以下の内容はhttp://yaruoislife.jp///blog-entry-40032.htmlより取得しました。


【安価】やる夫は誰かのために戦うようです【R-18】 第53回

2272 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/18(土) 20:08:55 ID:IH1WYTsI0 [3/10]

                        -- ―--  .. _
                   > ´  /        ヽ
                 /     ' r o )       ',
                / ー-    ⌒ヽ           ',
                 / / o )      }         i
               ' ゝ /    _ ノ         |           (今日の昼食は和食だったお。
                    i   人  .イ | | |            ノ
                    |     `¨i! | | | |_ノ        く            ソバというらしいお。味がするのかしないのか分からんお)
                ',       i! | | | |          ` <
                   ( > ..  |! | | | |             <
                   ( >< >.', V ',ハ                、
                    ` < >--、>..', ハ..  ___r-、 ',      ヽ
                    ./   う> > ´    (  ̄ ー――'   \
                     /    / ´         7           '

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
食堂で少し早めの昼食を済ませ、なのはから伝えられたランクマッチのことを
机に伏しながら考えていた。

まだ昼時というには早い時間だからか、人の入りもまばらだ。
券売機のスクリーンにPDAを翳して支払いを済ませ、
カウンターの受け取り口から食事の載ったトレーを受け取った。

湯気の立つスープ、この場合はつゆというらしい。
それに輪切りにされた白ネギや、魚のすり身が入った麺料理だった。

とにかくそれを腹に収めて、一息ついてから思案していた。

ランクマッチは明日に行われる。本来ならもっと余裕のあるスケジューリングなのだ
とはいうが、今回は先方の予定により、急遽明日ということになった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋


スポンサードリンク


2273 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/18(土) 20:09:09 ID:IH1WYTsI0 [4/10]

                  _ -――――- _ __
               ∠            ` 、_}_
               /             、 ` 、⌒ヽ
               /        /           \  ', /
             /   /     '           |   '/\
           '   ′   /           |    |   、ノ}
            l{   /  {   /{   {  |    |    | ̄ア}ノ\
          八  |  ',  l  、  {  l 、 |    |/ ハ___ノ
            \|', ∧| |  \_{\|\\|    |  / /⌒}
              | ∨ャ竿ミ      斗竿ミ|    |/ /__ ノ        起きるがよい。
              | ∧  Lソ      Lソ |    |ヽ/⌒\
              | ハ            |    |ノi:i:i:i:i:i:i:\       もう十時半だ、過ぎたるは及ばざるがごとし。
              l  込、  '          |    |\i:i:i:i:i:i:i:i:i:',
              |   | \   r_、     ,|    |、i:i\i:i:i:i:i:i:i:}       まずは顔を洗ってくることだ。
              |   |    、      イl|    '{i\i:i:)_i:i:/
              人   |     l` ‐  ´   l|  /i:V⌒i: ̄{
                    、|    f≧======≦_|  ,'⌒i{i:i:i:i:i厂
          _-=ニニ=- __ノvニニニOニニニ=|/二⌒⌒^
            _-=ニニニ/ニニ\ニOニニニニニノニニニニ≧ァ≦⌒\
           _-==ニニ {ニニニニニ/\ニニニニニニニニニニニ/ニニニニニ',
         _-=ニニニニ〉二二ニ\/二二二ニニニニニ/ニニニニニニニ',
           _-=ニニニ/ニニニニニ/二二二ニニニニニニ/ニニニニニニニニ',

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
自分のような不摂生の化身のような男が、なぜきちんと起きて食堂まで
来ているのかというと、アルトリアが正午前に起こしに来たからだ。

インターホンを聞いて飛び起き、ろくに身支度もしないまま出迎えると、
アルトリアは軽く眉を上げながら洗顔を促してきた。

どうやら、前日の作戦の後、このコロニーにネクストごと留まっているらしい。

「特に差し迫って戻る理由もなくてな。こうして滞在させてもらっている」

「身体の方は大丈夫なんですかお」

「ああ、問題ない。私のことはいい、まずはあなた自身のことを済ませるのだ。
他人のことはそれからでいい」

そういうと、アルトリアはその場を後にしてしまった。
表情こそ硬かったが、至極落ち着いた様子だった。
彼女がそういうなら、きっとそうなのだろう。

なんとなくではあるが、真っ直ぐな人だな、とは感じていた。
誤魔化したり、嘘を吐くような人ではない気がする。

しかし、表情や態度こそ静謐で分かりづらいものの、
やっていることとしては世話焼き以外の何物でもない。
嬉しくは思うが、不思議に感じるところが大きく、それを覆ってしまっていた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2274 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/18(土) 20:11:42 ID:IH1WYTsI0 [5/10]

          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:-――- - 、:\
.          /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、:.:.:\ .ヘ:ヽ
         /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:\:.:.:\  ヽ
        |:|:.\:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.|:.:.:.:l:.:ハ:.:ヽ:.ヽ:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:\:.:丶
       .i:|:.ヽ:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|:.:.:.:.|:.:| ヽ:.:i:.:.i:.:.:|:\:.:.:.:.:.:ヘヽ:.ヽ
.         |:.:|:.:.ヽ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:._7t:.-十:i  i:.i|´丁`i:.:.|:.ヽ:.:.:.:ヘ丶:.i
         l:.ヽ:.:.:|:.:.:.:.:.:.|:.:.:匕:チ |:.≠.l/  ||,イう。,/:.!:|:.:.:ヽ:.:.:.:i  ヽ
         ヽ:.ヽ:.|:.:.:.:.:.メ´:||:.yヒて个/   / .{::::j."i/|:|:.:.:.|.i:.:.:.:|
        ヽ:./=ヽ:.|:.:.:i:.:i,イ7::::::゚::|       b:y /:.l/:|i:.:.i .|:.:.:|        ま、いい経験になるんじゃないかな。
         ゝ .个:.::.:ヽ|ヽ らツ少      ̄ |:.:i:.|||:.:| |:.:|
          \ .|:.:.:|\\. ゝ¨        、 . |:.:.|:.| |:.|  |:|         相手は正真正銘、戦いの玄人。
            ヽ:.:.:|                イ|:.:|:ヘ/   |
             ヽ:.ヽ.       ` ´ /:.:.|:/:.:.ヘ             高いAMS適性で持ち上げられたぽっと出の天才とは格が違う。
                  丶:.丶> 、    イ、:.:.:/:.:ヽ:.ヘ
               \ミ    ` ≧´   !\:.:.:.:.丶:ヘ            私も戦場で会ったことがあるけど、いい兵士だよ、彼は。
               ,>.|ヽ   ><   / .i:`>x.ヽ:ヘ
             ,、r´:/ | >‐、´     /  |::::::::::::::::::::`ヽ 、
.           ,、r´:::::::/  |/>-<\ .   /    |::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ 、
       ,、r´::::::::::::/  ./└t┘ ヽ./     .ト、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
     /::::::::::::::::::/  /|./ Ⅹ.ヽ  ヽ   >┘ \::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::|

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
昨夜、なのはから電話でランクマッチの通達があった後、
簡単な相手の説明を受けた。

ブライドルランク10、ストレイト・クーガー。
かつて反体制勢力に所属していた過去を持つもランク10を保持する異色のリンクス。
最速と名高いネクスト、シュクヴァールは任務によって武装数が違うらしい。

ブレード一本のみの時もあれば、様々な武装を携えていることもあるようだ。

戦績は凄まじく、これまでの戦績を見ると、多くのネクストが彼の駆るシュクヴァールに
撃破されてきた記録が残っていた。

ネクスト戦役以降、ここまでリンクスの絶対数が減少したのは、
彼の存在が少なからず影響している。

事実、記録の中でも多いときは四十人近いリンクスがいたわけだが、
テロリスト自体のストレイト・クーガーに十五人以上撃破されていた。

玄人などという言葉だけでは済まない。
ともすればなのはにすら匹敵しうるかもしれない。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2275 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/18(土) 20:11:57 ID:IH1WYTsI0 [6/10]

          _,. -r‐、
        ,∠ ― ,rヽ)ノ   ‐ 、
       / 7 ‐-,. ( )'ノ        、
.      i ;   ,‐!ノ'ノ  `/    ,. -
.      ' :,_/〉-,ノ   ./    /"    ヽ
.     r/_.'-‐'   \ .'   / /    ! 、
       `! !.    、,.ヽ!  _.//' ,. ィ  i ! }
      ', !    /、ノ|   .た!ヽヽ/ ノ' ;.ノ
       、 、 ,ヘヽ.l   l l   ´ ,/,イ/
         V/>/∧ l  !l.     {.' .l
.         _l'/////∧l  l|  、 ,.ゝ l         戻ってきたか。
      ,ィニ二二ニ_<,.――--<!  l.|
     /二二二二/::::::::::::::::::::::::::::>、i|         「ま、また立って待ってたんですかお?」
   _,./>''" -=/::::::::::::__:::::::::::::::::/}
― /ニi.lニニニニ{::::::-::: ̄::::::::::::::::ヽ:::::://          む……良くなかったか。すまんな。
::::::i=ニ!.!二二ニ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::; '
:::::l=ニl l二二/:::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::;:〉
::::lニニl lニニ〈::::::::;:ィ二ニ=_、,、::;:::::::jム
::::!ニニ!.l-=二';:::://:::::::::::;::ニ//ヽ::::/ヽ!ム
::::!/ ,イニ=-__ヽ/:::;ィ////////\ニl.!ニ!
::::l'/ニニニニ</////////>!/∧=!l=l
:::::マニ二二ニニ!>_、///////>,/`マ
:::::::マニ二二二ニム<///////>'"////\、

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
食堂を後にして自室へと戻ると、ドアの前で、いつかのようにアルトリアが立っていた。
壁に背を預けることすらせず、直立不動で微動だにしていなかった。
たまに通りすがる職員が怯えた視線を向けても意に介していない。

慌てて駆け寄ると、アルトリアはようやく動いた。
長い間眠っていた機械が軋みを上げて震える様に似ている。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2276 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/18(土) 20:12:22 ID:IH1WYTsI0 [7/10]


       /  ̄ ̄ \
      /ノ  ヽ__   \      今、アルトリアさんのPDAにルームキーの認証コードを送っておきましたお。
    /(―)  (― )   \
    |.  (_人_)   u |     「なぜだ?」
   \   `⌒ ´     ,/
     /         ヽ       なぜって、立って待ってられたら心配しますお。アルトリアさんなら悪いことなんてしないだろうし、
.    / l   ,/  /   i  
    (_)   (__ ノ     l        これからは部屋で待っていてくださいお。触られて困るものもないし。






  /            i      \    } >
  /             i       .| / レヘ、
 ,         ヽ   i  .|       |、 / } ノ
 i      .l    i  .ハ. ∧.i      .| l /  |' ゙;
 |    .|  i    .| /! }/ }ハ     .|,ノ / ./"
 | .i  .|  ト   1. ,ム斗:r7 }      |  / ./:.:.:.:.:ヽ
. i l  .|  「\  .ハ/ Vツ  ':/     .| / /|.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ       ……ああ、そういうことか。では、有難く受け取ろう。
. 八ハ  ト |'芯\{  ´   ハ |    ハ /:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:/
.  { `:.ハ .ト.}7          }/|   .j y:.:.:.|:.:.:.:.:.:./         不思議なものだな、こういうやり取りは。
      | ヾ. :,ヽ         / }   j ∩こ)゙,:-イ~
      l   |\  _ -,ァ    イ  .,v⌒/: :ヽ:.:.}     _____,,
 .     l   .|.   、 ´   /ノ-マ`/: : : : : :’、_ . : : : : : : : :
      丶  i     `ー ' >r"f ゙/: : : : : : : : /: : : : : : : : : : :
        丶 ,      ⊂゙_/: : : : : : : : /: : : : : : : : : : : :
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
端末を操作して、登録されていたアルトリアの端末に部屋の解除キーを送りつけた。
会いに来てくれるのは嬉しいが、こうして毎回部屋の前で立っていられては、
こっちも気が気でない。それなら、せめて部屋の中で座っていてほしい。

アルトリアは端末を取り出して画面を確認すると、ふっと顔を綻ばせた。
ほんの一瞬ではあったが、確かに目を細め、唇を緩めていた。

普段、冷たく沈んだ灰色の表情を変えないだけに、時折見せる微かな笑顔は、
とても得難く儚いものに見えた。

彼女は、どういった時、笑えるのだろうか。
ふと考えることもあるが、その答えを出すには、自分は彼女を知らなさすぎた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2277 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/18(土) 20:13:23 ID:IH1WYTsI0 [8/10]

                  -== x--,_
               , ´        ヽ\ト,
             ,       \     、\y
             ,'      ',   ,    、 .}フ
            ,     ハ  ',   j    ヽ }フ
           .; ! |  ', ヽ、xー ナ、  ` ∨)
            ,.i .ト、 ' ,  》チテ弌八  乂
            } 人 从≧ …  乂jノ<;;;| \ {        ほう、あの男とのランクマッチが組まれたのか。
           .|ノ .}  "叭)    ´ /;;;;|   ヽ
.           ′ | ∧´  '    〉;;;,リ   }        ならば、シミュレーションでもしたらどうだ?
.            ノ  ノ》x:. ´` /^:ネ !!|j   ,'
         /¨, ===ヽ< (\);;;;;;=¨”;;;;;|{  ノ         少しでも善戦する努力は必要だ。ランクマッチは勝敗もそうだが、
        ./ ノ/;,;,;,;,;,;,;,;,;,\\\r--===ノ .ノz
.        ´ /;,;,;,;,;,;,;,;/\;,;,;ヽ ̄|    ̄   |l         戦闘の流れでも評価は左右される。負けるにしても、負け方がある。
         /;,;,;,;,;,;,;,;,;,l l;,;,,\,;,} .|  《    : ヘ==´`ヽ
        };,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;l l;,;,;,;,;,;,;,ヽノ、,-= ⌒ ヽ,l;,;,;,;,;,;,;,;,;}   無様に負けて老人たちから顰蹙を買わぬようにな。
        /;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,,ソ,,,;,;,;,;,;,;,;/P´       :  \;,;,;,;,;,;|





.       ____
       '"   U    `丶、
   /  \         \
.   /     `¨″  `'ー'" ̄`        勝てないのは確定なんですかお。
  {  三三       三三   }
.  '.                 J /      「ああ。絶対とは言えんが、まず負けるだろう」
   \ u  ゙'ー'^'ー'゙     /
     `¨7    ̄       ‘,
      /          ‘,

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ストレイト・クーガーとのランクマッチの件を話すと、
アルトリアは逡巡する間も挟まずに、自分の敗北を予見していた。

アルトリアの確信が籠った言い方に、多少なりとも思うところはあった。
自分とて、今まで自分なりに様々な戦いを経験してきた。
なのはに仕込まれているというのもあるし、元々荒事の心得もないわけではない。

マーシフルだって、かつてなのはが乗った名機だ。
幾ら中身が格下げされたとしても、機体性能は変わらない。
ルルーシュがある程度デチューンしたと言っていたが、
それでも新型パーツにも負けない高性能を誇るハイエンド機だ。

それでも勝ちの目が一切ないというのは、どうもこう、納得がいかない。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2278 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/18(土) 20:13:38 ID:IH1WYTsI0 [9/10]

                     __  __
                  __,.r'' _≧´--`≦`ヽ
                     ノ> ´       ` <}
                /  /         .、 ヽ
            __.. -‐  /  /  i    i   ヽ  ,
                 ̄ 7   /   ,:   ハ.    |  ヽ  \!
             /  .,  / ,:  i ',   i!   \. \
                 ,    i , /!.ハ. |  ',    !、  、  ',   ,
             i ,  j/ /ーi'- ', !  ヽ  { ヽ ヽ ',  ',
             レ'  / /r=芋ミヾ     `ィr弍=ァヽ :,  i
             /  ' ∧ ゙ ゞソ ゙   " ゞン " ハヾミー- .._
              /   ハ._,      ,      ム/::::i `丁
           / ィ   {ヽ:::ハ            ハ:::::::! . ',        決意とは時間を経れば鈍るもの。
             〃 i :  | ヾ彡:.、    - -    .イ}}:::/ | .ト、 ヽ
         /   | i  | /::::::::::::>      <::::::::::::} !/ ヽ 、      疾く行うに越したことはない。
        __    ', ! | {:::::::::::::::ハ、>.=.< _ハ::::::/ /    \
       /::::ヽ::::`:::::ヾト、!ー--.=彡{::::::::::::::::::::::::::}ー-..__             相手を見繕って研鑽に励むことだ。
       ,:::::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::::::ムハ::::::::::::::::::::::ノ',::::::::::::゙:.ー- .._
      .i::::::::::::::::,:::::::::::::;:::::::::::::::ム'  >ー==<.   マ、::::::::::::::::::::::`:ー- .._     いなければ、私が相手でも構わんが?
      ,::::::::::::::::::',:::::::::::i::::::::::::ム' /      ヽ.  マ、:::::::::/:::::::::::::::::::::::ヽ
    r''::、::::::::::::::::::',:::::::::|:::::::ノ=.く         \ _}:::::::::i::::::/:::::::::::::::::i    かつては私も軽量機乗りだった。教えられなくもない。
   /::::::::::ヽ::::::::::::::';::::::j:::/::::::::::::、    ,     .イヽ:\:::/:::::::::::::::::::::::|
   :::::::::::::::::::::::ー:::::::::';:::::/::/:::::::::::::::',.   ,     /:::::::::',:::::',:::::::::::::::::::::::::::i
   ::::::::::::::::::::::::::::::::>:::,::::;'::::::::::弐;:::',   ;:   /:::r'乙:::::'::::::',:::::::::/::::::::::;
   :::::::::::::::::::::> ´   i::::i:::::::::::::::刈:::',. i: /夊_ノ:::::::::::::!::::::;:::::::::::::::::::::::;
   :::::::::::::>"       ';:::';:::::::::::::::::::::::ヽ:/::::::::::::::::::::::::::;::::::/:::::::::::::::::::::::{
   ::::>"           ';:::ヾ:::::::::::::::::::::ハ::、:::::::::::::::::::::::/::::;' '::::::::::::::::::::::〉
                  〈:::ミ=-:::::::::´::/  ';:::≧=-:::::::::/:::r'   ';::::::::::::::::::i

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
確かに、訓練は大事だ。シミュレーションであれば仮想空間で、
限りなく現実に近い戦闘を行うことはできる。

戦闘の訓練を戦闘を以て行うのだ、無駄にはならない。
しかし、相手はどうしようか?

下↓3
1.なのはに頼もう。教えを乞うなら彼女が一番だ
2.はやてに頼もう。きっと優しく丁寧に教えてくれる
3.アルトリアに頼んでみよう。前回の約束の件もある
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2279 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/04/18(土) 20:19:58 ID:QQ0rWBAA0 [2/3]
アルトリア推しで3

2280 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/04/18(土) 20:21:26 ID:6461oMRA0
2

2281 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/04/18(土) 20:21:41 ID:YnEEQBVQ0 [1/2]
1

2282 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/18(土) 20:27:36 ID:IH1WYTsI0 [10/10]
おっけいおっけい、なのはさんね。

では、今回の投下はここまでだ。熱は下がったが頭が痛いのは相変わらずでね……。

ああ、そうそう、今の今まで好感度の表示を忘れていた。申し訳ない。

現状、結構みんなバランスよく選んでたからね、以下の通りだ。

好感度表

なのは Lv3(今回の安価で+1)

はやて Lv3

アルトリア Lv4

アルトリアに関しては前回食事に誘ったのが高得点だったね。
登場時期が遅かったため、少々好感度の上がり方は大きめにしていた。チョロいと言ってはいけないぞ。

それじゃ、シーユーアゲイン。
次回は、そうだね、明日の午後八時からとしよう。どうせ働けもしなけりゃやることもないんだ。

2283 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/04/18(土) 20:38:19 ID:QQ0rWBAA0 [3/3]
乙です!

2284 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/04/18(土) 20:59:03 ID:zoKHSvhw0
お疲れさまでしたー

2285 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/04/18(土) 21:03:49 ID:YnEEQBVQ0 [2/2]


2288 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 20:10:31 ID:ysr9aob20 [3/16]

     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \      そういうことなら、なのはさんに連絡してみますお。
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /       ありがとうございました、アルトリアさん。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
それなら、なのはに頼むとしよう。
元々自分の教官はなのはであるわけだし、マーシフルの元パイロットでもある。
自分のことも、マーシフルのことも、一番分かっているはずだ。

アルトリアに軽くお辞儀をして、早速シミュレーションルームに向かうことにした。
同じ基地で生活しているのだから、現地集合でいいだろう。

それを見たアルトリアは、「礼には及ばん」と小さく頷くと、踵を返してしまった。
編み込まれた後ろ髪から垂れる黒いリボンが揺れていた。

「どこに行くんですかお?」

「ノルドルムまで戻る。これ以上の用事もないし、あなたも忙しくなるだろう」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2289 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 20:13:21 ID:ysr9aob20 [4/16]

                      -―f=ミ、
                  ´ ―  、f辷彡'  ̄
               / ‐ャ- 、 f辷彡'         ` 、
                  ′ ハ  f辷_彡^ー ァ          \
                 | /   ,f辷__彡   /     //     \
                 ∨ ,f辷__彡く   /    /         丶
                rtf辷__彡' i \      /  //    i ‘,
                    `Yヘ     、 -、|    `ハ / / イ      i
                     |,ハ      〉い |   圻ミ、\  /  イ i .i|      ああ、時にヤルオ。
                ‘, ハ   〈 r( |    弋rハ  ノ イ ,′ハ:リ
                    ∨  、  ハ ヽ.:|    i       厶イ ノ'       「なんですかお?」
                  ∨//vヘ{介f:::|   i|      fケ   |
                   |///////ハ:|   i|      〈   .i|         以前、あなたが私に――
                   _ 」/」/」/」」/ハ|   i|  ‐ 、  イ   l|
                  /         >‐……―<  |i   从
               ′       /:::::::::::::::::::::::::::::::>... i| |
                 」  斗 ―-ァ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ !





  /            i      \    } >
  /             i       .| / レヘ、
 ,         ヽ   i  .|       |、 / } ノ
 i      .l    i  .ハ. ∧.i      .| l /  |' ゙;
 |    .|  i    .| /! }/ }ハ     .|,ノ / ./"
 | .i  .|  ト   1. ,ム斗:r7 }      |  / ./:.:.:.:.:ヽ        あ……いや……些末事だ、忘れろ。
. i l  .|  「\  .ハ/ Vツ  ':/     .| / /|.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ
. 八ハ  ト |'芯\{  ´   ハ |    ハ /:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:/        息災でな。
.  { `:.ハ .ト.}7          }/|   .j y:.:.:.|:.:.:.:.:.:./
      | ヾ. :,ヽ         / }   j ∩こ)゙,:-イ~
      l   |\  _ -,    イ  .,v⌒/: :ヽ:.:.}     _____,,
 .     l   .|.   、 ´   /ノ-マ`/: : : : : :’、_ . : : : : : : : :
      丶  i     `ー ' >r"f ゙/: : : : : : : : /: : : : : : : : : : :
        丶 ,      ⊂゙_/: : : : : : : : /: : : : : : : : : : : :

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
すると、アルトリアはおずおずと振り返ったかと思うと、
伏し目がちになりながら黄金色の瞳で見つめてきた。

初めて見る表情だった。覇気が抜け、いつもの鋭さも縮こまってしまっている。
躊躇っているかのようだ。よく見てみると、両手を前で組んでいるようにも映る。

だが、それも数秒のことだった。
途中で言い淀んでしまい、結局アルトリアは最後まで言わず、
そのまま去って行ってしまった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2290 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 20:14:44 ID:ysr9aob20 [5/16]

     ____
   /      \
  /  ─    ─\      あ゛。そういや前に、『また会ったときに誘ってくれ』って言われてたお。
/    (○)  (○) \
|  u.    (__人__)    |    怒ってはなさそうだけど……その内に埋め合わせするべきだな。
/      |!!il|!|!l|  /
      |ェェェェ|

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
アルトリアを見送り、シミュレーションルームへ向かう途中で、
前回アルトリアが部屋に訪れた際に話した内容を思い出した。

そういえば、あの時は食事に誘って断られたが、
また会えたら誘ってくれと言われていたのだった。

さしもの自分であっても、それが失礼に当たることくらいは分かる。
約束というほどのものでもないかもしれないが、彼女はしっかりと覚えていたのだ。

次に会った時は、しっかりと誘おう。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2291 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 20:15:02 ID:ysr9aob20 [6/16]
                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         └──────┘


                           ┌───┐
                           │::::::::::::::::│
                           │::::::::::::::::│
                           └───┘


                             ┌─┐
                             │ :: │
                             └─┘


                               ┌┐
                               └┘


                                   □

                               ・

2292 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 20:26:28 ID:ysr9aob20 [7/16]

    _.    _
    \\__//       __   ___.  く ̄|        __
      \ /  /⌒ヽ. | |  | |   | |  /⌒ヽ ( 、-_ヽ /三ヽ
      | |   ( ○ ) | |_| |   | |  ( ○ ). __ヽヽ、 ( 、―┘
      | |.    ヽ___ノ   ヽ.__|.  [_]   ヽ___ノ  ヽ二ノ  ヽ二7  o o o
       ̄

                          ____
                        /      \
                       / ─    ─ \
                     /   (●)  (●)  \
                |      (__人__)    |
                 \    ` ⌒´    /
                   ヽ、       /        えーっと、これで百敗行きましたかお?
                       \     /
                     ノ _.ノ
                     ( .(
                      )ノ
                        ((
                         ノ
              / ̄ ̄\/ ̄\
                / ̄ ̄ ̄`.  \    \
             /           、    、
           /           i     l
        _/ 、  ,イ            /
       (     )_/______ノ__ノ






            _
         __⌒>:.ミー‐、 __
          ⌒>―:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:....、  _
        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.く⌒:.:.:.ミ 、
        /:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.ヽ
     ///:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ.:.:.:.:.:.:.:.ハ
.         /:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:イ:.:.:ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
        /:./:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:|:.:.|:./ |:.:/  l:.:.:.|:.|:.:.:|:.l:.:|:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
       ,:.:/:.:.:.:.:j:.:.|:-|‐十十ト |/   |十|十‐|-、:|:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
       |イ:.:./:.:.:|:.:.|:.ハ| V 八      |ハノ 八ハノ:.|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
      |:.:.l|:.:.:ハ:.:.:.-r竓芹坏     竓芹抃-|ノ:./.:.:j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
      |:.:.||:.:.:| |:.:.:[  辷zリ     _辷zツ /:/:./:リ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |        君って意外とガッツはあるよねー。
      ヽ八:. | |:.:.八        ,       /:/:./:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |
         ヽ|八:.:.:.ゝ       `       /ノ:./:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |        「は、ってなんですかお……」
      _     \:.:ト     ー一     /:.:/イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
     /ニニ=- __  V\:>       イ /:.:./  l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |        そのまんまの意味ー。褒めてるんだよー?
    ,イニ7  ー=ニニ= 厂/  ̄ 7‐≦zノ/:.:./  .| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |
  /}}:ニ7  \   辷7 〈   /天ヽ  /:ノ     | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |
  ′ノ'ニ7   〉    /   ヽ//Y] ∨ 〕ニ、   .| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |
  レノニ7    ∧   \ ./| 〈_// /  |-ニニミx__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
  /ニ7     /∧    /.  |―-.、∧__|  -ニニニヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:|
. /ニフ    /::::::::.    \   |ニニ/  \      /ニ=i:.:.:.:.:.:.:.: |
/ ̄    ./:::::/辷、     \:|ニ=/   /    /   ニ|:.:.:.:.:.:.:.:.|

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
いつものように三ケタの大台に乗るまで負け続け、
シミュレーターの中でぐったりと四肢を投げ出していると、
なのはの朗らかな声が聞こえてきた。

相変らずの強さだ。百戦もやれば疲弊の色も見えそうなものなのに、
なのはは依然としてけろっとした様子である。
何度繰り返しても、操縦の精度が落ちているようには感じられない。

結局、今回のシミュレーションでも一発当てることすら敵わなかった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2293 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 20:42:20 ID:ysr9aob20 [8/16]

          _______________
       γ ////////////////////////////////`Y
         |///////////////////////////////////|
         |/////////////_______////////|
         |//////////./           \ /////|
         |///////// u "⌒``::::::::::::::::::'´⌒゙ \///|
         |/////..゙/  .:::::/ o ヽ ::::::::::::::: / o ヽ::::\/|       なんで今の避けられるんですかおーーーーっ!?
        ':,.////     ; ::ヽ  丿     ヽ  丿::: \
       _>/|      ∪ ''"´'(    j    )'"´''   :|      アバーーーーッ!
..    γ//////.|          `ー-‐'′`ー-‐′ ;    |
      |///////.|     u         |    /    U   /
      |////////\           ;   |⌒ヾ`/      /|  ピーピーピーボボボボ
      |/////////\       ∪ `ー一′     ィ´.//|
     |//////////          ー‐       \//|
.       |//////γ⌒ヽ                     \|





                         ,――==―
               , -‐…‐-=-...ゝ/:./__´_
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:__:.:.:.:\
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.ヽヽ:.\
        //:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.l:.:|:.ヽヽヽヽ:.:ヽ\:.:.ヽ\ヽ
       i./:.:.:.:.:.l:.:|:.:||:./|:.ハ:.:i、i、i:.:i:.:l:.i:.:.i:.:.:.:i |:.i
       ||:.|:.:|:./圦斥=≦ .|≧云トl:.:|:.|:|:.:.|丶:| .|
       ヘ|:.|:.:|:.|/r爪:个  .´{:::。:メ,|/:.|:.:|:.:| .i:.:|
       ヽヽ:.ヽゝう:::::}    b_::7〃l/:./|:.:| |/       君の先生だからに決まってるでしょー。
            小、ミゝ…´   `¨‐‐//;,l/|:.|/:|/
          |:.:ゝ       `  //:.|:.:.:|/::.|         はい、百一敗目。泣きの一戦、もっかいやる?
          |:.:.|ヽ、  -‐‐  ,∠:.:.|:.:.::|:.:.:|
             |:.:|. |> 、 _ イ  |:.:|:.:.:.:.!:.:.|
          |:.|/|――, ― |、 |/:.:.:.:.:|:.:.:!    
        ,、r´:|:::| ヘ  /><l l ヽ|`ヽ:.:.:|:.:.|
     ,、r::´::::::::::::::| ヘ、/ 只ヽ|  ヽ:::::::`ヽ:.!
  ,、r::´:::::::::::::::::::::::::::|  .ヘ /||ヽ |  ヽ:::::::::::::::::`ヽ
 |:::ヽ::::::::::::::::::::::::::r L__lヽ‐‐‐yヽ/ `ヽ、:::::::/|
 |:::::::::\:::::::,、r ´   / ヘ:::::::::|  `<   `ヽ/::::|
 |rヽヽ:::::/     .<   丶:|   ./     |::::|}

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
最後の泣きの一戦と頼み込んで、再戦したが結果は同じだった。
どう動いても、こともなげに避けられ、気付いた時にはブレードで滅多切りに
されたりライフルで蜂の巣にされていた。

流石に限界だ。もう一時間以上、シミュレーターに繋がれているのだ。
たたでさえ負担が大きいうえに、相手はなのはだ、辛くもなる。

自分のAMS適性ではここらが潮時というものである。
頭を鈍器で思い切り殴りつけられたかのようだ。
耳鳴りが止まらない。視界が揺れて崩れ落ちそうだ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2294 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 20:52:07 ID:ysr9aob20 [9/16]

    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:/\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |
.   ,イ:.:.:.:.-.:.: ̄ ̄:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\/:.:./ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |
  /:.//:.:.:.:.:.:./:.|:.:.:.|:.:|:.:.:.:.: i:.:.ヽ:.:.:.ヽ、:.:.:.:.:.:.ヘ:/ : |:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
  // /:.:.:.:.:.:.:./:.:. : |:.:.: !:.{!ヽ:.:.:ヽゝ‐廾:.-- 、:.:.:.:.:‘,/ |:.i:.:.:.:.:.:.:.:.: |
 /  /:.:.:.:.:./i:.:/:.:.:|:.:.A-|ヽ:ヽ:.:.:ヘ>斥≠、ヽ:.:.:.:.:.i:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.: |
   i:.:.:.:.://:.|:.:!:.:.:.:.y´|。≠、ヽ\:.ヘ んてメ.\:.:.:.:.:. |:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.: |
   ∨:.:/ i:.:.i:.{!:.:.:.:.|〃んう   \.う__/} ,イ|:l:.:.: : l\:/|:.:.:.:.:.:.:. : |
.   人,′!:.:.:リ!:.:.!:.:.i `.うツ},     ゝ-┴  }:l.:./:/ /:. |:.:.:.:.:.:.:. : |      だって、私は何年もマーシフルに乗ってたわけだし、
       ',:.:.:. ト:.:ヽ:.ヘ. ゝ¨,             / /:. |/!:.:.:|::.:.:.:.:.:.: : |
.        丶:.:.i \:>、ヘ             /}:.: : !  |: : |:.:.:.:.:.:.:. : |      君を一から育てた教官でもあるんだよ?
          \|  /l:人\  マ ̄ノ        !:.:./   |: : |:.:.:.:.:.:.:. : |
           |:.|{:. : r .        イ |:.,'   |: : |:.:.:.:.:.:.:. : |      癖っていうのかな、そういうのが分かるの。
.             リヽ:.: |   .    <   /イ .   |: : |:.:.:.:.:.:.:. : |
             \{      ̄|     / ∧ヘ |: : |:.:.:.:.:.:.:. : |
                \   r/{   , <    / ヽL;; |:.:.:.:.:.:.:. : |
                 ,、//-<、    ./ ./:::::::::`ヽ:、:.:.: |
                ,、r ´/ />= /´ \  /  /::::::::::::::::::::::::`ヽ、
        _,x ≦:::::::::::/  />≠<    >    /ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
.       /::|::::::::::::/ /    // \\ |:    /   \::::::::::::::::::::::::::::::::/\
      |::::|::::::/  > ´ヽ ´   `´ヽ -<    ヽ::::::::::::::::::::::::::/::::::::|





                          ____
                        /     \
                       /        \
                     /   ─   ─  \
                  |     (●) (●)   |
                     \    (__人__)    /
                    ヽ、     ̄   /       癖、ですかお?
                       \     /
                     ノ _.ノ           「そうそう。君はネクスト戦ではライフルを牽制程度にしか考えてないから、
                     ( .(
                      )ノ             ロックオン任せにして乱射してるだけ。だから私には当たらない。
                        ((
                         ノ               接近戦も反応は悪くないけど、狙いがあからさま。
              / ̄ ̄\/ ̄\
                / ̄ ̄ ̄`.  \    \          .あとゴリ押ししすぎ。火力があるから、機があれば逆転できるなんて甘いよ」
             /           、    、
           /           i     l          うっ。
        _/ 、  ,イ            /
       (     )_/______ノ__ノ

2295 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 20:56:07 ID:ysr9aob20 [10/16]

                      , ----- 、
       , -‐‐‐ 、, <´ ̄ ̄:.`:.ヽく:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
    /--=:.ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、\:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i
   //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.ヽ:.:.ヽ:.:|',:.:.:.:.:.:.:.:.: |
    /:.:.:.:.:.:.:l:.:.|:.|:.|:!:.:.:.:ヽ:.:.ヽ:.:.:.ヽ:.:ヽ|:.i:.:.:.:.:.:.: : |
   ,':.:.:.:/:.:|:|:.:.|:.|:.|:.',:.:.:.:',ヽ斗---i、:.:i:./:}:.:.:.:.:.:.:.:|
   i:.:.:/:.:. |:.:',:.:ゝ--\:.:.| ,示气、.|:.:.}:l_||:.:.:.:.:.:.: |
   .',:.:i.{:.:.:|:.:.ヽ:〃沁、 ヾ、. {:::::Ⅳ|:./:|ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.|
   ',:.| ',:.:.|\:ヽ`.',:::j     .ゞソ 〃:|/:.:.:.:.:.:.:.:.: |         戦いでモノを言うのは訓練の量と機体性能だけじゃない。
.     リ ヽ|  ヽヽ._ゞ′,     /|:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |
        |   |:.:ト、  _   /:.:/|:.:.:.:.:.:.:.:.:. : |         理解度だよ。地形、戦略、敵戦力、味方戦力、その他諸々のね。
          |ヽヽ>  _ ∠ //| .!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
           r‐‐`ヽ-./|ヽ / /.| 、:.:.:.:.:.:.:.: : |         いきなり知らないネクストに乗り換えて、君はいきなり戦える?
         |:::::::::::<´  .| /.|  / .ヽ::::`::ヽ 、:.|
          _|:::::,-- >.‐Ⅳ/.Ⅸ| >`::::::::::::::::::`ヽ        「無理ですお」
         { |:::/  |   |`:ヽ/ ヽ- `ヽ、:::::::::::__./
    _   .{ |::/!  |  |::::/   / .|  /l::::〃  }         そういうこと。自分の癖、機体の癖、敵の癖、
    | |> 、7/   i! .|:/ >´    |/ .|::{{   ,'
    .|.|  ./      .ヽ|/  == .|   |::` - ′         それらを理解していればいるほど、戦場で思うように動ける。
    |.|  .{      0ゝ       |/  |::/:. |
   r、r、  ', .       /          |/   .|/: . |           私も自分と君の癖を熟知してるから、色々読めるってわけ。
   ゝ` ̄ヽヽ、__ .i         ./   / /:.: . |
    }    /` ヾ- __ ゚{- 、 ____ / /  ,′:.:.:|
   ヽ、 ,′  // ` ヽ-- __ rニニ--  /:.:.:.:.: |
   .{ヽヽi    i.i         ヽ\  /:.:.:.:.:.: |
   .rヽ-└t- _.|_|          ヽ /:.:.:.:.:.:.:. |
   .ト、`_コ/_| |‐‐ ̄-ニニ--- 、  /:.:.:.:.:.:.:.:. |
    `ヽT/  ` ヽ---┘--_| |--- `ヒ:.:.:.:.:.:.:.:. : |
      /、    /::| .    `      |:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |

2296 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 21:05:52 ID:ysr9aob20 [11/16]

          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:-――- - 、:\
.          /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、:.:.:\ .ヘ:ヽ
         /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:\:.:.:\  ヽ
        |:|:.\:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.|:.:.:.:l:.:ハ:.:ヽ:.ヽ:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:\:.:丶
       .i:|:.ヽ:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|:.:.:.:.|:.:| ヽ:.:i:.:.i:.:.:|:\:.:.:.:.:.:ヘヽ:.ヽ
.         |:.:|:.:.ヽ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:._7t:.-十:i  i:.i|´丁`i:.:.|:.ヽ:.:.:.:ヘ丶:.i
         l:.ヽ:.:.:|:.:.:.:.:.:.|:.:.:匕:チ |:.≠.l/  ||,イう。,/:.!:|:.:.:ヽ:.:.:.:i  ヽ
         ヽ:.ヽ:.|:.:.:.:.:.メ´:||:.yヒて个/   / .{::::j."i/|:|:.:.:.|.i:.:.:.:|
        ヽ:./=ヽ:.|:.:.:i:.:i,イ7::::::゚::|       b:y /:.l/:|i:.:.i .|:.:.:|      炒め物をするにしたって、自分の家のコンロじゃなくて、
         ゝ .个:.::.:ヽ|ヽ らツ少      ̄ |:.:i:.|||:.:| |:.:|
          \ .|:.:.:|\\. ゝ¨        、 . |:.:.|:.| |:.|  |:|       ちゃんとした調理場のコンロでやると焦がしたりしない?
            ヽ:.:.:|                イ|:.:|:ヘ/   |
             ヽ:.ヽ.       ` ´ /:.:.|:/:.:.ヘ           でも、何度か試せば、ある程度は上手くいくようになるでしょ。
                  丶:.丶> 、    イ、:.:.:/:.:ヽ:.ヘ
               \ミ    ` ≧´   !\:.:.:.:.丶:ヘ           その慣れを少しでも早く深めるために、観察して、理解するの。
               ,>.|ヽ   ><   / .i:`>x.ヽ:ヘ
             ,、r´:/ | >‐、´     /  |::::::::::::::::::::`ヽ 、        音と勢いが違うな、火力が強いんだなって。
.           ,、r´:::::::/  |/>-<\ .   /    |::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ 、
       ,、r´::::::::::::/  ./└t┘ ヽ./     .ト、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
     /::::::::::::::::::/  /|./ Ⅹ.ヽ  ヽ   >┘ \::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::|





     _____     ━┓
   / ―   \    ┏┛
 /ノ  ( ●)   \  ・
.| ( ●)   ⌒)   |         「ごめん、私の感覚で言っても分かりにくいよね」
.|   (__ノ ̄    /
.|         /
 \_      _ノ\
   /´         |
.   |  /      |

2297 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 21:11:00 ID:ysr9aob20 [12/16]

                         , --- 、
                _____ /:.:.:.:.,:イ´`‐‐‐===―
             , :.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.,ゝ´:.:.:--<´ヽ
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、
         /:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
         ./:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、:.:.:.ヘ
       ./--:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ:.:ヘ
       .,':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:./:.:.:∧:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ ヽ:ヘ
      iヽ:. /:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:. /|:.:./ |:.:.:.|:.:.:.:.:|:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:i  ヾ、
      |ヽ: |:.:.:.:.:.:.|:._⊥___/ .| /  .|:.:.,'⊥__:||:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.}
      ',ヽ:.|:.:.:.:‐卞:.ム∠..`|/  .|:.7´_ :|.リヽ:.:. !:. |:.:.:.:iヽ:.:.: |      よく観察して、試して、慣れて見極めろってこと。
       ',:.:.|:.!:.:.:. |.≠::てうミ/   |/ イてうヽ、|:.:.:.イ:.:.!:.:.: ,' |ヽ:. |
         ∨|:|:.:.:.:〃ら::::::::}    /  b:::刈 〃:.:イ:|:.:イ:.: /:.:| .}:.|      自分の特性、機体の特性、思考のパターン、傾向、
          {.|:|ヽ:.ヽ`.辷z.ノ.         辷丿 ././:|:.|/:.}:./:.:. | .|/
            |ヽヽ:.ヽ          ,    .//:.:.!/:.: |/|:.:.: | /       弱点や強み。どれくらいの距離でブーストして、
         !:.:.:.:\\             /:.:.:i:.:.:.:/:.:|:.:.: |
          .',:.:.:.:!ヽ、     r -,    .イ:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:|:.:.: |         どれくらいの間合いならブレードが当たるのか。
           i:.:.:.|  ト         / . i:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.|:.:.: |
           !:.: | .|  >    .イ_   .|:./:.:.:.:.:.:.: : |:.:.: |         どんな相手には強く出られるのか、
           ヽ:|/ヽ __    `´ ._/|   .},':.:.:.:.:.:.:.: : |:.:.: |
            / ヘ    `ヽ -- ´  i!ヽ、./:.:.:.:.:.:.:.:.: : |:.:.: |         どんな敵が苦手で、どう対処すればいいのか。
       ,、r::´::/   ヘ    /  ヽ   .| ヽ`ヽ、:.:.:.:.:.: |:.:.: |
    ,、r::::´::::::::::::/    ヘ   / ヽ <.ヽ ./|  \::::`:ヽ、: |:.:.: |





.        ____
     /     \
    /       \
. /  /) ノ´ \_ \      ……確かに、やる夫もがむしゃらに戦ってきた感じはしますお。
 | / ,イ (ー) (ー) u|
 l / 二)   (__人__)  /      マーシフルは性能が高い分、何とかなってきたけど。
.  | 二ノ  ` ⌒´  \
/\ ヽ            ヽ

2298 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 21:21:46 ID:ysr9aob20 [13/16]

         _
        /: : :`ヽ      ___         __
      /: : : : : : : \, ´: : : : : : : : : : :‐-、  ,ィ彡'´
.     /:/⌒\ : : /: : : : : : : : : : : : : : : : :Y:ノ__
      ′: : : : : : 〉'ミz: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ
    i: : : : : : : / z‐- : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :‘,
    |: : : : : : :′:.: : : :.‐-/: : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : :|
    |: : : : : : i: : i: \: : : |: : /: : : / : /: : /| : : : ,: : :|: |ヽ: :|
    |: : : : : : i: : i: : : ヽ:.:.|: /|: : : :|: :/卞/、|,ィ|: / : /|: | ∨
    |: : : : : : :∨:、: : : : : {vヘ!: : : :!v {チ抃.` レ'|: / .レ'
    |: : : : : : :八: :\: : : ヽ ,'\: ハ 弋ツ   / |/       君に足りないのは経験と理解だよ。私の方から見た記録データを
    |: : : : : : :| \: : ヽ: : : |: : |\|.      {
    |: : : : : i :|   \:.:., -‐|: : |         〉         君のシミュレーターに送っておくから、リプレイしてみなさい。
    |: : : : : i :|    ./   ヘ : |      ‐-/
    |: : : : : i :|  .r―──‐ 、| \ _/:|           自分がどんな動きをしているのか、自分で観察して、改良するの。
    |: : : : : i :|  ./         \__|ハ/__
    | : : : :, -─' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄::::::::::::::::::::::::`>x        途中から酷かったよ? あれじゃ戦ってるんじゃなくて、暴れてるだけだよ。
    |: i : t' :::::::::: ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, -‐:::::::::::::i
    |: i : |:::::::::::::,':::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ::: i:::::::::::::::::::: |
    |: i : |::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨| :::::::::::::::::: |
    |: i : |::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヘ|::::::::::::::::Y⌒Y

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
そう言って送られてきたリプレイデータをシミュレーターで再生する。
そこにはなのはの機体の視点から見た、マーシフルの姿が映っていた。

連続QBを連発しながらライフルを乱射し、出鱈目に斬りかかってきたところを
するりと回避し、すれ違いざまにブレードの一撃を見舞っている。

それに焦ってアサルトアーマーを起動しようとして、展開された装甲に
ライフル弾を撃ちこまれて撃墜されていった。

確かに無軌道で考えなしの戦い方に見える。
さながらなのはは熟練の闘牛士のようだ。冷静に最低限の動きで攻撃を捌き、
的確に隙や弱点を狙って反撃を加えている。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2299 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 21:33:49 ID:ysr9aob20 [14/16]

                         ,――==―
               , -‐…‐-=-...ゝ/:./__´_
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:__:.:.:.:\
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.ヽヽ:.\
        //:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.l:.:|:.ヽヽヽヽ:.:ヽ\:.:.ヽ\ヽ
       i./:.:.:.:.:.l:.:|:.:||:./|:.ハ:.:i、i、i:.:i:.:l:.i:.:.i:.:.:.:i |:.i
       ||:.|:.:|:./圦斥=≦ .|≧云トl:.:|:.|:|:.:.|丶:| .|
       ヘ|:.|:.:|:.|/r爪:个  .´{:::。:メ,|/:.|:.:|:.:| .i:.:|
       ヽヽ:.ヽゝう:::::}    b_::7〃l/:./|:.:| |/     戦場で火事場の馬鹿力なんて当てにしちゃだめだよ。
            小、ミゝ…´   `¨‐‐//;,l/|:.|/:|/
          |:.:ゝ       `  //:.|:.:.:|/::.|       最後に立っているのは幸運な兵士か、冷静な兵士か、その両方か。
          |:.:.|ヽ、  -‐‐  ,∠:.:.|:.:.::|:.:.:|
             |:.:|. |> 、 _ イ  |:.:|:.:.:.:.!:.:.|        幸運ばかり当てにするようなら、それは良い兵士とは言えない。
          |:.|/|――, ― |、 |/:.:.:.:.:|:.:.:!
        ,、r´:|:::| ヘ  /><l l ヽ|`ヽ:.:.:|:.:.|        冷静さで最大限の幸運を引き寄せるのが一流。
     ,、r::´::::::::::::::| ヘ、/ 只ヽ|  ヽ:::::::`ヽ:.!
  ,、r::´:::::::::::::::::::::::::::|  .ヘ /||ヽ |  ヽ:::::::::::::::::`ヽ      いい? 戦闘っていうのは御するものなの。
 |:::ヽ::::::::::::::::::::::::::r L__lヽ‐‐‐yヽ/ `ヽ、:::::::/|
 |:::::::::\:::::::,、r ´   / ヘ:::::::::|  `<   `ヽ/::::|
 |rヽヽ:::::/     .<   丶:|   ./     |::::|}

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
自分を知り、敵を知れ。それ以上のアドバンテージなどない。

なのはは粛々と授業を続け、時折確認を挟みながら、知見を述べた。
そのなのはを見ていれば、少しは伝わってくる。

彼女は戦いの際、冷静だった。時に機械的なまでに。
攻める時も守る時も落ち着いていて、一手一手が余裕と確信に満ちていた。
きっとシミュレーター内の彼女は眉一つ動かしていなかっただろう。

「ぱっと見、興奮してるように見えるリンクスだっているよ。
その実、腹の中は冷え切ったりしてるものなの。熟練のリンクスなら猶更。
感情を殺せとまで言わないよ、勝つための思考を絶やしちゃだめってこと。
思考停止した兵士なんて、リンクスだろうがカモだから」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2301 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 21:47:49 ID:ysr9aob20 [16/16]

   /:.:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.l:.:.:.:.||:.:ハ:.ヽ:.:.:.ヽ、,-:.┼--___:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:/:.:.|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|
   |:.:/.,':.:.:.:.:.:.:/:.:.:.|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:| |:.:lヽ:.\:.:´\ヽ≧云、:.:.|`:.:.:.:.:.:|^、/:.!:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:!
    |/ |:.:.:.:.:.〃:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|:|≦卞|`ヽ ヽヽヽ 〃て::、 弋o|:.:.:.:.:.:.|´ ヽ:.|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|
   |  |:.:.:.:.:.:||:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:イ |≠云う丶  \  {:::::::ヽ-} 〃:.:/:./|  ./:!:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:!
     {:.:.:.:.:.|{:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:メ ん:::::::}      つ -:少 イ:.:/|:/:.:|/:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|
     .∨:.:.:|.∨:.:.:i:.:.ヽ:.:.:.:.` つ-´j      ‐`‐‐┴/:.///:.:.:|:.:.:.:.:!:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:!
      ∨:.:| .∨:.:ヽ、:.\:.:.\.ゝ´          ///〃:.:.:.:|:.:.:.:..!:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:!
       ヽ:.|  ヽ:.ヽヽ、:.`ヽ__ヽ_    ′      //,イ:.:.:.:|:.|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|        はい、お疲れ様。
         ヽ|  ヽヽ \:.:.|:ヘ       ‐ ‐ ´     / ,':.:.:./l.,':.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|
          ヽ    .\   マ:|:.:.ヽ、         / ,':.:/:|/:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|        ……んー、労いが毎回缶コーヒーっていうのも
                    |∧:.:.:.:.|`> .、    イ  // /ヽ、:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|
                 || ヽ:.:.:.|     ._`T´  _ -/   ./ .|\_:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|        味気ないね。何か欲しいのないの?
                    |  \:.| ,、r ´/ヽv<´    /  |:::::::::: ̄`― 、:.:!
                  ,、r -ヽ:/  ,'/l./ .ヽ    /   .|:::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ 、
              ,、r::"´:::::::::::::::/   / ヽy‐ 7´ヽ  /   |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ 、
                ,'|:::::::::::::::::::::::/  ./  l≠´.|  >´    .|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::---‐ヽ
                | |::::::|_-- <   / ./ / ヽ | ./     ト- 、_::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/
                |:::|:::::|     \イ ニ   .y |  ,.><´    >-<__/:::::::::::::::::::::::/
           /´,':::::/   ≠<´ |´::::::::ヽ /  `` 、   Eニニコ   ./ |::::::::::::::::::::::::|
              / //::./    ヽ   .|::::::::::::/      /        ./   |::::::::::::::::::::::::|





          ,. '"´ ̄  `、
         /           ヽ
        /      ノ,    (○) Y
       i      (○)   、__ ) ヽ
       |       '、__/    !
       |                  /
       |               /
        |       _,,.. -‐'"´
        |    , .'"´
        i   .!
          ゙、  ゙、
          \  ヽ
            ヽ  !
              ノ/
         i'/
            !

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
シミュレーターから出てきて崩れ落ちると、すぐそこにあるベンダーから
買ってくれたのか、いつもの甘い缶コーヒーを差し出された。

汗一つ浮かべていないなのはは、穏やかに微笑んでいた。
膝を曲げてしゃがみながら、床に倒れ込む自分の顔を小首を傾げて覗き込んでいる。

なんだか、久しぶりになのはの顔を近くで見たような気がした。
化粧は薄く、口紅も控えめなものを引いているが、
鼻筋が通っていて全体的に整っていた。

くっきりした二重瞼に長い睫毛が丸い目の輪郭を際立たせており、
綺麗というよりは可愛らしい印象を受ける。

なんて言ったら、マセたこと言わない、と叱られそうだから黙っているが。

下↓3
1.これで十分です
2.今度、どこかに連れて行ってほしいです
3.その他(内容を自由に書いてください)
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2302 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/04/19(日) 21:58:01 ID:cp8.0ygI0
2

2303 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/04/19(日) 22:00:06 ID:.ZUogMM20
2

2304 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/04/19(日) 23:18:32 ID:1uuOgCGE0
2

2305 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 23:36:06 ID:2akV5CWs0 [1/4]

          ___
         /      \
       /   ⌒   ⌒\
.       /   ( ●) ( ●)\
     |      ⌒(__人__)⌒ |       それなら、今度どこかに連れて行ってほしいですお。
.      \     ` ⌒´   /
     /⌒           ヽ
.     |   ヽ__     _ ',
     :、_     )  ( ̄ _丿
     |   /  ̄`i  / ̄  `i
     |      |     ,    |
    ∧ |     |__/     / ヨッコイショ
.      `ーヽ _ |   |  _/
.        (__)  、__)





      /|:.:./:.:.:.:/:.__:.-オ‐‐ メ≠//_:.//:.:/ .}:.| .|:.:.!|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
     ,'||:./:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.,∠__// /:.::/,':.:/  |/__|:/ |:.:.:|:.:.:.:.:.:ヽ:.ヘ:.:.:\:.:.:.:.}
      i:.|:.i:.:.:〃:.:.:/:.:./〃,r-ニ、ヽl/ //  /  .|7 メ、:,':.:.:.:.:.:.:.:.}ヽ:i:.:.:.:}ヽ:.:.:i
     !:.:/|:./|:.:.:.:.i:.:.〃 .ん::´:::::j .`  〃      ,.廴 .|:./|ヽ:.:.:.:l:.:.i:.:}|:.:.:.:.i i:.:.|
      y .|:.i.|:.:.:.:.|:.:|ヽ. f::::f ス::/   /      〃r--、彳 .|:.:\/l:.:.|、:|:.:.:.:.:.| .|:.:.!
        | {',| {:.:.:.:.|:. |   ',::ヽ:':ツ            /::,-::::7.i! ,':.:.:.:/:|:.:/:}:.:.:.:.:.:.| .|:.,'
       ヽヽ ゝ:.:.:{',:.|   ` ̄.            i!::f_/::/.以:.:.:/}:.:}:/:.:!i:.:.:.:.:.:! .|/      はいはい、今度どこかね。
       ヽ/ヽ:.:.:i .\            .l    ヽ__シ ´7:.:/:.:.:〃:.:./:|:.:.:.:.:,'|/
         i:.:.:.\\           /        //:.:.:./|:.:.:.,':.:|:.:.:.:/ !        それくらいなら……ん?
        .{:.:.:.:.:|.、\        .r ‐ 、       //:.|:.:.:.:.:!:.:.:/:.:.|:.:.:/:.:|
          i:.:.:.:.:| ヘ        ` -′         /:.:.|:.:.:.:.,':.:/:.:.:.:|:./:.:. |
        !:.:.:.:.:! .|\                 イ:.:.:.:!:.:.:./:./|:.:.:.〃:.:. : |
           ',:.:.:.:.',.|  \                イ }:.:.:.:.:!:.:.://:.:.!:.:./:.:.:.:. : |
           ',.:.:.:.:',.    \          ´   /:.:.:./:./:.: : |:.:.:.:.:.:.:.: : |
         , r ∧:.:.ヽ\   \ _ , イ.´/     /:.:.:./:.:.:.:.:.:.: : |:.:.:.:.:.:.:.: : |
-----  ̄/  i ∧:.:.\.\       /      /:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.: : |

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
深く考えもせずに言った要求だった。
ただ、この前はやてにプールへ連れて行ってもらった時が楽しかったから、
また似たような経験ができたら、と思ったのだ。

なのはは一度快諾したかのように腕を組みながら頷いたが、
その後硬直した。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2306 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 23:43:12 ID:2akV5CWs0 [2/4]

                         , --- 、
                _____ /:.:.:.:.,:イ´`‐‐‐===―
             , :.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.,ゝ´:.:.:--<´ヽ
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、
         /:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
         ./:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、:.:.:.ヘ
       ./--:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ:.:ヘ
       .,':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:./:.:.:∧:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ ヽ:ヘ
      iヽ:. /:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:. /|:.:./ |:.:.:.|:.:.:.:.:|:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:i  ヾ、
      |ヽ: |:.:.:.:.:.:.|:._⊥___/ .| /  .|:.:.,'⊥__:||:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.}
      ',ヽ:.|:.:.:.:‐卞:.ム∠..`|/  .|:.7´_ :|.リヽ:.:. !:. |:.:.:.:iヽ:.:.: |
       ',:.:.|:.!:.:.:. |.≠::てうミ/   |/ イてうヽ、|:.:.:.イ:.:.!:.:.: ,' |ヽ:. |
         ∨|:|:.:.:.:〃ら::::::::}    /  b:::刈 〃:.:イ:|:.:イ:.: /:.:| .}:.|
          {.|:|ヽ:.ヽ`.辷z.ノ.         辷丿 ././:|:.|/:.}:./:.:. | .|/      どこか……どこかね、うん。
            |ヽヽ:.ヽ          ,    .//:.:.!/:.: |/|:.:.: | /
         !:.:.:.:\\ u.           /:.:.:i:.:.:.:/:.:|:.:.: |         君のランクマッチが終わる頃には考えとくよ。
          .',:.:.:.:!ヽ、     r -,    .イ:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:|:.:.: |
           i:.:.:.|  ト         / . i:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.|:.:.: |          私もそうそう遊びに行ったりしないからなぁ。
           !:.: | .|  >    .イ_   .|:./:.:.:.:.:.:.: : |:.:.: |
           ヽ:|/ヽ __    `´ ._/|   .},':.:.:.:.:.:.:.: : |:.:.: |
            / ヘ    `ヽ -- ´  i!ヽ、./:.:.:.:.:.:.:.:.: : |:.:.: |
       ,、r::´::/   ヘ    /  ヽ   .| ヽ`ヽ、:.:.:.:.:.: |:.:.: |
    ,、r::::´::::::::::::/    ヘ   / ヽ <.ヽ ./|  \::::`:ヽ、: |:.:.: |





                 ___
             ,x ≦:.:.:.:.:.:.:.:.:≧ュ、
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:--――-:、ヽ /`ヽ
      ,x ≦:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:.:.:.:.:.:.‘,
     /:.:./:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:. /{{i:.:.:.:.:.:.:.:.:‘,
.    /:.〃:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:/:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:. /:.:.',
   /:.//:.:.!/:.:.:.:l:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:./:!:l:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.}
    i:./ {:.:.l{:.:.:.:.:.:l:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‘,:.:/:.:l:.l:.:.:.:.:/:.:.:.:./
   リ i:.:.{ i:.:.:.|:.⊥:.‐‐:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:. ‘,:.:.:i:.i:.:.:./.:.:.:.:.,′
      l:.:.l l:.:.:.l:.:.:{ ,斧ミx`:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.: i:.:./l:.l:.:./:.:.:.:.:/
     i:.:l l:.:.ヽ:マヽ マ:: ',ヽ:.}:.:.:.:.:.}:.:./:./:.|:.: /:.:.:.:.:/
     l:.:l ヽ:.{::!ヾ、 乂リ }:!:.:.:.:.: !/ミ}/_:.|:./:.:.:.:.:/        あー、大丈夫大丈夫、ちゃんと考えとくから。
     Ⅳ  {:./     ̄ }:!:.:.:.:.: l    l.l./:.:.:.:.:/:|
         |:.:ヘ    ,  〃}|:.:.:.:l   il |:.:.:,′: |         ほら、今日はもうおしまいにしよ?
         |:. : l\ ̄  /、 /:.:./  //|:.:.{:.:. : |
        マ:.:.l __ヽ-,r´ヽ:.:/-‐ ´/ !:.:.!:.:.:.:.:l          お夕飯食べて、シャワー浴びて歯磨いて寝なさい。
         ゝ:.{::::::: ///}/  /  人:.l:.:.:.:.:.l
        /::::ヽ::/ //>〃 /   /:::::‘,:.:.:. l          
        l::::r== /// l/ L__/:::::::::::::::ヽ:::::‘,
       , l::::ll  /ヽ/,イ´  <   \:::::::::::::::::‘,::',
       / li  /::/    ≧´    /::-―:: ̄:‘,:.ヽ
     〃   | 〃 ≧ ´    l li /:::::::::::::::::::::::::::}:.:.:.‘,
    /     l イ        li /::::::::::::::::::::::::::::::::}:.:.:.:.
     {     //             /:::::::::::x≦ ヽ、:::::/:.:.:.:.
     ヽ_  { {          /:::::::::://   ヽ}::/:.:.:.:.:.
      i   | ‘,        i::::::::::::i ',    }〃}:.:.:.:.
      |   |  ヽ      /  /:::::::::《 r===/  i:.:.:.:
      l  /     ー‐/  <:::::::::::::`:r 〃    l:.:.:.:
      l  /       /    \::::://    l:.:.:.:.

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
予想外だったのは、はやてほどなのははそういった場所に縁が薄いことだった。
休みの日に遊び呆けるような人ではないとは思っていたが、
あの表情を見るに、一切心当たりがないといった様子だ。

彼女は休日、どのように過ごしているのだろうか。
思えば、彼女の大まかな趣味趣向や好みなどを、欠片も知らなかった。
見せられたこともない気がする。そもそもあるのだろうか。

それを誤魔化すように、なのははばつが悪そうに苦笑しながら立ち上がると、
両手をぱんと合わせて訓練の終了を告げた。

確かに胃袋の中の残量にも余裕がない。
難しいことは、食事を済ませてからでいいだろう。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2307 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 23:43:33 ID:2akV5CWs0 [3/4]

                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         └──────┘


                           ┌───┐
                           │::::::::::::::::│
                           │::::::::::::::::│
                           └───┘


                             ┌─┐
                             │ :: │
                             └─┘


                               ┌┐
                               └┘


                                   □

                               ・

2308 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/04/19(日) 23:45:52 ID:2akV5CWs0 [4/4]
今回の投下はここまでとしよう。次回は明日の午後八時からだ。連日投下というのも新鮮だね。

それじゃ、シーユーアゲイン。

次のアルトリアとの安価の際はアナウンスするから、ちゃんと埋め合わせするんだよ。

女性との約束は口約束であっても覚えておくものだぞ、やる夫君。

2309 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/04/20(月) 09:13:27 ID:TI6en/uQ0
乙でした



関連記事

スポンサードリンク





以上の内容はhttp://yaruoislife.jp///blog-entry-40032.htmlより取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14