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【R-18】雇われサマナーキル夫 第二十話『信念の行く先』

949 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:37:27 ID:esyZ6Yv60 [25/48]
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│                     ...│
│   第二十話『信念の行く先』    │
│                     ...│
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950 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:37:40 ID:esyZ6Yv60 [26/48]

  ノノ   ,' / /:/ :/:/|   . : : :.ヽl、
. Y´ . l | !/ /:厶イへ!l|: : /: : : : : .、一
 | . :.:j:.: :ト、l イー=ニニ}リ//.:.:l :l :「 ̄
 | l: :{`ヽ|    `''rー┴' /. : ノ:ノ:ノ
 | l: リ       l|l|   / 〈 ´´
) Ⅵ:{                 丶         おい、さっさと追い出そうぜ。
ー 、ヽ            _ ノ
: : ヽ             (           こいつ、メシア教どころか、政府とガイア教からもお尋ね者にされてんだろ?
: : : : .          r―‐一'
ー‐――┐       ̄ ̄)            水爆抱え込んでるようなもんだぜ。
:.:.:.:.:.:.:.:.//、         |
: : .:.:.:.://   ,ー-   ..ノ
: :.:.:.:.//   /.:  ̄.:フ
:.:.:.:.//   /.:.:.:.:/
: : //   /.:.:./
.:.:.{ {  L〃\
:.:.:.ヽヽ   `ヽ \

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「そうは言ってもよお……」

渋るヨシツネに、デビルアナライズを起動したCOMPの画面を見せる。
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951 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:38:08 ID:esyZ6Yv60 [27/48]

                 f、  /i/}   ,イ
                  ト、  i V  /./ イ /  ___
                  ト、} \} ゛ /  / ̄ ̄ /
                 i ヘ             ̄_ ニ-‐ __
             从      ,ィ 、         ̄ /
               ヾ   /|ヽ /厶}_i‐‐ヘz_      ≦‐,
              ,‐-、i |゛゙゙'′¨ | |   i}<       ,イ=、
               /ハ/|_}_   ,- } i― 、 | ヽz     / /
                 i | i' ヾi `,    レ'__  ! 刈    ./
                 ヾ ノ-,ィf仞-、/ '⌒ミ、/i__ .リ    /
              {   }'   、   人/⌒ヽ‐‐ V
              ` ‐-' ヽ     ̄       厂i }
                   ',  ‐ ― -- '      ハア′
                   ',          __≦刈    _
                 ',_ -‐ ―――===彡'、  イ      ̄\
               /|    f_j        /
               } r‐、     r‐、   //
               ヽ弋ノ_   弋ノ_ 少∧
                〉 f_j _ イ / 〈 l:.:.i
             _/   }/ Y ヽ }  ∧ マ:i
              / ┴―、/   弋丿 i   } マ

【名前】
アダム
【種族】
魔人
【レベル】
99
【属性】
Neutral-Neutral
【相性】
破魔・呪殺・バッドステータス無効
【能力】
力-A 魔-A 体-A 速-A 運-E
【スキル】
メギドラオン 地母の晩餐 至高の魔弾 ゼロス・ビート 食いしばり 貫通
【備考】
魔人アダム。本体。

952 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:38:24 ID:esyZ6Yv60 [28/48]

            _ ,
         ∧/ ハ/l_   l
      l ┌>     ィ┐
      l _」> ハl/l /l/ Zl_ _
   l _ -‐  _kハl゙"",""V _  l.jl...l..T‐、
    -   _ ‐ ^t.ィ/=l /'_ ̄l|.ノ...l...|  l        消しとばされりゅうううううう!
  〈  _ イ、_≦::::l ニイ::::::/-‐l..lイヘ./ /
  ヽ、 ノ:::::::::::::::::::::lー ‐|::/ ハ l..l/.ノ /
    \:::::::::::::::::::::ヽ /:/ /  l..l../
      ヽ::::::::::::::::::::::/ /  , /
      l k:::::::::::::::::/ /  /
      l  k:::::::::::::/ /  j  l
     l   , k-、::ノ /_-‐_ 〉  |
     |  //ノー-..-:.:.:.:.:._l
       // /::ニニlI::I!ニニl
       ///::::l l   l|    l
       /ミ/l::::::l l    l|    l





       ____
     /     \
   /         \      全員でかかったところで勝ち目ねーぞこれ。
  /. u   (ー)ili(ー)\
  |    (トェェェェェェェェイ) |
  \   \ェェェェェ/ /

953 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:38:50 ID:esyZ6Yv60 [29/48]

           V',ヽ ',   ,{   { {     ^~^ヽレ フ>ァァ/ハ .}ヘ//ィ
          ヽ V', ヽ',ヽ ,{   V:,              ⌒7} } ヽヽ/
          \ヽ ',  } ト{ ィニニvト.、_   ,          ,'} ! ∧ ',
           ヽ f⌒V{     ヽ ̄~^ ^´  }、      ,' '/,〃∧ }
               Vr,ハ }} U ,z===ミ、    /  ̄~^'ミs。 //'/ア  レ
             { 「(ハ},、 ,  -- 、    /  __   `ヾ!j/,/
  , --  ..,,_      ヽ ヽレr'=〃      ,  ,   ⌒^ヾ:,  ,イ/
  }: :\: : : : : :≧s。., 八_jU’ {      }==ミ/  ̄ ヽ./r/         いや、そんなことしないから……
 ,: : : : `:<: : : : : : : : : :丿}   ゝ __   ノ  {l      }/ノ
 !: : : : : : : :.`: <: : : : :/ }          /ヽ    ノア           キミタチ僕のことなんか勘違いしてない?
 !: : : : : : : : : : : : `:.<{ 八     、__  ´   ` ー '/レ
  ):.、: : : : : : : : : : : : : :`: .、ヽ    `'<_~^ ーァ    /              「お前自分のことなんだと思ってんだよ!」
_ノ: : \: : : : : : : : : : : : : : : : `:. .、  ヽ __ ̄    ,.ィ
: : : : : : :.、: : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、     /: :.\               強いて言うなら、愛と平和を追いかける狩人……?
―――‐=:ミ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: :.、 /ノ: : : : : :ヽ,_
: : : : : : : : : : : :`:.<: : : : : : : : : : : : : : : : : :`:<,_: : : : : : : : `: :.、          「つーか何でうちで飯食ってるんだよ!」
: : : : : : : : : : : : : : : :`: :.、: : : : : : : : : : : : : : : : : : ):': <,_: : : : : :`: .、
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : :,: :-<: : : : : :: :~^ ー: : : :\


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そう、この喜留夫達の目の前でへらへらと笑いながら食事を口に運ぶ
この男こそ、そこら中の組織から追われている悪魔、魔人アダムなのだ。

魔人というのは人間の要素と悪魔の要素を併せ持つ特殊な悪魔であり、
基本的に人が魔に触れることで変質したもの、もしくは二種の親を持つ半人半魔
として生まれたものが魔人に分類される。

雑種強勢というのもあってか、これらの種はとにかく強大で厄介であるとされる。

その中でも、恐らく最大級の厄ネタが、この魔人アダムだ。
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954 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:39:27 ID:esyZ6Yv60 [30/48]

  ii!i      .|i     / \ //  ヽヾ  // \\-ニニニ|i/ .|i    //\\
  i!i! 〃   ii!ヾ   //   Y./    \/// ̄ ̄ ̄ ̄  i!  .|i   .//  / /
  i!i! ,',' .〃 .i!  ヾ //    `        |i   メ       i!  i  _\ヾ./
   〃 〃  i!   \                 |i  / ∧.     i! |i/ |i!i
 ヽ_/|    i!             i!   i! 〃〃-  ∧     .|   //
ニニヾ. て|i  i!               i!/ヽi! //ニヽ ヽ ∧    |i___i!i!    〃ヾ
 ○ヾ  i!ヾYi!            i!/ヽ/  i! /〃  ヾヽ  ∧   i!   `'守>'ニニ
 コ  |i  .i! ヾ ___     ∧i!   .|iヽ/|iヾ。  | i .i! |∧  .i! i!´ニニニニニニ
  i ̄ i!  i!  |i    __   ゞ    ー  ヾ ヽヾ ノノ /./ ・ヽ i! .i|ニニニニニニ
 ´~ニニヾi.. .|i    |i_`ヽ     ``  ` ゝ _  ,   ∧i! ー―iニiニニニ
/i     .|iー |i    |iー          -  ≧=- ''     i!  __ ヾヽ,'ニニ`
|i ー ` `ヽ i!     |i   u     , ゝ-彡人      U  ,_‐‘ ,_‐,._にニ三
,`'守|i   x ≦i!.   .|i      r   ノ.  / /`ヽ     /    i! |iニi!ニi!ニ
   i コ ヽ   i!   .|i___  ー   / /    \.  /., ‐:、  i! 《ニi!ニニi!ニ
`ヽ∠ゞ ̄ヽヽ  i!   i!    ^    て..イ t     〃  .弋_丿/|i kニi!ニニニニ
  〉ニiニニニ〉  .i!  i! //|i      ∨    /    /./.,‐ 、` ヽニ`ヽニニ
 うニニiニ≦´__i  i!/  .i!       ヽ  ./     〃 弋_ ハー――|i
三ニニiニニ/ ̄〃ヾ  i     U      V      /     /      ヾ_
ー-ニニニ/   |i  i!ヾ i           /.,‐ 、  /         _   i!ヽ
     ヽ   ヾ  i! ヾ         〃 .弋_丿/        _ ヾ i__/
             i!   U     //    / /,‐ 、       ,‐、 |i
        \     ≧=――、_,' ̄ /     /\弋丿      弋丿 ヾ_ニニ

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「ちょっとちょっと待ったー! 通報しないで! SNSにも載せないで!
いやさ、君たちのところに、僕と似た身の上の悪魔が身を寄せてるって聞いてさ、
僕もちょーっと匿って貰えないかなーって思ったんだよ!」

アダムが指差した先には、セラフがいた。

「私?」

「そうそう。僕もさ、メシア教の実験で生まれたんだ。僕の魂は正真正銘、
聖書のアダムだけど、体はメシア教が用意したんだよ」

「ていうことはなにか、南米の地下資源採掘所ってのは」

すると、アダムは途端に表情を曇らせた。

「メシア教の研究施設。僕の力が暴走して引き起こしたんだ。
……大勢の人が死んだ」
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955 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:39:47 ID:esyZ6Yv60 [31/48]

  |:\    l|  | \`>、__                      /|    |_」_
  {:.:.: \__/|  {   \__> 、                 |       /: : \}
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:.:.`ヽ、:.:.:.:.:、 乂  __/ /|    |  |    `ヽ、  ` 、    |_ ̄\l : : :/
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-:.:.:.:.:.: ̄ ̄ ̄|   { ̄ ̄ ´  \__/::\   ヽ   ヽ ∧:|    /
__,...:.:.:.:.:.:.:.;    |______ \、:::::::::::\   \   ∨ |!   /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./        /::::\ |\::(rソ::|   \  | /\__/
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./\       /:::::::/::{:::Y´ ` ー '__   \}'          おかしな話だ。お前ほどの悪魔が、人の死を憂うのか?
\´ ̄ ̄|////`>--<|:::::::::::\|:::::|  r-、 |--- >  /
  \///|//==ミ/////∧::::::::::::::\:|  /::::::∨:::::::}、_」- ´           「おかしくなんかないさ。人が死ぬのは、いつだってごめんだよ」
  ////l!/{:.:.:.:.:.:\///l∧ ::::::::::::::: | {---:::::、::::/ \
  ////////> 、:.:.:\///\__:::∨::::、::::::::::::¨ヽ} /
、//////////// \:.:.:\///|/////≧=-\___,ノ / \
:.:.:\/////////// \:.:.:\/|////////////{:.:.:.:|/   \
:./:.:.:/`ヽ、///////// \:.:.:\////// ////∧:.:.:{、       \
\:./:.:.::/:.:\ ̄\ ̄ ̄\/ ̄ ̄∨////////∧:.:| \      \
:.:/:.`:.ー-:.:..ノ   /  ̄ ̄ /    |:.\////////!:.|// \     \

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「とにかく、追い出そうにも俺らにはその力もねえしなあ……
しゃあねえ、しばらくあんたの逃避行に協力してやるよ。
その代わり、時期を見て出ていくこと。あと、迷惑はかけるなよ」

「ホント!?」

「ああ」

そう言うと、アダムは目を輝かせながら立ち上がった。
手にはいつの間に平らげたのか、空になった皿がある。

「じゃ、皿洗っとくよ!」

「国際指名手配犯が我が家で皿洗ってる……」
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956 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:40:03 ID:esyZ6Yv60 [32/48]

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957 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:40:16 ID:esyZ6Yv60 [33/48]

     ____
   /     \
  /         \
/     (●) (●)\     さて、とは言っても俺らも稼がにゃならん。
|    (トェェェェェェェェイ) |
.〉     ∩ノ ⊃  /      で、異界に来たわけだが……なんでついてきてるの?
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /





            /! //!///`ゝ
            // / / / / ///ゝ
           // / / / / ///ゝ
            // / / // /彡彡彡ゝ
           r┬-i‐-i-┬┬ 彡彡/
           l `ヽ|  | i ノ 彡彡/       じっとしてるのも性に合わないしさ!
           | ●     ● |彡彡
            l⊃ 、_,、_, ⊂⊃6l彡        手伝うよ!
         /⌒ヽ ゝ  ゝ. )   j/⌒i
       \ / `!、`─--r‐'''"/  /        「お、おう……」
         ヽ: :: ::ヽ --‐┴'ヘ、__/
          ヽ::| ̄ ̄ ̄|: : : 彡'

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いつものように悪魔討伐の依頼を受け、異界化したビルにやってきた。
なぜかついてきたアダムはなぜかやる気のようで、意気揚々と銃に弾を込めていた。

「なんで銃なんか使ってんだ?」

「銃じゃないとだめだからだよ」

「いや、普通にふっ飛ばせばいいじゃねえか」

「それじゃだめなんだって」

「訳分からねえ」

一階のエントランスに入ると、悪魔たちが死体を貪っていた。
舌打ちをし、メイヴとパイモン、ヨシツネを召喚しようとCOMPを操作する。
操作が完了する前に後ろから腹の底に響くような発砲音が鳴り響き、
夢中で人を喰らっていた悪魔たちを霧散させた。

振り返ると、後ろには大口径の拳銃を両手で構えたアダムがいた。

目には涙が浮かんでいる。
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958 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:41:24 ID:esyZ6Yv60 [34/48]

       ,、トyヘ}ヽヘ
     _キ`   ヽ ヾ1ヘ
.     ゝヽ  \ xヘ   メヘ
.     ≧  ヽ 从|`゛"7ノメ.、
     〉 \≦yrッ v‐y ‐.{ノ
      Z   r ミ ゙ー '  〉‐'|         ……行こう。生存者を探さないと。
.       ヾ ゝ        /
.   _    \j ヽ ´ ̄`/
.  /  \ヘ_|/ ̄ ̄ ̄`ー─┐
./      \ ヾ     O  O .ト、
.         ヽ `Yヽ、_ O  O | ` ┐
          |  ヽ | ` ー─、_j    |ヽ____
        ノ    | O    O`ヽ亅     |
       /     |        ∧    \

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魔人アダムはとにかく不可解な悪魔だった。
自身の凄まじい力は一切振るわず、拳銃一つで湧き出る悪魔を一掃していった。
生存者を見つければ心底ほっとしたような表情で駆け寄り、保護していった。

「異界の主はこの階の会議室にいるねー」

パイモンが異界の主の位置を探り当て、そこへ向かう。
ヨシツネに生存者の捜索を任せ、見つけ次第外へと誘導してもらっていた。
ほとんど人間と姿形の変わらないヨシツネなら、生存者にも警戒はされないだろう。

メイヴとパイモン、ヴリトラとセラフにアダムを連れ、ビルを探索していく。
会議室へ辿り着き、扉を蹴破ると、中には人間と悪魔が複数いた。

「チッ、どこかの差し金か……」

誰かが吐き捨てるように言いながら、一斉に銃をこちらに向ける。

「セラフ、ヴリトラ、防御! 残りは後ろから魔法をかませ!」

そう指示し、自身も銃を構える。狙いはつけない。これだけいれば誰かしらに
当たるだろう。

その時、発砲音と共に天井の照明が割れた。一気に部屋が暗闇に包まれ、
突然の出来事に敵味方を含めた全員が混乱した。

更に発砲音が続き、敵の悲鳴や呻き声が上がる。
懐から懐中電灯を取り出し、スイッチを入れると、目の前には見事に急所を外して
撃たれた男たちが転がっていた。

アダムがやったのだろう。
恐らく、照明を討つ前に敵全員の姿勢や位置を瞬時に記憶し、
暗闇の中で急所を外して撃ち抜いたのだ。にわかには信じがたかったが。
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959 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:41:44 ID:esyZ6Yv60 [35/48]

            /! //!///`ゝ
            // / / / / ///ゝ
           // / / / / ///ゝ
            // / / // /彡彡彡ゝ
           r┬-i‐-i-┬彡彡彡/
           l ノ |  | i`ヽ彡彡/
           | ●     ● |彡彡
            l⊃ 、_,、_, ⊂⊃6l彡
         /⌒ヽ ゝ  ゝ._)   j/⌒i
       \ / `!、`─--r‐'''"/  /
         ヽ: :: ::ヽ --┴‐'ヘ、__/
          ヽ::| ̄ ̄ ̄|: : : 彡'

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
「あーっ! 待って待って! 殺さないで!」

とどめを刺そうと拳銃と懐中電灯を一緒に構えながら男たちににじり寄っていくと、
アダムに制止された。

「ここは警察に引き渡そう! ね、そうしよう!」

「な、なんだよ。警察に引き渡したところで、こいつらの罪は裁けない。
適当な罪で刑務所には入るだろうが、それだけだ。
どこの組織のサマナーかは知らんが、生かしておいたらまた同じことを
するかもしれねえんだぞ。俺はそれを許すわけにはいかねえ」

「それでも! 殺して全部のチャンスを奪うよりはマシだ!」

「チャンス? こいつらが改心して殺しから手を引くチャンスがあると?
あのな、そんなのは万に一つもねえよ。自分の益のために命を踏みつぶす
人間が、今更引き返せるもんかよ」

「……確かに君の言う通りだ。でもね、俺は理屈抜きで、人が死ぬのは嫌なんだよ」

なぜかアダムは、喜留夫の目の前で土下座をした。

「お、おい」

「頼む! 彼らを見逃してやってくれ! この通りだ!」
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960 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:41:56 ID:esyZ6Yv60 [36/48]

           V',ヽ ',   ,{   { {     ^~^ヽレ フ>ァァ/ハ .}ヘ//ィ
          ヽ V', ヽ',ヽ ,{   V:,              ⌒7} } ヽヽ/
          \ヽ ',  } ト{ ィニニvト.、_   ,          ,'} ! ∧ ',
           ヽ f⌒V{     ヽ ̄~^ ^´  }、      ,' '/,〃∧ }
               Vr,ハ }} U ,z===ミ、    /  ̄~^'ミs。 //'/ア  レ
             { 「(ハ},、 ,  -- 、    /  __   `ヾ!j/,/
  , --  ..,,_      ヽ ヽレr'=〃      ,  ,   ⌒^ヾ:,  ,イ/
  }: :\: : : : : :≧s。., 八_jU’ {      }==ミ/  ̄ ヽ./r/
 ,: : : : `:<: : : : : : : : : :丿}   ゝ __   ノ  {l      }/ノ           ……ありがとう。
 !: : : : : : : :.`: <: : : : :/ }          /ヽ    ノア
 !: : : : : : : : : : : : `:.<{ 八     、__  ´   ` ー '/レ             「なんでお前が礼を言うんだよ」
  ):.、: : : : : : : : : : : : : :`: .、ヽ    `'<_~^ ーァ    /
_ノ: : \: : : : : : : : : : : : : : : : `:. .、  ヽ __ ̄    ,.ィ                だから言ったろ? 理屈じゃないんだって。
: : : : : : :.、: : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、     /: :.\
―――‐=:ミ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: :.、 /ノ: : : : : :ヽ,_
: : : : : : : : : : : :`:.<: : : : : : : : : : : : : : : : : :`:<,_: : : : : : : : `: :.、
: : : : : : : : : : : : : : : :`: :.、: : : : : : : : : : : : : : : : : : ):': <,_: : : : : :`: .、
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : :,: :-<: : : : : :: :~^ ー: : : :\

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結局、ビルを異界化したサマナーたちは警察に引き渡すこととなった。

どうやらサマナーたちはファントムの下っ端だったようだ。
ファントムソサエティのサマナーたちは理由は不明だが、こうして
ちょくちょく人為的な異界化を起こしては無差別殺人を行う。

そう話すと、アダムは悲しげに俯くだけだった。
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961 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:42:10 ID:esyZ6Yv60 [37/48]

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                 ,  ⌒ 、/⌒ 、`  、
                /  /ミ‐,‐/`ヽ  、\ \,r≦ミ、
.             ,≦/    /  /      、 、\《三三ノ
              (/     /  /!   l    、 、 \` 、(
.          //    /  ,' !   l  l  、 \ \ ヾ)
        /イ /    / // l |  |ヽ l、   、 \ \≦)ノl
       lヽ// /    / //__,!   l l -ヽ| ヽ  、 . \ ヾ' \ー‐,__
      ヾ/イ//l    /,/l/  l|∨ l||,, ヽ| ヽ  、   \〈\― <
    ヾ  /   |  /, ,ィ笊示 ∨ !l/ ィ 示`ヽ∨  ヽ  l|  ヽ ノ   >
.    ヾノ、/ ,   ! /∧  ヒリ  ヽ|  ヒリ ヽ|  |ヽ |   ヽ    >
   ヾ / イ    |/l/l|∧     、      / l  | ヽ|  ヾ ∨  >
   ヾ  /イ  ∧  | |∧          / ´!   l ! lヽ lヽ|\∨ <
    /‐‐―ノ /l∧ | l.  、   ー―    イ/ノ.l  /l/l/ lヽ!    __   ヽ
.   /_  //l, ┐,∧ !ヾ  >   _  r≦ ノノ、! / r、/    /   `ヽ}
.   ヽノ ―― 、 /、ヾ|     {≧zzzzzr ィ〈< |/  )   斗≦=―- .l
  , ' /    \ `ー,      ノ三三≧ >'´l l= 、  > '  _        ヽ
  l, ', ≦≧z ./〉-,‐,―――   '       | | ヾ,,,(, ‐,≦_ `  、____ l
 ,r≦三三三//  / /                 | |イ / / /三三三≧、\>   ヽ
/三三三三 //  / /            / ,/ / / /三三三三三 、  、  > 、
三三三三ニ{ {  { .{            /  / / / / 三三三三三 ノ 、  、    、
、三三三三ヽヽ  ヽヽ       ,  ''   { .{ { .{ 三三三三 イ   、  、    、
   ̄| ̄ ̄ ̄|\\ ヽヽ  _  ≦ .     ヽヽ ヽヽ三三 イ |    、  、   、
    |      |   ̄ ̄ ̄         `  ― ヽ_>‐ヽ_ノ|    |    、  、   、

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事務所に戻り、アダムが席を外している間にパイモンがこう言った。

「彼が本当にアダムならさ、人間全員が家族ってことになるんじゃないかな」

「わけわかんねえ、どういうことだよ」

「アダムは人間の始祖なんだよ。つまり、今いる人類は全員彼の子孫ってことに
ならない? 誰だって進んで家族を殺すなんてことはしたくないだろうし、
家族を殺されるのを黙って見過ごすわけにもいかないでしょ」

「じゃあ、なにか。あいつは常に家族を殺されたり、家族に殺されそうになったり
してるってことか」

「そういうことになるね」

星に溢れる家族たちが、こぞって自分に銃を向ける。
喜留夫はその恐怖や悲しみが想像できなかった。普通に生きていれば
有り得ない境遇だからだ。

やがてアダムが戻ってきたが、そんな運命を感じさせることもせず、
飄々と笑って「ご飯まだ?」とのたまう始末であった。
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962 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:42:21 ID:esyZ6Yv60 [38/48]

           て               ,、               _
      ラ   (            ト、,/ ヘ             ,r'´:::::::ヽ
       ブ   (          ∧}\    `Wヽ       {::::::::::::::::::}   _
     ア      |     }ヽ|   }      ∨y      |::::::::::::::::::|. ,r'´:::::::ヽ
    ン    ..|    |∨             }      |::::::::::::::::: レ:::::::::::::::::i!
    ド     (.    |`                   /_     |::::::::::::::::/::::::::::::::::::: i!
 ピ         .∠   |   w|ヽlw、  ヘ ,、w.メ   /     i!::::::::::::/::::::::::::::::::::::::}
  |       <.   キ  i\\   `´゙/´ .//} /_      |::::::::::/::::::::::::::::::::::::/
 ス          l´    ∨ |_ヘヘ     /∠ } //     }::::/::::::::::::::::::::::::/
 !      そ      ∨ |  ̄≧.川≦ ̄. } /      y:::::::::::::::::::::::::/
.ィ'!ヽ  /`Y´.       ヘ v─(  )´`(  )─v| /       /::::::::::::::::::::::/
.   )/.           r `| ´+────i` .|´ヽ   ./::::::::::::::::::::::/|
               ヘ |  | ̄ ̄ ̄ ̄|  .| /  /::::::::::::::::::::::/ ::::|. ,..‐-、
                 ` |  |/゙‐-‐ヽ/   |テ_/::::::::::::::::::::::/::::::::: Ⅹ‐ 、:::ヽ
                 ゝ |_ =  ̄ ̄/ ̄イ ::::::::::,イ´ ̄::ヽ::::/ ̄:::ヽヽ::}
                 _>´ ̄      ● /  {´::::;;ノ::::::::::::::::::::}´::::::::::::::::::} }´:::ヽ
                 ヽ ●            | / ̄´::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::/ヽヽ::::}
          ____}         ●_| r:| |::::::::::::::::::::::_x::/:::::::::::::::/:::::::::::} }ノ
.      ィ<´/ ̄/  /  }   _ =  ̄ ̄∨::| |::::::::::::::::イ:::::(::::::::::::/::ヾ:::::::::/
.    /  /  / ●/  ( ●/        ヘヽヽ─´:::::::::::::::::ゝ-‐/::::::::::::::://

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アダムとの共同生活は一週間に及んだ。
依頼を受け、仕事に赴くと、アダムは必ずついてきた。
常に喜留夫のことを守り、敵の人間を守り、目につく全ての人間を手あたり次第
守っていた。

彼は人殺しをしない。いや、できないのだ。
手を汚したくないから、目覚めが悪くなるから、そんな生半可な理由ではない。
彼の目に映る全ての人間が家族だからだ。

想像を絶する苦しみを抱えているであろうアダムを、次第に仲魔たちも
気遣うようになり、一週間後には完全に打ち解けていた。
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963 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:42:33 ID:esyZ6Yv60 [39/48]

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                    `ヽ'////////////////////    i/////∧  '^i 、              メ丶  ヽ ヽ  /i
                i'///////////////////      i/////∧   /ィ^ 、          /i ヽ 丶  .ヽ//
                //////////////////,〈      V////∧ / /  /マ、      , '  i  丶丶//
                l'//////////////////,丶     ゝ====ィ' / /   丿 ,\ _,ィ ', ',    , //
                     i'///////////lヽ'//////∧.    ,f、/丿riヽ\_,ィ' /  `i | ', ',  .i//
               〈'/////////,iヽi ヽ'//////ヘ   〈 , !__ヽi |/==─‐- 、__| |_', ',//
                  `ヽ|////// |     V//////,ゝ、  ヽ=ィ,' i    \-----`ヽ..,,//
                     |'//////,i    ヽ'//////,i、 r‐i   ヽ 丶、  ,ィ' ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ \
                  V//////!      ヽ//////〉ト、ヽ   ヽ、リ/ ', ',     | |      \
                       V/////l         \///// 、弋ゝ、__,ィ',从  ', ',   ,ィ'ヘiィ'二二二二ト、
                        V////,'〉        丶/////丶` 、/丶   .', '//\\     / / \
                    {'////∧           ヽ/////,ヽ' 丶  \  //   \\ / /  /ト、
                    ト/////l         ヽ'/////,丶   \. //      \\/ //  \
                         ∨////ヽ         ,ヽ'//////,.、 //           \ィ'_/   /i
                        V////∧       fィ、丶 '、'/////,〉/                 \\ //
                     丶/////,!       /   、 、 V////,ト、               \`i/
                          ∨////ト、  /      ヽ ヽ〉、'///,.ヘ
                       ∨////,l ,ィ'ヽ  \    // ヽ'///,丶
                             V////li   ヽ  ヽ://    \///
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そして、その日々は突如として終わりを告げることになる。
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964 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:42:45 ID:esyZ6Yv60 [40/48]

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 ̄ ̄厂 ̄ ̄厂|三三| ̄/ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄/三三/ ̄ ̄ ̄\三三\  _..::ノ   .::::/.::/   /:::::::.:.:.:.:.:...........
  /    /  |三三| :/   .::::/    /三三//  .::::::/\三三\ -─==彡 .:   /::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:......., ヘ
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   .:::/   /.:|三三|  //    /゚  .゚/ ∠::::     .:::/      .:::ノ\三/          ::::::\ \::::.:.:.:...... /三|
  .::::    .::::|三三| /   //。 。//     .:::/    / .:::/    /.:         .:r<;:::::::ヽ..:l:.:.:...../|三三l
: //   /.::: |゚   .゚|    .:::::/三三/     .:::/     / .:::      /.:           .:/\ \::::|:::|:.:./ /|三三|
/     /.::::  |。__。|  /.:::::/三三/            / /    /.::          .:l   ー- ⊥_レ'   /.::|三三|

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ある日、ウルフウッドから呼び出しのメールを受け、指定された駐車場まで
行ってみると、人避けの結界の中にパニッシャーを構えたウルフウッドと
大天使ミカエルが待ち受けていた。

視線は喜留夫の後ろに立つアダムに向けられている。

「魔人アダムやな。悪いが死んでもらうで」

「……物騒だね、そんな得物構えてさ。久しぶり、ミカエル。
相変わらずいかつい鎧だね」
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965 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:43:18 ID:esyZ6Yv60 [41/48]


    /        |             `ヽ\             / /
   /         | ________∨ ヽ        /  /
 ∠ ニ= ─────x|/  ヽ  \  `ヽ -|  |     /  ./
 ._______/__     __ Y  \  ∧  ̄` ヽ、__/ ,ヘ /
  ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ     |:::| ト  /\}i. ∧ \___    / _/
  ::::::ヽ_::::::::::::::::::::: ノ     .|:::|.丿∨   |!.  〉ヽゞミ、 \ Y´
  ::::::::::::\¨^7´ ̄ゝ. ____!イ::::::/|   .||ヽ /! rx  .ヽ=\!
  ::::::::::::: く ∧:::::::::ノ::::::::\/:::::/. |   j.| ∨ー、\>′         ……最初の人の子よ。
  ::::::::::::/´ ̄ ̄ヾ、:::::::::::::::::::::/  | /. !  ∨く\\
  ::::: / ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ ̄ ̄ ̄'\ ./  /   .〉:::}. \ヽ         貴様は我らが主の意思に背いている。
 ...../  /  ̄ ̄ ̄ `ヽ     /   ./   ./:::// ̄|\、
    ./           \ ./   /    /_./´Y  ト . \       楽園を追われようと、その信仰まで
     {      ./ ̄ ̄` \   /\  /   j i、 /  > \
    l      く.         \ .イ  `´|__// |>''´: : : :\\    奪われたわけではあるまい。
    |       \        \  〃イ..__/ .!: : : : : : : : : \
   ___      \        \/   /   |: : : : : : : : : : :    創造主への恩を忘れたわけではあるまい。
       )       .\         ヽ.   /   .リ: : : : : : : : : : :
    ̄ ̄            .\      ∧  イ   /ヘ、: : : : : : : : :
      \       /   ̄ ̄ ̄  / .   /   `ー -、: : : :
          .\     /          ./     /          \: :
         \   /         /´     /          \
             l\./          {     /
           ∨ 、         丶 .___/ヽ
           ∨ 丶 .__     ,ヘ、 }





       ,、トyヘ}ヽヘ
     _キ`   ヽ ヾ1ヘ
.     ゝヽ  \ xヘ   メヘ
.     ≧  ヽ 从|`゛"7ノメ.、        確かに、神は人を作った。
     〉 \≦yrッ v‐y ‐.{ノ
      Z   r ミ ゙ー '  〉‐'|         けど、愛さなかった。
.       ヾ ゝ        /
.   _    \j ヽ ´ ̄`/          それはこの世界を見れば分かることだ。
.  /  \ヘ_|/ ̄ ̄ ̄`ー─┐
./      \ ヾ     O  O .ト、     俺が善悪の実を食べた時から、彼は人を祝福することをやめた。
.         ヽ `Yヽ、_ O  O | ` ┐
          |  ヽ | ` ー─、_j    |ヽ____
        ノ    | O    O`ヽ亅     |
       /     |        ∧    \

966 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:46:00 ID:esyZ6Yv60 [42/48]

   i, 'i     ` -、ヽ,  ./._, -一''''~              /  .}                 _、,,,//
    ``       ~`'' /-'~                    ,' ,' ノ               /  /'ヾ
      l           ,、,-, ----ーーー-------、、,   { .l! i'               /  , ′ }
    /lヽ,      ==ニ,、, ーーーー----ー _,, -'   l  l! l!           /  /  ノ ,-、.
    l   l! `、         `'ー-----,-,--ー'~      l  l ノ             /  ./  '"  / /.l
    l  |!   l               //            ゝlソ         _.: ´ _, -' , :′   / ././
    }  l!  }               ,,,//             l}         ../_, -'  _/'゙     / ././
    |   l|  ! `ヽ、         >, l ~=,-                      (__,,. -‐''´       {/.ノ
    .リ   l!  .l `ヽ ヽ,      〃  l!    i                             /'゙
   {   |!  .l `'''-、,,,,,)      /    l!   i,
   l  ._,,l,,, -'一''"´  ̄ `"'' ー -、,_  |!     i
 _ - ‐ ~                  `ヽ,     l!                      _
"                   _, ---  .}     l                     (  ` ヽ、
                  _,, -''''~        ノ    l                     ヽ  \ `-、
        ._ , -一'''~            / l!    l                    \ `、. \
     _, -'~             _, -,'~   .l!    l                       `、 `、  `、
  /                 -'   i,     |i   !l    _,,、、、r-‐           `、  i!   l
./               /       l     `、   .l , -'~ , -  }              'i  l|  }
                  /         `、     .i   ヾ /  ./            , -、 `、. l!  l
            /           .'、.   ` 、   .ゝ、 ./              / / l.   '、 !}ソ
            /                `、     '、   .l/              / 〃 l.    `i{
         ./      l~i`、         /\    ヽ  }            { {{ .!     ノ
      ,/         .l l l        ./ / \   ` ソ            l  l! l
    ./          l ,l! .l        ./ /   ,/`'ー'~            ';. |! l
   ./           l ,|! .l        { /  /                      ', !シ

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アダムが前に出る。

「君たちは手を出すな。これは俺の戦いだ」

彼は拳銃を構えると、左の肩甲骨あたりが輝きを放ち、白い巨大な翼が出現した。
純白の羽根が舞い散る様は、宗教画を彷彿させた。

ウルフウッドがパニッシャーを構え、発砲する。
削岩機のような轟音を響かせ、無数の銃弾をアダムへと叩き込むが、
その尽くを鋭くとがった形に変化した白い翼が高速で叩き落していた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

967 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:46:14 ID:esyZ6Yv60 [43/48]

              ―=三///;;;;;;;;/:::/  /  三=―
            /-=≡三:://;;;;;;;;/::/  /   =―
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           // / ̄_-;;;;;;;;;;;;;/;;;/;;;', ゚。三=―
       .// / ヽ ',\;;\--_;;;;;-::‐_;;;;;;;:〉〉
..      .//       ', -::‐:: ̄.......-'.., / ̄          _
         ,ィ       ヾ-:::T::::::::::::/::::, ゚。_。_   -   ̄   | ',
    / ///      /::::::::::i:::::::::::::ヾ-:::::/〃,'             |  i                 _ ―
   ./〃.  /  _。_/iヽ/ ヽ`ヽヽ: :::::::/〃 ,-:::::: ̄―::::::i                   ―
    / -  ̄/〃/:::/  ^ ̄_ ヽi| } ―/// /:::::_::::- ̄ ̄     |  i            ̄  ̄ ヽ ヾ
  ̄   __////:::/   -ヽニ_,. /:::::///./ ̄  _   ―  ̄',                      |  i}
   ,――:::::: /〃∠\ , ._`ヽ//:::::/〃./―            , i                 / /
    ̄ `―//∠//\\- __ -::::/',::::ヽヾ ヽ      _    ―                    / /
   _  -∠//////ゝ.:::::i::::::::: :/:::::::,::::::ヽヾヽ ―                          / /
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 |i  ヽ///////.// /:::::::/  /   /  , 'ヽ/ヽ/ /―-                     /./
 i!   ヽ///./././  `/:/'. ./   /゚'*。//////////ミ、ー                /./
      ヽ///./  / /.  /   /////ヽ/r i///i///ミ、               /./
        \/  / /.  /   ///////i!ヾ.'弋ッi///ヽ ヽ                 /./
      ///    ̄  ./   ////////i! ', _ ' i/i/ヾ.                /.//,
.     .///./      /   /////////i|  ',  `/                /.///
  .///././      /   ///////// '/ ` ̄             /.///′
. ///////_   _/   /////////  ゚。              /.////
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//.//-=≡三 ./;;i;;;;;i;;;;;;;;;i///////, -   ̄            ././///,
/// ―=三 /;;;;;;i三二ニ=― ̄´                    /./////,
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 。゜。゜/. /;;;;`ヽ `ヽ/  // /    *'”//i______.//////
。゜。 /_/;;;/   / ./././∧>''´.////////////////////≧x。
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../  ./ ̄三二ニ=一///////   .///////             ヽ/////././././.\
   三二ニ=-////////   .//////./                ヽ///////////.ヽ
   /   /////////./   .///////                   ゚'*///////////.ヽ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ミカエルが右腕の大砲を撃ちながらアダムに接近し、剣を叩き付けた。
アダムが砲撃を翼で防ぎ、ミカエルの剣を受け止める。

「抑えとけ、ミカエル!」

ウルフウッドがパニッシャーを反転させ、ロケット弾を発射する。
花火のような音を鳴らしながらロケット弾は飛んでいき、アダムの
翼に着弾すると、炸裂して炎を撒き散らした。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

968 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:46:29 ID:esyZ6Yv60 [44/48]

                          __     /i  ////    _,,..-‐''  /   ヽ    /
                      _,,..-‐'', -'"      ./ |i/,' /´ /i,'ト、>''´ ー、   /    / , -'"
                  _,..、-''", -'"      iヽ/       '´T丁/ -'"   ]/ /[乂/  /
               , -'" , -'"        , -'"i            ∠/   r[    ⊃/
            , -'"  /       , -ー  iヽi           /,′   i L  / '´     i
         , -'"  , -'"-'        i    _ヽ           ん`ゞ.  .| [少'      _,ィ
       , -'"   ./ii!!/       _//ヽ, i'i^_` /  川川i l| li} ,'\  ヽ/   _,..、-''"
    , -'", -'"i /i!i/        /  /    v i ,{ i l   lル' |l | /\ i. |i込、>''´
  / /, -, - /i!i!i!/        ./ /       i iヽi i`ゞi iィ弋ヅフん。ハ |i /  \ `゙''ー、
, ′  `/ /i!i!i!,-'         i i        / i//.i  i    i/。′ i/ i i    ーミ、 ∧
     /i!i!i!i!i!i!i          i i       込`'守_込 ,. 、 /, -'"   少/     i  ヽ
     ii!i!i!i!i!-'"            》       ヽ i Q`ゞi _ .〃/   / /      \  i
  癶/⌒             / 丶_.      .∧∧Q Qi ̄    >´  /       ヾ /
  { ,′               ∧,-_  i      ⌒ヽ_Q|i  >''´ /         _
∧∨                    ヽ \  _,,..-‐'' ヽッ\ー   /     _,,..-‐'' ∨` 、ヽ
, -'"                     「 i_,...'"    _,,..-ヽ  `゙''少'´ i/ / ,'      Q∨ ∧∨
                      , -'"     , -'"  /`゙''、 ◯|i   ヾ/i Q      i i .i
                 _,,..-‐''     , -'"i     `゙'' 、 i ヾ'、 ヽ  ヽ/         i ! ',
         _   , -'"       , -'" `゙ i    _/i!i!i!, -` 0彡    .i! i      Q.i 。 。
      ,..、-''"           , -'"__i⌒''´ ,ィ   ,.'ii!!i!!i!!i!込0 0i!, /ヽ i!  ', Q     i  i i
   _,,.-''       _,,.._,,..-‐'' /⌒ヽ、   /   .|圦\ii!!i!i, 'ヽ/ / ヾ ゚         /_ /》 》
, -'"     _,,..-‐''    /  /     ー     _i ] i!i!i!ヽ i.\′,′,ヽ  ヾ_    i◎%/ /i!
     /        / , ′            ム∧ゝ〃´ y/Q\ \//  ム  ◎)   ` 人ラブ
  , -'"      iー―  (             , -' i_} `,' ヽQ/ /    ヾ  i =-'  イ ママ
, -'"        {      ̄ ̄[/[         ]」 i ̄ ̄i √Q \\    メ    ィ行'㍉i ] ]
           .⌒ヽ__,,.. .__   /    ,-'⌒ヽ  「 し |i>、  Q≧、_ _,,..-‐''`\王王ゞ='|i》 { /
                 ⌒ヽ [    ]    [_>'i  >''¢ ¢メ、/        ]] [ ヾミ -[, ∨
`゙'ーL                ヽヽ_/ 厂⌒ヽ,' / i ]\  \/ [     「     《  】   i!
`゙'∨∧                ヽ__[   _」…] ]-Q Q_「      《 。 。 : 】   ,
ニニ∨∧                      y  。。/ i\   [      ∧。 。∨¢__《
ニニニ∨∧                」――― ′。。/  l⊃ヽ \∨     ∧。 。「ヽ[: :][i
ニニニ∨∧               ∨__/\/   ゝ 旡\》   i     。 。i! ニニ|
ニニニニ.∨∧               i [    「     ィ\  \[       ∧。_..i! [: :]|

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炎と煙に包まれたアダムとミカエルを、喜留夫は固唾を飲んで見守っていた。
この決闘に加勢することは、誰にもできない。

手を出すな、と言われた時、彼の目はこう言っていた。
「お前の答えが殺しなら」と。

炎と煙が吹き飛び、ミカエルが翼に貫かれ、そのまま振り回されてから
投げ飛ばされるのが見えた。

そこに腕を巨大な白い砲の形に変化させたアダムが狙いをつけ、
紫電を纏った光線を放った。

地面に倒れ伏したミカエルへと着弾したそれは、凄まじい爆発を起こし
熱風を辺りに巻き起こした。吹き飛ばされそうになり、たまらず地面にしがみつく
ようにして手をつく。
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969 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:46:49 ID:esyZ6Yv60 [45/48]

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     , '   .〉  /  /  `
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       ` ー ´   / ヽ   /ヽ
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      ,'! / / ∧/ 'レ / ,.ィv// _,,.
     i lV/ / .l,' / /'" //./´,./
      l l.〈 l ト ! ,' / / / /V:::'::7 _
    lVi ';::i l !  ; // / ソ::::::::/:"/´
    l:::lヽ ';:!l  l i /ハ / /::::::::/:::::::イ
 ¨、 ̄ヽ:i 冫ハヽivl //l 〉/:::::/::/::::::::/ィ
  /¨´/:l// `^゙^''"'' j./''"´ソ::/::::::::::/:/
  ,レ/l/V/<、     /  _ /_:::::::::::/
  / リ i ハ 代h、  _,.ィzァヲ /´ }::::/           // \
 ヽ、   └i´ ¨ ト!‐ i´ ゙ーY/ ,ノ/            / /   丶、
   \r‐- iー'ノ  ヽ... ノ  i:/  __         / /,' ゙丶、  ./       …………。
 \   l ヽ、', 、`...__ ,,..、 /.i二¨/ i    _    // / ゙丶、  >'
 、 ヽ l /\ハ r、`ー ' /   \ l /  ヽ // /     `>
   ̄¨ ┴、::::::::`ヽ,.--/:ヽ、  /`>-‐,、 .///  /      /
 __,,.. -┴‐ァ、_,.i::::::::::::::::::\  └ ' ノィ//   /         /
   / __,,. イ  /:::丶::::::::::::::ヽー一 "//   /  __     ./
 ¨"´ ̄   //i::::::::::::::`ヽ:::::::::::ハ /./   / ,.ィ",.-、.ヽ. /
       /:::::li. l:::::::::;;_:::::::::::\/ ./    .{. i. { i:::::;リ }./
      ,':::::::l.i {:::::::::/:/丶、/'⌒/     八 ヽヽ.¨_,.ノ/
        ;::::::::Lliヽ::::::i:ソ、_  )' r;V        丶`ニ ¨ィ
      iー--ヾ、 `ー┴─.'!(()/            ,. '"ヽi
.      i  ノ ノ`¨二´i /,)/        , イ ヽ   i
     l ¨´ / __   /ヽ/ ∧     , '、   i l   l
  丶、 `ー- /::::::`Y__¨´//) ヽ ..,,.ィ"`ヽ V  l ./   .l
    `丁 ̄i::::::::::::/:::::} ^'/ \rヲ:::::ヽ ';:::', iト、 i'   _.」

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ウルフウッドがミカエルを攻撃していて隙ができたアダムへと
パニッシャーの集中砲火を叩き込むが、腕の変形を解いたアダムは
すぐさま走り出し、それを避けながら拳銃をウルフウッドに向けて撃った。

出鱈目に撃ったようにしか見えなかったが、結果がそうではないと告げていた。

彼は走りながら、正確無比にウルフウッドの人差し指を撃ち抜いていたのだ。
トリガーを引く指がなくなり、パニッシャーの射撃が止まる。

ウルフウッドが舌打ちしながら左手で拳銃を抜くが、もう遅い。

アダムはウルフウッドに向かって走ると、パニッシャーを蹴り倒し、
眉間に銃を突きつけた。

決着だ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

970 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:47:04 ID:esyZ6Yv60 [46/48]

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         |゚  i i ̄l.   、   /| ./|  //
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         |  ゚i_i  |ヾヘヘミヾ/ヘ | / /   /. 7,
         |。...i i_|ヽ、ヽミ. | |ヽww/シ川´彡  /
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.         | || i.. |.|..|´ミl∧゙ ー '.|   ゙ ー ' ∧ヽ
       |├─‐┘|.二|´ミl´ミl´ミl    / ∧. }
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      ,、 , -‐!∧ヽ.r|三O三三三Oミ|./ | /..イ.  |   ` ̄/ ヽ、
.   / ∀     \|ミ三三三三三三}二´彳.   |.. |     /    .λ
  入    ヘ      \O三三三三O| ● |   /  | /.    ト、●. / ヘ
/  ヘ ●/      ヽ三三O三 ミ|    | /.  |/      ヽ /  ヽ
|ヾ..  ヽ´     _ _ゝ三三三 く  ●k´ __  / ̄      ヾ
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だが、彼は撃たなかった。
拳銃を上げ、代わりに左手の銃をひったくった。

「……なんでや。とどめをささんかい!」

「断る。命の火が一つでも消えたら、きっと彼女も悲しむ」

そう言って、アダムはウルフウッドに背を向けた。

「……長生きできひんで、そないな生き方しとると」

「そうでもないさ。俺は死神とワルツを踊るのが得意なんでね」
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971 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:47:17 ID:esyZ6Yv60 [47/48]

                 f、  /i/}   ,イ
                  ト、  i V  /./ イ /  ___
                  ト、} \} ゛ /  / ̄ ̄ /
                 i ヘ             ̄_ ニ-‐ __
             从      ,ィ 、         ̄ /
               ヾ   /|ヽ /厶}_i‐‐ヘz_      ≦‐,
              ,‐-、i |゛゙゙'′¨ | |   i}<       ,イ=、
               /ハ/|_}_   ,- } i― 、 | ヽz     / /
                 i | i' ヾi `,    レ'__  ! 刈    ./
                 ヾ ノ-,ィf仞-、/ '⌒ミ、/i__ .リ    /        これ以上は君たちにも迷惑をかけてしまいそうだし、
              {   }'   、   人/⌒ヽ‐‐ V
              ` ‐-' ヽ     ̄       厂i }         また別の場所に向かうことにするよ。
                   ',  ‐ ― -- '      ハア′
                   ',          __≦刈    _
                 ',_ -‐ ―――===彡'、  イ      ̄\
               /|    f_j        /
               } r‐、     r‐、   //
               ヽ弋ノ_   弋ノ_ 少∧
                〉 f_j _ イ / 〈 l:.:.i
             _/   }/ Y ヽ }  ∧ マ:i
              / ┴―、/   弋丿 i   } マ

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その後、アダムは喜留夫達に別れを告げた。
この赤いコートの優しい死神は、その命が続く限り、生き方も変えないのだろう。

「またいつでも来い。飯くらいなら作ってやる」

「ありがとう。君のボロネーゼ、またご馳走してくれ」

アダムを見送った後で、喜留夫は一つの懐疑心が自分の中に
芽生えているのに気づいた。

メシア教は何をする気なのだ?

セラフやアダムといった、まるで神のごときものたちを生み出して、
一体何を企んでいるのか。

調べてみる必要がある。
もしもそれが自分や仲魔、史門たちに害を成すようであれば、
妨害してやらねばなるまい。

たとえそれが、メシア教という巨大な組織を敵に回すことになったとしても。
敵の大きさで出方を変えられるほど、喜留夫は器用な男ではなかった。
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972 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2018/10/10(水) 00:47:29 ID:esyZ6Yv60 [48/48]

  ii!i      .|i     / \ //  ヽヾ  // \\-ニニニ|i/ .|i    //\\
  i!i! 〃   ii!ヾ   //   Y./    \/// ̄ ̄ ̄ ̄  i!  .|i   .//  / /
  i!i! ,',' .〃 .i!  ヾ //    `        |i   メ       i!  i  _\ヾ./
   〃 〃  i!   \                 |i  / ∧.     i! |i/ |i!i
 ヽ_/|    i!             i!   i! 〃〃-  ∧     .|   //
ニニヾ. て|i  i!               i!/ヽi! //ニヽ ヽ ∧    |i___i!i!    〃ヾ
 ○ヾ  i!ヾYi!            i!/ヽ/  i! /〃  ヾヽ  ∧   i!   `'守>'ニニ
 コ  |i  .i! ヾ ___     ∧i!   .|iヽ/|iヾ。  | i .i! |∧  .i! i!´ニニニニニニ
  i ̄ i!  i!  |i    __   ゞ    ー  ヾ ヽヾ ノノ /./ ・ヽ i! .i|ニニニニニニ
 ´~ニニヾi.. .|i    |i_`ヽ     ``  ` ゝ _  ,   ∧i! ー―iニiニニニ
/i     .|iー |i    |iー          -  ≧=- ''     i!  __ ヾヽ,'ニニ`
|i ー ` `ヽ i!     |i   u     , ゝ-彡人      U  ,_‐‘ ,_‐,._にニ三
,`'守|i   x ≦i!.   .|i      r   ノ.  / /`ヽ     /    i! |iニi!ニi!ニ
   i コ ヽ   i!   .|i___  ー   / /    \.  /., ‐:、  i! 《ニi!ニニi!ニ
`ヽ∠ゞ ̄ヽヽ  i!   i!    ^    て..イ t     〃  .弋_丿/|i kニi!ニニニニ
  〉ニiニニニ〉  .i!  i! //|i      ∨    /    /./.,‐ 、` ヽニ`ヽニニ
 うニニiニ≦´__i  i!/  .i!       ヽ  ./     〃 弋_ ハー――|i
三ニニiニニ/ ̄〃ヾ  i     U      V      /     /      ヾ_
ー-ニニニ/   |i  i!ヾ i           /.,‐ 、  /         _   i!ヽ
     ヽ   ヾ  i! ヾ         〃 .弋_丿/        _ ヾ i__/
             i!   U     //    / /,‐ 、       ,‐、 |i
        \     ≧=――、_,' ̄ /     /\弋丿      弋丿 ヾ_ニニ
                                                 ~また次回~

973 名前:名無し-Red-市民-2[sage] 投稿日:2018/10/10(水) 02:09:10 ID:MlgOhP8U0

出て来る名前がビッグネーム揃いでどんどん不穏になっていく

974 名前:名無し-Red-市民-2[sage] 投稿日:2018/10/10(水) 10:34:53 ID:eSa58Q4U0
おつおつ
メシア教ガチでメイヴのおっぱい吸ってた奴を消しに来てるやんけ!

975 名前:名無し-Red-市民-2[sage] 投稿日:2018/10/10(水) 19:35:50 ID:xygqZ4Tg0

ヴァッシュが懐かしくて検索したらトライガンのアニメは1998年
ワグナス!! 「ちょっと昔」って、いつ?

976 名前:名無し-Red-市民-2[sage] 投稿日:2018/10/10(水) 20:27:54 ID:1JuZ7fE.0
おつー




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[ 2018/10/11 21:33 ] 【R-18】雇われサマナーキル夫 | TB(-) | CM(0)



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