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☆凜冒険者シリーズ二次創作　二人は前衛の剣士のようです。７

ここの板の基本ルール(2013年9月改定)
1　本スレでの予想は禁止、雑談は基本避難所で
　　→内容が投下内容の本筋に沿わないもの、3行以上の長文等は禁止です
　　　安価付雑談は全て避難所でお願い致します。
2　補足説明はok
　　・そこから発展した議論と雑談は避難所でやること。
3　誤字、脱字に関する書き込みは推奨
　　→訂正元についての安価をつけて下さい
4　自治不要
　　→違反者はその都度☆凜(>>1)が対処するから自治レスは禁止

その他、雑談所で自重するように言われたもの
*共産主義、資本主義等の**主義関連、宗教関連
　その他加熱し易い話題は禁止。
　他スレの話題は常識の範囲内で許可。
みんな仲良くの原則に外れそうな話題はやめましょう。

作者さんより　「少しの気遣いでみんなが幸せになれるという事です。」

追記：考証、議論専用スレが出来ました。アドバイザーの皆様はそちらへどうぞ。

二人は前衛の剣士のようです。１～２　３　４　５　６

5439 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:19:46 ID:QJeUuXsc0 [1/38]
完成！　そして投下！
今回は４２レスです。

5440 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:20:30 ID:QJeUuXsc0 [2/38]

┌───────────────────────────── ┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 　　　　　　　　　　二人は前衛の剣士のようです７　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└───────────────────────────── ┘

5441 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:22:15 ID:QJeUuXsc0 [3/38]
┌──────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　あの日はいつも通り、普通の日だった。 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└──────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌───────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 金稼ぎのために討伐へ向かい。モンスターを殺して帰ってくる。 │
　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　 └───────────────────────────┘
┌────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 違うと言えばライトが武器防具を更新したぐらいだった。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　┌────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　│ マリサからいつも通り薬を受け取って外に出たんだ。　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　└────────────────────────┘

5442 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:25:37 ID:QJeUuXsc0 [4/38]
　　┌────────────────────┐
　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　│ 外に出てすぐ、ライトが武器の試しを申し出た。 │
　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　└────────────────────┘
　　　　　　　　　　 _＿__　 _,.-=＝－- ､
　　　　　　 -‐＝三ﾆ≧弐ﾆミ´三ﾆ=-､
　　　／:,::::‐:'´／::::::,ｲ::::::∧:｀:､｀:､=:ﾐ､｀::.､
　　 ::'::／::,:イ,ｲ:/::::::/ｉ|::::::':::: ヽ:::ヽ:::ヽ:::ヽ::::＼
　 /:::/::::::'::::///:ｉ:ｉ:::': !|ｉ:::ｉ:::ｉ:ｉ::ｉ::＼:｀::､::＼:＼::::::､
/:::/::::/::::/,ｲ':::ｉ:l:::::::/!|:::|::ｌｌ::|:::､:::＼::＼:::ヽ::ヽ: 丶
:::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ　　　ちょっとそこのイッカクウサギで試し切りするね。
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/
　 ::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'
　　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／
　　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´　　┌───────────────┐
　　　 :::::|| |!.　､　　　　　　　　　　　 r ´　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'　　　　　 │ 買ってすぐの武器だから当然だ。 │
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /　　　　　　　　 └───────────────┘
　　　　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

5443 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:26:17 ID:QJeUuXsc0 [5/38]
┌────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　先に言っておくが、ライトに油断があったわけではない │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　この時のライトのレベルは３　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────────┘

　　 ┌─────────────────────────────────────────┐
　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 │ 基礎能力の高かったライトであれば、イッカクだろうとスライムだろうとほぼ差はないという強さだ。 │
　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 └─────────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　 ┌──────────────┐
　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　 │　ただ、運がなかっただけだ。　 │
　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　 └──────────────┘

5445 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:27:02 ID:QJeUuXsc0 [6/38]
┌───────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 弱いモンスターしかいないような場所に仕掛けられた小さな罠。 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└───────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　＞‐-ミ､　 i|__,ｲヽ
　　　　　　　　　　　|!|!||.イ弋f |::::::::::::::ヽ. ｉ|ｰ/／ﾞYノし.|||　||!|||　　　　　「l
　　　　　　　　　　　|.|.||　　　...|::::::::::::::::::::::::::::|　　...|!i.|.|||!i .|!i||!.　　　　l´l　 l」「l
　　　　　　　　　　　!i|.|| 　　ﾉ:::::::::┌─┐::::i　　 !　|.||!　| .!|　　　　　l .l　　l」
　　　　　　　　 |.|| 　　 |::::::::::::|　　 .|::::::|　　　 |.||.　 !. .!　　　　 l .!─,
　　　　　　　　 |.|! 　　 l ／二i￣￣ｉﾐヽi　　　 .! ||　　　　　　　 l .l￣
　　　　　　　　 !i|.　　　ｉシ￣ .ｉ　　 iヽヽｉ　　　　.||　　　　　　　ﾚ'
　　　　　　　　　　 |.　　 ./　　　 !　　 |　ヽi　　　 .|!.
　　　　　　　　　　 |.　　./　　　 |　　 |　　i　　　 .!　　　　　　　　 /´L-‐'_ﾌ
　　　　　　　　　　 |.　丿　　　　 |　　 |　　 i　　　　　　　　　　　　ム一‐ﾌ /
　　　　　　　　　　 ! .r´　　　　 !　　 !　　｝　　　　　　　　　　　　　／　く
　　　　　　　　　　　　ト-‐ '´￣￣￣￣￣￣7　　　　　　　　　 .　　／／ `L>
　　　　　　　　　　　　｀────────'　　　　　　　　　　　 L／

　　　　 ┌───────────────────┐
　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　 │　　だれがこんな物を警戒するというのか。　 │
　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　 └───────────────────┘

5446 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:28:03 ID:QJeUuXsc0 [7/38]
┌──────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　いざ攻撃しようというその時だ。 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└──────────────┘
:.:.:.:.ｲ:.:.:.:.＼:.:.}}:.::.｝＼:.寸:.:.:.川
}:.:./从､:.:.:.:､マト､:.:.:/ﾑ:.i:.:.:/:.l:!
:Ⅵ:i:.:. ﾄ､:.{:.:ミx ,x==ﾐ=}:|:./:lト､
　寸:.:人ｎト､　 {{ ｎ　 >/ｲ/i:.i:.{　　　　なんっ？
　　寸≧¨!　　　 `￣´/ /　|:从
　　　`　V　 _ 　　　　　 |/　　　 ┌────────────────────┐
　　　　　`ー-　　 __　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　ヽ＼ﾆ.ィ｀ヽ　　　　ﾑ　 │ 攻撃するために踏み込んだ足下が抜けたんだ │
　　　　　　ヽヽ{{　　i!　　 .／　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　寸ー '　／　　　 └────────────────────┘
　　　　　　　　　廴＿　ｨヽ＼　　　　　　　　　　 ┌─────────────┐
　　　　　　　　　　　　　/　＼ヽ　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　／　　　ヽ　　　　　　　　　　│ 思い切りバランスを崩した。　 │
　　　　　　　　　 r≠-一　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　 }ー--　　　　　　　　　　　　　 └─────────────┘

5448 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:29:03 ID:QJeUuXsc0 [8/38]
┌─────────────── ┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 　イッカクの角が心臓を突いた？ │　 ┌────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└─────────────── ┘　 │ あいつはナギさんの防具を付けてたんだぞ？　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────────────┘
　 ───────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 低レベルの防具ならまだしも、レベル３の装備でも上位相当の軽鎧を装備していた │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 ───────────────────────────────────┘
　　　　　 ┌─────────┐
　　　　　 │　　　　　　　　　 │
　　　　　 │　そんなんじゃない。 │
　　　　　 │　　　　　　　　　 │
　　　　　 └─────────┘

5450 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:30:02 ID:QJeUuXsc0 [9/38]
┌────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　とっさに体を捻ったのが悪かったんだろうな。 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ ┌─────────────────┐
└────────────────────┘ │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　防具の隙間を縫って脇腹に刺さった。 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　┌─────────────────┐　　　 └─────────────────┘
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　│ で、頭を動かしたイッカクが腹を割いた │
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　└─────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 腹と一緒に防具も壊してたよ。 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────┘
┌─────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 留め具とか壊したんだろう。　いくらなんでも内部からの攻撃は想定していないからな。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└─────────────────────────────────────┘

5451 名前：名無しの読者さん[] 投稿日：2014/06/08(日) 23:31:04 ID:QJeUuXsc0 [10/38]
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　┌─┐　　 .|　|.　|.　７
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　 |　　└―‐┘└┘　{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　仁二_　　 r―‐┐ r┐　 '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　 |　　{＿＿|　|.｜ ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l 仁二二　　　　　　└┘/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 l　　　　　､　　 .r―ｷ⌒i{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼､＿　＼ー '　　　　　　､　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　￣　　　　　　ト､　　､　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　i　＼　＼|　　　「 i 「 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　＼　＼　　厂￣　¨　¨¨¨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　ー =--L. ィ　.i　 rミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　　　　　　　／７　　　.|　.|i /　Lノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ー　＿ノ　　　　　仁　　二ﾆ＝- { |{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　 }　L＿　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　／　　　　ヽｲ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　 ./ r～､ |＞　.　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　.'　{＿／　.／> ,､　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､　　　ゝ..＿＿／ ./　{ ヽ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､　　　　　　　　　|　 |　 }/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､　　 .r――― '　 .L＿＿,､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､　　　､　　　　}　　 Lr------､　 r--ｧ　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　＼ー‐'　　　　　　 .＞ '　　￣　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ー- '　　　　　＿　 /　.r‐┐　　　〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　＿　 ,/　(　{　　｀¨´　 r ､　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ (　　￣　　 L_ミァ　イ⌒　 )/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　￣　‐┐　　　　　７　／￣)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 ,　-┘　 [フ　 .厂　_」　 ∠
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　/　 r―､　　　　/　　L　　＿.二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　､　￣　　　　く　　 __」　 |　.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　　　　　　ー―　　'ﾍ　　}／　　　｀´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　L__　　○　　　　く

5452 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:32:18 ID:QJeUuXsc0 [11/38]
　 ┌─────────────┐
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────┐
　 │ ･･････あの声は忘れられない │　　γ￣>-─- ､　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　 {　　　　　ヽ　, - ──- .、　　　　 │ 私とやる夫は慌てて近づき、 │
　 └─────────────┘　　乂__ノ¨Y 　　 |´.＼,　　　＼　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ==半半=.|　　　 |（ o ）ミ　､＿_　',　　　 └─────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　││　|　　　 |　　(__, ミ（ o ）　i──- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　││　|　　　 |　/++ゝ_ﾉ　　　./─.､　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　││　|　　　 |　｀⌒´ 　　_／　　　ヽ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　││　Y　　　　　　　　　_ -‐ ¨ヽ　ヽ. 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　││　 }　　　　　　　　　 ./　＼　　ヽ　ソヽ.　　.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　││　/　　　　　　　　　/.　　　＼.　(_ﾑ.イ　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　││./　　　　　　　　　/　　　　　＼└‐┘.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨ /　　　　　　斗＝＝=≧　　　　＼ .／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　∧　　　　　`ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　 }　　┌────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　,斗＝V 　　　　 /　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　／　　 {弋　　　.／　　　 │ やる夫がイッカクの首を落としていた │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　／　　　　ﾄ,　　　／|　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　／　　　　　　i ｀ｰ /　　　　　　 └────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　／　　　　　　 i 　V
　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　／　　　　　　　　　　廴/
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　 {＿／

5454 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:33:29 ID:QJeUuXsc0 [12/38]

!::::}､ヽ::､ヽ::､ヽ:｀ヽ
ﾘ!::!l::::!::::}::ﾞ,_､ヽ:ﾞ,::ヽ
::!::ﾉヽ::ljγi!ﾟヽﾞ,:,ﾍ::!ヽ　　　　　　　　　 ┌──────────┐
:::/_　ヽ!.::'‐!‐-'､:!::l,jﾍ!　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　 │
i/:､ヽ : .:::::/　　jヽ! l!}l　ﾞ'　　　　　　　　　　 │　ライトは生きていた。　 │
!l:: : ;.!, .:::/γ´/`'､ﾞ,|lﾞ　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　 │
::l:::',ι　,　　　　　l :lヽ、 , ’ ,;.　　　　　　 └──────────┘
､:!i　,!　 _,. -─f´1;: !､ ,.　　 :・,
:: ヽ ; ./_,. -r‐'￣!::: j　　 ∧ ' .,
:::;,　 /´!:_,1l、:::l!|:::. l　　ﾉ　ヽ_,:　　　　　　　　　　　　　　 ┌────────────────┐
:: ,＿l:γ__人,ヽ!l::)ー-‐'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
イ　￣　　　ﾍ}! }　死　う　　　　　　　　　　　　　 │　いや、死ねなかったと言うべきか。　 │
　　な　逝　 ∨　に　わ　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　い　き　　　 .た. 　｜　　　　　　　　　　　　　　 └────────────────┘
　　｜　た　　　　　く . 　｜
　　｜　く　　　　な　｜
　　｜　　　　　い　.｜
　　｜　　　　　　　 ! !　 .｜　　　　　 ┌───────────────────┐
　　｜　　　　　　　　　｜　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　｜　　　 ∧　　　　　｜　　　　　 │　腹を押さえて、断末魔の叫びをあげてたよ。 │
　　｜　　　 l:::!　　　　　｜　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　｜　　　 {:::::l　　　　｜　　　　　 └───────────────────┘
　　　　　　　 l:::::}　　　　　っ
──-､ _,-─ ､::j　,._　　　 ,.へ
:::::::::::::::::::::::::::::::::l／:::::｀'ヽ　{:::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y':::::

5457 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:34:06 ID:QJeUuXsc0 [13/38]
　 ┌────────────┐
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 │　内蔵が零れていたからな。 │
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 └────────────┘ ┌───────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　手持ちの回復薬じゃどうしようもなかった。　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └───────────────────┘
┌─────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│センダイまで担いで行くには重傷過ぎた │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└─────────────────┘

5459 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:35:03 ID:QJeUuXsc0 [14/38]
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ やる夫は黙ってライトに剣を向けた。 │
　　　　　　／￣￣￣＼　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　／　─　　─　＼　　　･･････。　 └────────────────┘
　　　　　　|　（●）　（●）　 |
　　　　　　＼　(_人_)　　／
　　　　　　 /　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　 ┌─────────────┐
　　　　　　　/ i.　　　　ヽ　|　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
∠ニニニニし|　　　　 .ソ:::::::　　　　　　　　　 │ 殺すんだ。　私は気づいた。　 │
　　　　　　　　 |　 r- ､　 /:::::::::::::::::　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　し´::::::::し′::::::::::::::::::::::::::　　　　　 └─────────────┘

┌─────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 気づいてしまったんだ･･････。 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└─────────────┘

5461 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:36:02 ID:QJeUuXsc0 [15/38]
　 ┌───────────────┐
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 │　　私はやる夫の防具を掴んだ。　 │
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 └───────────────┘

　　　　　　 r──　､　　　　　　　　　　　　　　　 ┌───────────┐
　　　　　　 i　　　　　｀¨¨¨¨ ヽ､＿ _　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　 ' ',　　　　　　ヽ　　丶　　ヽ_　　　　　　 │　完全に無意識だった。　 │
　　　　 __ ﾉ　＼.!　　　　　　　　　 ' ｀ヽ　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　 f´｀ヽ｀ヽ　∧　　　　　　　　　　　　　 '｀ヽ　　 └───────────┘
　　　ヽ／　　〈.}. Y　　　　　　　　　　　　　 ∧
　　　　 }　　　｀ｰ┴ ─　　　　　　　i　　　　　∧
　　　　ゝ､　　　　　　　　　　　 i!　　　　 .∧
　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　 ┌──────────┐
　　　　　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 掴んでしまった･･････。 │
　　　　　　　　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　 └──────────┘
　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　｀¨¨｀ヽ

5463 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:37:03 ID:QJeUuXsc0 [16/38]
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　___,　 '´ 　　　　　　　｀ヽ、　　U
　　　　　　　　　　 ,,.　´　　　　　　 U 　　　　　　｀ｰ- 、
　　　　　　　　　　　´　　　　　　 ___　　　　　　 ___　　　　　＼　 ┌──────────────────┐
　　　　　　　　　　　/´ ,..::::::::::.ヽヽ　　　　　　/´ ,..:::::::::::.ヽヽ　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　 ,'　 ,;::::::::::::::::::',　',　　　　　　 ,'　 ,;:::::::::::::::::::',　',　 │ やる夫は、それ以上動けなくなっていた。 │
　　　　　　　　　　 {　 {:::::::::::::::::::::}　}　　　　　{　 {::::::::::::::::::::::}　｝　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 '、ヽ::::::::::::::／ /　　　　　'、ヽ::::::::::::::／　/　 └──────────────────┘
　　　　　　　　 U　　＞-ﾍ -‐　　　　　　　,　　　 ----‐-＞=イ
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　 ┌──────────────────┐
　　　　　　　　　　 /　　　　U　　　　　　i、　　　　　　　　　　}　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　 {　　　　　　　　　　　/ヽ　　　　　　　　　　/　 │ 私がやる夫の覚悟を鈍らせてしまった。　 │
　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　／　　ヽ、　　　　　　／　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　 │　"ｰーｰｰ''"　　　　　　　 "'ｰーｰ''"　　　　 └──────────────────┘
　　　　　　　　　　　ヽ､ｌ　　人（ |ｌ　_｣∟ニ二｣,Ｌ.、ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀￣´

5464 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:38:03 ID:QJeUuXsc0 [17/38]
┌─────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　ライトはずっと叫んでいた。　 │　　　　　　 ┌──────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└─────────────┘　　　　　　 │ 助けてくれ。死にたくないって。　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　 ;=))::.　　　,,='‐;;;;''-､::　　 └──────────────┘
　　　　　　　　　　　 ,,-'ﾞﾞ ,)':: 　　　ｌ;;ﾞﾞ;;;;;''''/;;ヽ::
　　　　　　　　　　 ,ノ;;;／::　 ,,,..'.ゞ-'`,;;;;;;;,-‐,/:::　　　　　　　　　　 ┌───────────────────┐
　　　　　　　　 ,-'＿ﾑ,,,,,--';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;<;;::　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 '-:::::;;;;;;;;;;　　;;;;;　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;"`l:::　　　　　　　　　　　 │ ライトに死ぬ覚悟がなかったわけじゃない。　 │
　　　　　　　　　　　￣`ｙ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ__ _　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.‐ｭ,,;;;;;;;;;;;;;`-'--,i';_.,　　　 └───────────────────┘
　　　　　　　　　　 ,!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::　￣"‐―--―.'-,,_彡
　　　　　　　　　　　　 r';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::　　　 ┌───────────────────────────┐
　　　　　　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'i:::　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　／￣ヽ､;;;;;;;;;;;;;;;;'i:::　　　 │ よく分からないうちに訪れた激痛と死に気が動転してだんだよ　 │
　　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;／"ｌ￣￣|:::　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　／;;;;;;;;;;;;／::　　.|;;;;;;;;;;|:::　　　 └───────────────────────────┘
　　　　　／;;;;;;:;;;_-"::　　　　|;;;;;;;;;;|::
　　　　 l;;;;;;;:ｒ"":: 　　　　　　ヽ;;;;;;;'i:::　　　　 ┌────────────────────────────────┐
　　　 |;;;;;;;|::: 　　　　　　　　　ヽ;;;;;;'i:::　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　 ,|;;;;;;;|:::　　　　　　　　　　　ヽ;;;;;;'i:::　　 │ 普通に戦ってああなったのなら、あいつはバカなこと言って死んだだろうよ。　│
　　　 ,ｌ;;;;;;ｌ':: 　　　　　　　　　　　　ヽ;;;;ヽ:::　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　 r';;;,;/:: 　　　　　　　　　　　　　　ヽlllヽ:: └────────────────────────────────┘
　　 /;;;;/:: 　　　　　　　　　　　　　　　　ヽｌｌｌ）:::
　　 /^'ｌ'::
　　 l;;;ﾉ::

5466 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:39:03 ID:QJeUuXsc0 [18/38]
　　┌──────────┐
　　│　　　　　　　　　　 │
　　│ ライトが叫んでいる間　 │
　　│　　　　　　　　　　 │
　　└──────────┘
　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　 │ マリサはずっと耳をふさいでしゃがみ込んでいた。 │
　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────────────┘

　 ┌─────────────────────┐
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 │ 私は･･････やる夫の背中にずっと隠れていた。　 │
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 └─────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ やる夫は･･････　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────┘

5467 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:40:02 ID:QJeUuXsc0 [19/38]

　　　　　　　　　　／´　　　　　＼
　　　　　　　　　___,　 '´ 　　　　　　　｀ヽ、　　　　　　 ┌────────────────────┐
　　　　　　 ,,.　´　　　　　　　　　　　　　｀ｰ- 、　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　 ´　　　　　　 ___　　　　　　 ___　　　　　＼　 │ ライトが動かなくなるまでずっと見続けていた　 │
　　　　　　 /´ ,..::::::::::.ヽヽ　　　　　　/´ ,..:::::::::::.ヽヽ　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　 ,'　 ,;::::::::::::::::::',　',　　　　　　 ,'　 ,;:::::::::::::::::::',　',　 └────────────────────┘
　　　　　 {　 {:::::::::::::::::::::}　}　　　　　{　 {::::::::::::::::::::::}　｝
　　　　　 '、ヽ::::::::::::::／ /　　　　　'、ヽ::::::::::::::／　/
　　　　　　＞-ﾍ -‐⊂⊃ 　　　　,　　　 ⊂⊃‐-＞=イ
　　　　　（　＿ﾉ　　　　　　　 |i　　　 //　　人　＿)
　　　　　（ ´「　　　　　　　　　　.||　　〃　　　　.ﾊ（
　　　　　　人ｌし　　　　　　　Ｊ.!|　　 |ｌ　　　　.しl　〉
　　　　　 ',　 | l　 {,　　 .、＿　＿八＿_ ｣Ｌ.、　　　　| :|
　　　ﾉ│　ヾ、／ ,v─‐ｒ──‐ﾊ r‐v、＼＿_,,,,ノ /
　　　　　　ヽ､ｌ　　人（ |ｌ　_｣∟ニ二｣,Ｌ.、ﾉノ／（/
　　　　　　　　　　｀￣´　　　　　 l |
　　　　　　　　　　　、　　　　(ノ
　　　　　　　　　　　（_｀　┐-イ´

5468 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:41:03 ID:QJeUuXsc0 [20/38]
┌───────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ センダイにかえってすぐ、マリサが言った。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└───────────────────┘
　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::_＞
　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　「￣｀ヽ;::::::::::::,.::--‐─ｧﾍヽ.
　　 __,. -く7　　=-」ゝ-く-=ﾆ　　/-､::::::ヽ､
　　 :::::_,.へ､____r､_____,.へ___　　!､　｀ヽ､_::ヽ.
　　＞r､____rヽ､____,.ﾍ____ヽ｀ヽ_!__ヽ､___＜::ヽ､
　　ハ/　　 !__,!ｨハ !　ﾊ　｀ヽﾊ､___ヽ___:::::::::::::＞
　　ヽ.ﾚ､　i ｒｔ､/　ﾚ' ､,!_ﾊ　　ヽ. ｀ヽ_二フ
　　　　ﾉ)　ﾊﾋ_!:::::::::::::,r'-=!､! ﾊ　ﾊ!　　　i
　　　　ヽﾊY!　　:,::::::::::ﾋ__rﾊ (ｿ)/　　i /　〉　　　　しばらく、錬金術に専念させてくれ･･････。
　　　　ノ　.人　　、　　　　"（ﾉﾝ　　ﾊ　 (
　　　　〈へr V＞､.,____　 ,.ｨ(Yﾉﾍ　 / !　ﾊ〉
　　　　　　　　　 ,.ｲ/ヽ／ヽ}><{ /Ｖ　ﾚ'
　　　　　　　　 /7::! !　/-イ::ﾑ　ヽ.
　　　　　　 r〈/::::'ー':::::::::!　　　_r〉
　　　　　　 7/:::::::::::::::::::::ﾍr'"´ ﾍ

5471 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:42:02 ID:QJeUuXsc0 [21/38]
┌────────┐
│　　　　　　　　 │
│　ああ、わかった │
│　　　　　　　　 │　　　　　　　 ┌────────────────────┐
└────────┘　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　やる夫はそれだけ言うと、マリサを見送った。 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────────────┘

5474 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:43:03 ID:QJeUuXsc0 [22/38]
､
　ヽ
　　ヽ
　　　　ヽ
　　　　　ﾍ
　　　　　ﾍ
　　　　　　　',
　　　　　　　 ',　　　　　　　･･････これで二人か。
　　　　　　　　',
　　　　　　　　ト､　　　　　　　　ずいぶんとひさしぶりだお。
　　　　　　　　 !　｀
　　　　　　　　　ヽ　,　　　　　 ┌───────────┐
　　　　　　　　　　｀r'　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　}　　　　　 │ マリサは戻ってこない。　 │
　　　　　　　　　　　i　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　 /　　　　 └───────────┘
　　　　　　　　　ノ
＿＿＿　　イ　　　　　 ┌───────────────────────┐
　　＼　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　＼　　　　　　　　 │ やる夫の言外にそう言い、私もそうだろうなと思った。 │
　　　　　ヽ　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　 └───────────────────────┘

5475 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:44:02 ID:QJeUuXsc0 [23/38]
┌───────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　元々、マリサは必要に迫られて冒険者になったわけではない　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└───────────────────────────┘
　　　　　　　 ┌───────────────────────────────────┐
　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　 │ 私ややる夫のように、生きるためにやり続けなければならないというわけでもない。 │
　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　 └───────────────────────────────────┘
　┌──────────────────────┐
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　│ 心が折れてしまったら、辞めればいいだけの話だ。 │
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　└──────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　それでも人生が成功するだけの才能がマリサにはある。　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────────────────┘

5478 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:45:03 ID:QJeUuXsc0 [24/38]
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.: |
:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:i : |　 ┌─────────────────────┐
:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.i:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:|:.:.|　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:|:.:.:.:.:./ヽ:.ハ/　 │ 悪いが、このとき私が何を思ったかは話さない。 │
:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.|:.:.:.:.ﾊ　}'　/　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:/|:.:/'　ゝ､　　　　 └─────────────────────┘
:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:／ .|/　　　/
｀!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「　　　　 /
｜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!　　　　「　　　　　　　 ┌───────────────┐
｜:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ＿＿　 ./　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
｜:.:.:.:.:.:.:.:.:|　￣⌒´ /　　　　　　　　　　　 │　未だ自分でも認めたくないんだ。　 │
!:.:.:.:.i:.:.:.:.:.!　　　　./　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
｜:.:.:.|:.:.:.:.:l｀ー--'′　　　　　　　　　　　 └───────────────┘
｜:.:.:.|ヽ:.:.:|
┤:.:.:.|　ヽ:|
｜:.:.:.「＼|!
'.:.:.:.:|／＿＞-　、
,ハ:.:.:|´::::::::::::::::::::::::｀丶
／'.:.:.|:::::::::::::::::::::::::::::::＿＞ー-　、
:::::: ヽ|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ー---‐へ

5479 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:46:05 ID:QJeUuXsc0 [25/38]
┌─────────────────────┐
│ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 　まずバラライカさんにライトの死亡を報告した。 │
│ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└─────────────────────┘
　　　　　　　　　　　 r'ｰ'´｀ｰ// ｀ｰ､
　　　　　　　　　　ﾉ｀（',　',l | /／―-｀ヽ
　　　　　　　　　　 }ミﾐ{',ヾ冖ヽ＼｀ヽ￣｀ ,
　　　　　　　　　 <／/ /l i ヽ' ,　ﾉ｀ｰ'⌒｀ヽ
　　　　　　　／/l| ,'　l |ヽ,rｰ'｀ヽ＼ソヽ
　　　　　　　　 l_/ノ｀ヽｰ､/｀ヽ＼i ヽ',ヽヽ /＼
　　　　　　　　　 l´ ,Y　/ﾉ ,ヽl/',　l / .l　i ヽ .}ヽY
　　　　　　 r' i　ﾉv' {　{ﾞﾞ｀´ヽlﾉl / /l　// }',l,
　　　　　　　　 }Yl 丶 ,､lヽl ', ､　 lﾌj/}/_ﾉl/l//l l }',　　　　　　　　　　　･･････そうか。
　　　　　　　 lﾉﾘ､､ x 乂三､ヽ　./イ(･)ゝﾉ|/l |';|ﾍ
　　　　　　　｀ヽﾍヾゝ rt･ﾁゞ　　　ｰ '・／/l|l |i ﾍ
　 ,r‐――＝＝＝｀ヽミゝ=彡( l　　　　　 / | ｌ |.l lﾍ
　　　　　　､└l　 i' l ＼彡ﾐ　　 '　　　　　ﾊl.| .| | ',;ﾍｰ-､
　　冫､__,ンゝﾉ ./　l> /l､ミヾ　,rt‐､　　ハ|l ｉl ﾉ　ﾍ/＼　 ┌─────────────────────────┐
　　 ´ゝ_ 　 ∠_ノ／ /ノl |l lヘ/ﾐ/｀　／　.|　l、ヽ＼　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　｀￣´　{／￣ヽゝlﾉ;;;;´/ﾐ/｀ー' 　　 .|　l ゝ _ノ;;;ヽ　 │　死亡報告をしないと犯罪の疑いをかけられることがある。 │
　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ﾘ /|;;;;;/ﾐ/ヽ　　　　　.ﾉハ|;;;;;;;;;;;;;;;;;　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j'/ l.|;;;;｀ﾞﾞ',ミﾘ＼　　 / l 　 .|､;;;;;;;;;;;;;;　 └─────────────────────────┘
　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ /.ﾉ;;;;;;;;;;;;;ヽ彡ヽ　{　i　＼ .｀ヽ;;;;;;;;　　　 ┌──────────────────┐
　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　　｀ヽ　ヽ　};;;;;;;;　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／　//;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ﾐ　',　}　　,r´;;;;;;;;;　　　 │ 冒険者という職業の信用はその程度だ。 │
　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{　< ./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　',/／／;;;;;;;;;;;　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ　 j |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼／;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　 └──────────────────┘

5481 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:47:03 ID:QJeUuXsc0 [26/38]
┌──────────────────────────────┐
│ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 政庁でライトが死んだことを知らせると、ナルホドさんは激しく動揺した │
│ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└──────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　 -,,_----------:､__
　　　　　　　　　　　 -=;;-`----　　　ヽヽ `-‐i
　　　　　　　　　　　　 -;=---　　 _r'-''‐`‐､,. .!、
　　　　　　　　　　　　　 `-:､.r‐､､!. -､,,,_　　.|'"
　　　　　　　　　　　　　 i ! ri　　 (.･)`' ir'　　　　　　　　　　　　な、え、う、え？
　　　　　　　　　　　 |-`'i　　　　　_ _!　ヽ‐z
　　　　　　　　　　ノ､　ヽ　 (二ﾆ'r'　　 ', Z　　　　　　　　ら、ライトくんが！？
　　　　　 ,..--､------r''"i　`'-､_　-､,,_,,/　　　　i ＞
　　　　 ,'　　　`:､　　 |　　':,　　　`‐r:,!､_　　　 ,'r`　　　　　　　　え？　本当に！？
　　　　 ,'　　　　　',　　|　　ヽ､_　　,'　`i',':,ー-､-､
　　　 ,'　　　　　　i　　`''ﾆ-" `:､-:'`:i-,'ヽ,ヽ　ヽ `､
　　　 i　　　　　 l.　　 `:､　　　＼　|　', |`:､.　　',　',　　 ┌───────────────────────────┐
　　 ,'　　　　　　 ,'　　　　 `:.､　　ヽ.|　 ',| ﾟ./　　 i　.i　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 ,'　　　　　　 ,'　　　　　　　`:.､　 `:､　i. ,'　　　.|　.|　 │ 後で聞いた話なのだが、偶に食事をするような仲だったそうだ。 │
　 ,'　　　　　　 ,'　　　　　　　　　 `-､ヽ,!.,' ―--.|　 |　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 ,'　　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　　`､,'/　　　　i　 |　 └───────────────────────────┘
/　　　　　　 ,i　　　　　　　　　　　　　i"　　　　　i　 .|
　　　　　　　 /|　　　　　　　　　　　　　|O　　　　 i　　',

5482 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:48:03 ID:QJeUuXsc0 [27/38]
　　　　　　　　　　　　＿＿r―- 、
　　　　　　　　,．・"´　　　厂￣￣｀丶　　　　　 ┌─────────────────────────────────┐
　　　　　　　 /￣ヽ　　　'　　　　　　＼　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　,'__)―‐)　　　 |　　　　　　　　ヽ　　　　 │　ナルホドさんの反応でその場にいた冒険者の何人かの雰囲気が変わった。　 │
　　　　　　　|　 _,／　　　　 |　　　　　　　 |　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　／´￣ `丶、　＿|_　　　　　　/⌒Y　　　 └─────────────────────────────────┘
　　 _, 　'´　　　　_,.　イ_: : : : : :｀　 ‐-　ト--|
　〔r‐一ｧ=::::::／:::::::::::::く: : : : : : : : : : : : ｀￣｀¨"フ　　　 ┌───────────────┐
　　￣/ｲ::／:::::::::::::::: :　＼: ;　- ､: : : : : : : : : :く　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　 /'　}:::::::::::::: :　　　／X⌒ | : : : : : : : : : : ＼　　　 │　何があったのか察したのだろう。 │
　　　　　ノ　　／l／　　　　 _）　ﾉ: : : : : : : : : : : : : ヽ　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　｀ヽ＿　　　　　　　　_／: : : : : :､: : : ＼￣￣　　 └───────────────┘
　　　　　　└､　｀　　　　　　ﾉ　＼: : : :＼:＼―‐ヽ
　　　　　　＼＿_,. ｨr-――=ﾆ二＼ヾ￣　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────┐
　　　　　　　　　　＼ | |　　　　　　　　丶-- ､　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　 /ﾘﾉ -―ｧｧ…‐-．-　　　 |　　　　　　　　　 │　仲間を失うことは冒険者にとってよくある話だ。 │
　　　　　　　　　／//　　／　　　　　＼　　 |　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　 /　//　／　　　／´￣｀＼ r┘　　　　　　　　　　 └─────────────────────┘

5485 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:49:03 ID:QJeUuXsc0 [28/38]
　　　　　　　　　　　 __,.. -=-- 、.__
　　　　　　　　　／,. -=三-"　　　｀ﾞー=ヽ.._　　　　　 ┌───────────────┐
　　　　　　 ,; '／ ''"　　　　　　　　"ﾞ｀` ヾ｀丶　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　 /;i/ //　　　　　　　_,,.. '"　　　　;　　i　　　　 │　彼らは特になにも言ってこない。　 │
　　　　　 i i j　,..　　　　　-=≡彡_,. ,　　　　　l　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　ヾ,　ミ ,i ,, 、丶,.;'i,._ --=''" ,...、ミゝ .;i　　　　 └───────────────┘
　　　　　 ,' , //＼巛／;''";j ｀》、彡 /''; i ヾ　丶
　　　　　 i, ! `il ,.,／彡='　`　ヾ、= !7 /ili,,,　　丶　　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　｀ﾞ ´ﾐ='"'"",,,,　　　　｀´,.. ;,.'ilil'ij'　　　i ﾞi　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　 /,_　　"　　　　　 |ili!!" `i,j　　　 i　　　　　 │ 他人事であるし、声をかけても意味がないからだ。 │
　　　　　　　　 ` ,　_,,　　　　　　　|ili　　ヽij;　　ﾞi　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　 `;-'"　　　　　／ilil!'　　　`｀ゝ、,,/｀ｰ-、　　　 └──────────────────────┘
　　　　　　　,..___　`i,.- 、.._ ,／i!'",'__　__,.......｀;.__"=.,,ヽヽ　　　　　　 ┌────────────────┐
　　 _____,..,,j::::::::::`ーﾞｰ:::::::::::`-、,;,;,;,;,;,;,;,,''';';';';';,;,;;;;;,,''''',,;;　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　i"::::::::::::::::::::``ﾞヽ::::::::::::`ヾ:::::ヽ,;,;,;,;,;,;,,,;,;,;,,;;,;,;,;,, ,',',',';;;　　　　　　 │　お気の毒、と雰囲気で語るのみだ。 │
　　ヾ,-='"";;;;''''''""'''';;;;;;;;;;;;;,,,ヽ:::::::ヽ;;;;;;;;;;;'''''';;;;;;;;'''';;;;;;;'';　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　／'',,;;;;;''''''',,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ:::::::!;;;;;;;;;;;;;;;,,,,'''''';;;;;;;;; ;　　　　　　 └────────────────┘

5486 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:50:04 ID:QJeUuXsc0 [29/38]
┌─────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　で、翌日。　私たちは政庁に行った。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└─────────────────┘
　　　　　　　　 r-‐､
　　　　　 :.:.⌒¨¨:.⌒:　、
　　　 ,，':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
　 /ｲ:.:.:.:.:.:./:.;i:.:.:.:.i:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ　　　 ┌─────────────────┐
　　 |:.:.:.:i:. |:./.|､:.:.:ﾄ､:.ヽ:.:.:i:. i:N　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 |:.i:.:.|i:.iT ‐ ､:. |.ムT丁!:.:|:.:′　　 │ ライトの死は重くのしかかっていたが　 │
　　 Ⅵ:.八Ki:::T ヽ|　T::::ﾊ|:. |/　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　 Ⅵ:.‘ `¨’　,　 ‘¨”/:.: |!　　　　 └─────────────────┘
　　　　 |:.:. i>､.　--　 . ｲ:|:.:ハ　　　　　　　　　　　　　 ┌──────────────┐
　　　　 |ﾍr| ンi` -　´ト､:|/:.:.:i　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　 _＞'　i┘　　ﾊ　`　＜　　　　　　　　　　　　　　　　 │　飯を食べるには行くしかない。　│
　　ィ´　　　 .|'´￣￣｀i　　　　　〉、　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 ':::',　　　　‘.　　　　.|　　　　./::::'，　　　　　　　　　　　　　 └──────────────┘
　 i:::::ヽ.　　　 ‘.　　　.'　　　 ./::::::::i　　 ┌───────────────────────────┐
　 |:::::::::＼.　　 ‘.　　./　　 .／::::::::: |　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 |:::::::::::::::＼　　'.　/　　／ ::::::::::::: |　　 │　ここで休んでしまえばいつまでも休み続けてしまいそうだった。 │
　 |:::::::::::::::::::::＼　V　／::::::::::::::::::::: |　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └───────────────────────────┘

5488 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:51:04 ID:QJeUuXsc0 [30/38]
┌───────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　そこで、ちょっと事件があったな　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└───────────────┘
　　　　　　　　　　　 __　 , -- ､
　　　　　　　／:::::::｀′:::::::::＼
　　　　　　 /::::::::::::ﾉ'''＾ｌ::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　l:::::::::ｉ::/ﾆニﾍＮヽ:::::::l
　　　　　　 |::::ﾙ'ﾚ'ﾆ>　r',ﾆニゝ::::|
　　　　　　　 l＾｢ﾞ(⌒｡TﾆT｡⌒)ﾞ丁ﾞl　　　　　　　　昨日、誰か死んだらしいよ。　結構悲惨だったらしい。
　　　　　　 |ｆ|ﾄ .二.ｲ u ヽ二ノ|ﾘ|
　　　　　　ヾl　r一Ｌ､_,Ｊ --､ lﾚ′　　　　　　　　　 ┌───────────────────────┐
　　　　　　ハ |⊂ﾆﾆﾆﾆつ |∧　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　_/　|ヽ. , , ,一 , , , /l　ヽ._　　　　　　　　 │ ＥＤの、いわゆるカラス。　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　_,,　-‐'''"´/ 　 l　`ー──‐'´ |　　L_｀`'''‐- ､.._　　　　 │　　　　たかるか法人委託をする連中が喋っていた。　 │
　_,,　-‐''' ´l　　ﾄ､.＿＿＿_..ノｌ　　 |　｀`'''‐- ､.._　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　 |　　　ヽ;:::::::::::::::::::: /　　 |　　　　　　　　　 └───────────────────────┘
　　　　　　 |.　／へ＼::::::::::／へ、　 |
　　　　　　|／　　　 |o|::::::::|. |　　＼_|
　　　　　　　　　　　ヽヽ::::/ /

5489 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:52:02 ID:QJeUuXsc0 [31/38]
┌──────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　連中からしたらいつも通りの自己正当化。　安心するための手段だ。 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└──────────────────────────────┘
　　　　　　　＿ヽー-v-─‐z.＿
　　　　　　 ,＞　｀　　　　　　　＜.
　　　　 ∠　　　　　 /v、　　　　＼
　　　　 /　　　　,.ｲ ./ 　ヽﾄ､ﾍ、　　ゝ
　　　　 7　　,.ｲﾉコ/‐　u　,!エ、ヽﾄ.　ゝ
　　　　 1　/_/, == ヽ＿/ == ､ヽ__!　|　　　　　　３レベルがイッカクウサギに殺されたんだろ？
　　　　 /´l.｢ヽ.ｰ-ﾟノ─ヽ.ﾟ-‐',ノ　l.｢iヽ
　　　　 {.i´|| U　￣ l　v'　l ￣　u　||`;ﾘ　　　　　　無理してモンスター退治なんかするからだよ。
　　　　ヾ:｣!　、　└‐-‐┘　　,.　 l!ソ
　　　／　|　　} (二ニﾆニ二) { 　 !　＼　　　　　バカだよね。やっぱりモンスター退治なんかするもんじゃないよ。
-‐'''7　　ヽ. ´　　　ｰ一　　　｀ , '　　｢'''ｰ-
　　 i　　　　 |`ｰ-､.＿＿_,. --イ　　　　 |　　　 ┌─────────────────────┐
　 !　　　　　|　　　　　　　 |　　　　 |　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 !　　　　　,ト､　　　　　 ,ノト､　　　　|　　　 │　自分は賢いと信じて将来の不安を消す手段だ。 │
　 l　　　 , ィcト､.｀'''ｰ---‐'''´ ,.ｲo､＼　　│　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────────────┘

5491 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:53:02 ID:QJeUuXsc0 [32/38]
┌────────────────┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _.　 - ―‐ ━━━
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
│ 問題はその場に私たちがいたこと。　 │　　　　　　　　　　　　　　 ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　 ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.／:.:,／:.
└────────────────┘　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨ ／/:／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨ /:/:.:.
　　　　　　　　　　 ┌───────────┐　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V:./:.:.:.
　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V:.:.:. ;
　　　　　　　　　　 │　私は瞬時に沸騰した。 │　　　 ′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.＼l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: i:.:.:./:
　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　 i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:. l :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |／: ;
　　　　　　　　　　 └───────────┘　　　　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: l:.:.:./:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | : i:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l／:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | : | :.:.:.:.:.:.:.:. i＼:.:.:.:.:.:.:.:. l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l:.:.:.:.:
　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ　　　　　　　　　　V |:.:.:.:.:i :.:.:. |　＼:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l:.:.:./
　　　　　　　 |　キョン子、止めるお　 -　－、　　　　　　 }ム:.:.: ﾄ､:.:. |　　　＼ :.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:/:.
　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿● ●）ヽ　　　　　　　 ‘　　＼|　＼l 　　　＼|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |/:.:.;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（人__）　ノ　　　　　　　　ヽ　　　　　＼　　　　　|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.: /:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　 |:.:.:.:.:.:.:.:. i:.:.:.:.:.ﾑィ:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､ ‐-　　　　　　　|:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.: ′‘ﾍ
　　　　　　 ┌─────────────────┐　　　　　＼. 　　　　　　|:.:.:.: /:. /|:.:.:.:′
　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　ヽ　　　　　　 |:.:. /i:.:/ .|:.:.:′
　　　　　　 │ やる夫が止めなきゃ殺してただろうね。 │　　　　　　　ｰ--‐　 ´ .|: /:.:|/-‐|:./
　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　 |/:.:./　　.|/
　　　　　　 └─────────────────┘　　　　　　　　　　　　 /／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 // ./　 .　--　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　 .／:::::::-:::::､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　ﾉ:::::::::::::::::::::::＼＼

5495 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:54:02 ID:QJeUuXsc0 [33/38]
ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!l!l!l!l!l!l!l!l!l!l!l!l!l!l!l!l!l!l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ
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ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ　　　 │　　　　　　　　　　 │
ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ　　　 │　私は腰を抜かした　 │
ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!l!l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!l!l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ　　　 │　　　　　　　　　　 │
ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ　　　 └──────────┘
ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.l!l!l!l!ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.l!l!l!l!ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ
ｉ.ｉ.l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.l!l!l!l!l!l!ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.l!l!l!l!l!ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ
ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ
ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ　　　ゴミを相手にするなお。
ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ
ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ　　　┌──────────────┐
ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.l!l!l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ　　　│ 怒りなんか瞬時に消え去ったよ │
ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
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ｉ.l!l!l!ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.ｉ.l!l!ｉ.ｉ

5496 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:55:03 ID:QJeUuXsc0 [34/38]
┌──────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　即座に他の冒険者に取り押さえられた。 │ ┌──────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└──────────────────┘ │　当然だ。偶然いたＡ級の人が冷や汗を流していたぐらいだ。 │
　　　　　　　　　　／ｲ　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　／乂,/.:/:ﾉ ,. -――イ(＿_　　　　└──────────────────────────┘
　　　　　　　　λｲ: : : : : :.{: :{´.: : : :. :. :.´￣￣｀ヽ
　　　　　　　 / : : : : : : : : {: :ゝ.: : : :. :. :. :.ー=ミ: :乂
　　　　　　　,ゝ.: : :. :.＼: : ヽ: : : :ー=ﾐ彡'´￣ミ.: : : :.ヽ
　　　　　　 γ: : ( : : : : }ヽ: : : : : :＼: :＼: : : .　＼: : : :｝
　　　　　　｛: : : : ヽ: : :.}　｝: :＼: : :.,ィ劣ﾍ}: : :.＿彡: : ゝ
　　　　　　 ζ: : : : :}: :从乂ヽ,.斗升≦、　＼: : :.-=ﾐ: :ヽ
　　　　　　 γ: : : :.ｲ三ミx　 /≦"´乂ｿノ u 　:}: :Yﾊヽ::ﾊ
　　　　　　｛: : : : : :｝代ｿヾ i ｀ヽ　￣´　　　　}: :ﾘ :|　i/: :｝　　　　彼は本当にＤ級なのかい？
　　　　　　　乂: : : ::}　｀¨　:|_i__　 ;　　　 ι　 `´ .ノ .ﾉ: 乂
　　　　　　　　｀⌒｛ヽ　　ゝ_ノ　　　　　　　　 i|ゝイ: : : : :｝
　　　　　　　　　　　ﾍ　　　rー‐　､　　 ι　　 i|　　V : : :ﾉ
　　　　　　　　　　　　　'，u ｛　´￣`)　　　　　　i|　　∨: :{　　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　 ‘:、　｀￣二　　　　　／　　　　V: :ゝ　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　ヽ　 ´￣ヽ　　／　　　　／^ヽ-　 │ 取り押さえた人がやる夫のレベルを聞いて驚いていた。 │
　　　　　　　　　　　＿＿ﾊ　　　　／　　　　／　／　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　／¨¨¨¨｝　ー―‐彳　　　／　／　／　 └────────────────────────┘
　　　　　　　　　｛i　､＿／ヽ　＼　 :}　　／　／　／ =
　　　　　　　　　　/{i　　￣ヽ ∧　 }　 .:}:　／　／　／　=ﾆ

5497 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:56:35 ID:QJeUuXsc0 [35/38]
┌─────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　当事者である連中はさっぱり理解していなかったけどな　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└─────────────────────────┘

　　　　　　　　＿､ｰ- 、＿
　　　　　　　　＞　` 　 ′,∠.._　　　　　　　　　 ┌──────────────────────────┐
　　　　　　　 / 　　　 ,　　＜　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　 i　　　 ,.ィ,ハ i:､　＼　　　　　　　　　　 │ 命がけの戦闘に身を置かないと理解できない部類の感覚だ。 │
　　　　　　　　　ｌ　　ノﾆ= 　ｧ=ヽヾ　　？？？　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　 |　∩|　ｆ;j　　 f;j　N`　　　　　　　　　　　　 └──────────────────────────┘
　　　　　　　　 |.　しl!　ｰ　」 l_ｰ .|　　　　なんなんだ？
　　　　　　 |　 / | v　‘‐ｕ‐'　|
　　　　　　｣__/　ｌ　￣￣￣ .l　　　　あいつ、何かやったの？
　　　　　 /　　｀ヽ.`'‐､￣／
　　　　　／7ｰ-----｀ｧﾆ＜　　　　　　　　　　　　　　 ┌────────────────────┐
　　　 ,.ｲ　/　　　　／　　ヽ　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 /./　/　　　 /　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　│　私には底なしの間抜けにしか見えなかった。 │
　 /!/　./　　　　/　　　　ヽ,|　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────────────┘

5499 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:57:00 ID:QJeUuXsc0 [36/38]
　 ┌───────────────────────┐
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 │ やる夫の抱えているのが何なのかは未だ分からない │
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 └───────────────────────┘
┌─────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 心底やる夫が恐ろしく思った │　　 ┌──────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└─────────────┘　　 │ だけどやる夫のそばから離れようとは思わなかった │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──────────────────────┘
┌─────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ むしろ、離れる方が怖かった │　　　 ┌──────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└─────────────┘　　　 │ やる夫から離れてしまっては、また全てを失うから　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──────────────────────┘

5500 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:58:03 ID:QJeUuXsc0 [37/38]
　 ┌──────────────────────────────┐
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 │　いきなり何もかも失う恐怖は私の心にじっとへばり付いていたんだ。　 │
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 └──────────────────────────────┘
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ｲ/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:/
:::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:/　　 ┌─────────────────┐
　　　　　 '　　　　　　 /:.:,ｨ′:.:.:/}/　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　u　　　　　　　　 /／/:./:.:.//　　　　 │　なにもないという恐怖は何よりも怖い。 │
u　　　　∠ ヽ　　　　　　　/:./}:.:/　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
､　　　　　　　　　　　　　イ:./ .}/　　　　　　 └─────────────────┘
:.:>､　　　　　　　　　イ:i:./}/　/
　 | `　.　　　.　 ´ /:.:.: |.′
　_|.　　｀　´　　　{＿:.:|
　ﾉ　　　　　　　　 L_　￣`
/　　　　　　　　　　　i　　　　 `　　　　　　　　　　　　やる夫、討伐へいこう。
　　 -――-　 . 　　.|　　　　　　　`
l　　　　　　　　ー-|　　　　　　　　　　`　 .._
!　-―――- 　 ._ 　 |　　　　　　　　　　　 / / 7
　-―――‐-　　.　 7　　　　　　　　　 / / /｀ヽ
　　　　　　　　 ′　　　　　　　　　 / / /:::::⌒ヽ

5501 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/08(日) 23:59:02 ID:QJeUuXsc0 [38/38]
　　　　＿＿＿_
　　　／　　　　＼
　／　　─　　 ─＼
／　　（●）　（●）＼　　　　　･･････だおね。
|　　　　（__人__）　　 |　　　 ┌──────────────────────┐
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
(　＼　／＿ノ　|　 |　　　　　 │　ここから半年ほど私たちは二人で討伐を続けた。　 │
＼　“　　／＿＿|　 |　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　＼／＿＿＿／　　　　 └──────────────────────┘

5502 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/09(月) 00:00:04 ID:4SAOogUo0 [1/6]
　 ┌─────────────────┐
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 │　ただ、適当にモンスターを狩るだけ。　 │
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 └─────────────────┘
　　　　　　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　 ┌──────────────┐
　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::` ､　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　 _,.．-'''"::￣::::￣"'''-._:::ヽ　　　　　　　　 │　私たちの心も折れていたんだ。 │
　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::.｀､　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 /:::::／::::::::::::/::::::::::::::::::ヽ::::::∧:::.｀､　　　　　　 └──────────────┘
/:::／::::./:::::::/:::::::i:::::::ヽ:::::l:::::::::::ﾍ:::::i
/:.,'::/:::::'::::::::.l::::/:.∧::::.i丶::l:::::::i::::.!:::::｀､　　　　 ┌────────────────────────┐
ﾚ.!7:::::::i::.l::::.ﾊ.::!i/　ﾍ::.i　i::.!ﾊ__:::i:::.!::.i:::`､　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 i::i!:::::.i!::.l┬-!-i! 　 .i.i-十｢ i:::::::i::.!::::i::!｀　　　　 │ ライトほど悲惨な死に方をする冒険者なんてまずいない　 │
　ﾚ.!:::::i.l::::!ｲf〒ﾘ　　.i!ィ斤ﾘ'l:::::::iﾉ、::i:!　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　ﾍ: i l ::!.l ﾒCﾉ　　　 .弋ン i:::::l)::.l::ﾉ:!　　　　　 └────────────────────────┘
　　　ｿ .l :!(i　　　　、　　　　 l_i::::l:::::::｝lﾉ　　　　　 ┌────────────┐
　　　　　 l::i　ゝ　　ー　　　／:::i::l::::!iﾉ　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　ﾍl　　＞　　　＜ゝ ::::ｌﾉノ　　　　　　　　 │ 影がずっとちらついていた。 │
　　　 _,.．-'''"卜　　　　/　ヽ"'- ､　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────┘

5503 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/09(月) 00:01:03 ID:4SAOogUo0 [2/6]
┌─────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　そんな私たちにナルホドさんが声をかけた。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└─────────────────────┘
　　　　　　　　　　 _,,,,;;;;;;iillllll||||||||llllii;;,,,,,
　　　　　　　　 -`'!|||||||||||||||ll!'''' ''''''!!||li!,
　　　　　　　　　 '''ﾆ!i|||||l!!!|||!　--､　　|
　　　　　　　 -=l|||'つ '' 　 r.u`'　〈
　　　　　　　　　 '||l,,ﾐ',　　　　　､ｧ'　　　　　　　　　　　　　　　　　　君たちに紹介したい冒険者がいる。
　　　　　　　　　 '|''’ヽ　　 -‐-/　　　　　　　　　　 /　､_
　　　　　　　　　ノ､_　 `　､_. 　/　　　　　　　　/　　　 ` - ､＿_,　 -　　良ければ会ってくれないか？
　　　　　　　　　 __, -;;〈　 ` -､__　l´　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　 /´
　　　 _,,,;=;;;;;;;;;;;;';;;;;l;;;;;;;;:ヽ　　　ｱ,,ｹ､_　　　　i~ l､　　ﾉ　　　　　　　　　 /
　／;;;;;;;;;;;;:::`::､::::::|､_:::::_,入､_ /:::::|l,:::l::､_　 ,-|;　|）　/　　　　　　　　　ノ
　 l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::l;;;;:::::::＞:::::::ヽ`Y〉:::l`l;;_;〉;,ノ`ﾉ､. | l /　　　　　　　,　／
　 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::､::::::::`::､_::::::::::､_ |::::V;:o/　, '　;ノ,//　　　 ,-､__　/ /
　 `;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::ヽ:::::::::::`:､::::::＼|::::::l_/_　　　　''/　　　　 -=_, `ｙ'
　　 '';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::i;;:::::::::::::::`､:::::>´;;;;;`:ヾ､､_,ｨｲ` -- ､__,-'ﾌ'ヽ丶
　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::`_､;;;;;::_,::-':;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Y､:l::::i　　　ﾉ-;　`､　,-'
　　　　 `､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,;;-:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::|::;l;;;;::|　　,ｒo(ﾆ -､,_)
　　　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::,::-''´::/;;;::::､/l'（　 `　ノ
　　　　　　ﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::,;;-';;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;_,/;;;､=-- 'l'ﾉ

5504 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/09(月) 00:02:03 ID:4SAOogUo0 [3/6]
　　　　　　 ,, -‐‐‐‐‐‐‐-- ､
　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　／　　　　──　　　─‐　＼
　　/ 　　　　( ● )　　　(●)　　';　　　　　･･････いいですお。
　/'　　　　　　　　／　　　＼　　　';
/ 　　　　　　（　　　人　　）　　i　　　　また奥の部屋でいいですかお？
| 　　　　　　　　｀'''''ﾞ´ 　｀'ﾞ´　　　!　　　 ┌────────────────┐
'、　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　＼　　　　　　　　　　　　　　　<　　　　 │ やる夫は一瞬ためらって、了承した。 │
　／￣ﾞﾞ'''‐‐‐-----　　　　　　　　＼　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────────┘

5505 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/09(月) 00:03:02 ID:4SAOogUo0 [4/6]
　　 ┌───────────────────────┐
　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 │ このままではいけないという漠然とした不安はあった。 │
　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 └───────────────────────┘
　 /:.:.:.:.:.:i:.＼:.:.:V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/:.:.:.: ／/:.: ／/:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:＼
　 :.:.:.:.:.:. l:.:.:.:.＼i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.／ ./:.／ ./ｲ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　 :.:.:.:.:.:.:.V､ :.: ,」:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}ア￣￣　ー-,，ﾘ:.:.:／|:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.，
　 :.:.:.:.:.:.:.:.V:.:./｜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:lｲ汽f示ミｘ'　　/:／､ l:/|:.:.:i:.:.:.:.:.: i
　 :.:.:.:.:.:.:.:.:寸l　.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|“　ら__:V　　./'´　　　ﾒ､|:.:.:l:.:.:.: i:.:l
　 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:|､＼|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　 ‘ー‐'　　　　　.たﾐx .|`:/:.:.: /|:.′　　　いいやつだといいな。
　 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:| `　|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　　　　　　　ﾊ::r竓ﾑ′:.:,　.|/
　 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:l 　 .|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　　　　　　　,ﾞｰ '　/:.:.:j／　/
　 :.:.:.:.:.:.:.:.:∧　｜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　　＿　　　　　　/:.:.:.:.i　　　　 ┌─────────────────────────┐
　 :.:.:.:.:.:.:.:/:∧..｜:. ,i :.:.:.:.:. |　　　　　　｀　　　　':./:.:.:.l　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　＼:.:.:.:/:/:.∧｜:/.|:.:.:.:.:.:.:|　、　　　　　　イ: /:./:.∧　　　　 │ 胸にしこりを感じたが、私はやる夫の後ろについて行った。 │
　　＼':./:./:.∧l/　|ﾍ:.:.:.:.:′　`　，　 ´　　 ∨ /:./:∧　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　＼/:./:.:.:､　.| .i:.:. /　　　　 {- 、　　　 ∨:/:./:. i　　　 └─────────────────────────┘
　　　　　＼:.:.:.:.:.:＞ |: /　　　　 V/＼_　　　 V:.:.∧:.|
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　　　　 ,， ´　　　 / '′　　　　 /　　　　　　　 |/ ._/
　　 ,，´　　　　　ﾉ´￣￣`　、/　　　　　　 /　　`　、

5506 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/09(月) 00:04:02 ID:4SAOogUo0 [5/6]

　 ┌────────────────────┐
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 │ ･･････ライトは間違いなくギフトを持っていた。　 │
　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　 └────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ いつかはＡ級にまで届いていただろう。 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────────┘

　　　 ┌─────────────────────────┐
　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　 │ それでも、最弱な部類のモンスターに殺されることもある。 │
　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　 └─────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 自分たちが身を置いている職業がどういうものかしっかりと覚えておけ │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──────────────────────────────┘

　　つづく

5509 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/09(月) 00:06:07 ID:4SAOogUo0 [6/7]
ご静聴ありがとうございました！
胸のしこりって言ってもキョン子の胸成長フラグじゃないんだからね！

5528 名前：名無しの読者さん[sage] 投稿日：2014/06/09(月) 00:22:14 ID:uMZzUdpI0
暗い話とかうつは嫌いって言ってたじゃないですかー！！

5529 名前：二人は剣士[sage] 投稿日：2014/06/09(月) 00:24:18 ID:4SAOogUo0 [7/7]
好きではないと言ったが、書かないとは言っていない。
面白くなるのであれば何だって書くのが創作というものなのだ。

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No title

そうだよな
戦っている以上理不尽に死ぬこともあるよな
命がけだって事を思い出した

2014-06-09 00:58 : URL : 編集

油断したら終わり
油断しなぬても運が悪ければそこで終わり
諸行無常

2014-06-09 01:22 : URL : 編集

No title

何も言えねぇ…とにかくそんな気分になる話だった

2014-06-09 01:26 : URL : 編集

No title

命の終わりってのはあまりにも唐突で、あっけない物なのかも
冒険者を続ける限り、幾度と無く同じ光景を目にするんだろうなあ

2014-06-09 01:49 : URL : 編集

No title

「つうこんのいちげき」をもらったら蘇生できないんだもんなあ。
ショッギョムッジョ

2014-06-09 02:04 : URL : 編集

No title

このライトはいいキャラだったんだけどなぁ…

2014-06-09 02:40 : URL : 編集

そういや仲間が死ぬ冒険者物って初めてじゃない？

2014-06-09 07:11 : URL : 編集

No title

そういや初めてだな。
錬金術士他チート達は仲間をきっちり守りぬくし、スタートライン他底辺組は早々に冒険者引退したり、トコトン堅実に進めるから死者が出ない。
スタートラインやドヴァーキン郡のような大規模チームは画面外では出てるかもしれんが。

2014-06-09 08:01 : URL : 編集

No title

ごめんｗ
シリアスシーンのはずなのに死にたくないのAA見ると笑っちまうｗｗ

2014-06-09 08:33 : URL : 編集

No title

ライトだけ未来でそれらしい描写なかったがあまりにも…あっけなさすぎる……

2014-06-09 09:22 : URL : 編集

No title

↑×４
一人ぼっちやる夫は相棒を失って修羅になったぞ

2014-06-09 10:26 : URL : 編集

No title

死を綺麗に描くのもいいけど、あっけなく、汚いほうが死を感じるね～…

マクロスの柿崎

2014-06-09 12:01 : URL : 編集

No title

これ、別の冒険者が仕掛けた罠の解除忘れ？
こういうトラブル他にも起こってそうだな

2014-06-09 13:08 : URL : 編集

No title

解除わすれっていうか足元がぬけたって描写的に
小さい落とし穴系だろうし埋め忘れ？

2014-06-09 15:28 : 名無しさん＠ニュース2ch URL : 編集

No title

ウサギに返り討ちにあったレンジャーのものだったりして

2014-06-09 18:26 : URL : 編集

No title

まだだ…まだ…キノコが…

2014-06-09 19:22 : URL : 編集

No title

運が悪かった・・・それ以外にない死因だな。というか、やる夫なんかやばいギフト持ってんのかな？
　何と言うか、色々と考える回だったな。

2014-06-09 19:29 : URL : 編集

No title

バーン様だってレオナに切られて血を流すこともあるもんな
しかたねーわ

2014-06-10 05:15 : 名無しさん＠ニュース2ch URL : 編集

No title

こういうのが本当の「冒険者」なんだよなぁ
一度の不注意や不幸で何の意味もなく死ぬ
無双もハーレムも良いけど、こういう作品がたまにあってもいいよね

ライト＝サン……ソウルに包まれてあれ……

2014-06-11 08:00 : URL : 編集

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☆凜冒険者シリーズ二次創作 二人は前衛の剣士のようです。７

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