やらない夫は弱虫のようです 第十五話
416
┏
―――ずいぶん、ながいよるだったみたいなきがする。
┛
┏
もっともっと、ずっとながいことレヌールじょうにいたようなきがするんだけど。
┛
┏
でも、よあけになるまえに、 おれたちはこっそり、
レヌールじょうからアルカパにもどって、はたごにもどることができた。
┛
┏
なんかすごくつかれて、おれは、すぐにねむりこんでしまって――――
┛
,
8 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:00:27 ID:ss6TP+XX [4/46]
417
┏
そして―――…。
┛
ガウッ。
ガウガウッ。
――がぁーっ。
..ノ 、 、
ガブッ!! 。゚゜。○ ○)。l゜゚。 いってぇ!!
(人__) |
ヽ‘ー′ノ ガバッ
/ ⌒⌒⌒⌒⌒⌒/^)
//######/ /
,
9 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:00:51 ID:ss6TP+XX [5/46]
418
<<サンタローズ村・パパス・リュカの家>>
ガラッ!
-‐一……ー- 、
, '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::, -‐ァ:::, -―ァ:::::, -、::::::',
/イ/-、∠/-― 、`ヽ:i }::::::| ほらほらぼっちゃん!
/イT o} y T o ̄} l」 |::::::| いつまで寝てるんですか、朝なんですよ!
l r′  ̄ * 、ー' :::::|
r┴―――一'′ ヽ :::::|
| \| …って、おや?
| }
| /′
ヽ_____ '´ /
/`ー――――一'´ /
/ /⌒ヽ. /
x‐ ‐x
X X
{⌒>==<゙⌒7
∨从∧从:\/ がうーっ。
(ヽ|:Y○ ○| l/゙) がうーっ。
∨人 `^′_| |7
Ⅵ、:::兀::::ノ:八
/: :7〈_〉_∨: :l\
/ィ∨`ー‐一ヘ N_,、
| }":ノ
(>ー―‐<厂
10 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:01:14 ID:ss6TP+XX [6/46]
419
.ノ 、 、
いったいなぁ! 一 ●);l
プックル、もうこのおこしかたはやめてくれよ! (人__) |
ヽ ノ
┏
「あれ」から、はんつきがすぎた。
┛
/L..____ /i
ノイ , ヽ ヾ!
. / !/ !イi」」、i ハ ルルルル♪
(i_i从´> <小!
, (⌒゙|⊂⊃マフ ノY^)
. /マ´Y{ i` <|!|Y
ili∧/ `ヽ`X´ jij/
11 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:01:54 ID:ss6TP+XX [7/46]
420
-‐一……ー- 、
, '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::, -‐ァ:::, -―ァ:::::, -、::::::', 何を言ってるんですか、ぼっちゃん。
/イ/-、∠/-― 、`ヽ:i }::::::| ちゃんと毎朝、同じ時間に起こしてくれる
/イT o} y T o ̄} l」 |::::::| 猫なんていませんよ。
l r′  ̄ * 、ー' :::::|
r┴―――一'′ ヽ :::::| むしろぼっちゃんは感謝しないと。
| \|
| }
| /′
ヽ_____ '´ /
/`ー――――一'´ /
/ /⌒ヽ. /
┏
レヌールじょうのおばけたいじがおわって、
おれたちがアルカパにもどった、そのひのあさ。
┛
∧ ∧___ 「こちらの村に向かう途中で、素敵なお城を見ました。」
/(*゚ー゚) /\ 「月明かりに照らされて、神聖な感じすらしましたわ。」
/| ̄∪∪ ̄|\/
|たびびと |/ 「さぞ、あのお城はこのあたりのご自慢なんでしょうね。」
 ̄ ̄ ̄ ̄
┏
たまたま、よあけちかくにアルカパにきたたびびとさんが、
むらのひとにそういったことで、いっきにレヌールじょうのうわさが
またひろがった。
┛
12 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:02:37 ID:ss6TP+XX [8/46]
421
┏
とうぜんといえばとうぜんなんだけど、さいしょ、むらのひとはしんじなかったらしい。
┛
┏
でも、たまたまむらにきたたびびとさんがうそをつくのもおかしい。
そんなんで、きになったむらのおとなのひとはレヌールじょうにかくにんにいったんだって。
┛
,;-、 ,;-、 ,;-、 , ー、 ;-、 ,;-、
l'i;;l l'i;;l l'i;;l i!;l⌒i| l'i;;l l'i;;l __
/l三三三三三三三三三三三三l`ー'" ;;|
//i ;'i/ ;i/ i/: ''i/ "|
//;:!'' [l] ;iコ'; ';[l] ;: :;'';'| ┏
//'' | ;' ; :i! | ,,;=‐=,,. そしたら、レヌールじょうは、
`i'' | : ';:;; i!; | |∩;:;:;| ふるいけどこわくない、むかしどおりの
|;' |;':;' [l] ; [l]; [l] | ,|:! i ':;:;| すがたでそこにあったから、おどろいた!
|; | : | i'''" ̄~`'i . ┛
|; |;' ' | |':;'[];:;[]' ;|..
,_,| |:__: __; [l]; [l] [l] | ! ;:|.. . .
|: ;/| ;: ;:;| ; l !':;'[] []';::|
|:; '/:;'' | | | ._!' |
|: /: '| 'i,__;:;_ _|;:|; ;[];:;[]';::|
,.,;:;、, |/:; ;;;.'|:;''; ';:'| '||;:|;` ';;|
;;:;: ; '、; :`;';___,.,._ ;|
13 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:03:00 ID:ss6TP+XX [9/46]
422
┏
とうぜん、みんなどうしてだかわかんなくて、いろいろうわさをしてた。
┛
┏
しんそうは、おれとビアンカだけのひみつだけど。
―――だけど、やせぎすとでぶっちょだけは、このはなしのほんとにきづいた。
┛
. 、___________
、> .| (_(_(_, ヽ
>________ .| , ─── 、 (⊃_ ノヽ
、  ̄ .|./_ _\ | | WW \ \ l l
| / ヽ/ ヽ | | l \ll/ ヽ/^ヽノ |_
. | | / | \ | V⌒i ┏ . (| (。) ∠ * ノ !
|.\ 人__ノ 6 | だってあのふたりが、 ./ (二) / ⌒ヽ | | /
/ ○ / おれたちにおばけたいじしてこい、 l _ /\ \| l l く
. ε 厂 っていったから。 (__/ \ ヽ ノ // \
\ _____/ ┛ ヽー`ー`─ ´ /´
 ̄ ̄, -/へ/\/`- 、 |  ̄ ̄ ̄ / ⌒ヽ
/./ ./op i. \ l  ̄ ̄| 二|
ヽ、_ ヽ_,_ノ
\  ̄ ̄ ̄
_,.-‐' ´___ ̄ ̄ `゙ ''‐-、
,.‐-, '´ `ヽ/ `ヽ'`'ヽ、__ \アタリマエヨ
/ ,、 ` ´ ヘ ヽ
/ / / /` '-| l l ', .ハ
/ l l l |l | | l l l ┏
| | | | |l | __ l l |_, -彡 だから、あのふたりはおとなしく
| l `l'‐ト、 ,リィヒT´_| l |_,/ } ネコもどきのこ―――プックルを、をおれたちに
`‐r-゙-r-ィヾ、 ィヽハヽL_l__| | ,.<| わたしたんだ。
| | '{うハl ら'::ハ' | 'Tヽ´/ .l| ┛
| ,| | マ:リ 辷'ソ | | l l l|
| |. l ' | l イ l l| ┏
| | ヽ、 - __,l | .| l | ふたりはすごくくやしそうだったけど、
| | | `゙フ、'''"´ ,' l、| l | でもちゃんとおばけたいじしてきたおれとビアンカに、
| | l / , リ __,. -イ ,' ヘ l | なにもいえなかった。
┛
14 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:03:38 ID:ss6TP+XX [10/46]
423
/ヽ _,
/∧:}_ /イ}グルグル♪
,ィ : ^^: : : :^ヾV ┏
{ { /: : : : : : : : : : :ハ このこのなまえをかんがえてくれたのも、
!: : :/: /{:ノリ^j ノl: | ビアンカだった。
|: : :|: :| ○ ○Ⅳ ┛
|: : :|: :|ー>‐'ー1イ:|
j: :.人_に{^)_,ノ)j/ ┏
i{`ーz‐ヘ: : :{´ _(入j:厂 ベビーパンサー・
`<__Y( ̄ `ヽ プックル
`⌒`ー‐'´ ̄ ┛
( / ____ ヽ __ ) |
. ヽ| ,. ,-r::T:「´ |::|:::,.zェェk`::T::l::r:-...、_ ├ ' |
. | ,..ィ::'::l:;zュ=+::| |::l:´:「::::::「`゙:ト::|::|::;:::::::::l`ヽ、. | |
「ボロンゴ、プックル、チロル、ゲレゲレ。どっちがいい?」 Y´::::|::l:;イ´::ハ:::|ハ リ;::::|:;ィzェミ|::::|::l:,'::::::::::ト、:::::r' |
|:::::::|::l::::Vィ'ヽ`ヽ ´ イ _)ヽ:仆;:|::l,':::::::::├-ミ::} |
「リュカ、がんばったし、えらばせてあげるわ。」 |:::::::l:::´l { r-'::ハ::l ら゚:ハ::} V ,'::::::::::::l:::::::::::l |`ヽ
゙l:::::::´:ヘ ゙ う;::::リ:l {弋_:ソ:リ 'レ::::::::::::::l:--r‐{ |.:.:.:.
|`TT`:', 辷Zソ , ゞ=ニン /:::::::::::::::ハ:::::|::::ト--┘.:.:.
┏ |::::l::|::::::}xx`´ xxxx /::::::::::::::,'ノ::::::|::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:
おれは、プックルがいいかな、っておもって |::::l::|::::::、 __,. /:::::::::::::::/::|::::::::|::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:
そういった。 |::::l::|::::::::`:rー-....___ , ... _-ノ:::::::::::::::/::::::|:::::::|:::::l.:.:.:.:.:.:.ノ
|::::l::|::::::::::::|:::::::::::::l,ィ';},. ' ´/::::::::::::::::;イ:::::::::|:::::::|:::::「 ̄ ´
あとでわかったんだけど、このこやっぱり |:::::l:|::::::::::::|l:::::::/ノ´ /:::::::::::::; イ:::::|::::::::::|::::::|:::::|
まもののこどもだったみたい。 |::::::l|::::::::::::| V/'´ l /::::::::; ' ´ ハ::::|:::::::::::|::::::|::::|
|:::::::ハ::::::::::| /´ノ |/::::::::/ }::|::::::::::::|::::::|::::|
でも、おれたちにそんなことかんけいなかったんだ。
┛
15 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:04:37 ID:ss6TP+XX [11/46]
424
,rn / ̄ ̄\
r「l l h. / ノ ヽ \ ┏
| 、. !j | ( ●) (⌒) | とうさんも、そのひのあさにはすっかり
ゝ .f, | (__人__) | たいちょうをとりもどした。
| | | ` ⌒ ´ | ┛
,」 L_ | |
ヾー‐'| ヽ / ┏
| じ_,,ゝ (,_ マグダレーナおばさんは、もういっぱくしていけ、
\ ´ `ー-一´`ヽ っていったけど、とうさんはこんどはうんていわなかった。
\ , | ┛
│ | l
│ l_ | ┏
│ |' } だから、そのひ――――
\ ー─‐一ヾ/ ┛
| ij ノ
| |. | ┏
| | l おれとビアンカは、さよならすることになったんだ。
i' ,} ,ノ ┛
l | /
|,_、|,/
(゙ ))
16 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:05:06 ID:ss6TP+XX [12/46]
425
( /´:::::::::::_;:::;--┬┬--::、:;_:::::::::゙ゝ┐ノ | 「ねぇリュカ。」
| _,.ィ",ィ=-.| | "「゙゙Tト | | `゙l'‐-、| |
Y | ヘ Lニ、 リ ,ィ=ミ,、 | | | ミ 〔 | 「あんた、ちゃんとこのこのめんどうみられる?」
| | _l7ro小 ら゚ハ仆 | .|´ ̄} .ト、
.}-} ヘ マ:、.リ ヤ'、ソノ'/ トr┬| _|:::::ヽ
.| .| .|. `゙´ ` `´ / リ .| |`´:::::::::| ┏
| | ト、_ -‐' _,/ / | | |:::::::::::::ノ わかれるとき、ビアンカはおれにきいた。
| | | `゙Tヘニ"/ / | |├ー'" ビアンカもプックルをほしがってたんだけど、
| | ハ ./ィ´/ ,..ィ'ヘ | ∧ || マグダレーナおばさんがねこげにしっしんが
| ハ |〉'7 / / ハ .| ∧|| でるたいしつだから、ってあきらめなきゃいけなくて。
┛
.ノ 、 、
「だいじょうぶだよ。」 ヘ) ヘ) .l
「ちゃんと、めんどうみるよ。」 (人__) |
ヽ ノ
17 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:05:47 ID:ss6TP+XX [13/46]
426
|,ヾ /゙}i
| | 'y'彡``‐t // }}
,. '´ ̄`ヽ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝゝ ガウガウッ♪ 「そうね。公平にみて、あんたのほうに、
/ ノ Y.:/.:/.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:ヽ, よけいになついてるしね。」
| ~ l/.:.:l.:.:.:l / ハ l l..:.:.:ゝ.:.:.:ヽ
ヽ. ノl.:.:.:レA.-ル' |ト、ト、]].:.:.:ヽ.:.:.:i 「まものもおなじね。ほんとうにやさしいひとは
`ー-r‐l^>|.:.:.:ト、l V ヽNヽ.:.:.:ト.:.:.:l わかるんだわ。さよなら、プックル。
|7'´ ,ハ. レ==、 r==、|.:.:.:.:l).:.:l /⌒ゞ)) また、いつか会おうね。」
/ 丿ゞ ,'⊂⊃ ┌─‐ャ ⊂⊃.:.:l ,ハk ァ/ハ
\ ゝ ||.:.:|ゝ、 j、 j _ ィ.:.:.:.:,ハイ. Y \ll ┏
ヽ ||.:.:|/Yレ'\`/フ 〉 ,.ヘ ノ lヽ \ ビアンカはそういって、プックルのくびもとに
ヽ||.:.:|l ∨。∨ '´ヽレ'ハ.|ヽ .: ヽl:ヽ ヘ 自分のリボンをちょうむすびにした。
||.:.:|! ヽレ ソ .: .:´V.: .: .: .: .: | ┛
( / ____ ヽ __ ) |
. ヽ| ,. ,-r::T:「´ |::|:::,.zェェk`::T::l::r:-...、_ ├ ' |
「ともだちのあかしよ。」 . | ,..ィ::'::l:;zュ=+::| |::l:´:「::::::「`゙:ト::|::|::;:::::::::l`ヽ、. | |
Y´::::|::l:;イ´::ハ:::|ハ リ;::::|:;ィzェミ|::::|::l:,'::::::::::ト、:::::r' |
「そうだ、リュカにもあげるね。 |:::::::|::l::::Vィ'ヽ`ヽ ´ イ _)ヽ:仆;:|::l,':::::::::├-ミ::} |
|:::::::l:::´l { r-'::ハ::l ら゚:ハ::} V ,'::::::::::::l:::::::::::l |`ヽ
もってて。次に会うときまで。」 ゙l:::::::´:ヘ ゙ う;::::リ:l {弋_:ソ:リ 'レ::::::::::::::l:--r‐{ |.:.:.:.
|`TT`:', 辷Zソ , ゞ=ニン /:::::::::::::::ハ:::::|::::ト--┘.:.:.
|::::l::|::::::}xx`´ xxxx /::::::::::::::,'ノ::::::|::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:
┏ |::::l::|::::::、 __,. /:::::::::::::::/::|::::::::|::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:
うん! おれはそのリボンをうけとった。 |::::l::|::::::::`:rー-....___ , ... _-ノ:::::::::::::::/::::::|:::::::|:::::l.:.:.:.:.:.:.ノ
┛ |::::l::|::::::::::::|:::::::::::::l,ィ';},. ' ´/::::::::::::::::;イ:::::::::|:::::::|:::::「 ̄ ´
|:::::l:|::::::::::::|l:::::::/ノ´ /:::::::::::::; イ:::::|::::::::::|::::::|:::::|
|::::::l|::::::::::::| V/'´ l /::::::::; ' ´ ハ::::|:::::::::::|::::::|::::|
|:::::::ハ::::::::::| /´ノ |/::::::::/ }::|::::::::::::|::::::|::::|
18 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:06:16 ID:ss6TP+XX [14/46]
427
┏
, ,.ノ 、 リボンをはずしたビアンカは、
l,,(● ● なんだかとってもきれいだった。
| (__人) ┛
ヽ ノ
ハ ヽ ┏
l l ll なんだろう。まるでどこかのおうじょさまみたい。
( | |) おてんばなビアンカじゃないみたい。
し .J ┛
┏
…なんだかむねが、くるしくて。
おれはぎゅっと、しかめっつらになってたとおもう。
┛
, - '´`ヾ ''ヽー-ッ、
/ , / ,、ヽ' ヾ-.、、
/ / / /_ ヽ^l ',ヽ
/ / / / // `´7 ,' ',.ハ 「しっかりしなさいよ、リュカ。」
Ll__/ 斗=ト、,' ,' / | l l
/ l ハ ,'.l ,' /ォミ、 / l | 「あたしにあえなくてさみしいからって、泣いちゃだめよ!」
,'`ー'r┘-' ヽ /,// メ、 ,' |
,' ,'。三ミミ `_<__// //ヽ{
l ノ xxx =ミx、 >、/l/ l´
. l .〈 xxx`ヾ。 /ニ〈 ┏
l ヽ、 、__ / /´ ヘ ビアンカも、おなじきもちだったのかな。
l / l`r-、、_ / / ', きらっ、て、めがひかったようなきがした。
リ l' l lヽ ` ''`フ"7 / l ', ┛
| / ヽ'ー`ニ7./ / / ヘ ',
19 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:06:45 ID:ss6TP+XX [15/46]
428
┏
でも、きっときのせいだ。
ビアンカがおれとさよならするくらいで、なくはずないもの。
┛
┏
とうさんにうながされて、おれはさよならのことばをいおうとした。
だけど、どんなことばものどからとおらなくて、こまった。
┛
┏
そしたら―――
┛
,.. 、 ,. 、
,γ⌒ーイ ヾ _ ゙ヾヽ、
, './ / //`ヽ.' ヘ ハ ヽヽ
./ / / ,' l |` `゙´´ l | ', ', ',
/ ,',' ,斗キト ,ニ|、', ',. ',
/| l l | _| リ ノL_l l l', 「じゃ、元気でね、リュカ。」
´ ,リ. ',',_,..- ' ´ T‐┘リ 「またいっしょに―――」
彡|,.ヘ〉.| ===≡ ≡== | |`
_| | ', | 「またいつか、いっしょにぼうけんしようね!」
‐'´' |. | XXX XX, |
ヘ| | `(_`チ ノ. |
| | , ィ' |
| |` ´ | |
┏
そういってビアンカは、おれがへんじするまえに、いえにかけこんでしまったんだ。
┛
20 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:07:07 ID:ss6TP+XX [16/46]
429
┏
もう、みんな、はんつきもまえのこと。
┛
-‐一……ー- 、
, '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::, -‐ァ:::, -―ァ:::::, -、::::::',
/イ/-、∠/-― 、`ヽ:i }::::::| さ、ぼっちゃん。
/イT o} y T o ̄} l」 |::::::| 朝ご飯ですよ。顔を洗ってきてくださいね。
l r′  ̄ * 、ー' :::::|
r┴―――一'′ ヽ :::::| ……それにしても今日も寒いですねぇ、
| \| アルカパではもう桜も咲いたっていうのに。
| }
| /′ さ、プックルもおいで。ごはんだよ。
ヽ_____ '´ /
/`ー――――一'´ /
/ /⌒ヽ. /
x‐ ‐x
X X
{⌒>==<゙⌒7
∨从∧从:\/
がう! (ヽ|:Y○ ○| l/゙)
∨人 `^′_| |7
Ⅵ、:::兀::::ノ:八
/: :7〈_〉_∨: :l\
/ィ∨`ー‐一ヘ N_,、
| }":ノ
(>ー―‐<厂
21 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [] 投稿日:10/04/25(日) 05:07:35 ID:ss6TP+XX [17/46]
430
┏
ふしぎと、ビアンカのことはいつもおれはおもいだしていた。
┛
┏
サンタローズには、おれとおなじくらいのとしのこがいないからかも、だけど。
┛
.ノ 、 、
● ●) l
うわ、ほんとにさむいや。 (人__) |
(^ヽ ノ
あれ、ひょっとしてゆき? \ .ヽ
| | |
ゝl し'
`(_ノ
┏
でも、となりのむらなんだし、いつだってあえる。
┛
┏
うん。おれはそのとき―――そう、しんじてたんだ。
┛
22 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [sage] 投稿日:10/04/25(日) 05:08:15 ID:ss6TP+XX [18/46]
以上です。
またもかなり少なめ。
これから妖精の村本編に入りまーす。
23 名前:名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日:10/04/25(日) 08:58:14 ID:hHePlDYV [1/4]
乙
前スレはどうするの?
24 名前:名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日:10/04/25(日) 11:19:59 ID:l0U9rDRe
乙!
このほわ~んとした感じが好きだ
25 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [sage] 投稿日:10/04/25(日) 12:52:18 ID:ss6TP+XX [19/46]
乙、ありがとうです。心の励みになります!
>前スレ
過去ログ申請しました。
もう少し話を進められるようになったら、キャラ紹介とか空いた容量でしたいです。
>ほわ~ん
ありがとうございます、そう言ってもらえるとほんとうれしいです。
26 名前:名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日:10/04/25(日) 15:02:34 ID:CZ6u6sVz
乙、投下があったのか。
毎回楽しみにしてる。
27 名前:名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日:10/04/25(日) 16:15:04 ID:35HQ8h6L
乙
ゲレゲレじゃないスレって案外珍しい気がするw
28 名前:ヽ(;´Д`)ノ ◆VeXhfoQdhw [sage] 投稿日:10/04/25(日) 20:25:38 ID:ss6TP+XX [20/46]
16話書きだめ終わり―。
21時から投下しますですよ。
あの青年が現れますです<ネタばれ
29 名前:名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日:10/04/25(日) 20:30:25 ID:hHePlDYV [2/4]
了
- 関連記事
-
- やらない夫は弱虫のようです 第十七話
- やらない夫は弱虫のようです 第十六話
- やらない夫は弱虫のようです 第十五話
- やらない夫は弱虫のようです 第十四話
- やらない夫は弱虫のようです 第十三話