ヽ/ u ,
（ ヽ_ / /ll ｀'ー､....::ﾉ ∀＼/ｰ- /｀l ヽ
ヽ、 ,ヽ:..:ﾉ ∥ '::::|⊃ iー- l （_〕i__
l .::::Y ∥ :::| |"|ー-,| |
将軍家や幕閣が分裂し、いわゆる戦国時代に入ると、最上氏は周辺列強に翻弄される立場となる。
同時期、隣国で台頭してきたのが奥州伊達郡を本拠とする伊達氏である。
古い地頭の家系で、鎌倉幕府崩壊後の混乱期を通じ、有力大名へと成長していた。
_,,.. ― ,,
,..-''″ ★ ﾞヘ､
,,-,ﾞ -;;;;;;￢''''''''''￢―-..,,,,＼
//ﾝ'シ'‐､.`'i:::::::::::::::./ 二ﾐ' ｌ'Λ
/i./ /illllllllllll |::::::::::::/ .lllllllllll!ﾞl, ｌ.ｌ
/ ! ! .ｌlllllllllll/ / :::::::::.ｌヽ!llllll!!丿,!.| l
!│ ヽ,.゛＿／::::::::::::::: .＼_｀゛._./ .| .| 我輩が家督を継いだ時にはもう
ｌ ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ! |
.| ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / .ｌ 奥羽にまたがって
.! ヽ .＿_,,.../ ''''''‐､ :::::::::::/ ﾞl
.|. ｀'-,,. `ｰｰ'''" ｀''ｰ-.／ | 数郡を治める勢力になっていたでありますよ
ﾞ''ｰ- -ｰ'ﾞ.ﾞ＞ｯ､､､､､､ -イ″ﾞ'ｰ---ｰ'"
＿、 .,／ﾞ., / ,,, ヽ...＼
/ ´ﾞ"''゛ .,／./ ＿ノヽ_.. ||＼.＼
.￣"''''―‐" / `､ ゝ.|.|...＼ !
/ /__ .「 .|.|／ ﾉ
｛ '´ ｀V .|..|／
［第14代当主・伊達稙宗］
永正十一年（1514）。稙宗は、最上領へ怒涛の勢いで侵攻。
/ , , ; ' {"
i ＿__,__......,:::-ー ´ .、 ., i __彡' Vi ﾉ 出羽 ' ', {"
l ヽ ／￣ ｀ ヽ ﾉ ヽ{,,彡´ ｌ∧ /´ ; }
| |. / ＿∧ ﾍ /| ヽ /' ' ; 最上 , ' _, {,
| | {＿＝彡=￣ ｝ `ﾐｰ ' | | | ' ; 凸 , ' ,οr ヽヾ
ﾉ | ヽ￣ ノ, } ｒ ﾉ ; ' ' .↑ ', ./
| `.ｰ- - 彡' / i _,,／ ; │; ' '伊達 {
| / 丿 ／´ ' , , , └─ 凸 !､
| , ｨ T T lﾌ`ｰ／ ／ ./ 越後 , ' ' ' , ' ' }
ト , ,,,／. ー┴┘´イ` ー ' , ; _,､ 陸奥 }
＼ .| ` ｰ ≦--- ― .< ´ , ' ' ' ﾍﾉ }
/＼＿＿_／ヽ
／::::::: ＼
|:::. '''''' '''''' |
|::::.,（●）, ､（●）| 咳をしても一人……
|::::::: ノ ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, |
＼:::::.ヽ｀-=ﾆ=- ' ／ .|
/ ｀一｀ﾆﾆ´-,ｰ´ |
/ | | / | |
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＿＿/ | ⊥_ｰｰ | ⊥_ ＿＿＿＿＿＿＿＿|
| `ｰヽｌ_ｌ_ｌ.} ヽｌ_ｌ_ｌ.} ＼
（､`ｰｰ､ｨ }￣` ﾉ ① ＼
`ｰ､､＿__/｀"''－‐" ⑩ ⑤ ＼
［最上義定］
義守の先代、義定も総力をもって迎撃したが大敗を喫し、一門や有力豪族を多数失う。
結果として、義定は稙宗の妹を娶って「和睦」させられた。
ところが数年後、義定は嫡子のないまま死去。
山形城の主導権は、妹を通して稙宗が掌握してしまった。
┏────────────────────────────┓
│ /＼＿＿_／ヽ │
│ ／ :::＼ │
│ . | （○）, ､（○）､ .:| うそみたいだろ…… │
│ | |_, .:::| まだ二十代か三十代だったんだぜ │
│. | r―-､ .:::::::| │
│ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ │
│ ／｀ー‐--‐‐―´＼ │
┗────────────────────────────┛
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//ﾝ'シ'‐､.`'i:::::::::::::::./ 二ﾐ' ｌ'Λ
/i./ /illllllllllll |::::::::::::/ .lllllllllll!ﾞl, ｌ.ｌ
/ ! ! .ｌlllllllllll/ / :::::::::.ｌヽ!llllll!!丿,!.| l
(●) (●) !│ ヽ,.゛＿／::::::::::::::: .＼_｀゛._./ .| .| 紹介するであります
,）)＿/（、 ｌ ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ! |
/ ヽ .| ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / .ｌ 代打くん一号であります
ゝ（_人_） ノ .! ヽ .＿_,,.../ ''''''‐､ :::::::::::/ ﾞl
/ ヽ .|. ｀'-,,. `ｰｰ'''" ｀''ｰ-.／ |
. （| |） ﾞ''ｰ- -ｰ'ﾞ.ﾞ＞ｯ､､､､､､ -イ″ﾞ'ｰ---ｰ'"
.し Ｊ ＿、 .,／ﾞ., / ,,, ヽ...＼
/ ´ﾞ"''゛ .,／./ ＿ノヽ_.. ||＼.＼
.￣"''''―‐" / `､ ゝ.|.|...＼ !
空白となった当主の座には、一門の中野家から義守が引っ張り出された。
当時、義守わずか二歳。
稙宗の傀儡にすぎないことは、誰の目にも明らかだった。
_ "´ ￣ ｀ 丶 ､
／ :.｀ヽ
／ , :..:ヽヽ
／ / .:,.､ .,.ィ . :.＼ハ
＿ ノ／ ./ .{ .:! :.:L_∨ _」 :.:. :ヽ ヽﾊ
￣/ . .:.:i .: .:! .: .{ .! :.:! ´ .|! :.:.:. :.:!:.:.:.!:.!
. !:.: :.:{ :.:.:.!｀ヽト{ :| |! .:}L :.j:.:.:.:|:.i
{:.:;ｲ:.:.!､ヽ:ﾄ,イ示ﾐ､ﾚ ､(_ ｨ壬ト､/:. :.:.j:.:}
∨ ﾄ､ヽヽ{ヽ.弋リ ヽ 弋リ /|:ﾉ.:./:./ ええっ なにそれ！！
ヽ＼ミ〒'｀￣´ , ｀¨彡.':.:.ノ:./
ヽ ｀¨{ヽ、 イ￣ ヽ .｀フ:.／:／ ひっどい！！
',ﾄ､i! ＞弋__.ノ'ィ´フ:.／
＿ﾘｪヽイ !ﾉ ￣ .{ ノイ､_
/ヽヽ、 {__ ._ __,7 ＞ｩ、
{ ＼ヽ ヽ彡-.ミ/ 彡´ .ﾊ
! ヽ i!. ヽ丶､ ヽ ノ 彡´ ./ / .}
| .ヽ iﾄ､＿｀丶､∨'イノ .ｲ ノ |
| ヽ} | ￣!｀¨┬―‐升／ j.ﾉ
| .!.! 厂￣! |! ./{
レ―‐-､}! ! } .| レ―‐'‐､|
!彡--ミヽ} j ! .! レ＝＝ミ_}
ヽ､ヽ ｀i ./! ! .! / /_ノ
＿＿＿_
／ ＼
i⌒', ／ ⌒ ⌒＼
| つ ／ u ( ○)liiil( ○) ＼ ぬおっ！？
| | | （__人__） |
| | ＼ |r‐- l u.／
| ￣￣ ,- 、 ｀ー'´ ＼
＼_＿＿_ ヽ ヽ＿＿_) |
＼⊂_ /
＼ ｀ー─── ' ヽ
／ ヽ、
／ ｀ ｰ- -ｰｧ
/ ｨ ､-ｰ '´
. / /.:.Vi ヽ
l .:/ :/ヽ;.|:.ﾊ ! 、
| .:l .:ﾊ .:ｌ ｀ .ｌ: |:. 、 i
', , .:ﾊ .:.ｌ ヽ .:.! !:. _,./:.: ＼ |
! l ｀!-ﾄ､,|__,X .:.| ヽ _, -ｌ'ﾞ／!:.: , .:.:. | ｀､ |
ヽ ', ﾄ､ Xｨ'ﾍ f_ﾊ ヽ ! ｨｸ::/ﾊヽ/:. /.:.:.:. ! ヾ
l ヽ V,ｲ|::::ヾ::! ｀ i::::::::l ハ／.:.:.:ｲ:. / ねー兄様！
} ..:＼ ヽヾ;ﾋ=ノ 弋;=ｲ´ﾌﾞ.:.:.／ |:.. /
l .:.:.:.:.｀ｰ ゝ￣ _'_ ￣／;ｨ'. ﾍ /／ ひどいと思ったよね！よね！
/ .:.:.:.:.:.:.;＼ i l ´ノ:.:. ヽ
ｌ .:.:.:.:.:.:/!.:/::｀＞- ,__｀´,. ｨ＜ ﾍ;.:.:.:.: ヽ
| .:.:.:.:.:///:::::::::ヽ /:::::::ヽﾊ;.:.:.:.:.. i
| .:.:.:.:/ヾ ＼:::::::::Y彡三ﾐ!:::::::::/ / ＼:.:.:. |
| .:.:./ ＼＼＼:::::ヽ::::::::/::::／ ｲ X:.:. |
ヽ .:./ ＼＼＼:::ヽ:/:／／ / l ヽ/
［義守娘・義姫（12）］
＿＿＿
／ ＼
,---､ ＼ ／＼―、 うっせーお！
.l ｌ （●） （●） ＼ | いきなり耳元で大声上げんなお！
| | （__人__） | |
.| | |!!il|!|!l| ／ / いったいどっから入ってきやがったんだお
ゝ |ｪｪｪｪ| ノ
＼ ／
/ |
/ |
.:.:.:.:.:./ l | / ／ / / | l | | |.:.|.:.:.:.
.:.:.:.:.:.! ! ! ,' ／ / / ヽ＼ .! | |.:.|.:.:.:
.:.:.:.:.:ｌ ｌ l / _,／-ｰ / /ｰ─-弋＼ | | |.:.|.:.:.:
.:.:.:.:.| ｌ !,.lｨ'ﾞ/ __,. - / / -- ､,__ ヽ | ! !.:.:!.:.:.
.:.:.:.:l l | ／二ｪ=ｰ､ /／ ｨ＝=ミ､ ＼! ｌ .l.:.:|.:.:.
.:.:.:.:| | |ﾒ<ｲ r:'::ﾉ:iﾉ/ ､f:Y::ﾊ ｀>| | | !.:.|.:.: ああ
.:.:.:.:| i ! ! ｀￣´ , ￣´ | | ! |.:.:|.:.: 若をお探しでしたので 私がご案内しました
.:.:.:.:| | ', ﾄ, ! | | ! |.:.:.|.:.
.:.:.:.:| | ', ﾄ、 l l l ｲ.:.:.|.:. いけませんでしたか？
.:.:.:.:| |ヽ i ゞヽ ｰ──,.ｧ ,ｲ l ! |.:.:.:!.:.
.:.:.:.:| | | ', | ＼ ／/ l / |.:.:.:|.:.
.:.:.:.:', l l ヽ ヽ ヽ、 ／! ! / / |.:.:.:.!.:
.:.:.:.:.ﾊ',| ', ', !ヽ､ ,_,. ｨ '´ | | ! / |.:.:.:.|.:
.:.:.:/.:.:ヾ ヽ ヽ r=ﾆ! ﾙ、l // !.:.:.:|.:
＿＿＿_
／ ＼
／ U ― ‐ いや 悪いこたないけど……
／ （ ●） ）
| （__ﾉ､_） ていうか いつの間に部屋出入りしてたんだお？
＼ ｀_⌒ 気配消すのやめろお
／ ＼
／ ヽ、
／ ｀ ｰ- -ｰｧ
/ ｨ ､-ｰ '´
. / /.:.Vi ヽ
l .:/ :/ヽ;.|:.ﾊ ! 、
| .:l .:ﾊ .:ｌ ｀ .ｌ: |:. 、 i
', , .:ﾊ .:.ｌ ヽ .:.! !:. _,./:.: ＼ |
! l ｀!-ﾄ､,|__,X .:.| ヽ _, -ｌ'ﾞ／!:.: , .:.:. | ｀､ |
ヽ ', ﾄ､ Xｨ'ﾍ f_ﾊ ヽ ! ｨｸ::/ﾊヽ/:. /.:.:.:. ! ヾ
l ヽ V,ｲ|::::ヾ::! ｀ i::::::::l ハ／.:.:.:ｲ:. / あーそうだ！
} ..:＼ ヽヾ;ﾋ=ノ 弋;=ｲ´ﾌﾞ.:.:.／ |:.. /
l .:.:.:.:.｀ｰ ゝ￣ _'_ ￣／;ｨ'. ﾍ /／ 兄様 またヨシの絵草紙 勝手に読んだでしょ！
/ .:.:.:.:.:.:.;＼ i l ´ノ:.:. ヽ
ｌ .:.:.:.:.:.:/!.:/::｀＞- ,__｀´,. ｨ＜ ﾍ;.:.:.:.: ヽ
| .:.:.:.:.:///:::::::::ヽ /:::::::ヽﾊ;.:.:.:.:.. i
| .:.:.:.:/ヾ ＼:::::::::Y彡三ﾐ!:::::::::/ / ＼:.:.:. |
| .:.:./ ＼＼＼:::::ヽ::::::::/::::／ ｲ X:.:. |
ヽ .:./ ＼＼＼:::ヽ:/:／／ / l ヽ/
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼ そ それがどうしたお？
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| u |r┬-/ ' | 今度はちゃんと元の場所に戻しといたお
＼ `ー'´ ／
, -‐―――‐-､
／ ＿_＿ 〉
|／＿／￣￣￣￣ヽ､
∨/ / /ル‐､ヽ､ } } l 折り目がついてたよ！
| i ｌ // ＼ , ソ リﾉノ ＿＿＿_
| l l l <( )> <()>ﾚノ ／ ＼
| ﾄ八 ┌┐ ﾉハ ／ノ ＼ u ＼ あ あれかお？
ﾘ八 .ゝ､.└┘イルﾉ ／ （●） （●） ＼
（＿/⌒ヽﾌ､/⌒ヽ | （__人__） u. | あれはやる夫のせいじゃなくて……
| 人ﾉし'ゝ人ﾉし' ＼ u.｀ ⌒´ ／
人＿ﾉ、 ＼ﾉ ノ ＼
<ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ
ﾜｰﾜｰ>
／￣￣＼
／ _ノ ＼ （ ;;;;(
| （ ─）（─ ) ;;;;) （……話の腰折り大会でもあったら
| （__人__） /;;／
. | ﾉ l;;,´ こいつら優勝だろ 常識的に考えて）
| ∩ ノ)━・' ﾌｰ
／ ／ ＿ノ´
(. ＼ ／ .／ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
: : : : : : : : : : :.:.:.:.:. : : : :ﾑ:､Y; -ヽ:.:. : : : :i:.:. : : : : : : : : : : : i
: : : : : : : : : : l:.:.:.:.: : : : l ':.:. : : : ﾊ:.:. : : : : : : : : : : l
: : : : : : : : : : :l:.:.:.:.:. : : :l :.:.: : :,' ':.:. : : : : : : : : : :l
: : : : : : : : : : :.i､:.:.:.:. : : l i:.:. :./, ':.: : :i: : : : : : : ! それで 守棟さん
: : : : : : : ﾄ､: : :.iヽ:.:.:. : :'. _ ...斗_イ_ :. : :l: : : : : : :.'
: : : : : : : :i ヽ: :.:l__ヽ:,,,,ハ ` ｰ'''／l:./:::i`丶 i:. :.i: : : : : : / 父様 それからどうしたの？
: : : : : : : :.l ヽ:.:.l,,ニ_ヽ:.:.' . ' ｲ:::::::`:ﾍ｀i:.:/: : : :/: :,'
: : : : : : : : :i ,ｲ:::ゝ-ヽ`ヾ､ 弋､n.ノ:}/ｲ: : : :./: : i
: : : : : :ヽ: : i / .i:::::::::::::i -ゝ'=-'' /: : .:.／: : : l ＿＿＿_
: : : : : : : ヽ:.lヽ 弋nｼ;ﾉ `ｰ ／.:.:.／: : : : :N ／,:' /,';;;}: ＼
: :＼: : : : : :＼ ー`'' i ∠:.ィ.:'.:.:. : : : : l` ／_, ｡ｨ' li:.､ヒァ' ＼ ………
: :ﾍ:/ヽ､: : : : :`丶、 ＿ /:.:.:.:. : : : :./ ￣¨フ‐,- ､ ／ ⌒';,ﾞi, ri:.:i .::' メ、 ＼
`丶､ヽ:.:.:`:.:.ー― ､`‐ , ｲ:.:.:.:.: : : : :/: . : .／／／ ¨丶 | ,:' /,';;;}:.ヾ:. |
i:.￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:./ ` 丶 ､ _ ／ i:.:.:.:. : : : /: . :.／／ / ﾍ ＼ ' {;!ﾞ' ／
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,'ｲ: . : . : . : l ¨ ｰ ' /i:.:.:.:. : : :/: . : / /: . / ﾍ
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼ ……ああ はい
| （●）（●） |
. | （__人__） | その後 伊達にはでかい内乱があって
| u ｀ ⌒´ ﾉ 一応 そのドサクサで独立だけはできたんだが……
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
伊達氏の内乱を収拾した晴宗は、居城を最上の南隣・長井郡へ移転。
独立を果たしたとはいえ、最上家は活動の自由度を失ってしまった。
ヽ､ ,' / ヽ／l ヽ
,../ﾝｌ ,' / / ／ヽ l l l ヽ
,.. ‐'" l l ,' _,..ﾝ,' ´ ヾl l , / .',
｀ヽ ､.. ｀ｲ'"´ .l ´ｨ､ .i'"ヽ ヾｰ-､ ノ ,/ ',
T｀ー.l l ｀ ー' '" ,ヽ､ , イ i .i
. l､ l | ' ' ´_￣ i ナ /
| ヽ､ l i ､ ､i j ﾉ､ ノ／
/ l ,' r'"｀ヽ､ ヽｰ'/ ,' r‐' 今まで忙しくてごめんねー ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
ｉ､ / ,ｨ .| / ｀ ー-､ 7 ' ' / ﾄ､l 〈○ ﾉ＼ ／＼ ○〉
｀ヽ ヽ､ ﾚ､ .| / / / 寂しかったでしょー？ ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
,.. --ヽヽ､__,..＿ 'ヽ/' ヽ､ , ィ i / ） .u Y （
'´ ', ヽ ヾ /ｰ '" / l / ／γ⌒ ⌒ヽ＼
､ ヽ ｉ､ ヽ ,' / l / /.u | .u | ヽ
'､｀ ー｀ ｌ.l ヽ l ' ´ｰ' ´｀-' ﾚ' | ヽ＿＿人＿＿ノ .u |
ヽ l l ｀ヽ .l ＼ u. |!!il|!|!l| ／
［伊達晴宗］
∧,,∧
∧ ∧ (・ω・ ) ＜平和になったねー ／￣￣￣￣￣￣＼
(ω・ ) 日⊂ ﾉ三 ／ ＼
｜ Ｕ 三 u-ｕ / ヽ
ｕ-ｕ l U .::::::::|
∧ ∧ ∧ ∧ | （●） （●） :::::::::::::| おーい
( ・ω) ＜飲みに行く？ (ω・ )＜いいねー | ＼＿＿_／ ::::::::::::::::::::|
｜ Ｕ 三 ｜ Ｕ 三 ヽ ＼／ .::::::::::::::::::::::ノ
ｕ-ｕ ｕ-ｕ
［国人の皆さん］
また、一度失った威信は容易に回復せず、最上一門や国人衆の自立化を押し止めることはできなかった。
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 正直 探題としての権威はボロボロだろ
| （ ー）（ー）
. | （__人__） 今みたいな 大名としての体裁は
| ｀ ⌒´ﾉ 御屋形様が半生かけて築いたもんだろ
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
,ィ :´: : : : : : : : : : : ｀: .､
./ : : ／ : : : : : , : ,､､ : : : ヽ
/ : : /: : /: :/: ;ｲ /ー', : : : : : ',
.ｉ : : ,': : : |: ノ / l/ ヽ_.l: : : : : : i
l: : :l/|: : ｌrう卞 ｨﾆ､l: : : ﾉｨﾉ
l : : : :ヽ: l弋丿 ﾋ::ﾘ ', ;ｲノ′ ＿＿＿_
.l: l!: : ::ﾊ` o ﾉ :Y ／ノ ヽ､_＼
Ｎ､: : :ﾄ｀トｧ --- ＜: :ヽﾘ ／（ ○）}liil{（○）＼
｀ヽ ｀Y＼ Vﾉゝ､ ／ （__人__） ＼
{＝l!｀iﾘ 《､ ﾆ⊃ | ヽ |!!il|!|!l| / |
ﾉ /ﾄ--‐'^＼ ＼ |ｪｪｪｪ| ／
／￣￣＼ そういうわけでな
／ _ノ ヽ､.＼
| （ー）（ー） .| 御屋形様は ご自身が真っ当な探題と言えるか
! （__人__） | 周囲はそう見てるか
, っ ｀⌒´ |
/ ミ） / そういうことを相当気にしてるだろ
./ ノゝ /
i ﾚ'´ ヽ
| |／| | |
／￣￣＼
rヽ ／ ノ ＼ ＼
i ! | （●）（●） | だから お前にはいいスタート切ってもらおうってな……
r;r‐r/ |. | （__人__） |
〈_L (｀ヽ .} | ｀ ⌒´ ﾉ それが今回の偏諱ってわけだ
l｀ （ ｀`/ . | }
ヽ l . ヽ }
|,. l /⌒ ー‐ ｨ ヽ
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ 父上 そんなに苦労してたのかお
／ ＼
| ＼ ,＿ | それでやる夫のために……
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼ 中年オヤジ何はしゃいでんだおｗｗｗきめえｗｗｗ
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ | って 声に出さなくてよかったお
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） それは割と本気で言うなよ
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 人の心があるのなら
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
| |
／￣￣＼
_ノ ヽ、 ＼ ともかく
（ ●）（ ●） |
（__人__） | ..／} お前の元服は 単なる成人式じゃない
_ ヽ｀⌒ ´ | / / __ 全奥羽に 羽州探題は健在だと披露する場なんだろ
(＾ヽ{ ヽ { ./ / . ／ .ﾉ
(￣ ヽ ヽ i ヽ / 厶- ´ ／ そこんとこわきまえて欲しいだろ
.(二 ヽ i i |,r‐i ﾉ. ヽ / ／
ヽ ／ ノ ／ r一'´ ー ､ ￣￣￣）
i { ｲ―イ / .`ー―. ､＿_ .〈￣￣
ヽ. `ｰ '/ / /＼ ＼
`ー ' ￣￣! | ヽノ
信長の野望じゃ散々なステのくせにw
∩＿
〈〈〈 ヽ
, -‐―――‐-､ ＿＿＿_ 〈⊃ }
／ ＿_＿ 〉 ／⌒ ⌒＼ | |
|／＿／￣￣￣￣ヽ､ ／（ ●） （●）＼ ! ! ち ちょっとプレッシャーだけど
∨/ / /ル‐､ヽ､ } } l ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l 任せるお！
| i ｌ // ＼ , ソ リﾉノ | U |r┬-| | ／
| l l l <( )> <()>ﾚノ ｼﾞｰ ＼ ｀ ー'´ ／／ マジへこみの父上とか見たくねーお 絵的に
| ﾄ八 ┌┐ ﾉハ / ＿＿ /
ﾘ八 .ゝ､.└┘イルﾉ (＿＿＿） /
（＿/⌒ヽﾌ､/⌒ヽ
| 人ﾉし'ゝ人ﾉし'
人＿ﾉ、 ＼ﾉ
┏━━━━━━━━━━┓
永禄三年（1560）正月
山形城 表書院
┗━━━━━━━━━━┛
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┼─┨┷━┷━┫ ┣━┷━┷━┠─┼─
┼─┨ ┃__＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___┃ ┠─┼─
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┼─┨,,:::.: . ;;;;;;::,, ,.. ;;;;.... ;;;... ,,:::.: .;;;::,, ,;;;;.... ;;;...┠─┼─
┼─┨ ...,;;／.;;;;;;; ;;;;;;; ...., ... ┠─┼─
┼─┨ ┠─┼─
┼─┨ ,,.;;;;; ;;, ,,.... . ,...,,,, ,,,,,..... ┠─┼─
┼─┨ ┠─┼─
┷━┫ ...,,;;;;;;; ;; ;;;;,..... ┣━┷━
┃ ┃
━━┛ ''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''┗━━━
|＼ ／７
| | / /
| | ＿＿＿ / /
| | ／ ＿＿ ＼ __ / /
| | （__／ ＼ ＼＿＿／ ） / /／⌒i
| | ∧ ＼＿＿＿／ / | ∧
＼ ＼＿＿ノ ﾉ / ／| ＼_ノ ﾉ
＼＿＿＿ノ （＿__／ ＼＿___ノ
∧,,∧ .∧,,∧ ∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧ ∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧
(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´) (｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´)
｜ Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ ｜ Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u' .`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ （うっわあ すげー苦手なふいんきだお……
／ ＼
| （__人__） | ヒト ヒト ヒト ぱく）
＼ ｀ ⌒´ ／
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈 ●ﾉ＼ 人.● 〉
ヽ彡' ヽ / ヾ__ノ
） Y （
／γ⌒ ⌒ヽ＼
/ | | ヽ
| ヽ＿＿人＿＿ノ |
＼ `ー'´ ／
> <
＿/((┃))＿＿＿＿＿_i |＿ ﾍﾞﾀﾍﾞﾀ
／ /ヽ,,⌒)￣￣￣￣￣ （,,ノ ＼
／ /＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ ＼
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈● ﾉ＼ ／＼ ●〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
） Y （
／γ⌒ ⌒ヽ＼ やる夫
/ | | ヽ
| ヽ＿＿人＿＿ノ | これが今日からお前の名だ
＼ `ー'´ ／
／ ＼
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
_（,,) 最上 やる夫. (,,）_
／ | 義 光 | ＼
／ |_＿＿＿＿＿＿＿＿＿__」 ＼
ﾄﾝ
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ）)
(（〈● ﾉ＼ ／＼ ●〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ 元服 祝着
） Y （
γ⌒γ⌒ ⌒ヽ⌒ヽ 公方様からのご期待に背かぬよう 励めよ
(（ | | | .|
(（ ヽ＿ヽ＿＿人＿＿ノ＿ノ
＿＿＿_
／＼ ／＼
／（ ●） （●）＼ は はいですお！
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| U |
＼ `ー'´ ／
＿＿＿_
／ノ ー ＼
／（●） （●） ＼ と ところで 「よしみつ」ですかお？
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ u | 姓と並べたら「源義光」でモロカブりだけど……
＼ ／ いいんですかお？
／ ＼
| ）
. | | / /
| | / / |
| | / / |
(YYYヾ Y (YYYヽ |
（_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ
最上氏は足利氏の分流なので、本姓は「源」である。
やる夫が気にした「源義光」は、通称の新羅三郎が有名だろう。
武田氏、佐竹氏、南部氏など有力武家の祖で、子孫の彼らから尊崇を集めていた。
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ）)
(（〈● ﾉ＼ ／＼ ●〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ははっ
） Y （
γ⌒γ⌒ ⌒ヽ⌒ヽ 安心しろ
(（ | | | .| この字は「よしあき」と読むんだ
(（ ヽ ヽ＿＿人＿＿ノ .ノ
＼ . `ー'´ ／
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈 へ ﾉ,＼ 人 へ 〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
） Y （ ﾓｶﾞﾐ ﾖｼｱｷ
／γ⌒ ⌒ヽ＼ 「最上 義光」
/ | | ヽ
| ヽ＿＿人＿＿ノ | どうだ いい名前だろう！
＼ 、`ー'´, ／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ rｰ'ゝ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ （え それって ちゃんと読める人いんのかお
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U | DQNネーム並みの難解さだお）
＼ ｀ ⌒´ ／
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ えーと 父上……
| U |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧ ｼﾞｰ
(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´)
｜ Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
＿＿＿_
／ ＼
／ノ ＼ u ＼
／ （●） （●） ＼ あ……
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
. ／´ ヽ
| ｌ ＼
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､.
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ー） （ー） ＼ あ ありがとうございますお！
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| u .|r┬-| | 羽州探題の名に恥じぬよう努めますお！
＼ `ー'´ ／
r´､＿__∩∩＿_, /
＼＿_ ´人 ｀ ＿ﾉ
ヽ ￣ ￣ |
｜ /
| ｒ /
ヽ ヽ／
>__ノ;:::......
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈⌒ ﾉ＼ ／＼ ⌒〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
） Y （
／γ⌒ ⌒ヽ＼ うむ うむ！
/ | | ヽ
| ヽ＿＿人＿＿ノ |
＼ `ー'´ ／
＊
／￣| + ／￣￣＼ +
｜ ::｜ ／ ⌒ ＼
／￣￣￣￣￣￣＼ ｜ ::｜x （ へ）（ へ） ｜ .人
／ ＼ ,― ＼ .（__人__） | .｀Ｙ´
/ ヽ | ＿＿_） ::｜ . ｌ｀ ⌒´ .｜
l:::::::::. | | ＿＿_） ::｜＋{ .｜ 十
|:::::::::: ⌒ ⌒ | 若 おめでとう！ | ＿＿_） ::｜ { ＿ |
|:::::::::::::./// ＼＿＿_／ /// | だろ！ ヽ＿＿）＿／ ヽ、ヽ / ）|
ヽ:::::::::::::::::::. ＼／ ノ ｀`ー―‐'| ..ヽ|
ヽ ノ
＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ 二人ともありがとうお！
| /// （__人__） /// |
. (⌒) (⌒)
./ i＼ ／i ヽ
＿＿＿＿＿
／ ＼
/ ／ ＼ ヽ でかくなったなあ
| ／ヽ |
| ／￣丶 .| 大人が大人に祝福してもらえる最後の機会だ
/ ∩ノ ⊃ ／ まあ満喫しておけよ
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
/ ／ , -､ヾ!へ ＼ ［成沢道忠］
/: ./ / ｀`ー‐､! ',
/: . / __,､- ' } !
/: r' イ_ { ',
ｌ: l|: : ﾉ､f＝ ､.__.., ヽ, !
!:ﾉ:）: r'´（_ヾ=ｿヾ' ,ｒｒ=-､-､!' /
ｌ:l:〈: （_: : ｀ ´ ﾄ ゞｿ 〉ｿ;! i
'ヽ: :>: .ﾍｒ': : ..,.> ´ /;;:ﾉ | 成沢殿
ヽV: : : ハ: :.u ＿｀' };;i ,ﾉ
i〈: :l: l: l: : . _｀` /;t（ 新成人になに言ってるんです？ ＿＿＿_
{ﾄヽゝｰﾉヽ、 ／: （ ／_ノ ヽ_＼
` _ﾉ ,ｲ: : : ヽ､. ィ‐ィ: ', ／（ ＞） （＜）＼
／ ／ﾄ､＿＿__｀'''"ﾄ､ ﾍ ｝ ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
/ ／l /;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::￣｛ ヽ ﾉ/ | |r┬-/ U |
［清水義高］ ＼ `￣'´ ／
,! l ｀`ー '' ´ l }
} l ヽ i ./ l {
} } ヽ ! / {. ,'
〉,f升{ i.:.:.:.:.:.:.:.:`ヾrく_j_jｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.i ﾄ彡〉 ,ゝ i ', , i , ‐､
〈≦二{ i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i ﾄ彡〉 〈 ｀ヽ.! -- ､_ ＼ 〈 _ -＝ .l/ ,'
〈≦二ﾄ､ '" j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.i.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:. i ﾄィ i ﾍ',l _ ''`・＝-`, ,ゞ=` ´・＝´｀ l/} .l
｀Y＾ﾏﾍｰ任≧==x--､.:.:.: : ゝﾄ--‐企x､:.:l l !ﾄ! ｀ ー ´ .i ` ´ llｨ ! おお
|f⌒Vi ＾f之フ才"´ |:.:.i:.:.:.:`之フ´.:.:/ ヽ､ ', l ,ｲ /
tl くﾄ､ ´';.:.:.:. ,ｲ~|:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l ! i､ l ヽ / ! / おお
ヽ ┤l ｀ ´ |:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ﾋｿﾋｿ ヽl ヽ ' ヽ ' ` 、 l´
`|┤ﾄ､ ,ィ |:.:.i.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:r‐――- i , , -_-- --―_-､ ヽ l
ヽﾑ｀` , '´ﾄ､;l:.:.jﾑ:x‐―-x,＿/ ,r――- l. { `ｰ '' ￣￣￣ ´ / ,ｲ ､
∧:.:ﾍ ｒｆ{＿＿_`寸: :|lllf⌒ヽ.＿＿,科-'"´ , lヽ、 ´ ￣ ￣ ´ ／ l:.:.:.:ヽ.
,ィ´.:.∨:ﾍ ` :.:.:.:.:.ト､`ｰ―‐'´ _,斗-'"´ ／:.:.:.! `丶、 ／ !:.:.:.:}:.:l
___,斗‐＜.:.|.:.:.:.:.∨.へ、 ...:.:.:.:.:.:.:.:| `ｰ―'"´ . /:.:.:l:.:.:,l `ー ｰ―‐' .l、:./:.:.l
［草刈将監］ ［上山満兼］
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U |
＼ ｀ ⌒´ ／
i＼
l::::::＼
l::::::::::::ゝ-‐‐''''''''‐‐-､_
l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ'‐､. r;
. r-------'::::::::::::::;ｨ::;r､:::::::r､:::::::r､::::::ﾞ´L__
＼::::::::::::::::::;／ﾚ' ﾚ' ヽ;;/ ＼/ ';::::::::::r‐'ﾞ
＼::::::::::/_,,----､ ,,----､';::::::::i
,‐'ﾞ''､/´ ﾞ､ ／ ﾞ'､:::;;;i_
. f r'､i i,' ﾞ',,-i ﾞi
. i i l ＜●＞ ll ＜●＞ l ｌ .i ああ お茶請けの白饅頭……
'､ ゝi ,ハ // /
ヽ_,,'､-､____,,-t-‘-’t､_. _,,／_,,／ おっと失礼 若殿でしたか
＼, '､____,ﾉ ｀￣ノ:;
_,＞i‐-､______,,,.-ｨ<､
／:::::::::ゝ｀'''i::::i'´:;ノ:::::::::ﾞ'‐,
r'ﾞ::::::::::::::::::｀ﾞ''l::::l'´:::::::::::::::::::::ヽ,
［中野宗時］
＿＿＿_
／⌒三 ⌒＼
／（ ○）三（○）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
＿＿＿_
／ ノ ヽ＼
／ （○）}liil{（○） （なんかえらい不安になってきたお
／ （__人__） ヽ
| |!!il|l| | まったく祝福する空気じゃない人いるんだけど……
＼ lｪｪｪl ／ やる夫の気のせい？）
/ ヽ
しヽ ﾄ､ﾉ
| __ |
!___ノ´ ヽ__丿
＿ ―― ＿ ／|
_∧／ ―／ ｜ ＿
＜ ￣／
/ ／∨＼/＼∧/＼ ／
｜ ∧／ ＿ ＿ ∨
|＿ | ／ ＼／ ＼/
/ ∨ | - | - |
| ６ ｜ ＼ ＿ ／＼ ＿ ／| おや？
＼_/ ヽ ＿_＿ |
/＿－＼ ＼_／ ／ ヨシミツ殿 どうしました？
＼ ／
￣ ￣ ￣
＿＿＿_
／ ＼
iニーヽ ／─ ─ ＼
iニ＿ ￣￣／（⌒） （⌒） ＼ あ なんでもねーですお
⊂ノ￣￣| （__人__） u |
⊂ ヽ∩ ｀ー´ ＿／ なんｄ――
'､＿ ＼ ）
＼ ＼ ／ ／|
|＼ ヽ ／ |
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ r ⌒j
／（ ○）}liil{（○）＼ / / ――もあるわ！！
／ （__人__） ＼/ / ／ ）
| |i|||||||i| / / ／ ／ ヨシアキですから！ ヨシアキ！！
＼ |ｪｪｪｪ| / '` ´ ／
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ ＞ 、 ヽ _ ￣￣￣)
/ -､ } ( ￣¨´
/ ヽ._ __ ＼
｀ --‐'´ ｀ﾞ' 、_.)
やる夫、十五歳にて元服し、「最上義光」となる。
過酷な戦国乱世への、まずまず無難なデビューであった。
―― 第一段 終段 ――
東北史は非常にマイナーで、説明的な場面が多くなりそうですが、ひとつ大目に
最上は代々頑張ったのにねえ
結局記録残したのが伊達側になっちゃったから
フィクションってことははるか先の話だがあの鬱になりすぎる話は史実無視で改変ありかな？
諸説紛々って部分は、自己流でいこうかと
ただ史実をあまり逸脱はしないつもりです
個人的にはやる夫とレナと某DQNの絡みは中央情勢にも劣らぬ
面白さだと思ってるんですっごく期待ですw
国人の面子が怖いけどやる夫は大丈夫なのかw
少し先にある、あの騒動もどう解釈されて描かれるか楽しみです。
個人的に期待してます
ただ、上の元服の儀を見て思ったけど、武将の所属勢力は書いといた方が良いかも。
詳しい人じゃないと、全員が最上家臣と勘違いするかも知れないし。
あのあたりは自分でもちょっと不親切だったなあと・・
第二段は明日投下する予定です
書き溜めどのくらいあるの？
書いてみないと話が動いてくれなかったので、それなりに
で、後から修正しているので実際にはあまりないというｗ
20時ごろから投下します。
明日も楽しみにしてます
やっと鮭様きた！
巡回スレ増えちまったぜ
これは楽しみ。「例のあの人」と周囲に呼ばれる、甥っ子の配役は誰なのか・・・。
では投下いたします。
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