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【安価】やる夫は誰かのために戦うようです【R-18】 第48回

2103 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 20:16:06 ID:P/w4TS2Y0 [3/20]

     ____
   /_ノ   ヽ_\
  /( ●) ( ●)\       ……別に鞍替えしようとは思わないけど。今度会えないかお?
/ ::::::⌒(__人__)⌒::::\
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\               /

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その発言に深い理由はなかった。
だが、C.Cは人と話せと言っていた。

サーシェスには、自分にない多くのものがありそうだと感じたのだ。
戦いの経験だけでなく、もっと深い何かを。
勉強と思って、色々と聞かせてもらえないかと思っての発言だった。

電話の向こう側で、サーシェスが短い高笑いを上げる。

「仕方ねえなあ……ガキのお守なんざ趣味じゃあねえが、興が乗った。
いいぜ、明日の午後二時、本部まで来いや」

ぶつりと回線が途切れる音がする。
端末をベッドに放り投げると、途端に睡魔に襲われた。
戦いや慣れぬ相手との会話から解放され、気が緩んだのかもしれない。

丁度いい、明日も予定ができたのだ。早めに寝ておくとしよう。
鈍ってゆく思考の中、重い瞼を閉じ、ベッドへと身を投げ出した。

それが、この部屋で取る、最後の睡眠だとも知らずに。
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2104 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 20:20:42 ID:P/w4TS2Y0 [4/20]

                         ┌──────┐
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                             │ :: │
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                                   □

                               ・

2105 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 20:29:43 ID:P/w4TS2Y0 [5/20]

                  /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 弋、__
                イ:::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽニニノ
              j::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::>': : : : : : : : : : : : : ヽ
               /:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::´: : : イ: : : : : : : {:::::::: : : ',
          ト、_____ノ::::::::::::::::j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ .|: : : : : : : ハ:::::::ヽ::::::|
        ヽ、::::::::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::::::::::-─ 、ノイ: : : : : 丿j:::::::::ノ}:::リ
          Z::::::::::::::::::::::リ::::::::::::::::::::::::::イ 弋ラミ从::::j::::ノイ小:::/.ノノ
           イ::::::::::::::::::::::ノ:::イ::::::::::::::::::::::弋___    ソ' | ¨}:::::::/      よお、こうして顔を合わすのは初めてだな。
           >::::::::::::::::::´:::::ハ::::::::::::::::::弋ー´        ∨从小、__
         {:::::::::::::::::::::,イ/ ',::::::::::::::ツ¨¨´     、._ 〉′ ¨´     改めて、アリー・アル・サーシェスだ。
         ヽ:::::::::::::::::::ト   }:::::::::メ    弋===イ/::::{
        r‐‐ミ、(::::::::::人.  八::::{| \      ̄´/::::小、__
        /:::::::::::jア ̄ ヽ、`¨'' 从{    > 、    j:::::::jj
      小、ノ:::::::::::ア弋    >- 、_  ¨¨¨く__. `¨¨ |::::ノ
     Y:::::::::::::イ   \       `>、_ ヽ\ ヽ レ′
     /イ::::::::::::リ     `¨ー-- 、       `>、j ハ

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なのはに断りを入れ、本部のオフィスエリアまで来ると、
白い壁に覆われたエレベーターホールにサーシェスが立っていた。

壁に背を預けたサーシェスは、きっちりした黒いスーツに身を包んでいた。
全体的にすらりとしたシルエットで、背も高く、足も長い。
乱雑に伸びた赤髪を後ろでまとめており、聞いていた年齢よりも若々しく見える。

軽い挨拶を交わし、早速疑問に思っていたことをぶつけてみた。

「なんであの時、コジマ兵器が潜んでるってわかったんだお?」

「そりゃおめえ、SIだって多方面から恨みを買ってることくらい自覚はあんだろうよ。
報復に備えて隠し玉の一つや二つあってもおかしかねえ。
ましてや、あの規模の油田施設だ。他企業に獲られりゃ相当痛えはずだ。
他企業の戦力削りと、敵に渡すくらいなら壊した方がマシって話だろ」
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2106 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 20:32:47 ID:P/w4TS2Y0 [6/20]

                     /         `ト、
                  {ゝ==彡´ ̄ ̄ ̄`}: :}≦ミ
                    >.: : : : : : : : : : : : : : :. :.ミ
                    /.: : : :. :./: : : : : : : : : : : : : ∧
                /: : :.、_ノ.: : : : : :.}.: : : : : : : :.∧_
                  {.: : : :. :.ィ /.: : : :./⌒^ヽ.: : : :. :.彡´      俺ら二人で突っ込んでたら、そういった想定外に対応できなくなる。
                ∨.: : : :. :.{: : : :.イ芹云 }: : ト: :∧
               、__/.: : : :. :.赱≧ { `¨´ ./: : |ノ: : }i        そう踏んでおまえに先行させた。対応力なら俺の方がある。
               7.:..:.i{: : :.\_  .}`   /.: : :.|: : /リ
                {: :八: :≦´  〈    {: : :从ノ          コジマが出てくるとは思わなかったが……結果オーライってもんよ。
                ∨{ \从\ _ ノ .イ: :/{⌒ヽ
                     }八∧ ‐ /{/斗、: : :.|i__ノ      「そ、そんなことまで」
                       /≧二´/   }\:.厂´
                          /  /\   ./  ヽ         それがプロってもんだ。戦場で生き残るためには必要なことだ。
                     /{ /{  /'\/    /  ̄`>、
                  r<7 イ  厂「   /    /\     >、_
                 > ´  / / {  /⌒i  / \_{   \     /⌒ヽ
             / / /⌒>'  | ./   .| ./    \    }    /   }

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素直に感心していた。
単純な洞察力に優れているのもそうだろうが、それだけではない。
経験、勘、いずれにしろ、傭兵として極めて優れているとしか言いようがなかった。

顔に出ていたのか、呆けているこちらの表情をサーシェスはまじまじと見ていると、
口の端を吊り上げた。

「おめえ、ひでえ顔だな。抜け殻みてえな顔だ。生気も覇気もねえ。
もったいねえなあ、折角リンクスだってのによ?
いいか、俺やおまえには、力がある。何だってできる力だ。
何だって手に入るんだ。ネクストを上手く使えばな」
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2107 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 20:33:45 ID:P/w4TS2Y0 [7/20]

ノ : : :__ ノ : : /: : : : : : : : : : ,′: : : : : : | : : : :|: : :|/イ:/⌒ヾ.: :ヽ : : ヽ : : ヽヽ::',
_; ィ´//イ/: :/ ,ィ: :/: : : :/: : : : :/: : !: |: : :|: : :| ´      ヽ: :',: : : :',: : : | ',:|
::: /イ:::::::/: ,イ://:,イ: :/: ,' : : :;ィ´:ィ : : |: !: : :|、 : |        |ヽ:i: : : :|: : : |  !|
:'´:::,::::::::: ,'///;' /,' :/レ/ : : //'´:ノ: :ノi: |、:|',: :',     _|:::i:|: : : :!: : : |  リ
::/:::::::::::′::i/::レ':::! :':::,' : : :,':::://:;ィ::V::ヽノ:::| : ヘ.   //j:: |:!: : :| : : ! ノ .ィ
'/::::::::::::::::::::|:::::::::|/::/ //::://:/,':::;ハ::::::::::,' : |、:', _ノ,ィ''7´! ノ' : : : ヽ: : :|ーく::::::
′ :::::::::::::::::::|:::::::::::レ',ノ':://::;:ィ‐-/∠__|:| : /.: :ノ ,Xz'ニ´''´ |:|: : : : : : :ヽ: ',::::::::\      俺が教えてやろうじゃねえか。傭兵なりの……
::::::::::::::::::::ヽ、',___//:::::/ ,イ::/ぇ‐ァ弋ァァ/::/.: :,' { |`    ノノ : : :;〈: |、: i 、ヽ、__,:
::::::::::::::: / :::::`ーァ'― ‐1:/::レ' / ̄ ̄'´{:::{.: :/  レ'  ー'イ: : : :/}::| |,|: |´`ー‐'::       いや、傭兵ならではの戦い方、楽しみ方をよ。
::::::::::::::/ ::::::::::: /::::::::::::::|'::::::ヽ、   ,|    Ⅵ.:,'  ´ヽ     ′ : ,',イ´!ノ:|: |::::::::::::::::
:::::::::: ,′/::::::::,'::::::::::|:::: ヽ::: ::、:`ー'ノ    V    冫   / : : : {' V:::::|:/::::::::::::::::        
:::::::::/ヘ{ :l::::::i::::::::::::!:::::::::::: : 、ヾ¨´ ,.イ   \-、 r'     '} 、 : : ゙X゙ヽノ':::::::::::::::::::
r''¨ ̄`¨ヽV´{:::|::::|::|::::::: ::: :::: ヽ.`二ノ ィ' ,、___,.- ' /,' | : : :ヽ ヽ{_, イ:::::::::::::::
 ̄ ` 丶、 \Ⅵ::::|::ヽ:::: : : :_;>‐`=‐ 、_`¨¨ ̄_,,   ,{/ | : : : ヽ-r‐':::::::::::::ノ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
迷っていた。
力を手に入れたはいいものの、どう使えばいいのか。
戦場に出れば敵がいる。撃つべき敵なら大勢いる。
けれど、何のために戦場に出るのか、何のために敵を撃つのか、
何を以てして敵とするのか、そういったものが判然としなかった。

この力があれば、何でも手に入る。

サーシェスの言葉は、無骨で酷薄な声色であるにもかかわらず、
何よりも甘く優しく、頭の中をかき乱していくようだった。

気付けば、頷いていた。
この男に従えば、何かが見つかる気がした。
求めていたものではない。

見ようともしなかった、新しい答えが。
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2108 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 20:33:55 ID:P/w4TS2Y0 [8/20]

                         ┌──────┐
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                         └──────┘


                           ┌───┐
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                             ┌─┐
                             │ :: │
                             └─┘


                               ┌┐
                               └┘


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                               ・

2109 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 20:44:36 ID:P/w4TS2Y0 [9/20]

~二年後~
     ____
   /_ノ  ヽ、_\
  /( ─)  (─)\      ノーマル十機、MT二十五機、アヴィアコルの飛行要塞一つ……
/::::::⌒/)/) ⌒::::: \
|   // /      |     今日の稼ぎはこんなもんかお。
\ | /  二二)    /
/ i   r‐一'     \

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
任務から帰投した後、アジトの廊下を歩きながら、
端末でミッションログを呼び出していた。
今回の依頼主もIGIO、いつものお得意様だ。

第二次ネクスト戦役でサーシェスと共に参陣して以降、彼等からは重用されている。
金回りもいいし、こちらとしては願ったりかなったりだ。

「弾薬費、修理費も抑えられてるし……いいんじゃないかお」

照明に照らされた冷たい鉄とコンクリートの空間に、自分の淡々とした声が響く。
今のところ、同僚たちはまだ帰ってきていないらしい。
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2110 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 20:55:50 ID:P/w4TS2Y0 [10/20]

         ____
        /⌒  ⌒\
      。o(゜>)  (<゜)o 。
     /::::::⌒(__人__)⌒::::: \       こんだけあれば、旧中東エリアの遊興施設で一日は遊び倒せるお!
      |     |r┬-|     |   て
     \      `ー'´     /( `´) そ   まあ、それはさておき……サーシェスさんに顔出しとくかお。
    /           \ノ ノミ
    |\ \・      ・ \____ノ

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あの後、世界は大して変わっていなかった。
ネクストの大半を喪失する大戦争は、IGIO、つまり企業連の勝利に終わった。
オルデンブルクとSIは以前ほどの地位も戦力もなく、経済戦争でも負け続きだ。

とにかく、企業たちはネクスト戦力を求めていた。
新たな戦力を開拓するにも、それまでの繋ぎというものが必要だ。
敵企業を少数の戦力で相手どれる、圧倒的な個体戦力が。

つまり、我々独立傭兵の需要はうなぎ上りというわけである。

それに目を付けないサーシェスではなかった。
彼は第二次ネクスト戦役の莫大な報酬を元手に、
実力派からランク下位の雑魚、適性こそあれど機体がなかったはぐれ者を寄せ集め、
企業相手に戦力を売る傭兵派遣団体を立ち上げたのだ。

名前はカニスラトラーンス、とサーシェスは名付けた。
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2111 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 21:07:29 ID:P/w4TS2Y0 [11/20]

      、_,r--ミヽ 、
    、__‐''´:.:.:.:.:.:.:.:.`':.レ)
     /:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:ir:.:.:.ミ、
    ''/:::::::::r::::::{::::〈`ヽi:.:l ゙
   、ノ;::::::::::l::;:ノイ:::l;}タl::::::しi_
  、_ノ::::|:l'‐弋',‐イヘ イ:::i::): : `ヽ-. .、._    ,..,.. --、
   f/;ィ:l:i:::::匕 ....:_',∧ヽ,ィ: : :_:-ヘ_: : : : : ̄: フ/  i ヽ\_       よお、やる夫。調子いいみてえじゃねえか。
  r' ´ ヽ,>-‐ヽ`ノ:゙ヘ ヽヽi、:{ フと´`>r '' "´ ||.l _ ヾ ヽ \`7
 .i!   ノ_ メ-__,r, >、:jノl'' ' ヽミ''  l  /  V `ー'>、 ヽ、 \     どうだこの後、一杯付き合わねえか?
 .l  ,r l `メ´l.l゙f<_j,ノ    .〉、`'_ ゙       rfヽ イ,ニ「´ |\  \_
  ヽ,'  l  l|.| l '、 `      j:::::`:ー..、   ノ r――' ,j  l: l `‐ .._,ノ
  l  /  l !.l l : ヽノ ー-  l::::::::::::::::::ヽ:'´:::..: `ヽ-‐'/ /: l
  l /   Y ゝil  ヽ、, -    |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..: : :| |: :l
   l      ! ゙' |.  i       l_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ー': l
  .ヘ   f ノヽ j  |i        ネ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
    i i lイ  l\ヽ. ヘ `   _/,ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
    , ̄ /l l }ノ、  ト     ノ  ,〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::l

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大西洋上に根城を築き、カニスラトラーンスは企業連でも
迂闊に手出しできない勢力となりつつあった。

任務の度にノーマル乗りは部隊を成し、部隊長としてリンクスが選出される。
だが、それ以上のことはない。この場所に身分はなく、ルールも至って単純だ。
互いの邪魔をしないこと。隊長の指示は従うこと。そのくらいだ。

好きな時に好きな任務を受け、集まった奴らで指定された敵を叩き、金を稼ぐ。
それはサーシェスであっても例外ではない。

宿舎の一室、一際他の部屋より大きいわけでもないそこに、彼はいた。
インターホンを鳴らすと「入れ」の一言と共に、無骨な片開のドアがスライドする。
部屋の中は至って小さいながらも凝った内装で、小洒落たバーのようでもある。
その奥のソファに寄りかかり、よれた黒いジャケットをだらしなく羽織り、
無精ひげを存分に伸ばしながら、ショットグラスを片手にしゃがれた笑い声を上げる
サーシェスの姿があった。
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2112 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 21:14:13 ID:P/w4TS2Y0 [12/20]

        ____
       /⌒  ⌒\
     / (⌒) (⌒)\
    /  ::⌒(__人__)⌒::: \      構いませんお! 金にも余裕がありますし……
    |       |::::::|   ,---、
    \       `ー'   しE |      サーシェスさん、いい女がいる店とか知らないですかお?
    /           l、E ノ
  /            | |       最近は寄ってくる女の相手ばっかで飽きちまったんですお。
  (   丶- 、       ヽ_/
   `ー、_ノ                  金と餌やってりゃシッポ振ってくるから、まあ楽っちゃ楽なんだけど、飽きるお。

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その中で、自分は少々特殊な立ち位置にいた。
表向きは一リンクスだが、裏ではルールを逸脱した傭兵たちの粛清を担っている。
自由を維持するためには、相応のルールも必要になってくる。
それすらも守れないようであれば、ここに居場所はない。

そして、粛清した相手の機体や財産は全て、懐に入ってくる。
こちらとしても美味しい話には違いない。

サーシェスからの誘いに嬉々として乗りながら、ふと、昔のことを思い出した。
つまらなかった。小難しいことばかり考えたって、結局はこれだ。

自分の人生、自分のために使って何が悪い。
力があるのだ、使わなければもったいない。
なのはには色々と言われた気がするが、細かくは覚えていなかった。
こういう時代だ、やられる方が悪いのだ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2113 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/03/16(月) 21:18:42 ID:K24Nr5iM0 [1/2]
長生きは出来そうに無いが楽しそうで結構

2114 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 21:20:09 ID:P/w4TS2Y0 [13/20]

ノ : : :__ ノ : : /: : : : : : : : : : ,′: : : : : : | : : : :|: : :|/イ:/⌒ヾ.: :ヽ : : ヽ : : ヽヽ::',
_; ィ´//イ/: :/ ,ィ: :/: : : :/: : : : :/: : !: |: : :|: : :| ´      ヽ: :',: : : :',: : : | ',:|
::: /イ:::::::/: ,イ://:,イ: :/: ,' : : :;ィ´:ィ : : |: !: : :|、 : |        |ヽ:i: : : :|: : : |  !|
:'´:::,::::::::: ,'///;' /,' :/レ/ : : //'´:ノ: :ノi: |、:|',: :',     _|:::i:|: : : :!: : : |  リ
::/:::::::::::′::i/::レ':::! :':::,' : : :,':::://:;ィ::V::ヽノ:::| : ヘ.   //j:: |:!: : :| : : ! ノ .ィ
'/::::::::::::::::::::|:::::::::|/::/ //::://:/,':::;ハ::::::::::,' : |、:', _ノ,ィ''7´! ノ' : : : ヽ: : :|ーく::::::
′ :::::::::::::::::::|:::::::::::レ',ノ':://::;:ィ‐-/∠__|:| : /.: :ノ ,Xz'ニ´''´ |:|: : : : : : :ヽ: ',::::::::\
::::::::::::::::::::ヽ、',___//:::::/ ,イ::/ぇ‐ァ弋ァァ/::/.: :,' { |`    ノノ : : :;〈: |、: i 、ヽ、__,:    おお、いいぜ? 極上の店に連れてってやるよ。
::::::::::::::: / :::::`ーァ'― ‐1:/::レ' / ̄ ̄'´{:::{.: :/  レ'  ー'イ: : : :/}::| |,|: |´`ー‐'::
::::::::::::::/ ::::::::::: /::::::::::::::|'::::::ヽ、   ,|    Ⅵ.:,'  ´ヽ     ′ : ,',イ´!ノ:|: |::::::::::::::::    旧北欧エリアの美女が集まる最高の娼館だ。
:::::::::: ,′/::::::::,'::::::::::|:::: ヽ::: ::、:`ー'ノ    V    冫   / : : : {' V:::::|:/::::::::::::::::
:::::::::/ヘ{ :l::::::i::::::::::::!:::::::::::: : 、ヾ¨´ ,.イ   \-、 r'     '} 、 : : ゙X゙ヽノ':::::::::::::::::::    ……ヘッ、やっぱ傭兵ってのはこうでなくちゃな。
r''¨ ̄`¨ヽV´{:::|::::|::|::::::: ::: :::: ヽ.`二ノ ィ' ,、___,.- ' /,' | : : :ヽ ヽ{_, イ:::::::::::::::
 ̄ ` 丶、 \Ⅵ::::|::ヽ:::: : : :_;>‐`=‐ 、_`¨¨ ̄_,,   ,{/ | : : : ヽ-r‐':::::::::::::ノ     殺して稼いで、死ぬときゃ死ぬが、てめえの自由だ。
     _> 、 \!>' ´ ̄ .: .: .: .: .: . ̄ヽ`ヽ、 }::::ヽv':::ヽ /|、 : : : : \::::}、/:::::
   , ィ´   , ゝ'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: . \ノ|'″::::::::\ヽ`く ヽ: : : : ヽ Yイ:::::::::::     その分、稼いだ金でパーッと楽しくってなぁ!
 /   , イ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:`ヽ.:::::::::ヽ::ヘ::ヽ:} !ヽ: : : : }:', |::::::::::::
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ああ、一体、何を迷っていたのだろうか。
力がある。手段がある。ならばやればいい。
世の中は思っているよりもシンプルで、人生はこんなにも楽しくなるのだ。。

力があるのなら、欲しいときは奪えばいい。
力がなければ地道にやっていくしかないが、力があるなら話は別だ。
今の自分には、こんなにも、自由と権利が満ち満ちている。

力ある者、強者ならではの権利が。
戦場にしか生きられない身が、生の充足を得られる世界が。

今、この場所にはある。
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2115 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 21:21:42 ID:P/w4TS2Y0 [14/20]

                       ┌───────────┐
                       │                │
                       │   ANOTHER END  ....│
                       │                │
                       └───────────┘

              ,,, -'''"""""""''-- ,__
            /    /,, __     `ヽ、
           /  ///      ..   ... ヽ
          / ,、i i  / /// /      'ヽ
         / i,,/ ``、ヽl i i  /  ノ ノ ノ /  ヽ
         /( i'   ..::::::``ii, , //ノノ/,; ',,,  ノノ   l
          iヽ/  ..::: :::     ) )    彡 彡'  |
         ;ミ!   :: ..: ::   /ノ    彡 _,, '  .ノ
        ;ミi(((ii,、 : : :::: /.      彡 _,, ' .ノ
__,,, --------;ミlヽi_\((  O .:      彡  ノノ.ノ
::::::::::::::::::::::::::::::`| ''ヽ●`、ミi、' i、_,,,,, -'''))) ヽン / ノ
_________::::::::::::::::|     ̄~  ミ `、 ●`ヽ_,;;;;''' ),ノ) ノ、     人は〝愛〟ゆえに苦しむんだお
    |::::::::::::::|:  {.....::   '~ :::ヽ ̄~~~  /__ノー'---、__
  .  !:::::::::: l| . :ヽ_ _人   `i.    /、  `::    ヽ
     i:::/ ̄'i   `)l|!|!lゝ __ノ     i~ :: ::. ::
:..    ヽ :  ,i   /l|!|!l!l!il/_     /`::..   :::__,, ----=
:::::::...   ヽ : iヽ  .:ヽ,/.,,,/     /i`:::::: .::::::./
\::::::...   \| `ヽ   :::     ,, -''"::: \ :::::::/
;;;;;;\:::::......  \:: `ー-==-‐'"" .:_;;--''" \/;;;;,/   ::::::
;;;;;;;;;;;;\::::::...   ヽ、 :::::::::::: , -''"     ,::ヽ、/   :::::::    。
;:;;;;;;;;;;;;;;;;`'- ;,,__    `---<'~.........:::::::;;;'''ノ;;;;;;;;;;)::  :::::::::::     o
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`''- ,,_______,,`-''''''''''''''//ノ);;;;;;/ ::::::::::::::::::

2116 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/03/16(月) 21:28:05 ID:7uH2V77M0 [2/3]
愛などいら…やっぱりいるわ

2117 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/03/16(月) 21:31:24 ID:kzCn/7nA0
これもこれで幸せそうでいいね

2118 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 21:37:41 ID:P/w4TS2Y0 [15/20]
~Tips~
               ト、ハ/:::7
            ___/|/:::::::::::/〃
             、_}::::::::::::::::::::::::::/
         ー=ミY::::::::::::::::::::::::::/
          ミー ,: -‐‐ ::::::,/
         彡〃 \:::::::::::::i ` ,
        彡.:::ソ ―-\::/-‐ i
.          彡.:::}__,,r:::::::::::::ェ::::::::y、
.        彡.:::「t ̄`ー=='⌒ー='' )
.        彡.:::人    (___人__) /      消毒だお
   ,,,,-=彡:::::く  \   ` ⌒´ ∧__
  〃⌒ヾニニニニ≧x \____ ,/}::::ニニニ≧x__
   ゞ:::/´:::ヾニニニニニ○ー====彡○ニ才ニ〃 ))
 .   i   `ー====彡   i:  Ⅵ/ニニニ`ー ´
     ゞ:::   /|::::::::|   人  /=ニニニニ/
【Name】
入束やる夫(アナザーエンド)
【Status】
AMS適性:B→A
AMSに接続するための適性。
投薬や手術によって無理やり引き上げられている。
副作用として突然の激情などといった精神汚染が見られるが、本人はあまり気にしていないようだ。

戦闘技術:D→A
ネクストに搭乗しての戦闘経験、知識、技術。
サーシェス直々の指導から、場所や機体を選ばぬ適応力を手に入れた。

【Note】
20歳。第二次ネクスト戦役にサーシェスと共に参陣し、企業連側の勝利に大きく貢献した。
大規模傭兵派遣団体カニスラトラーンスに所属するリンクスとして、今もなお活躍している。
同組織は既に、世界中のAC戦力の半分に達する規模となっており、経済戦争でも存在感は大きい。

組織内ではサーシェスの懐刀兼稼ぎ頭として知られるが、裏では暗い稼業もしているようだ。

交友関係もがらりと変わっており、傭兵仲間と遊び倒したり、女遊びに耽っていることが多い。



           `>、ニニマ,.-.、     ムニニ//ニニニlニニニ//`゙`==-- ..,,,__./
        _,.../-==,.マ,'  ヘ    lニ.//.lニニ/`゙ヽ_,,.-.ァ'ニニニニニ//
     ,.-'"´ニ>-'"´  ll    l    l/./ニ.lニニl    l;;;;;;/ニニニニニム /,.-'"
   ,.-'"ニ>.'"´  、-、   ll   ,'  / ,,', イニニlニニl    l;;;/ニニニニニムム
., <ニ, '         ヽヽヘヘ__.ノ ./ `,' .ノ,. ヘニlニニl   ,';;/ニニ __ニニムニム
ニニ./          _` `、 -'"  /`イ'ニニム/ニニ.l、__ノ;;/ニニ./ ヘヘニムニニム
./          ,.-'"   ヘ`、-<__ノ´ マニニゝ- '//`l l;/ニニ/ニニlニム'ニニニノ、
         ./   ,. -'"´;;,ヘム ヘ.   '、`-.、ニニ/ノノ;;ノ ノニニ/ニニlニニlニニ/ニム
        /   /;;;;,..- ァニ.lニヾ、ヽ  `/./ /ノ ノ;./ニニ./ニニ.lニニl /ニニニム
       ./   /,イヽ'"ニ/ニニ.lニニ.ヽヽ_/./ニ/_ノ/、ニニニ/ニニニ.lニニlニニニニニ
      .ム  マ;;lニlニiニ/ニニ.lニニ `i、./ //ニニ` .、/ニニニ.lニニ.lニニニニ./
マ    ,. l.   i;;;lニ.lニi/ニニニiニニニi_ -`---`---r-='".ムニニニムニ.lヘニニ./ニ
 ヽ_,. -'  l   l;;ムニlニ.lニニニi,. -'"./         lニニニムニニムニ.lニマニ/ニニ
  マ   .l   lムニlニ.l,.-'"´   /          lニニニlニニムニニ.lニマ/____
``--`、'"´ マ  ムニニlニ/ ` -┬ '"         ,..ヽ、ニ/ニニムニニ/ニ/ニニニ
ニニニム  ヽ ムニニl l     l       ,- '"´    l`ニニ.ムニニ/ニlニニニニ

【Name】
アフターオール
【Architect】
入束やる夫
【Type】
中量二脚
【Status】
火力:B 機動力:B 耐久力:B 持続力:B 負荷:C
【Note】
かつてマーシフルというハイエンド機を駆っていたやる夫だったが、
第二次ネクスト戦役後にロストワードと相打ちという形で喪失。

最早かつての恩人たちに頼ることもできず、サーシェスの指導の下自ら組み上げた中量二脚。
名付けたのもやる夫自身。
武装はレーザーブレード、ライフル、グレネードキャノン。

継戦能力と総合力に優れ、様々な戦況で活躍できるよう想定されている。

2119 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 21:43:52 ID:P/w4TS2Y0 [16/20]

                      _
                  /:/⌒
              .-――-. . 、l::::/-‐:  ̄ ̄`ヽ
        /::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ-==ニ ̄`\
          ィ::i´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
     //::l::::l:::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::\
   /  i/:/::::::i:::::::::::::::::::::{::::::::::::::::::l:::::::::::::::\ヽ:::ヽ
  /     /:::i::::::::::」_:⊥斗ハ´:::::::::,イ::}::::::l:l::::::ヽ:ヽ\l
  ヘ   {ハ!: ,イ|/ |/  ヽ::::/ |/`ヽi::::l:::::::::i::::l  }
 /:::::l∨    ∨: {  ○   ∨  ○ /::::l:/::::::l:::l
 {::::::l: ∧     ∧:人。 ゚       ゚c //:::::::ハ::l        信じて送りだした無気力系年下男の子が無精髭の戦争屋おじさんの
 l::::::ヘi     i: :ハ'///////,} / |:::::/ .}/
  l:::::::|     |\N            i  ':/  ヽ        傭兵教練にドハマリしてヒャッハー顔ピースビデオレターを送ってくるなんて……!
  l:::::|     |  /´⌒ヽ、       人        i\
   ヽ:!      i (       ̄`ア イ/`      / : :\
    |     |⌒ヽ――┬―く  :!       / : : : : \
    |     |`‐=ニ‐rゝ_7ィ,/゙i\    / : : : \: : : : : :ヽ
    i    ∧. : イ、.`〈 只l '‐‐r \ヽ/\: : : : : : \ : : : ::l
    {      ̄> \l;:;:;:ヘr 〈 ィ/    \: \: : : \: : :|
    ∨     .\_  \;;;;;l lヘ/      \: \.: : :|: : |
     .V   / .、,r' ´ン、  \l lヽ        |: : :|: : :|: : |





        、 - ‐‐ -,
       ,´: : : : : : : : :
      ゙i : : : :○ ○゙i       悲しいなあ……というわけでサーシェスエンド? ヒャッハーエンド? そんな感じだ。
       }: : : : : : : _ _ _|
       |: : : :-=´_ _,´       朱に交われば赤くなるっていうしねえ、自分が無い分影響されやすいのだ。
      y' : : : : :_: : : : :i
     / : : : : : : :┌─┐       ま、これはこれで幸せそうだし、バッドエンドではないよね。
     i : : : 丶: :ヽ{ .茶 }ヽ
     r : : : : :ヽ、__)一(_丿      こういう生き方もあるさ。
     ヽ、___ : : : :ヽ : :ヽ
     と_ : : : : : : ノ : :ノ
       ̄ ̄ ̄  ̄

2120 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/03/16(月) 21:47:36 ID:K24Nr5iM0 [2/2]
C.Cは余計な事言ったと頭抱えてそうw

2121 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 22:02:23 ID:P/w4TS2Y0 [17/20]

                  . . .-─‐-. ミ
                     |: : : : : : : : : : `: ..
                     |: : : : : : : : : : : : /
                    }Ο : : : ◯: : : :,′
                   : : : : : : : : : : : :i
                      { -===- 、: : :. :.|
                    〉: : : : : : : : : :ノ        悪くはないんだけどね、これだとお話の終わりには少し寂しいもんね。
                  i: :`ニニニ´: : : : ‘,
                 __/ : : : : : : : : : : : : i        というわけで、選択肢のところまで戻ろっか。
      ___        /.: : : : : : : : : : :‘,.:.三|
     / :::: ヽ: : : :‐--∧_: : : : : : : : : : :./:|: : : |        アルトリアのヒモエンドに始まり、二週目からはアナザーエンドを設けてみた。
     .′ :::::::‘: : : : : : }/∧ア´二二ヽ:/ | : : ‘,
.    ‘::::::::::::::ノ: : : : : :ハ \{/: : : :/⌒゙ヽ : : :‘        ま、タイガー道場巡りみたいなノリで気軽に楽しんでいってね。
.       ゝ-=彡-──<¨¨゚‘; .: : :./:::::::::::::::} : :. :.|
                 \: :′:::::::::::/______」        では戻ろう。
                     弋:::::: /
                       `¨´





┌───────────┐
│  ンゾムリク・グンキ   │
└───────────┘
三三三≧=:ヘ  ヘ
:::::::::::::::::::::::::|:::::> }
:::::::::::::::::::::ヽト.、/
===彡メ´人
:::::::::::二二二Y
:::::/ヘヘヘヘヘヘヘヘ\
ト´ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ> 、
ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ\
ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヽ::\
 ̄ ̄ ̄  ィ77777777>´  ::::|
                 ..:::|
 U 「゙          ι  U : ::|
   | |    ,.-‐==彡ィ.::::::|
   } l   ´.................   :::::|        ンゾムリク・グンキ
     ∠ニニニニニム): ::|              とき
 u       \\┼┼┼{{..::::::|        失われた時間を巻き戻すっ!
     「゙  \\ヽ~ ,ィl| ..::|
  U       ,ィ/~~~~`ィ  !
「゙     ι    U    :.i
  ..::::::::\       シ彡:く
  _....:::::::) u  : .人 {・}<i }}
彡==彡メ´ シ彡 }::::}Y    }
´{ ・}<}ト´/´~ ̄~ く:::: ̄::::./
    }ト´:.:.:>――く::ヘ:::::::./
==彡:::../   ι ヘ:::ハ
 ∨  ∨  ,,  ニニ  从
:∨  ∨   \++++{  .:|
:::|  : :| 「゙    ̄~~   !
:::|  . :|  _,u    (・):. i
:::|   |,,(~・)ミ u   :./
:::{   !        ヽ人
{::ヘ:  ヘ       /

2122 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 22:12:29 ID:P/w4TS2Y0 [18/20]

   / ̄ ̄ ̄ \
  /  ─    ─\
/    (ー)  (ー) \
|       (__人__)   |       いや、遠慮しておく。なのはさん以上の師匠はいないお。
\      ` ⌒´   /
  / ヽノ   ⌒\__        「ま、伝説の英雄に比べりゃ見劣りもするわな。
 / |      \___)⌒\
 ` ̄\ \     -''' ⌒(___)    次に会う時に敵に回ったら……ま、回らないよう気をつけるこった。あばよ」
     \         /\ \__
       ` ―─―─´   ヽ___)

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
素っ気ない別れの言葉と共に、通信がぶつりと切れる。

なのはには恩がある以上に、彼女自身の存在が自分の中で大きかった。
今まで誰からも見向きもされず、誰にも目を向けず、ただひたすらその日その日を
生き凌いできた自分に、多くの物を与えてくれた。

そういったものが、この男にあるとも思えない。
あったとしても、鞍替えすることはないだろう。
選べるのであれば、自分はなのはを選びたい。

とにかく、今日はもう疲れてしまった。
折角暖かいベッドがあるのだ。シャワーは朝に浴びればいい。
そうして後のことを明日に投げだし、眠気に流されるまま身を投げ出し瞼を閉じた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2123 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 22:12:53 ID:P/w4TS2Y0 [19/20]

                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         └──────┘


                           ┌───┐
                           │::::::::::::::::│
                           │::::::::::::::::│
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                             ┌─┐
                             │ :: │
                             └─┘


                               ┌┐
                               └┘


                                   □

                               ・

2124 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2020/03/16(月) 22:20:34 ID:P/w4TS2Y0 [20/20]

        、 - ‐‐ -,
       ,´: : : : : : : : :
      ゙i : : : :○ ○゙i
       }: : : : : : : _ _ _|
       |: : : :-=´_ _,´       今日のところは短いがここまでとさせていただきたい。
      y' : : : : :_: : : : :i
     / : : : : : : :┌─┐       夕飯が、その、まだでね。お腹が空いたんだ。
     i : : : 丶: :ヽ{ .茶 }ヽ
     r : : : : :ヽ、__)一(_丿      役所行って帰ってきて、掃除なり筋トレなり色々やってたら食べるの忘れてね……
     ヽ、___ : : : :ヽ : :ヽ
     と_ : : : : : : ノ : :ノ
       ̄ ̄ ̄  ̄





       , -‐   ‐- 、
     /: : : : : : : : : : ::',
    , ': : : : : : : : : : : : : : :',
  /: : : : : : : : : : : : : : :○:',         次回は来週の月曜日、1/23の午後八時からとしよう。
  ヽ : : : : : : ○: : : : : : : : :',
 .  `ト : : : : : : : : : : : _,-‐'`iヽ _       やっぱり俺が最強かー。
    i: 丶: : : : : :,-‐'´__,-‐'´: : : `ヽ
    | : : :ト: : : : `-‐´ : : : : : : 、: : : 丶    マッハで書き溜めしてやんよ。
    | : : :'、j`-‐ : : : : : : : : : : : \: : : ヽ
    丶,,:_:_:_: : : : : : : : : : : : : : : : | : : : i
          `ヽ: : : : : : : : : : : : `ー‐'
             ヽ: : : : : : : : : : : : : ヽ

2125 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/03/16(月) 22:22:06 ID:.YhCHC.g0
しれっとロストワードと相打ちしてるんだけど、前世の因縁か

お疲れさまでしたー

2126 名前:安価のやる夫だお[sage] 投稿日:2020/03/16(月) 22:27:54 ID:7uH2V77M0 [3/3]
乙でした



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