766 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:30:54 ID:e0TFoQo.
／´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : }}: : : : :｀:ヽ､
ﾍ||: : : : : : : , :r ,=_'_‐_´_ ｀ '‐= JL: : : : : : : : ヽ さて、スラップステックコメディが終了したが、我々はあと２００レス余りを
|: ||:||, - , = r´': / ,-, フ ｀ '_r‐>-､= -､: : : : : : } 稼がねばならない。
ﾍ: >/竺ヽ}: : : r //:|´ r‐'´／ ヽ: : ヽ: : : / リリック
ヽ{ !焦ﾝﾉ 二 } ﾉﾆﾉ .ﾉ 人 ／_ノ ＼: :ﾍ:/ ところで君達、叙情的ＳＦは好きか
{｀'‐'-´ ‐::´:｀´ﾉ人､ ヽ ﾍ ´ﾉ ､ ヽ-‐,ヘ､
{／::´::::::::::::／{ ・ヽ, ノ､‐｀/ ｀i / ｀＼ ・・・僕は好きだ
/:::::::::::, r ' ´ ﾍ ノ ヽ＿,,､ !､ / ｀ ､
/,::: r'i´ﾟﾉ ｀ | ＼_ ノ ﾍ: :＼
'´ | ｀r _ - ､ | ／ ／: : : : 真に残念だが、このスレを再利用したいと思う
.| 'ヽ ﾜ ' | ／ ／ｸ: : : :
| ｀ _ , -― ' ‐_､ ヽ､ _ , - ‐ ': : : : : : : :
ﾍ r_'´- ‐ ￣ r｀ヽ､＜: : : : : : : : : : : : : :
ヽ ノ ヽ ＼: : : : : : : : : : : : : :
ﾍ , ‐ ´´ ￣￣ >==≧: : : : : : : : : : : :
' - -, ､r = ´ _, - ‐_, '''''／: : : : : : : ＼: : : : : : : : :
/‐=｀| r'´r―ﾂ ´ ~: : : : : : : :
{-‐i .|, -'―': : : : : ○: : : : : : :
rﾉ´=´ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
, r'r,´=＝´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
_, -‐‐';;´;;;;;; _ ...'''' -‐===‐- ､ヽ
,, ( )￣;; .. -‐ ' ´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, ''';;;ヽ.
,,, -''' _,,, '"ヾヽ､ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''' '';;;;ヽ
'''' _,, -''':::::::::::::::,ヽ､ ヽ､ _ ;;;;;; ＿ ..... ---―‐--―‐‐ヽ
, ´ _ ｀:::::::::::::,,::'''' ''ﾞ｀ヽ､ ＿＿＿ , .,,,､ｧｰ,--,-‐―_-_ゝ
/ / ｀;;:::::,,'' '´ ----―･ﾅ´,ﾞ〃ｼ l リリック・テーマといえば、やっぱりといおうか時間SFなんだ
i i. < ;;::::; '' ;;;;;; , ｀￣￣-‐´-___ｭz. `､
! ﾄ 〈 ''::; , ;,;;;;,, ,,, ´ /
､ヽ`ｰ ､.l ! ,, '''' ,,; , __/
:ヽ､ｰﾞ'´ ,､ ;; ;; , , , , , , , , ｨ, ´, ´ ,, ほんとうにすまない
"'',, ￣ ､､ヽ ' ' ,У､ ",,
､ ,,""ｯ, ヾ.､ /／￣,￣二ニニﾆﾆﾁ./ ,:.:.:.,i '',,
"'' ,, '',,:.:｀〒＝=ﾐ､ ヾｰ´￣ .＿ l' /:.:.:.l| ,,''
"'' ,, '',,:.:.:.:`:.､ `〒＝=＝〒￣ヾ ､',' ',/ /:.:.::.:.i| ,,''
767 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:31:29 ID:e0TFoQo.
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;仆''从,,､::::ﾍ r' ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;''/'''从"''从 |;;;;;;/ /わ 単 つ }
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;/;;''''/''''''仆 |;;;;| / け 独 .ま }
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彳"从'''' i ﾍ ,,,,,, |;;|､ | だ .で .り }
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡 ,, ﾉ ＼,,;;;;''''''''''' } ﾚ 支 私 .}
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〃 ,,,,,,;;;;'''''/ / ＿,,!､´| } .え は }
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡 , ,,,,,,;;;;;;,;;''''' ﾍ＝・― ,' |ﾉ| .る . }
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彳r'''´ ヽ ,;;'' r ― '' _了 ゝ ヽ､｀ ‐ } | .英 }
､ヽ､;;;;;;;;;彡/ 楽 ヽ ´-=＝・-‐' ｀ヽ, } | .雄 .こ }
iヽ '''';;; / .し } | | | と の .}
､ ｀ !!､ | い } ／￣/´ | | な . .}
ヽ ､ヽ､i { ぞ / ｀ へ !´ ､ |,, ヽ .る . ス}
ヽ ＼ _」 / _,,,, -'''' ／｀/: '',, ヽ レ }
＼/ こ 書 }=- !ヽ'''――ー - ｰ ―ー-‐τ /: : : : ' ,,ヽ .を/
" 〃/ れ き { ヽ,''‐､-‐- -‐ｰ-‐''ﾌ´/ﾉ ./: : : { ゝノ
" { 以 手}､|从 ヽ ､｀ ''' ー ‐ ´_ノ r'､: : , 〃 = ´
"', { 上 と | !､= - ､ ｀ "" ￣ /= {} } " { ＼
{ .の .し | 仆ヽヽヽ､ r 'ﾍ ノ＝ﾉﾉ }
{ .名 て } ヽ i 从ヽヽヽヽ _/ rヽ=´ノi i ﾉ
{ .誉 }
{ は }
{ な /
ヽ い /
｀ ‐ ´
/::::::::／ ／ ／ ‐ ‐ ‐----゛,,‐-､ヽl::::::::｀丶､:::::::::::::::::l
|:::::::/ / ／;:;:;:;:;:/゛゛ ノ ,---‐-､ ＼＼＿:::::::::｀丶､／
＼:::|. / ／;:;:;:;:;:;:;:/ ヽ 〈 0 ハ ￣＼ ＼::::::::::::::＼
/ー <;:;:;:;:;:;:;:;／ ｀ ＼＿__ノ ﾉ |>‐‐､ヽ:::::::::::＼
/ ヘ ヽ'''三彡 ＿ ´ ￣ < 0 i |───'
l ｌ 丶ﾉヽ_ﾉ彡 ､ - ＼¨´､.| 残スレ処理
| ｌ乂 / | ヽ、 リ;:;:;:;:!、 それでは諸君、 戦争 を開始しよう
| ヽ ヽ | |｀、 ＼ イ＿/､ | 〉
,,,,,,,,,,i!i!i!i!i!i!i!i!i》㍉ｌMMヽ |:::::{_ ｀iヽ､ ｀ ー'' //
ﾞﾞ!i!i!i!i!i!i!＿;;;､;;ﾞﾞ!ヽ゛ﾞWWﾍ. |､´｀!;;;__,､___｀ ｰ _ /´
;｀ヽ｀;;;;;;;;;;;;;＼ノ;;;;;;＼ ;;; ｀ﾍ | ｀Y、 :::｀ｰ'､i＿｀ア /､
''''''゛゛゛ヽ;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;ﾍ ＼ ﾉ＼ ￣ |::::::／. /!i!i!ヽ
＿ ;;ヽll ;;;;;;;;ヽヽ;;;;;;;;ヽ::::::::ﾍ ＼ ｀ー‐': ／ /i!i!i!i!i!i!＼
＼ ￣＼:::::::ﾞlllll､ :::ヽ:::ヽ:::::ヽ::::::::ﾉ､ ｀ ー―‐' ヽフTTTTi!i!i!i!i!''''''＼
:::::ヽ::::::::::｀::::::ﾞﾞlllll､:::::ヽ:::ヽ:::::ヽ:::::::::ヽ＿＿＿＿ ｿｌ ｌ ｌ ｌ i!i!i!/ヽ:::::::::::＼
:::::::::ヽ:::::::::::::::::::ﾞllllll､:::::ヽ:::ヽ:::::ヽ::::::::ヽｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ, |/.! ! ! ! i!i!´|､__|::::::::::::::ヽ
::::::::::::ヽ::::::::::::::::::lllllll､::::::ｌ:::::::ヽ:::::::::::::::::ヽ..ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ/|./_///／ |ﾞﾞヽ-'､:::::::::::::::::|
:::::::::::::::ヽ::::::::::::::::ﾞlllllll､:::::!:::::::::ヽ:::::::::::::::::ﾞ《《}ヽトアメ ／ ／|､:::::ヽ.｀ヽ:::::::::::|
768 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:32:10 ID:e0TFoQo.
あれは『航時機』計画が発動してから一週間ほどが過ぎた頃でしょうか。そのころはまだ、珍しさもあったのか見学者が多くいました
夕暮れ、わたしは見回りの足を止めて彼女をみました。
まだ、二十歳になるかどうかそこそこの女性に、ふと気になるものを感じたのです
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ヽ
| |
| |
| l
| /
| 〃/
＼、__ （
_）_ =＝＝＼
／ ＼
/ ヽ
| , i
| | l.|
| l | |
| |. |. l
l | |.│
/ ﾉ | |
/ / l /
（ヽ､__,/＿＿__ _＿,У
ヽ_ｨ __ __￣￣_￣_,|
j l |
769 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:32:39 ID:e0TFoQo.
└ヽ:::::::／::::::::::::／ ヽ ＼__::::: | | :::::::::ﾉヽ
_j:::::::::::::::::: / , ﾞ'､ ヾ:ﾄ､:| |::::／､ ヽ
r::::::::::::::::::::/ / , i _ノ::::::| K_::::: | |
＼:::::::::: / / , i l |_::::_:: | |:::::::ノ; | 閉館の迫る中、ぽつねんと立ち尽くす彼女。
):::: .' ,' l l i | ｿ:::::::| l:::::L |
( .:::::i , l | | l! i/´:::::::/ /:::::丿 |
. ￣| i! | ﾄ､! | ｨ ﾍ:::::::/ /::::∧ | その美しい横顔に激情を秘めて『航時機』を
| | ,j＿＿l_ | |! _/_j_ / / j:::/ /::::/ | |
ﾚヾ !ﾄ､￣|｀ヾ|! i l! ´/￣j/￣lメヽ(_::ﾉ_ /::::/. | | ・・・いえ、『彼』を見つめていたのです
| ＼i､! ヽ, ｒ---ﾄ、＼|ヽ／ ィ---- ﾚ' Y !7_ヽ:ノ .| |
| | 〉ゝj! ヽ____,,!:::::::::::::::::::::ゝ____ﾉ | i ;lﾋ ノ | |
' | ,' ∧ ::::::::::::´::::::::::::::::::｀::::::::::::: ｨ .| Y´ .| |
i │ ! i. | ＼ ! ./ | | | | |
| | | |i |‐ ´､iヽ.. .. ｨj´ヽ.! | | | |
/i | | || | ヾ ＞_-.,< j / ﾄ､_. | |
||ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ||
＿＿＿＿＿＿＿＿
〈<三三三三三三三>〉
|| ＿＿＿ .||
|| ／ ＼ ||
||／ .＼|| 彼女の視線は『航時機計画』の説明パネルに落ちましたがすぐに航時機に戻ってくるのです
／ _一 ― ＼
| （○） （○） | なんども、両方を交互に見ながら彼女は戦慄と後悔の念を押さえようとしているようでした
＼ （__人__） ｲ
／´￣ .ｨヽ|
〈 ￣ ‐- 、 i
.:｀ ｰi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l
＿_/´ ヽ /⌒::| ＼_
||三l |ノ-‐-‐-| |｀ー´||
￣|.ヽ _,l- ､￣￣| .|''|''''|"
| |ヽl´ | 〉 〈..| |
| | `-‐´ ...ヽ_＿ｿ | |
￣ .￣
||ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ||
770 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:33:09 ID:e0TFoQo.
ゞ/:::: / ／ , /
/::: ィ / , / / ヽヽ ヽ /::/
/::/ /,/ / / / / ! ! | ! ! /:/ やがて、彼女は唇をゆがめ、両手で目頭を押さえると一目散に走り去っていきました
/::/ ,／ / ,. ,' ' ,/! i! ! / l! ! ﾄ , /::/
/::/ /' ／ / ,' ,' / ! i /! /! | | l ! /::::|
/::/ / / ' /' ! / / | ! / /' | / 〃 l /,' | ' ! |:::: !
/::/ /,ｨ i /'|i | i! | │ l / / ! ,./_/;-//ナ' !/ ! Y!::.: |
ヾ / /! .i l l | l | i. | | /! / / ィ'/／.=j/=.､ ノ'/ /! ヾ::::::|
i /!| l ! ∧ !/! | .j_＿_ l | / j/ j／ ",ｨっ::::::: ! 〉 / / l |/＼!!
.V ゝ | 乂 ヽjヽ.ｨf ! ,,.==.ゞ! ヽ'´ ､`ｰいﾉ / / |. │ i l
/ /＼!| ＼ﾊ!ヽﾊっ:::r! ｀￣ , / / .| .| ,/
/ / /: ! / ∧ o- ' O,. '' ／ |／
/ / /::::l! ./ !ﾍi 。 o ／ /,! |
. / / /ﾚ ´ / / ゝ. ` ―- ､ / ／ , ,
/ ,/／ , ' , ' ＼ （ 丿 / ,´ ／ / ﾉ
,.／ ／, イ/_ _＿..ゝ､ ￣ / / .／ / ∧
／ ,／ ' //::::::::＼_ ﾉ::::: ／:::::,.＞ ､._ / /_ ' _,-―'/ /::::::＼
ヽ ,／ /:! !:::::::::::::::::ヾ／:::::::／::::::::::::::`ｰi / ／´::::::::::::/ /::::::::::::::＼
ゞ＼ヽ /::::l |::::::::::::::::／:::::::／:::::::/::::::::::::::/／::::::::::::::::::/ /:::::::::::::::::: /
それが、わたしと彼女の始めての出会いでした
／￣￣￣＼
／ ＼
/ﾉ ヽ､_ ヽ
（ ●）（ ●） |
| { .! ) |.
|. ¨´ ｀¨´ l.
. | /.
| /
＼__ （
_）_ =＝＝＼
／ ＼
/ ヽ
| , i
| | l.|
| l | |
| |. |. l
l | |.│
/ ﾉ | |
/ / l /
（ヽ､__,/＿＿__ _＿,У
ヽ_ｨ __ __￣￣_￣_,|
j l |
772 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:33:44 ID:e0TFoQo.
『真紅へ贈る真珠』
原作・梶尾真治 美亜へ贈る真珠（1975）
773 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:34:14 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ 一）（●） わたしはその時、『航時機計画』の雑務と管理を任されていました。
| （__人__）
| ｀⌒´ﾉ 科学省内勤からの科学博物館への転属辞令だったので、同僚からは「島流し」とか、「左遷」だとか
| ,.<))／´二⊃ いわれたものです
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃
ヽ､ｌ ´ヽ〉
''"::l:::::::/ __人〉
:::::::::|_/ヽ. /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （⌒ ）（⌒）
| （__人__） もっとも、自分ではなんとも思いませんでした
| ｀ ⌒´ﾉ
| } 昇給とか出世にはあまり興味はなかったし、めんどくさい人付き合いから
ヽ ﾍミ| 開放された、と思ったのです。
／,` 、` -`,--` ,
＿＿,---/;;;;;` `-,-/ニﾆ | それなりの能力はありましたが、欲がなかったのです
/;;;;;::::、:::::::::|、_ ,＞、 /::l,_l･ ,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::＜:::::::ヽ``l::::| |`l,::::ヽ 案外、自分に向いている職場ではないかとさえ思いました
|;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::ヽ:::::::＼|:::|`-‐'/::ヽ::::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;:::::::::::::::::::-、:::`;:ヽ;-';;;;;:::ヽ::l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;:::::::::::::::::::::`、;`l;;;;;8;;;;;::::`ヽ
;;;;;;;;;;;;/、;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::;`l;;;|;;;;;;;;;;;::::: `l|、
;;;;;/' `,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::l
;;;く ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
774 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:34:55 ID:e0TFoQo.
話がそれました。『航時機計画』についてお話しましょう
||ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ||
＿＿＿＿＿＿＿＿
〈<三三三三三三三>〉
|| ＿＿＿ .||
|| ／ ＼ ||
||／ .＼|| 一言でいえば、生きたタイムカプセルです。
／ _一 ― ＼
| （○） （○） | 『航時機』に乗せた人間の潜在意識に、時代の情報を詰め込んで
＼ （__人__） ｲ 未来に送り出すわけです
／´￣ .ｨヽ|
〈 ￣ ‐- 、 i 情報は活字などのデータではなく、『ニュアンス』を中心にしています
.:｀ ｰi‐ -、_ ヽ | l 事件を直接見た人間の感情・・・そういったものです
|| ヽ.て 〉 ..| l
＿_/´ ヽ /⌒::| ＼_ 『語り部』といったほうがわかりやすいでしょうか・・・
||三l |ノ-‐-‐-| |｀ー´|| いわば、情報のインデックスです
￣|.ヽ _,l- ､￣￣| .|''|''''|"
| |ヽl´ | 〉 〈..| |
| | `-‐´ ...ヽ_＿ｿ | |
￣ .￣
||ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ||
／￣￣＼
／ _ノ ヽ_ ＼ そのため、乗員の選別は慎重におこなわれたはずです
| （●） （●） |
| （__人__） | もっとも、わたしはその乗員に特別何の感情も抱いていませんでした
| ｀⌒´ |
| } 彼が乗っていなくとも、誰か別の人間が代わりに乗っていたでしょうから・・・
ヽ .}
__,_,,.ヽ＿ ノｰ- ､
ハ / Ｖ又ｲ ::::〉::::::i: ・・・わたしにとっては『不特定多数の誰か』にすぎなかったのです
} ヽ 〈 l |;;|ﾉ /::::::::::i -,,_
r iY'ﾉ.;; }::ヽ l|;;| /::::i::::::::}‐ | ||
.|| | ﾉ:::: }:::::::＼|;;;ﾚ'ｰ'' ⌒.:::: ヽ | ||
.|| | {,,;;;; .:::: ヽｰ---ｹﾄ､, へ､:::: | ||
―──.::::::::::::ノ.:::/ / 彡}――─────
"￣｀ﾞﾞ ''ｰ-､'ー----'
775 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:35:29 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） ・・・けれど、その出来事以来わたしはその青年に興味を持ったのです
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 彼女にとって、彼はいったいどんな人物だったのだろうか、と
| }
ヽ / 説明パネルには 彼の名前が 入速出 やる夫 だということ
＿__ｲ.ヽヽ、___ ＿ノﾞ-､. C大学院で学ぶ２４歳の研究生であったこと
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ 一昨年、父親を亡くし天涯孤独であること
| ＼/ﾞ（__)＼,| i 趣味がクラシック音楽で バッハのフーガ ニ単調を口ずさむこと
＞ ヽ. ハ | |
.::::.::::::i:|:.: 〉 | .| | .| ﾄ､ . ＼ ﾄ､ ﾄ､
:.::::.:::|:|::7 i | .| | .| |. |.＼:ｰ┼lﾄヽ ﾍ せつめいぶん
:::.:::.::::|:|/ リ｣ｨｰ'ﾘﾆリゝl r==､｡!ヽ ﾍ | 無味乾燥なそんな奇麗事の羅列では何の役にも立ちません
::.: ,ｲ心ﾄ7 .:| ,.r''"￣ ヽ＼ V
｀7ゝｲ :!!ひ ,' ,r=＝ｭ､ } ` ｰ､ ・・・ただ、走り去る彼女の姿だけが妙に心に残ったのです
＼ヽ､::::| | i: /´ { ハ `ｰ-､
＼:ヽ| | li { __ __ | / `ｰ-､＿＿＿
ヾﾘ .i ij .{' _＿__ﾞ.r{ ./
＿」 .::|| ﾞ､ `ー― '´/
, ィ´|;:;:;:| .::|| ` '`ー-----u
:/::::|;:;:;ﾉ .::i;{ ＼ / lヽ!
/:::::::!;〈 ｀ヽ ＼ ! | ＼_
776 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:36:04 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ ノ ヽ、.＼
| （●）（●） | 五年も過ぎた頃でしょうか
/￣￣￣ 丶人__）. |
/ ＼ .＿|＿＿＿__ 『航時機計画』もニュースショー的な話題がなくなり
, --'､ / ｀〉 正月特番のコーナーで『ああ、そういえば、そんなのもあったなぁ』という
/ ⌒ ） / / 忘れ去られた過去の出来事になっていたころです
,′ ﾉ / /
l T´ ..＿ ./ r'´￣ヽ わたしは、このなにもない暇な時間が割と気に入っていました
ヽ ノ .／丶､ / （ ￣ l
｀'ー'´ | .｀'ｰ'――┬― --､/ _.ﾉ
／￣￣＼
. .／ _ノ ヽ
| （ ●) (●)
| （__人__） ∫ お茶を飲んで、新聞をみる
| ｀⌒´ﾉ ∬
. ヽ } |￣|
ヽ ノ |＿|） ただそれだけの毎日・・・
＿＿__／ ｲー┘ |
| | / / _＿＿/ 足音がして、ふっと目を上げるとそこにいたのは彼女でした
| | / / |
| | （ ￣￣￣⌒ヽ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
777 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:36:37 ID:e0TFoQo.
／::::r‐､:ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ
_ ,.ｨ'´:::::／!_‐- ､:::::::::::::::::::::::::（,､
/:::｀ヽ＿_,.ィ三/::::::::::::r‐､ﾉ ｀ヽ､:::::::::::::::::ノ
r‐'､::::::::::::::/圭ﾐ/:::::::::r､:_） l l ヽヽ:::::::::ゝ,
l:::::::｀:::::::::/圭/´::::::::::ゝ´ l l ヽ ヽ:r‐'´
ノ::::＿::::::/圭/:::::::::::r‐､ﾉl l l l l l l!
,ｨﾀ'l:::::::::::::::｀:l圭ﾐ!::::::／:ゝ､ l l l l ', l l l l
. lﾐ! /ヽ;::::::::::::::l圭ﾐ!::::::::::r‐‐'_ﾑ斗孑十弋､ l l! / 彼女に再会できたのです。勘違いしようはありません
ゞ="〔＿:::::::::::l圭ﾐ!::::::::::｀)lヽl ィ示ｮ` ｀ｭ! l／ 彼女は、苦しげな眼差しで彼を見ていたのですから
// l __）::::::::ヾr‐'ｰ､:（´ l `辷:ﾘ ｶ
.//! ﾄ､ゝ-､:::::::lﾉyヽ 〉:ﾉ. l ￣ ヽ
./ l l. ヽ ゝ'､:ゞｰ.'´::） l.l _´!
l l ＼ ゝ‐ヾ､圭.l l.l ´, ' 絶対的な悲しみだけが持つ、『静かな』横顔
. l l ｀十-､__≧/ l ﾄ､ ／
l l l r‐‐'´.l l圭ミ＝==,ｨ＝x､ わたしは・・・話しかけることができませんでした
. l l l 〉:::::::/ /圭圭圭ﾐ/ヽ圭圭ゝ､
. ! ! l ／:::::::/ /圭圭圭ﾐ〈 ゞ〉圭圭/
.l l ／:::::::／ /:《圭圭圭圭!´圭＝彳
l l /:::::::::〈 ｀ー‐-､圭圭圭l圭圭》
l l /::::::::::::::::￣￣｀ー-､二`>圭/
l. ／::::::::::::::::::::::::::ヽー´＜二圭圭ミﾄ､
l /::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣＞ ／圭圭圭ミﾄ､
. , -‐'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝﾉ圭圭圭圭圭ﾐ!
778 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:37:03 ID:e0TFoQo.
,.ィ≦三ヽ､_
,..::'´:._j三三三ﾆ廴
／:r'二´三三三三二｝
／:.:.:.:.）三三三三三三く_
rｰ-ｖ一'⌒ヽノj:.:.: , イ ￣￣｀ ＜三三三ﾆ）
|匸7:.:.:.:.:.:.:/_7:.:／:r┘/ ヽ、三〔_
／人/:.:.:.:.:.:.ﾊ７:.:.:.:.:.〈 ′ ､ ヽ三ﾌ
＼V{:.:.:.:.:. /ﾆ7.:.:.:.:.:_:ﾉ, l | ､ヽ ヽ ∨ 〉
└う:.:.:.:.{三{:.:.:.:.:.:ヽ ｌ | lﾄ､＼ヽ ヽ｀ 、｀､Vﾆヽ、
／ {:.:.:.:.:.|三|:.:.:.:.r‐'∥ ｌ | ',丶 ｌ 川 l | ｌ | ! ヽ＼ わたしはその時、彼女に憧憬の念を抱いたのかもしれません
// ∧:.:.:.:.ｌ三l:.:.:.:ヽ |ヽ｣斗-ﾍ }ノ,ｴZ{ノ/リﾍ＼ ＼ヽ それをはっきりと認識したのは次の日、
. | l / ヽ、:.:Vﾆヽ:.:r个ﾄ,ｨfｌ圷 ｀ 化ﾉｹハ ｀ヽ＞└′ 彼女が再びやってきたときでした
ｌ｜,' 「ヽ{ｌＨｌﾘ:{ 小 ` ゞ ′ 八ヽ＼
｜V ,' l| | ｀ ＜7/ | lヽ､ , .′, 仆 ヽ ＼ヽ
｀７ / ,ｲ | l├ヘヽ―ﾍ、__,.:'⌒ヽ ｀､｀､ ヽ＼ 彼女は、昨日と同じ格好で、同じ表情で、同じ場所に立ちました
/ / |｜ | |:.／ヽ＼::.::rﾍ::.::.::.::.::＼ヽ ＼ ＼ヽ
,' ′ / /|｜ ／ヽ＼::.::.::.) ）{廴r-､__::.:rく ＼ ヽノ /
/ / /ﾊ !／:.:.:._:_;＞=≠-‐､::.f‐ﾐ ヽV ＼ } 〉 /
. / / / 'rﾍヽ:.:.:. ヽ二ﾆ＝=､ ｝:｢｀{ ,ゝ､＿Ｖ_/∠＿
/ , / ,':.:.:.:.ヽ＼:.:.:.:.:.: r‐彡ィ´:::|::.::>‐':.:.:.:.｀)ー‐r≠ﾆ ｝
./ / / /:.:.:.:.ノ:.＼ヽ:.:.:.:.:.ヽ＞:l ::.::|::└r1 :.:.:.:.:.ヽノ/_／ く
／/ | / /:.:.:.f⌒ヽ:.:.ヽ｀､:.:.:.:.:{{ヽＬ 厶-‐'/:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.人 ヽ
. / l | /ヽ､:_＞ｸ^ヽ:_:＼ヽ:.:.:.:｀T￢ー‐く丶:.:.:.:.:.:.:.:!:ハ ｀ヽ ＼ わたしは一大決心してさりげなく平静を装い、彼女に話しかけたのです
,′ | | / /:.:.:.:.:.:.:.:/〉､＼:-勹::-‐￢__〉:ヽ:.:.:.:.:.:}ヽ ＼ ＼ ヽ
ｉ ｌ/ /:.:.:.:.:.:.:.:〃:.:.:＼ヽく_:_:_:_j-‐个､:.:.:.:.:./ / ∧ ヽ、 ｀､
| ｜l ,...-勹:.:.:.:.:.:.:.:. ｌ＾ヽ､:.:.:.ヽ＼:.:.:.:.:.:.:八＼ー'ニ二ノ ｀丶､ l ﾄ､
| ｜ﾚ'´:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:＼:.:.:ヽ l:.:.:.:.:´:.:.:〉:.｀Ｙ⌒ヽ l ∥ ＼
ｌ ｜ﾄ､_ 厶:.:.:.:.:.:,':.:.:.:.:.:j:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ:.}|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ト､:_厶 ！ ｌ｢｀ヽ 丶､
| ｜|人:.:.:.:.:.:.:.:l:./:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//｀丶､:.:.:.:.:.:.:.:lヽ :_:_:＞-:―:―:┴::┴ -ﾍ、
| ｌ |:.:.:.:>～'て:.:厂:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:／/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.′ :＼ ￣｀ヽ、:ｰ:-::-:.､:.:. .:.. ...
ﾊ ｌ ヽr'′, /´:.:.:.:.:.j:.:.:.:.:.:／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、 _＿＼:.:.:.:.:.:.ヽ､.:.. .:.
:.:| | {ｌ_｣/{／:.:.:., -‐,ﾆ二´／:.:.｀､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨‐冖ﾐヾー--
:！l Ｙ:.:.:ヽ:.／ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:.:.:.＼:_:_:.ヽ＼
:.:.､｀､ ＼:.:八 （＿::＿::＿ :.:.:.:.:.:.:.:.: ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、:.｀丶､
:.:.:.＼ヽ､ ∨:.:.:｀＝==≠ ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀丶､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.: ｀ヽ、
:.:.r―｀＝=､＿＞ｰ--‐' ＜二ﾆ＝= ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ、:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
:.:.:｀ヽ､＞'´ -‐ ｰ-- ｀ヽ:_:_) ）:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.｀､:.:. :.. : .
二￣ -‐ ' ＿ -――‐-ｧ-､ >‐ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:. 丶:. :...
＿＿ ,..::'´:.:.:.:.:.:.:.:_＿_／ ／:.:.:.:.:｀､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. .. :.:..
:.:.:.:.:. ￣´.:r=＝ﾆ二´ ∠＿＿＿_:丶、:.:.:.:.:.:.. :..
二＞､_＿_＞‐=＝二 -=ﾆニニ-――-､ヽ:.:.:.:.:.:. .. .
780 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:37:34 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ＼ おおお、おはようございますだろ
| （ ⌒）（⌒）
| （__人__） ききき昨日もお会いしましたね
| ｀ ⌒´ﾉ そそそそれと、五年位前にもあった事があるだろ。あああ、話したわけじゃないんだろ！
,| } 世の中にはいろんな趣味の人がいますからね！おかしくないです！悪くないです！
／ ヽ } 機関車はD51がすきだとか、車はワーゲンビートルがいいとか
く く ヽ ノ 一日見てても飽きないとか 航時機が好きだとかだろ！
＼ `' く
ヽ、 |
| |
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ mn）（mn） わたしは支離滅裂なことを口走っていたようです
. | ////.| |人| |
| | |⌒| | しかし、彼女は微笑んでいました
. | | |. | |
. ヽ. / / } / いままでわたしがしばしば女性から受けた嘲笑とはまったく別のものでした
ヽ / / ノ ノ
/ ノ,,ノ |
| |
| |
781 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:38:12 ID:e0TFoQo.
/ ,二、ヽ.
r' } ｀ 、
,ﾉ `'＜ヽ ＼
。 ﾟ゜ ゜ﾟ ｡ / } ＼ ＼
｡ﾟ rｘ , ┐ ｡{ し┐ ＼
｡ ,.|{ nＹ ,ﾆ} 。、 .二ニ{ ヽ
。 { Ⅵ/r仁{ （_ ´ └; . }
_｣_ ｡‘⌒k辷)=く ｡゜ }／ ,） ∨＼, -┐
｀Y⌒)}'^Y´ﾉ}ﾊlミﾒ､ﾉ 。 /, 〃 〃 / | | -┴-､
､_｣{ ' ,｣,rく。 }.ﾊ〉 ゜｡.{ { ｌ{ ″ 八_ｎ、 | | 〈,二.ヽ
>'⌒ヽ=ミ､|{ ゜ ﾟ ゜｡ ｡゜ 丶.从__」{ ﾆメ、!（ ＼ 厂 }-‐く
7, r=ﾐ､ ＼く,. ゜ﾟ / ,ﾘ 拜ﾐ, | ﾄ､ / /｀ rく￣） } よくそんな昔のことを覚えていたのだわ
.］{ └' ,}j ､___）{ィ 。ﾟ゜,ノ/Ｙ{ └' '＾} 厂 _｣.ﾑ／ _,ﾉ|ｰ--‐'
＾'宀'^＾ ｀ﾆ!［,斗宀=ミxﾟ { { __丶 ゛ﾞ //{,｀Yr勹,｝}､_」. イ ﾄ､ヽ
r宀ｧ'^く ｒ_}l ゜ﾟ Y´ 人 /７/ ｀7ｔ辷彡' ,ﾉ| ｜ ｜ ｌ｜
, r┘Y´{り人_ _]ヽ ,人 {ｆt ｀ﾌ７,ノｲ , {辷ｧ‐-rく. | | | |｜ 彼女はそれだけをゆっくりとつぶやくように口にしました
. {ｰ-ヽ, ｀ﾆ´イ } ,ノ Y⌒辷少'＾{(,_| { ﾏフﾌ´| | | | | |｜
｀ﾌ7⌒>､__,r宀'＾ ｀＾! 人 ｀7´ｬ=＝ミx〉 川｀ﾟ{ |__｣ | | | |｜
｀′_{(二ﾆミﾒ､ r宀ｧ'^⌒′ }Y＾ー辷≦三≧ｧ' ＼| 厂| ｜｜|
,ﾉrtｎrﾍ ﾊ Ⅵ,r'{ ,> ⌒ヽ___辷彡'´ ＼_//,ﾘ ,ﾉ L｣
. { 〉 ┘ jノ ,}__}［, ｀ﾆ{ }二.´ //∨ {
〉'⌒'ｰく_r仁ﾌ/{ _,人 ｀ヽ） . // ',
｀¨ﾌ,冖ｉ{｀ﾌrく ヽ｀ﾆＴ＼ ＼__ ｀7/ ｣ ﾄ |
. {（ _」L{ノY´＼, 〉‐ ｀ﾌT' ‐-r<└-､ 7/ _｣ l ｌ|
{ }-ヘ{ ト､/ ／} ' ,=､ } } ,ﾉ｀ﾌ7/{＿,ﾉ｜ l ｌ|
r'⌒Yrtｎ{ }- 、 { { く,_ ｌ{ // ／／｀７メ、 | l ｌ|
,} r‐}辷^}′ { 〉' 丶主彡′ ／ 〃 ＼__｣ Ｕ|,斗宀‐
｀Y＾ ｀ﾆﾌ___,ノ ,{＿ ／ ｌ{ 八 / -‐十
＿,. ⊥ ヽ-‐' /r‐-､}_ ＿, -┐ 、ー‐=_彡'/｀ﾌ⌒⌒ヽ_｣_
｀ヽ ヽ-‐ｧ=＝_彡r勹丿 }勹 辷´ﾉ ト＞-‐=_彡‐'r‐'⌒'￢-､_
｀¨ﾌ / └､｀ﾆ′,ﾉ .］r'⌒) ャ宀'乙_｣{ 〈 r' r宀, ｛
＾¨´ r-ﾍ._r,=｀Ｔ爪 |［ノ＾７⌒ヽ ,= }T ‐r' ,} ﾄ､} 辷'厂く
〉‐- ｌ辷_｣{___,＞ﾃ{ r宀ﾐv Vﾑ＿]'ｰ‐くノ廴r' 廴. _,ノ
｀７⌒^'宀'^＾¨´ 〉 辷'ﾊ{ ,}宀‐十'⌒)〉 廴_ _,ノ┘
人 〉-r' ｀7ﾒ､ ￣
【やらない夫視点のイメージ映像です】
782 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:38:42 ID:e0TFoQo.
(ヽ三/) ））
( i)))
／￣￣＼ ＼
／ _ノ ＼ ） 立ちっぱなしでは足も疲れるだろ！
| （ ＞）（＜）
. | ///（__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ こっちのテーブルイスにどうぞだろ
. | }
. ヽ } お茶でも入れるだろ！インスタントコーヒーだけど！
ヽ ノ
⊂ヽ γ く
i !ｌ ノ ﾉ |
⊂ｃノ´| ｜
└-i:::::::::::::::::::::::: ,. '"´ ｀`ヽ:::::::.: : ヽ、
__...ﾉ: : : : : : :,.ィ´ ／ ', ヽ ｀丶､: : : :ト.､ ,.ィ"ヽ
. |: : : : : : : :／ ./ / ', ', 「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ﾆﾆ､二
ヽ.ィ: : : :/ / ,' l ', ｀丶ﾄ､:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート､､ヽ
r‐:':::::::/ ,' ,' ! .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
. ',_:､:::/ l ｌ |l ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_ｌ::', ',r
ﾉ:,' ,'l | l | l ! ! | ｀丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ﾊ::ヽ
/:| | ,' | ! .!ｌ| ,'| ｌ ｌ | l ,' ,|. ｜!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' ｀￢
/:::,! | ..L.',_ﾄ. |',ﾄ / !./l/├ /￢ ￢､).:: /:.:.:.:./: ::::::::| |: わたし・・・航時機なんか見に来てるわけじゃないのだわ
/:::::ﾊ.ﾄ 、 ! ..l_ヽヽ＼､./ l/"´ l/_∠ | {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ﾉ| !:
ヽ|l ',ヽ ＼ !,イ ｀` ﾄ '′ ,ｲ"´ lヽ ,ﾊr'＾,-ﾍ':::::::::}::!｜ .!: ・・・・航時機なんか
. | ト､ト.`弋..ン 弋..ン ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l ! |:
| l l.|. ', ､ l ! .|:.ヾ ﾆﾌ !::l. ｜ |:
| / / | ﾄ、 ,.、 ｜ ｌ| |／ ヽ:| |l !
. | / / | |_.＞ 、 _..-.､ｌ l ! ! |.! ｜
l| /,ｲ _..ｌ l:.:.:.:.:.:.:｀丶､ __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| | | ! !
!|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊィｭﾍ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、 .| l |
_..'"ｨ´ ﾄ､:.:.! .l:.:.:.:／｀`ヾ.ﾆﾝリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、 ! ! !
＜._ <.| ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`￢´:.:｀`:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : ＼ ! l |
783 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:39:09 ID:e0TFoQo.
||ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ||
＿＿＿＿＿＿＿＿
〈<三三三三三三三>〉
|| ＿＿＿ .||
|| ／ ＼ ||
||／ .＼||
／ _一 ― ＼
| （○） （○） |
＼ （__人__） ｲ
／´￣ .ｨヽ|
〈 ￣ ‐- 、 i
.:｀ ｰi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l
＿_/´ ヽ /⌒::| ＼_
||三l |ノ-‐-‐-| |｀ー´||
￣|.ヽ _,l- ､￣￣| .|''|''''|"
| |ヽl´ | 〉 〈..| |
| | `-‐´ ...ヽ_＿ｿ | |
￣ .￣
||ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ||
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__） ・・・ええと、彼はあなたのかｒ・・・友人なのでしょうか
| ｀ ⌒´ﾉ
.ｌ^l^lｎ }
. ヽ L }
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
784 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:39:44 ID:e0TFoQo.
_＿＿
／::ヽ_＿/::::::::::::ヽ＼
/:::::::＼::::ヽ::::::::::::::::::＼＼_
/::::::::::::::::ヽ::::::`:::::::::::::::::::ヽ:.:＼
/:ヽ::::::::::::::::::::＞z､:::::_:x＝=斗: ::＼
ヽ::::＼:::::::::::::::::,．"´ ｀ヽ : ＼z､__＿___
}::::::::::＞:::／ ｲ＼: :V∧: : : : ヽィ::ﾍ
{¨:::::::::::::: :/ ヾ: : : : V∧: : : : : : : : :!
廴_:::::::::::/ i! ﾄ､ ヽ >､;;: V∧: : : : : : イ
ﾉ: : / :| iﾊ i 人ｲ: : : : :}iiiii}: : : : : :| |､
/::::::ｲ i :| |ﾊ :ﾊ ｲ ﾃ: : : /人i}:!: : : :::| |k＼
＼::::{ | |, :|川 / ! / j / |￣i!,ｲ{ Y￣Y.| |:ミハ
ヾﾄ ヽ ヽ |.ﾉ !/,.ィﾚ''￣`,jﾊ i! .|ト＝ｲ |.| | ハヾ;;､
. | ＼ ト {ゝ_从 ,,7≠=ｧ､| ! ||:::イ :|.| | ハ ヾ;;､
. | ヽ八-‐- ､ ﾊ;t:j;;ﾂ | ! ||彡 ,.任i! V/ｼ
Vﾊ ヽｨ示ﾐ､ ´¨ :| ! || }ﾚｨ / |.| | ﾄ"
ヽハ ∧ゞｯ i | ! ||// / : |.| |. |
} .ノ ハ¨ ` _,,_ | ! ||イ.:/ |.| | |
i! iﾊ.ム ´ , ィ::| ! ||三ﾐﾒ､...|.| ﾄ, |
. 小 |∧ ＞ _,,.ィ::イ::::| ! ||:::::: : ハ|.|,ﾊ! |
/i! | ', ,．イ::}{:::::::::::::::! i i!!:::::::::::::::Vヽﾊ. |
. / /! | 廴{:::::::::人::::::::,ィ' ` ﾉ77;;;;;;;;;;;;;i::::::: ヽ |
/ / .| |ﾚ:¨:.:.:777{rj }, '" ,．'":.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:∧::. |
. / / ﾄ }:.:.:.:.:.:.{/ ／ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.: ∧ |
/ .ﾑイ¨ ﾉ:..:.:.:.:.:.:／ _,,／_＿,,::.-=＝=-､:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∧ |
/ `ｰ ／:.:.:.:.:./:.:{ ￣ }:.:.:.:.:.:.:.:.:: . ∧:.|
_,-=＝=-､_.{ `ー＝くー=ミ:./:.:.:.:＞tｭ-＝-=─=- ィ":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .: ∧|
Y i i }ﾄ､＿＿z=- ﾉ:.:.:./:.:.//:.:.:.:.:／ ,,x '¨´ /:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
,ｨ! .l ,l ﾊ>" .／:.:.:::/:.:.//:.:. ／ ,ｨ.../:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
/ }! .l l.人! ー=-- ´｝:.:.:.:ノ:.: //:.:.:.:`ー＝=ィ ../:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
{ イゝ､-ニニ≠＝=-≧__zノ:.:.＿:.:. //:.:.:.:.:.:,x ' ´ ,ｨ./:.:.:.:.:.:.:.:.::l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
.. }! ,r"￣ ＿＿＿__ ⊂.._＿ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:｀ー=-ｨ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:. ∧
/:.ﾊ{ ゝ､_ ゞ_ニニニ￣ ＼/rﾐﾒ､:.::／ /:.:.:,x ''¨''ｰ- ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
＼:.::} ＞=-─ヾ──三ヾﾐ_ `ｰ}::}::ヽ'ー.┴イ__＿:::::::::::::::::＞-､ __:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
ヾミ＝ｲ:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞-＝､ ヾ;;､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ､:.:./!::::::::::::::::}:i:.:.:.:.:.,／
}:.:ニ＝=ﾌ:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:／ {:.:.:.ヽ＿ ノ川!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:/:::::::::::|;!,／¨
ゝ:_:_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:./ ￣ヽ､_ ／￣ `= ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./＝=-ノ
}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ` ｰ - ､:.:.:.:.:.:. /
`ー=z､_＿ _,ィ
785 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:40:13 ID:e0TFoQo.
. / , ﾍ ヾ:.:.ﾍｉ:ｉ:i:iﾍ:.:.:.:.:(_
/ { ', ',ﾊ ! ┌┘:.:.:|i:i:i:i:ｉ|:.:.:.:.:.:.〕
. / ,' , l| ,｝ ! | | {:.:.:.:.:.:.:}i:i:i:i:i|:.:.:.:.:く
j ! {_ l| ﾊ j | l.ﾉ 人 L_:_:.:.:.:|ｉ:ｉ:i:i:|:.:.:.:.:.:.}
|l! :| ﾍl| ﾍ ゝ､ {ﾉ /「≧ﾆ=‐-/ﾊ _〕:./i:i:i:i:ｉ|:.r―ｲ
',ﾍ :| l|ﾄ､_少イ＼ l|ﾚ'了 x=≠ﾃﾐ|ﾚｲ（:.:.:r=ﾐ､iﾉ:_:] .ｌ |
ﾊ ﾍ ﾄ､ l|ハ,ﾌテ≠ﾐﾍ｛ 〃iﾘつ:::）l// : }:.{薔ﾘ ./ | |
ﾏ {＼メ＼K {ｱっ:} ゞﾆィ' / ﾊ ∨ゞｲ./ j ﾊ
ヾゝ./ l| ﾊ ,ゞ=ｲ xxxx / /:i:i| |:i:// /ｲ '.
l / :l| ﾊ xxx ヽ ! |:i:ｉ/ ｊ/ノ / / l
K :l| .入 ‐- | |:ｉ/ ,l|/ / /
l l| ｲ .才`;=x、 ,x≡三| |/ / | { {
| | !∧三三三ﾐ/三三三l ! / j .| |
| | ,j三∨三r=彳ﾍ三三∧ .|/ ./ | |
| | /三ﾐ∧三｛均{フ三≫三ﾍ | ! !
786 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:40:41 ID:e0TFoQo.
／: : : : : : : : : ;, ´ 〉: : : : ＿_: : : : ＼;;;;＼
ゝ 、: : : : : : :, ' ' 、 、（＿_／＼: : ｀ー 、ヽ;;;;ヽ
） ＼: : : :, ' ;' 、 、 ￣￣）＿: : : : : : i;;;;;i
ノ: : : : : : / / ｀ 、 ', 厂: : : : ￣ ー-|;;;;;|
ヽ＿＿,,,/ / 、 ; ; , （: : : : : : : : : : : :|;;;;;|
ノ ＿ / ,' ＼ i l , ＼: : : : : : , ': : |;;;;;|
￣￣: : : , , , ＼ i | | i ）: : : : .／: /i;;;;;|
: : : : : : : i ; ; .ヽ ＼ l | ｌ ; l ∠_＿／: : : / l;;;;;|
: : : : : : : ｌ '; ｌ '; 、 ヽ、 ＼ ! ; l ! ; ｜: : : : :/ : l;;;;;|
: : : : : : : :' 丶 |＼ 、 ｀ 、メ、 ＼ノ 丶;＿i_! ﾉ |: : : ／: : :|;;;;;| ・・・わたし、やる夫に捨てられたんです
: : : : : : : : '、 ＼ ＼ ＼イ＼ ヽ ＼ / ノ/￣/ーﾄ／: : : :ノ;;ツ
: : : : : : : : : :＼ ' , イ、ー＼ ＼ ゝ ヽヾ_≧≠三壬幵心ッｖi＼,__ｒ'ーゥ'、
＞ ; _: : : : : :／＼＼| ゝ,≠==ミヾ ゞッヘ_厂￣ て_。 7/| ／7ｋ{lソ
＞／:::／/＼| V,ヘ厂 ｖメ つ ノ ' .|（ ベ i,}ニ'
. /::::::/::/ .| ｒ ゝ く_,, と- ＿-_,） /|ハ_ヾ、ヾ
. /::::::/:::l ｜ ｌ （⌒ｃ二ソ ￣ ,≦;/ ゞニ-
/::::::/::::::|＼_ノi. ト、し'/// ／/ l＿,∠圭/ / ト、
／::::::/ |::::::| / L＞ ｀ .／圭圭圭/ / i ＼
_／:::::::::/ i:::::::|. / |圭圭≧,、 ´￣｀ ／圭圭圭ﾐ/ /i |
＼::::::::/, i::::::::|. / i ./圭圭圭圭≧ー- ,,/圭圭圭圭/ / .ｌ |／
￣´/ i;;::::::| / , ,'／圭圭圭ミ,'ィ´ｒ,/フ゛ヽテ圭圭ﾐ/ /i ｌ ｜
/ ;￣7/, ' ／、圭圭圭,,}/:l ゛l´{lソ}/}、 ハ圭ﾐ/ /ミ| l ./
. / ;' /' .／｜ ヽ圭圭圭゛l、 ヘ ゛i,}ニソ/｝圭/ /圭ﾐ| i'
/ / ／ ／,/ | /圭圭圭ミ＼ヾ、ヾ二'_ノ／ﾐ/ /圭彡｝ |
／ /;´ ／/ i. | /圭圭圭圭圭;＼三彡シ圭ミ{ （圭圭ノ /
787 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:41:21 ID:e0TFoQo.
廴::::.:::.::.:::::.::.:::／ / ｀‐-‐､::.::.::.::.::::.::.::', : : :
_）:::::.:::::.::::::/ ｉ i | 〉:::.:::.:::.:::.:::.::!: : :
L_::::::.:::::.::/ | ,' | | {::.::::::.::::.:::.:::::.} : : : やる夫はいつも笑っていたのだわ！ あんな虚ろな表情ではなかったのだわ！
￣l:::::::i l | i | ! ﾄ､:::::::::::::::::::::|: : :
＼_| i ｌ | i | ｌ| | ,.ゝ/ -‐' -:::::::::::::j,ｪ､ やる夫は未来にあこがれて・・・私のことを忘れてしまったのだわ！
| | l | | ! l =ｰ|'' /／ （::::::::::::::::ﾊ{{
| |i ｉ i _」 ﾄ､|| / ___ . ﾄ､::::::::::代` わたしも あなたのことを忘れてしまいたいっ・・・
｜l| Ｘ´i l＼l ﾚ' ,zﾆ三(つ〉 | ﾄ‐-,:::|:.｀:
ヽ!ヽ、 ﾄ､と)=ミ､ :::::::: l i| 〈::::}: : :
｀ ＼| k' ::::::: , //.| 〉,': : :
ﾊ ._. = ､ // | |: ;／
| ヽ. Ｖ_:.::._} .// __| |_:::::::
| | ｉ ｰ-_､ __ , ィ' //:￣ ::| |:|-;:::
/ / lﾍf{ハ l´: : ://: : : : : | |:|. L
｛: : : : : : : : : : :: :: ::_＼ ＼＼ ＼
}: : : : : : : : : :: :／ ＼_＿ ヽ.ヽ ヽ
｛: : : : : : : : :／ / ', ヽ｀ヽ. l | 〔
/: : : : : : :／ ,' l ! l ｛＿ :l | それが彼女の長年抱えてきた感情を決壊させたのだ、とはわかりました
＼: : : ::/ l | l l | : : } l |
}: :./ ｜ l ｌ | | l l: :{ ! :l / 彼女はテーブルに伏して泣き出しました
ヽ,' | ｌ｜ l | | l: :L. | ! /',
l | :l :ｉ l l|＿_｣: 斗.イ :|: : :ﾄ､ l |イ||l
.｜', l ｜l ! lｌ ＿,. l:|: : :i: ハ. |｣ | i
l ｌ :| /l ', |l: '"￣￣｀ Y: : /::|ﾍ |｣/ | l
Vヽ ',/ﾍヽ ヽ j ! jノｲ :| { 〈 |
V ヽ//" ＿＿_ ./! :|/ / !
, ﾄ､ | ／::::::／ ｀ヽ、 |:l ::| / ＿_l
/ :/| |::::::/ ヽ !:! : :!// ＿,
/ :/ ﾍ ヽ::/ | |,! :|｀ヽ
/ :/ |ヽ V / !| :l| |-' ／￣｀ヽ
/ :/ | ﾄ ＼＿＿＿/ l:| :|＿|ニヽ,イ ヽ
/ :/ ./ｌ : ::| ` ､＿＿＿＿_,.-!| :l:: :: ::／/:::| |
/ :/ / .ｌ : ::| |::| | :l:: ／:/ｲ:::::| ＿＿__,|
788 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:41:50 ID:e0TFoQo.
彼女がずっと握り締めていた手から一粒の真珠が転がり落ちました
, ' ´￣ ｀ヽ、
＿ _, -' ´ ｀ｰ 、
￣｀ ―― -- ― ' ´ ＿ ｀ヽ、_
/ l _ ﾊ
l/ ノ.ヽ―- / l
‐ ､ l. lー‐イ. ヽ .l l
ヽﾘ‐く >＿＿ l ゝ__ l
｀ヽ＜ / / /
´￣￣￣￣｀ － 、 ｀ ＜＿/ /
｀￣ ー――――-- ､_ ヽ /
｀ － ､＿_ノ-' （ （ （ （ （ （ （ （ （ （ （ ○
／￣￣＼
. .／ _ノ ヽ
| （ ●) (●)
| （__人__） ∫ ・・・・・・
| ｀⌒´ﾉ ∬ わたしは気まずい思いでコーヒーを飲み干しました
. ヽ } |￣| 声を掛けることも出来ず、彼女の手からこぼれた真珠が
ヽ ノ |＿|） 転がっていくのをただ・・・じっと見ていたのです
＿＿__／ ｲー┘ |
| | / / _＿＿/
| | / / |
| | （ ￣￣￣⌒ヽ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
789 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:42:28 ID:e0TFoQo.
／￣￣￣＼
／ ＼
/ﾉ ヽ､_ ヽ わたしの仕事は 計器の確認、やる夫の外見的な以上の有無確認、見学者の管理などです
（ ●）（ ●） |
| { .! ) |. ・・・その中に、新たに真紅とのお茶会が加わったのです
|. ¨´ ｀¨´ l.
. | /. 彼女はそれから、毎日のようにやってきました。彼女の名は真紅と言いました
| /
＼__ （ 真紅と呼んでくれてかまわない、と・・・
_）_ =＝＝＼
／ ＼ 彼女は朝早くからやってきて、計器点検が終わる頃にはもうイスに座ってやる夫を見ているのでした
/ ヽ
| , i
| | l.|
| l | |
| |. |. l
l | |.│
/ ﾉ | |
/ / l /
（ヽ､__,/＿＿__ _＿,У
ヽ_ｨ __ __￣￣_￣_,|
j l |
790 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:42:58 ID:e0TFoQo.
そして、ぽつりぽつりと やる夫の話を聞かせてくれるようになったのです
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜ やる夫とは仏文講座で知り合ったのだわ！
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | | やる夫は仏語が出来なくて、わたしに試験前にノートを借りに来たのだわ
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ `ｰ'ﾞ .| ∨/／ | !
} |ﾍ `ｰ'ﾞ ､ | {ノ´ | |
川 | 丶 マフ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | |
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
-─‐──‐-、
／ ＼
／ ; ヽ
l U l
| , 、 ; |⌒´⌒｀ヽ、 おねがいしますお！
!、 _ノ" "ヽ、__ ∪ ＼
ヽ (（●） （●） ):: /⌒゛` l: やる夫を助けると思ってノートをコピーさせてくださいお！
/ヽ~゜（__人___）~__ ,ノ| , |
/ /` ⌒ ´ | | , !
/ / | `ー-,,,|" |___,ノ |
/ / | | | ,lー─- 、
, --‐-ー、_/ l ,| | ,／ ） ）
く / / ァ- ,ノ ＼ノ＾ノ^／⌒ヽ.j＼ ／＾ー-‐'
`ー' ー´￣ (_イ_,イ、_,ィ'´__/
791 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:43:23 ID:e0TFoQo.
└-i:::::::::::::::::::::::: ,. '"´ ｀`ヽ:::::::.: : ヽ、
__...ﾉ: : : : : : :,.ィ´ ／ ', ヽ ｀丶､: : : :ト.､ ,.ィ"ヽ
. |: : : : : : : :／ ./ / ', ', 「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ﾆﾆ､二
ヽ.ィ: : : :/ / ,' l ', ｀丶ﾄ､:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート､､ヽ
r‐:':::::::/ ,' ,' ! l . i'"´:: |:.:.:.:.:.!: : : : :_:ハ ',ヽ
. ',_:､:::/ l ｌ |l ! ',: : :._:|.:.:.:.:.:|: : : : L_ｌ::', ',r すっごくおもしろい顔だったのだわ！
ﾉ:,' ,'l | l | l ! ! | ｀／ ーｧ丶|: : : : : :ﾊ::ヽ
/:| | ,' | ! .!ｌ| ,'| ｌ ｌ | l ,' ,|. / ）.:.:.,': : : :r ' ｀￢
/:::,! | ..L.',_ﾄ. |',ﾄ / !./l/├ /￢∨ 7.:.:.:./: ::::::::| |:
/:::::ﾊ.ﾄ 、 ! ..l_ヽヽ＼/ l/,x=≠弍: / ./: : :/.:.:.:.::::ﾉ| !:
ヽ|l ',ヽ ＼! ,x=ミ､ '′ r.:.:´ .＼ /＾,-ﾍ':::::::}::! ｜ .!:
. | ト､. ∨ . -‐ ´＼ |.:.:.:.:.:.ヽ｀７、'>》_ノ" !::l. ! |:
| l l.|. ', { ´ }.:.:.:.:.:.:.:.:.｀.:.:.〉ﾆﾌ !::l ｜ |:
| / / | ﾄ、 ､ /ﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| .ヽ:| |l !
. | / / | |_.＞ 、 ｀¨¨¨¨´../ ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:| |.! |
!|_ノ' r":.:l l:.:.:.:.:.:.:.:ﾊィｭﾍ.:.:.:.:.:.:.:.く.:.:.:.:.:.:.:.:./ . | l |
_..'"ｨ´ ﾄ､:..! .l:.::／｀`ヾ.ﾆﾝリ.:.:.:.:.:./ ':.ヽ.ｭr＜/、 .! ! !
＜._ <.| ! ∨ ,''-:.:.:.:.:.::.:`￢´:.｀`.:./:.:.:.:.:.:.:! !;/: : ＼ ! l |
., ──‐､
／ ＼
. .| _ノ ヽ
| （ ●) (●) そりゃ真紅と知り合いになりたいためだったんだろ、常識的に考えて
| （__人__） , -―ーっ
| ｀ ⌒´ﾉ （ ゝ彡￣
. ﾝ } ﾞ|￣'|
／⌒ヽ､ ノ .|, |
＿＿/ ﾉ ＼_ィ ´ー‐ｨ' ∫
| | / / r_＿＿__ ∬
| | / / |i ┌‐┐
| | （ 〆⌒'──r─≒､.（(| |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣└‐┘￣￣￣￣￣￣
792 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:43:47 ID:e0TFoQo.
/:::,! | ..L.',_ﾄ. |',ﾄ / !./l/├ /￢ ￢､).:: /:.:.:.:./: ::::::::| |:
/:::::ﾊ.ﾄ 、 ! ..l_ヽヽ＼､./ l/"´ l/_∠ | {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ﾉ| !:
ヽ|l ',ヽ ＼ !,/⌒`ヽ '′ ,/''⌒ヾ | ,ﾊr'＾,-ﾍ'::::::::::}::!｜ .!: そそそそうかしらだわ
. | ト､ト.{{ }} {{ }} .| | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l ! |:
. | l l | ｀ == '／／／／ ` == '' l | |:ヾ ﾆﾌ !::l ｜ |:
| .ﾉ l.i | | |／ .ヽ:| .|l !
| / 从 i´ ￣｀i ｌ l ! |.! ｜
| / | |_ヽ ヽ.__ ノ イl ! ! |.! ｜
| ./ /| |_ ＞ . .＜ ｌ l .! ! |.! ｜
l|/ ,.ｲ .ｌ l:.:.:.:.:.:.::.:.:.:｀￣￣´:.:.:.:.:..:./ /::.| | | ! !
!|_.ノ'r":.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊィｭﾍ:.:.:.:.:.:.:.:./ /:.:.:.! !ヽ、 | l |
_..'"ｨ´ ﾄ､:..! .l:.:.:.:／｀`ヾ.ﾆﾝリ:.:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:.| |:.:.:/.、 ! ! !
＜._ <.| ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`￢´:.:｀`:./ :.:.:.:.:.:.:.! !:./: : :＼ ! l |
793 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:44:11 ID:e0TFoQo.
<:::::::::::::::｀ ー--､＿: : : : : : : : :ヽ､ ＿
}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼＿: : : : : : ＼-―:´: :i＿＿. -―_. -―――- ､.__
.i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞､_: : : : :＼＿ ＿: : : : _／ ｀ヽ､
く:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼_: : : : : : ::ゝヾ. ,／ ＿__ ＼ なんとなく、毎日のように会って話をしてたのだわ
＼::::::::::::::::::_＿. -―y-- ､.＿::::￣＞: : : : :!>. ,-‐ ﾞ´￣ ＼ なにを話すってこともなしに、ただ会ってたわいない話をするだけだったんだわ
/:::::::::::／,r'ﾞ／ ∧ ﾞ ー{: : : : :／,＿_ ,-―- ､､ ＼. でも、それがとても心地よかったのだわ・・・会えないと不安におしつぶされそうで
／::::::::／,/ﾞ i､ .{: : : : 「 {r'ﾞ￣:::ﾊ i ヽ.
ﾌ:::::／,/ﾞ/ / i i､ {: : : ::} /´ヾ. ii:::::::::::::::i .i ＼.
＞/ / / / ./ i . i i. ￣{_/ .iｿ::::ii ii:::::::::::::ﾉﾉ ﾍ
.i/ .i .i / i i i. .i / i;::::::ii ヾ-‐ﾞ´´ ﾍ !､
i! .i .i i i i i .ﾊ i i { ヽノ' i. i.
i i i i { i .i ii ﾊ i .ii i i. i i }
! i.i i,､ .i i＿.i_ .iV .i.i i .i.i .ﾍ i ﾉ＼_ ﾉ ﾉ
i ,i､ i i i i ii i. V i i__i___i_./ >、 ﾞｰ-'´--- ゝ-――＜´ /
ﾚ ﾍi i i i==-ﾊ i. V .i..iﾉiﾚi.i/ /> /
// }.｀ !ﾊ! !ﾊi-=tｪ/ //／＞、 _. -‐ ´
/ / i {xxx , xxx./ //＜′ {＞ ､_ ＿ ＿＿＿. _／￣ ￣ ヽ、
／ .//.i ヽ､ - ､ _ / /ﾞ-―--､ i i ／ ￣￣ .／ ＼
／ / / i_,､. ＞ ._ ＿..イ ./: : : : : : : ﾍV/ ヽ
./ / / /: : : :ヘ､__ﾉ三 ／/ ./: : : : : : : : :/ i
.i / / / 「￣￣>'ｰ,､,-/ /／: : : : : : : : :/ i
i i / /ﾞ´'} -}'ﾞヾﾉi/ //i: : : i : : : : : :i / ヾi.
.i ノﾉ .i: : ::i _. -ヾ.三./ i::｛: : : :i: : : : : : i / i
>′{ ヽ: : ﾚﾞ:::／/::i i i::ﾊ: : : i: : : : : : i/ i.
,-‐=ﾞ : : : i ﾞヽ.: ::/ /: ::i { i: :ﾍ: : i: : : : : }/ i
. -‐´ : : : : : : : ﾊ i: :i i: : ::i ﾍ i､: :＼i: : : : :/ ∧
794 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:44:37 ID:e0TFoQo.
＿＿＿＿_
.ィ´:::＞''´:::::::::::廴
_.r‐'::::::／::::::::::::::::::::::::::｝ _
:′:::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::し'::）
{::::::::::厶≠ｰ…ｰ-＜::::::::::::L
r:J:::::::::ｆ''´ ＼::::::::::） いつかなんか、風邪を引いて熱があるのに待っててくれて
. r┘::::::::::/ ヽ:::く
rく: :f::!::::::/ / ／ ､ Y:::） 「暇だったから待ってたんだお！」 なんて・・・
） て:::| :::{ / / / ∧ヽ. !ｌ } ﾄ〈
｀寸 i::} ::::）l ! |l l | {l ! 7|メ! }丿 ＼
Y :人从 ﾚ'"{( ヽ |/'__,ﾑﾉi ヽ ヽ
/i ' | ヽ{､ ﾄ __,ﾝ ; ィﾘ } }
/│ | ヽ{ｭ､ｰ -.' ∠ ' j |
. / i| | ／ヾ＼` ｰ--r 'ア''"´￣￣￣｀ 丶､
/ ｌ |,.／=-､､ 〈/,'／ ＼__
/ ｌ く/. : : : : .ヾ､、 / / ,. ' "¨¨ ‐-`､ー‐- 、
/ :/ │ {l､: : : : : : : .ヾ､ｲ . '" ＼: : . ＼
,′ ′ | |ﾍ.: : : : : : : : :.} ／ /: : : : . ＼
,′/ │ ! }: : : : : : : : 从 ./ ／ ヽ: : :/: : : .}
｛/ | ﾘ |;ノ!`ー-x: : : : .ﾍ./__ __,∠． -ﾍ､ ノ⌒ヽ.｣!
{ ､ V!_,ﾑノ: : : 〃ﾊ: : : : : : : . ￣￣. . : ヽ: : :-‐:}￣三テ.: {ﾉ! , ｝ ＼
ヽ ） ｛ {: . ＼ |l/ﾙﾍ: : : : : : : : : : : : : : :丿: : : :ﾉ ,.=冫 /ｨリ// ＼
ｒ:彡′ ﾞ､ {: : : : :||/ ／￣￣￣｀ ー…冖´￣￣`ー‐'´. `'´ ｝
795 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:45:08 ID:e0TFoQo.
＿＿
==ﾆﾆ=ー-､,, ,,.-''"`i ＼／ ＼／ ／＿／ / /
＼. ｀`''‐､,,`ヽ、 ,,.-''"::::::::::::::| _／＼ _／＼ _／ ア ・ ・
＼＼ `ヽ､＼ _,.-'":::::::::;;､;:::::::::::} ＿＿＿＿___
｀`'＼`ヽ､ r‐`''7"7:::::::::::::r'' `ヽ､::{ ／ ─ ─＼
`ヽ､`ｰr､r':::::::;';;;/:::::::::::::::! ＼ ＼＼ （ ○） （ ○）＼
`r‐''`)::::::i;;;;{::::::::::::::r' ヽ､ ＼ヽ ',,,..-‐'''"⌒＼,,.-r''⌒`i.,（__人__） i| ある時は、街中でフランス語で喧嘩ゴッコをやったのだわ
,,,/`'ｰ!;;;;人::::::i;;;;!::::::::r''"ヽ、 ＼ ﾊ i:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ､__,ﾉﾉ ）┬-）･.：。 /
__,,,/:::::::::::::::::＼ '､:::i;;;';:::r''i､ｰヾヽ`'ｒｫヽヾ::::::::::::::::::::::::::::;;ﾉ'／／ヽ ー `' < 人が集まってきたら、『セ・ラ・ヴィ』と叫んで逃げて・・・
!::::::::ｰｧ::::::::::::::::｀`ヽ( )::!| |.r'i;;ﾌ , /:ﾘ::::::;;::-''"｀`ｰ''" ／／ ＼ ￣＿＿ ）
/|::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::!ﾊ'､_ rｭ／|j;:-''" ( ＼ ￣ /
:::`､:::::::::::::;;:-'''ヾ、::::::::i'"ﾞ!|`',';/`''''ﾞ-'''" ＼＿ ） / やる夫ったら途中で、フランス語じゃなくて、自分の方言で話し始めたりして
::::::::`ｰ-;( ; ;. ;' ﾉ::::::;-i ',!. '､'､ /′ /
:::::::::::::::::::`ー==',r''" ＼ ﾘ,,r''､,> / /
;;::-:''"::::::::::::::::::く -''",. ﾉ､｣ ( (/ ,ﾉ
::::::::::＼:::::::::::::::::r`ヽ､／ ＼ / ./
::::::::::::::::＼:::::::::::i ＼./ /､
796 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:45:32 ID:e0TFoQo.
_人_人_／ﾄ
(
だ い い |
い の ・ |
じ ち ・ { ＿＿＿＿
に .を ・ ゝ .／ ＼ ／ ＼
！ （. ／（○）}liil{（○） .ヽ あの時のわたし達は友人だということを強調しすぎて
（ | （__人__） |
へwへイ^^ | ,.'∠| | u |
／ 三|. ⌒ u ／ 愛しているってお互いに言えなかったのだわ
／ ___r' ￣ ￣ " ''-、
／ / ‐- -‐ 、 ', だけど、わたしが愛していることを やる夫は知っていたし
（ /_.-‐ヽ ', ',
ヽ-‐'´ .', ./ ./
'__r'￣｀ヽ｀ヽ／＼,,-'l"l｀ヽ, ・・・やる夫がわたしを愛していることを知っていたのだわ
シュッ！ ／.／::::｀ヽ:::::|／ } ,,/
／.／',／:::::::::::/ ,',,-''"
__r'￣｀ヽ／〉‐-‐‐' ./
ｌ´::::::｀ヽ:／／| ,'| ./
.',::::::::::::::::/ .| .| .', ',
‐-‐‐' | | .l .|
シュッ！ ｌ＿＿| | |
. ／ _,,y'´‐‐‐‐ヽ
｀''‐‐"" (＿_,,, -''´
797 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:46:07 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ ヽ､. _ノ ＼
| （●）（●） | ・・・それじゃあ、やる夫は 真紅さんを愛してることを告げなかったのですか？
| （__人__） ｜
| ｀ ⌒´ |
| }
ヽ }
人＿__＿_ノ"⌒ヽ
／ ＼
/ へ ＼
（ ヽγ⌒) | ＼ ＼
￣￣￣＼＿＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
｛;;;;;;;｝
L;;;;」
. / , ﾍ ヾ:.:.ﾍｉ:ｉ:i:iﾍ:.:.:.:.:(_
/ { ', ',ﾊ ! ┌┘:.:.:|i:i:i:i:ｉ|:.:.:.:.:.:.〕
. / ,' , l| ,｝ ! | | {:.:.:.:.:.:.:}i:i:i:i:i|:.:.:.:.:く
j ! {_ l| ﾊ j | l.ﾉ 人 L_:_:.:.:.:|ｉ:ｉ:i:i:|:.:.:.:.:.:.}
|l! :| ﾍl| ﾍ ゝ､ {ﾉ /「≧ﾆ=‐-/ﾊ _〕:./i:i:i:i:ｉ|:.r―ｲ いいえ、告白したのだわ
',ﾍ :| l|ﾄ､_少イ＼ l|ﾚ'了 x=≠ﾃﾐ|ﾚｲ（:.:.:r=ﾐ､iﾉ:_:] .ｌ |
ﾊ ﾍ ﾄ､ l|ハ,ﾌテ≠ﾐﾍ｛ 〃iﾘつ:::）l// : }:.{薔ﾘ ./ | | だから、婚約したのに・・・
ﾏ {＼メ＼K {ｱっ:} ゞﾆィ' / ﾊ ∨ゞｲ./ j ﾊ
ヾゝ./ l| ﾊ ,ゞ=ｲ xxxx / /:i:i| |:i:// /ｲ '.
l / :l| ﾊ xxx ヽ ! |:i:ｉ/ ｊ/ノ / / l
K :l| .入 ‐- | |:ｉ/ ,l|/ / /
l l| ｲ .才`;=x、 ,x≡三| |/ / | { {
| | !∧三三三ﾐ/三三三l ! / j .| |
| | ,j三∨三r=彳ﾍ三三∧ .|/ ./ | |
| | /三ﾐ∧三｛均{フ三≫三ﾍ | ! !
798 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:46:39 ID:e0TFoQo.
._ _ _
(ヽl_l_ll_l,l
ヽ ｒ
│ |
|／￣￣＼
／ ＼ ノ
| （ ●）（●） そんな！じゃあ、何故やる夫は 真紅さんを捨てて『航時機』に！？
. | ノ（ （__人__）
| ⌒ ｀ ⌒´ﾉ 真紅さんへの愛情より、知的探究心が強かったなんてそんなヒドイ！！
. | }
. ヽ } わたしだったら、絶対真紅さんの方を・・・・！
ヽ ノ
l/ く ＼
| ＼ ＼
| |ヽ、二⌒).､
. ＿＿
.／::::::. ＼
/::::::ヽ;;: ＼ あ、今のはもちろん、一般的な意見ですよ？
. （:::::（::::冫 |
. （:人;;;） . | （・・・やっべ、口を滑らした・・・）
r‐-;::::::. . |
（三））:::::.. . |
>::::ﾉ:::::::::. /
/::: / ヽ;::::::::: /
/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
（;;;;__ゝ:;;:::::＼／:::::）
. |＼::::::::::::;;:1
. |:::::＼;;／:::|
799 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:47:08 ID:e0TFoQo.
└ヽ:::::::／::::::::::::／ ヽ ＼__::::: | | :::::::::ﾉヽ
_j:::::::::::::::::: / , ﾞ'､ ヾ:ﾄ､:| |::::／､ ヽ
r::::::::::::::::::::/ / , i _ノ::::::| K_::::: | |
＼:::::::::: / / , i l |_::::_:: | |:::::::ノ; |
):::: .' ,' l l i | ｿ:::::::| l:::::L |
( .:::::i , l | | l! i/´:::::::/ /:::::丿 |
. ￣| i! | ﾄ､! | ｨ ﾍ:::::::/ /::::∧ | ・・・・・・わからないんです
| | ,j＿＿l_ | |! _/_j_ / / j:::/ /::::/ | |
ﾚヾ !ﾄ､￣|｀ヾ|! i l! ´/￣j/￣lメヽ(_::ﾉ_ /::::/. | | 本当に理由がわからないんです
| ＼i､! ヽ,＼!＿ ヾ＼|ヽ／ _＿＿ ﾚ' Y !7_ヽ:ノ .| |
| | 〉ゝj! '弋::cﾉ 弋::cﾉ ' | i ;lﾋ ノ .| |
' | ,' ∧ .; ｨ .| Y´ .| |
i │ ! i. | ＼. _＿_ ./ | | | | |
| | | |i |‐ ´､iヽ. ヽ _ノ .ｨj´ヽ.! | | | |
/i | | || | ヾ ＞_-., ＜ j / ﾄ､_ | |
800 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:47:40 ID:e0TFoQo.
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ { これを見てください
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | |
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ `ｰ'ﾞ .| ∨/／ | !
} |ﾍ `ｰ'ﾞ ､ | {ノ´ | |
川 | 丶 マフ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | |
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | u. （__人__） これはこの間も持っていた 真珠ですね
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l ○
801 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:48:09 ID:e0TFoQo.
|: : : : : : : :／ ／ ＼ ｀丶ﾄ､:.|:.:.:.:.:.:.:|: : : : :ート､､ヽ
ヽ.ィ: : : :/ , / l 'i '"´: : :.:|:.:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ やる夫ってば、お金もないくせに わたしに誕生石をあげたいっていうのだわ
r‐:':::::::/ / / . | .ｌ. | .',: : : :.:|:.:.:.:.:.:.:|: : : : L_ｌ::', ',r
',_:､:::/ |｜|. | .|. | ｀丶;.:.|:.:.:.:.:.:.:!: : : : : :ﾊ::ヽ 誕生石はガーネットだけど、あんまり好きじゃないからいらないっていったら
ﾉ:,' .｜ｌ｜ ＼ ﾄ､ ｜ ｌ !´: :.:!:.:.:.:.:.,' : : :r ' ｀￢
/:| | . |十ト 、 |__x ┼‐ヽ- / | .).:: /:.:.:.:./: ::::::::| |:
. /:::,! | .VV_ _＼ ｀丁__ヽ|_____∨ ヽ{: : :/:.:.:.:./::::::;::::ﾉ| !:
/:::::ﾊ.ﾄ 、 ﾄ下丁丁 ‐-不三丁丁ﾌ ,ﾊr'＾,-ﾍ':::::::::}::! ｜ .!:
. .ヽ|l ',ヽ ＼| 弋_‐.ﾌ 弋_ー_フ | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l .! |:
｜丁| ,、,、 ,、,、,、l ! .|:.ヾ ﾆﾌ !::l .｜ |:
. | ｌ｜ ′′ ′′′| ｌ| .|／:.:.:.:.⌒ヽ丶|. |: ..|:
/ / 人 ｜ ｌ| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼|: |:
/ /| |_ ＞ .._ r_‐_､ _, ｌ l.! !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ |:
/,ｲ | |! /:.:.:.::::ﾊィｭﾍ:￣「｢ヽ ..,' .,':| |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ|:
ノ' | .| ,′／｀ヾﾆﾝリ:::..:.:.:.:.:./ /:.:.! !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
..'"ｨ | ||:.::':.:.:.:.::.:.`￢´:.:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.
＜._ < .| ||:.::::::::::::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:! !:.:.:.:.| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
802 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:48:42 ID:e0TFoQo.
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! ! じゃあ、誕生石の代わりにやる夫の宝物の真珠をあげるお
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l
| |r┬-| | ／ やる夫が子供の頃から持ってた大事な形見なんだお！
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ / やる夫が愛しているって証だお！
(＿＿＿） /
○
＿ _ ＿＿＿
/ ) ) )／ ＼ ／＼
{ ⊂)（●） （●） ＼ この真珠はここにちょっと傷があるんだお！
| / ///（__人__）/// ＼
! ! `Y⌒y'´ | でも結婚指輪にはもっとちゃんとした 指輪をあげるんだお！
| l ﾞー ′ ,／
| ヽ ー‐ ｨ ダイヤじゃなくて、傷のないきれいな真珠に 金のリングをつけて！
| / |
| 〆ヽ/
| ○ ヾ_ノ
803 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:49:12 ID:e0TFoQo.
,ﾍ○
＿＿＿_ / /
／＼ ／＼ ／ /
／（ ⌒） （⌒）＼／ /
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ / 真珠は 『純潔』って意味があるんだお！
| |r┬-| |
＼ ｀ ー'´ ／ やる夫は 真紅を愛し続けることを誓うお！
／ ＼
/ ＼
/ ／＼ ヽ
／ ＼ ﾉ
U ヽ ノ
!:::::::::::::::::::::／::::／ l l ,l | | l ! ! l l l::
!:::::::::::::::／!:::／ | ! ! | / ! !_!-‐ァ l | | | ! !:
!:::::::::／,-､∨ _!__, --､| ! | | ! |`r'´! l ! | | ＜
|:::／／:::::::!:! | { }｀ﾞ`ト!､ ! | | !/ ! ﾊ | ! !:
-､!'／:::::::::::ﾉﾉ! !ヽ!｀T´! !| !｀ト､ ! ! ! // ! ! ! |:
ヽヽ:::,､:::／ｨ ﾄ､|_ｧ=ァ＝=ミ､ﾄl ! l ,ｲヽ!,ｲ/ l ﾊ | !
〉!:/::ヽ／| | ヾ {っr⊂かﾐヽ| ! // /メ _// ! | ! | |:: わたし、うれしくて泣いてしまって・・・
_/∧::::::::) l! ! `┴-ﾆ､ノ Ｖ /／〃 ヽ/'｀`ト､ l l l | l::
-' ヽ:/l |ヽ ! ｀ '´ /' ＿ /ｲ メｲ ! l /:: それからは肌身離さず持っているのだわ
-ヽ ヽl | l | ７っ｀ヽ'´ l// j / / /ﾚイ::
ヽ l ! | | _{ r⊂∧ ,.ｲ / ,ｲ /-イ !::
＼ ヽ! | ! ! / ｀ヽン ノ／/ , ｲ／彳 ! l:::
＿｀ﾆ=| | l | ､ '´ ,ｲ l イl l |:::! ! !:::
::::::::::::::! |＼ ! l ｀ - ／ｲ / l !| !::l l l:::/
⌒l:::::::| !--ヽ! | /´ !/! ! || !::| ! ﾚ
､ ヽ´| ! | ! | _, '´ 〃 l l || l:::l! |
｀´ | ! l | !｀ ト __ .. -‐＝ﾆ´､ // ! l || !::|| !
', ', ! | ! Y´｀ヽ‐､ ＼> //| l || ,ヽ! ! l
ヽ ヽヽl l Yrゝ〉ヽ} / ＼l l ! | ||' / l ',
804 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:49:53 ID:e0TFoQo.
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{ それまでは 真珠はそれほど好きじゃなかったけど
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ { 今なら一番好きな宝石は・・・と聞かれたら、わたしは
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '. ためらわず 真珠 とこたえるのだわ
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | |
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ `ｰ'ﾞ .| ∨/／ | !
} |ﾍ `ｰ'ﾞ ､ | {ノ´ | |
川 | 丶 マフ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | |
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
805 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:50:21 ID:e0TFoQo.
やる夫の話をしている時の真紅は幸せそうで本当に綺麗でした
（⊃￣￣＼
（⊃ _ノ ＼
（⊃ （ ●）（●）
| （__人__） ・・・本当に綺麗ですね
| ｀ ⌒´ﾉ
| } ＼
／ヽ } ＼
／ ヽ､＿＿__ノ ）
／ . | ＿／
| ／￣￣（＿)
＼ ＼ ／| ＪＪＪ （
＼ ／ ／⊂＿） ○
806 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:50:51 ID:e0TFoQo.
/: : : /::_::;:::::::::::::::::i ／ ／ ＼ｨ:::::::::::::::::::::::::::::::::::
: : : /´::::-:::::::::::::::::lｲ〃 ／ ;, ヾ/::::::::::::::::::::::::::::::
: : /ヾ:::-::─＜ フ / ,〃 ／ ／ i Vノ:_:_:_:::::::::::::::::
: :｛ー:::::-:::::::ノ/ ,; / ／ / | .V:::::::::::::::::::::::::
: :i＞::-::::_ノ゛/ 〃/ ,,;' / ,;' ,;i ',:ｨ::-:::::::::::::::::
: :lﾐ=::::/￣,ィ / ,;' / 〃 / ,;'!i i i::_:::-::::::::::::::_
Ⅳ::::rｲ /,; ﾊ / /i // ,;/ ,;i;' ,l i::::::::::::::::／
i｝ｿ:ノ ,;/i /ﾊ,; i ,;/i l /.;i ｨ,;/ /; ,;' l:::::::::::::｛
Yノ i il il 升- /_/,;ﾊ /,;' i ,;' /,; ,; , i:::::::r─'
ﾉil il ,;i≧＝-ミ;;, ヽiﾊ ,;i il / /,;' / ,; / ,;'::::ノ
i il il i! i/::芯:::ケﾐ､ i;,ハ;;, ,;/_;/;;' .; ｲ /〃ﾉ￣
i il il i! ゞ､:z=ン｀;, iﾚ,;;/=､￣,;ヽ,;; /,; ./.;/''
川 i i! ￣゛ ｨ,;:烈ゞ,,;/〃ｲ,;' ｲ／
小.; i ,;::ｔ::ｨ ｱ /,,;;i.小イ i ええ、本当に・・・
ｲ i li ｀ｰ''´／il ,;i川,;;il l
.i il ﾄ ､ ' 人 ,;i i l,lﾐ ,i
.i il |: ｀: , ｀ ＿ _ イ i,; il ,;i 小;;..il
.| il;;, i: :- :､:>､_ , , ;': : : : : ｀:￣: Y i; i;;.';, ';,
:| ;;. i: :-=Y rｲﾐil｝=-: : : : : : :: : :.::i ,;i l;,ﾄ, ;,
:i ;, i: :イ人廴Yｿ､: : : : : : : : : : : ,i il;, ,ﾊ ﾐ, ヽ
:i il i: : :/: : Y小ミ､-: : : : : : : : : :i川 i..i il､ ＼
:| il l; ;/; ; / ii;i; : : : : :ヾ: : : : : : :ﾊ;;, ;l ヾ ヽ;, ';,
ミ;;,il i!: :i: :ｨ: : 小: : : : : : : : : : : : : : ;, il: :', ヾヽ ＼
807 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:51:18 ID:e0TFoQo.
こうして机の上においていたら やる夫にもこの真珠が見えないかしら？
○
そういわれて、わたしは始めて 『航時機』のやる夫に嫉妬しました
808 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:51:56 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ＼ どうだろ・・・機内の時間速度は1/85000だろ
| （ ー）（ー）
. | （__人__） つまり、一日が一秒になるわけだろ
| ｀ ⌒´ﾉ
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼ ○
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（● つまり やる夫にとってみれば、この数日間は瞬きのようなもんだろ
| （__人__）
. | ﾉ やる夫の目に悪くないよう、窓の外は樹林が植えてあるし、音だって遮断してるだろ
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ / ○
809 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:52:26 ID:e0TFoQo.
,-''´:: :: ::／;;;;;;;;;;;;;ヽ
, -''´:: r''''''´´:::::::::::::::::::::::::',
／:: :: :: :/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
／:: :: :: :: ::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'
／:: :: :: :: :: :: i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
_／´:: :: :: :: :: :: ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
イ:: :: :: :: :: :: ｲ''´￣｀''ｰ- ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::＼
／: : :i:: :: :: :: :: ::/ ヽ､:::::::::::::::::::::::::::| ・・・・ 真珠かぁ
／: : : : :|:: :: :: :: ::/ ＼:::::::::::::::::::ﾉ
i: : : : : : :l:: :: :: :: < ＼::::::::::/
／::|: : : : : : |:: :: :: :: ゝ i ', i ヽ:::::ﾉ
／:: :: :|: : : : : ::|:: :: :: :ノ i | .| | Ｖ わたしも やる夫を本当に愛していたといえるのかしら？
{´:: :: :: :: :|: : : : : :|:: ::::il´ | | .| | ',
廴:: :: ／:: i: : : : : i:: :::ﾉ ￣ ﾅ.十|､ ﾊ .i ,' / | i ・・・もしかしたら、わたしがやる夫を捨ててしまったのかもしれないのだわ
＞┐:: :: :∧: : : : |::::ｿ ==ﾅ=､_i_|/ソ | / ｲ i | ｨ .|
┌＝ィ∧:: :: :: ∧:_:_:_:|ノi7ｲ´:::::::ｶﾊ |/ | /=ﾆニ'､ /i / .|
>彡/ハ｀ー､::::Xrtjﾍ}, ﾄ丈。::::ﾉ ｀ Vイ示ｶｙ ./ } ﾊ/
ゞ// ', i 廴_t及ﾝ::| ',弋...:ｲノ {::。::ソｲﾊ┌､/ﾝ
/ｲ/ i i i iヽ:＼::ヽ ヽ 廴タ/ .i i ＼´
. //i l l l l l .l ＼ゞハ ヽ ＿ / l lﾍ ＼
ﾚ i l l l l l .l ｺ＞ﾍ ﾄ､ < V弌 i ＼ .＼
｀ | | | .l }v´￣: : : : ) ヽ: ｀ - ' ´｀ｰ ､_」 V ヽ､ ヾ ＼
| | .| ili: : : : : : :/: i ｀,Vﾊｶ: : : : : : : : :入 ヽ ＼ ＼ ＼
| | ムl: : : ::／: : } iﾝｨｿ: : : : : : :／ ヽ ｀ｖ､ヽ /ソ
| ,-'''´:::::::>=: : : : :ノ ノ∧: : : : : : :ｲ ヘ､ .V ) ).//
／:::::::::::::::/／／￣ -'''´::/:::::ヽ: : : : : :l: : : : : ＞ ノ／ ノ
_, - ''´:::::::::::::／ ／: : : : : : : :/::::::::::::::＼: : : ﾄ: : : : ｲ､ﾝ <
810 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:52:54 ID:e0TFoQo.
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ヽ
| |
| | こう書いていると、まったく数十年も昔のことだとは思えません
| l
| / まるで、数年前のような気がします
| 〃/
＼、__ （
_）_ =＝＝＼ いったい、どれほどの時間がたったのでしょうか
／ ＼
/ ヽ
| , i わたしも耳が遠くなり、ふっと年齢を感じることもしばしばです
| | l.|
| l | |
| |. |. l
l | |.│
/ ﾉ | |
/ / l /
（ヽ､__,/＿＿__ _＿,У
ヽ_ｨ __ __￣￣_￣_,|
j l |
811 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:53:21 ID:e0TFoQo.
,,,,､ ,-‐, __
_ < ヽ"＼゛"´く_,､
く. `'" ` ` ＼
,-‐' ::.. :.....::::::::::::.. ＼
く,,, ....:::::::.;;, -―‐ヽ_ :ヽ_＿
┌" .::::::; '´／ ヽ ヽ l'___:.:l＼`‐-､=＝､
`'7 .:::／ / ヽ ヽl" l `l:;;; ,`＝"､ 真紅は ・・・年齢というよりも精神的な疲労によって老け込んだ様に見えるのです
l,-, `::/ l, .lヽｺ l l :::lヾ= '/__
l_....::;' l , l ll l l,ヽ, l l ）lヾ=＜ 肌は乾き果て、それでも、なお瞳だけが寂しそうに輝くのでした
ｰ､l'l l l l| , l| l,/'l| `､l,'ヽl ,-'ヽ ＼＼
l.l |l l,l, l,l , /l//,,,＝t,l lﾍ＠>' 丶 ＼＼
ll､ l､ l`,r==､ '（;;;;,! |. ll'//`ヽ ヽ ＼＼
`ヾ`lヾゝ;;,ﾉ l .ﾊl" ヽ ヽ ＼ゝ
l.ｲヽ. `-‐ ,,,,l /ヾ､ ヽ ヽ
//l ＞- ､ _, '´//￣ヾゝ、 ヽ ヽ
ノハl'´:::: ::::<＠>､=＝＝ーﾊ' ヽ ヽ
812 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:53:50 ID:e0TFoQo.
i 八 ハ 辷ミ、｀丶、ヾヽ i! ハ ハ i l ヽ ＼ ＼ ヾ ､辷彡 ヽ
| ヽ いi i! ＼ヾ:､ ｀ミニ＝- ｲ / i i ! | !_,..．ゝ､辷ﾆヽ､ヽ ＼ ＼
| i ヾ:ヾ､ ＼ `ｰ-､ーｧｽ=- ｨ ﾊ/ _jﾑ-‐!ﾘ’ Ⅵ!.:.:,ｧiﾍく `ｰ=ミ
| |ヽ ＼ヾ ､ヽ ヽ ヾﾊ ﾉ / _,..イ´" ´ , ,._, iﾚｲ_ ｲ圦 ｀ヾ､
. 八 i! i＼ 、 ヾ ヽヾ:＼ ﾊ l | ,ｲ ィ" _.．‐_ﾆｨ禾ミ |!::! {!kj} ｀
/ ） ,′ｲ ゝ ＼、ヽ `ｰ≦． jﾉ " ,イ彡ィ弍乏ﾉν い､i|lｬハ
.:.:./ / / ! ハ ）ヾムィ'"´ ,ｨてﾆ=孑く`｀ Ⅷ:`".:.:∧ やる夫は・・・本当にわたしを忘れてしまったのかもしれないのだわ
.:/ / / / / _,＞’´ __ ､ ´´ }!.:.:.:.:.:.:.:∧
:′ ,′,′! ∧ｲ´ _.．-‐_,.ﾆミ:､ 八.:.:.:.:.:.:.:.∧ 頭の中は航時機の理論や、詰め込んだ情報で一杯になっていて・・・
i ｲ j / ﾊ __..．-=才彡ｿ,. /:::Ni:.:.;≧ミ:∧
ｲ ﾘ∧ゝﾊ’ ∧イィ"_辷斗ィ''" /::::;ﾑ'": : : : :ヾ:ﾍ
ﾊ （くﾍ＼ ∧ ´ ヾ:. , ′;ｲ: : : : : : : : :.ﾊ:ヽ
ヾ:ゞ延≧､ヽ ∧ :' ∠才": : : : : : : : : : : :ﾍ┴-:.､_
ヾ:.:､ ゞ辷ﾘ:､ヽ ∧ _ .．: ´ ／: : : : : : : ;ｨ=-: : : : : :ヾ:i.:.:.:.:.:.:
＼＼`ﾚ’ ヽ＼ 辷ｭ､ _ ..ィ:ヽ´ " 〃: : : r==≠彳´: : : : : : : : :.`v:.:.:.:.
`ｰ=ミヽ ＼＼ ＼.:≧=- ．. _／: : : : : :＼_＿ ／__: : :／ィフ厂´: : : : : : : : : : : : ヽ.:.:.:
＼ ＼＼:ハ ヽ ＼.:.:.:.:.:./: : : : : : : : : : :ヽ: ri厂ミＹｭ:._才: : : : : : : : : : : : : : : : ;べ:､:
／￣￣＼
／ ノ ヽ、.＼
| （●）（●） | （またはじまっただろ・・・）
/￣￣￣ 丶人__）. |
/ ＼ .＿|＿＿＿__ わたしは 難聴を理由に新聞を読み続けるふりをおぼえました
, --'､ / ｀〉
/ ⌒ ） / /
,′ ﾉ / /
l T´ ..＿ ./ r'´￣ヽ
ヽ ノ .／丶､ / （ ￣ l
｀'ー'´ | .｀'ｰ'――┬― --､/ _.ﾉ
813 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:54:23 ID:e0TFoQo.
`ー/|::.::.::.::.::.::,′ | .| | ﾞ:,:::.:::.:ﾄ ＼＼＼＼
冫ｰｲ ￣ト::.::.,′ | | .| | V:下ヽ＼ ヽ ＼ヽ
| r┴‐::| ｲ .| |人 | |. | | | ':┴┐ Ｙ ﾄ､ ＼
| |::.::.::.::| ｜ | .乂__z＼ i |z≦..＿ .| | ｜ｉ::r┘ '. ｉ ＼ やらない夫は昔、知的好奇心だけで『航時機』に乗るのはヒドイっていったのだわ！
｜ |└ﾍ::.:∧ .| |.,.∠::ｧ⌒不.＼,ハﾉ'ｲ⌒jrっ:｀ヾ ﾘ::￢ ｜ わたしもそうおもうのだわ！
| ｜ | く::.::.:ﾍ .|ィf___ム:でﾌ:ﾉ ヒ::r― うﾘ ;::下┘ ｜ ｜
∥ | | ヾ勹ﾍ .|廴_.ノ￣ ｀￣ 'r /::::::｝ | | やる夫は本当にタイムマシンが発明される未来までこのまま『航時機』にのるつもりなのだわ？
′ | ', ＼ｨr=ﾐ| ､i丶丶 l Vヽヽ丶 {γfヽ! | ｜|
/ ヽ .＼ ｀弋ハ ＿＿_ - ､ } ゝゞﾝ ｊ| |∥
. / ＼ .＞' .| ゝ (7´ ＿＿_}ノ ノ | ｀ヽ /ﾍ. l八
/ .| ｢｢ {＞ .. ￣ ＿＿ ∠ | ./ ＼ .λ 、 ＼
. / ／| | ヽヽ ￣ｰv' |. l V ./ ﾊ ｜ ＼
/ / . l | l ＼,'ィ´ｒ,/フ゛ ﾉヽ／|ｊ / /｜ ＼
/ | | | /:l ゛l´{lソ}/}、 ハ ! / / ./. ｜
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） ・・・・・・
| ｀ ⌒´ﾉ
.ｌ^l^lｎ }
.ヽ L }
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
814 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:55:04 ID:e0TFoQo.
ゝ _ _...L ヽ ヽ ）
（ __ ´ ` ） | | _ｲ:ヽ
「 / 「 __ | | (::､::. ＼
ゝ _ / / V´___) | | ）ヾ＼ ヽ
'/ .′ | （ _ | | イヾ::: ヽ:.ヽ |
// ! | 「.:.:.:..:)ヽ.._ _j レ' （ ハ: |: :| | ・・・いいえ、やっぱり タイムマシンなんか発明されないのだわ
ｲ ! . ..:.:.:.（ __ ,| ＿ | ､＿__ .） |::|::. |: :| | だって、発明されていたら、やる夫は・・・ここに帰ってくれるはずだわ
∥| |: | / /. ィ :/ ) ､γ, －､Y _.) |::|::. |: :| |
i! | |: │ ,ィ 升j/_j/ | |ゝし { { fひj j √.:.: |::| | |: :| | わたしを愛してくれているなら・・・・きっと帰ってきてるのだわ・・・
i! N. | ､ 从ヾ/ j/勿fぅ/ | | |ゝゝr_少':.: .:.:.:..:: |::| | |: :| |
ヽﾄ ..._ ゝﾄ-ゝ ゝ' | | |:.:./ /:.:／::.:., 人| | ~~ |
. | | | / /／ ／ . ' │ ! もし、発明されていて帰ってこないのなら、わたしは愛されていなかったのだわ・・・
/ , ｲ |' /-‐ｧィ' ／ │ !
ヽ / | | / ,'イ_＿_ | i 惨めだわ・・・・やる夫がわたしを本当に愛していてくれたのか知る方法はないかしら・・・
/ ＼ ､っ / | |,/ - ‐ ¨ / | i!
'/ | :＼ i!＿_.| |´ _.. ー > | i!
i| |:::::::|＞‐┤ | |＼ . ´ ＼ | i!
i|＿|::／ | │ ! ＼ . | i!
「 r| │ ! / /! ＼ i!
815 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:55:29 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー） さあねぇ・・・
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
.ｌ^l^lｎ }
. ヽ L }
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / |ヽ、二⌒)､
わたしは返事をしたのですが複雑な気持ちでした。
他に答えようもなかったのでもう一度、「さあねぇ」とつぶやくと考え込んだ振りをしました
816 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:55:58 ID:e0TFoQo.
ｒ=くヽ.．-――- ､/>=、
《_ｒｫ/ ヾ‐ｭ》
〈/i./ ｀, :､ﾐ〉
/¨{ }､ｷ わたしに やる夫が残したのはこの真珠だけなのだわ
ノ:.:rj lx:i.､
/:.:.:.Ｙ ./ lﾘ:.ヾ、 もう、わたしの望みは本当の気持ちを知りたいって事だけだわ
}:.:.:.:.:! i i 、 / / j:.:.:.:.:.
./:.:.:.:.:.ﾚ1ｒ从､ ムｵ /:.:.:.:.∧ わたしが何をやっても やる夫にはわからないって思うと情けないのだわ
.ｒ＜ヽ:.:.:.:.:.:.| !:.:.:.:ゝ イ:.:.: ﾉﾉ:.:.:.:.:' ､
_＼ ≧-x:.ﾉ |:.:.:.:.:.:.j|:.:.:.:.:.:|И:_:_/У 〉
〈 ヾ.ｿ:.:.:.:.:.:}ミｲ､_:.イ:.!:_:_:_:_ﾚム/:.＼_ｲ― 、
｀ﾆ「:.:.:.:.:.:.:.:|∨:.:.:.:.:l:.:.:.|:.:.:.:.:.j/:.!:.:.:.:.:.:匕_ノ
ﾋ|:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.ﾉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽｭ
`ｰ一…‐ﾞヘ/⌒ヾ¨¨<⌒ヾﾇ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._У
○
817 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:56:22 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､.＼
| （●）（●） .| ・・・思いついたけどもう一台作って乗るっていうのはどうだろ？
! （__人__） |
, っ ｀⌒´ |
/ ミ） /
./ ノゝ /
i ﾚ'´ ヽ
| |／| | |
818 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:56:55 ID:e0TFoQo.
, -/￣ヽく
r ノ ＿_ ´ﾞヽ
_ ｣_, '--- ､ ｀丶、}＼
_ / '´ ｀丶 ヽ7 |
∟ YーＬ. --冖,＿」-､＼!.} そんなこと、わたしも思いついたのだわ
〈＿少 ､└ｲ┴ｉ
／/ / l | ´ | 卜ﾉ
/ ,' ゝ ヽ l / ｜ ・・・でも、こんなおばあちゃんになってからじゃもう遅いのだわ
, | ｜＼ヽ ヽ / l |
l | l ト､,､,､,､,／l / |
| l l _, -‐'ー一'¨/ , :l
｜ ｌ !´ / / 人
:l l / / / / ＼
! j / / / |
819 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:57:22 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ヽ
| （ ●） |
| （__人） ・・・そうか、じゃあ仕方がないねぇ
| ⌒ﾉ
ﾝ ノ
／⌒ヽ､ _ノ
/ ﾉ ＼__ィ ´
/ / '|.
（ y |.
＼ ＼ |
＼ｨﾝ､＿＿)、
.| ij ,ﾉ
820 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:57:48 ID:e0TFoQo.
l. l l ,.! } ! ! l l.l:.lj::lj::::} ヽ
| /l. i | ｌ| ,' ,! ,'} ! l | ７trイ_i. ! やる夫の好きだったアポリネールの詩を思い出したりするのだわ
l/::,! | | |! l / ,' / ! , / .| !´ ,|:l ,! ! ! 『日も暮れよ鐘は鳴れ 月日は流れわたしは残る』
/:::;ハl、', ⊥ L l_ i / /l_/ ⊥//! / ,/,ノ i::ヽ ! l
/.:::/ l ゝ i、lヽ! ‐｀/ li /´/－l/ ' ,l/`ｲ-､ ,!::..l ! .! ・・・『ミラボー橋』の一節だったかしら？
''T" l l X `弋,刃``ヾl/ /'弋_刃ヽ l/ l'ノ,!/└ ' ! l
l l l l l ﾊ , /,ｲ ｌ_ノ !
l l / / l /｀'ゝ、 _ _ //１ l ri. | i
ｌ ,/ /,' ,'/ <ヽ r` ､ ‐ ,. //' ! ﾄ ﾘ ／> | l
l. /,ｲ ,' ,'ﾑ '´ ! | ` t ´ /./ ! |'／ ｀ヽr 、|
821 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:58:10 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ ノ ヽ、.＼
| （●）（●） | ・・・ふ～ん
/￣￣￣ 丶人__）. |
/ ＼ .＿|＿＿＿__
, --'､ / ｀〉
/ ⌒ ） / /
,′ ﾉ / /
l T´ ..＿ ./ r'´￣ヽ
ヽ ノ .／丶､ / （ ￣ l
｀'ー'´ | .｀'ｰ'――┬― --､/ _.ﾉ
822 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:58:39 ID:e0TFoQo.
_ ..．-- ．. _
_＿．・ ´ ｀丶、
, -‐´ ヽ.
／ 、 ＼
, ′ / ヽ ヽ _＿,ィ⌒ヽ､ ﾍ
/ / i| i! ､ ｀寸7ｽ ＼}
. / ′ i| i! ヽ ∠/ト､ヾ: ＼
. ,′ i il ﾊ i |:| ｷﾘヽ ＼
,ｲ | i i i! i l≡＝彡１ }ｲ ヘ、 ヽ 北欧の話だったかしら
i ! i ﾄ､ l l l ,ｲ | |=≦ ´ ]」 | | ﾘ ヽ ﾍ
l ﾄ !小ヾ i! | _＿L_ﾊl l l ,ィ| |ｲ〃 ‘， ; 氷河の間から子供の死体が見つかって、誰かわからずに調べていたら
i |ヾ 圦 ＼ﾊ匕爪ｲハノ八 ハｨﾍfミ辷彡 "! !'/ } i!
ヾ ﾘハ廴ヾﾊﾉjｲﾆィ ′il ｜;ﾘ ／ 八丶 | | １人の老人が突然、「兄さん、兄さん」って泣き出して取りすがったそうだわ
. ＼ ｀ヾ`ﾘ ,ｨ彡' i ﾊ ﾚ' 才 ,.イ〃ヾ ＼ | | 老人が子供の頃に、行方不明になったお兄さんだったんですって
ノ l ,' i ! ヾ ／ ＼ ヽ. | |
ヽ. l i l | ﾊｷﾐ､ ヽ | | ・・・わたしの場合もそんな感じなのだわ
i`.く i l | |,斗=≦ミｘ_ 〉| |
| i iヽ._l l_,ノ! !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ / ,| |
| l | | 7厂 ! ,′-=ﾆゞ､≦;{ / /i| |
| l | |〈{_ _l /.:.:.:.:.:ｧ.:.:.:.:ヽ:.:.＼ / ;／! |
. ゞi | | ヾ ﾚ' ﾉ::::::::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼〈 | |
＞ﾉｿ _Ⅸ ζ:::／.:.:.:.:.:.:.:.:.:三圭.:.:.:.ゞ;｜ |
823 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:59:06 ID:e0TFoQo.
／￣￣￣＼
／ ＼
./ ヽ 真紅がそんな話を自嘲的に語るのですからわたしも
.l l
l l わざと サンディ・デニィの【WHO KNOWS WHERES THE TIME GOES?】などを
.l l ～♪ 口笛で吹いてみながら、ちらりと横目で真紅を見たりするわけです
ヽ l
ヽ l
.) __,,..／
／＝＝=､_〈
／ ＼
／ ヽ
.ｉ ､ . l
.l ｉ l l
824 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 00:59:32 ID:e0TFoQo.
それでも、真紅といったらいつもの虚ろな目で黙ったままなのですが・・・
_ ..．-- ．. _
_＿．・ ´ ｀丶、
, -‐´ ヽ.
／ 、 ＼
, ′ / ヽ ヽ _＿,ィ⌒ヽ､ ﾍ
/ / i| i! ､ ｀寸7ｽ ＼}
. / ′ i| i! ヽ ∠/ト､ヾ: ＼
. ,′ i il ﾊ i |:| ｷﾘヽ ＼
,ｲ | i i i! i l≡＝彡１ }ｲ ヘ、 ヽ
i ! i ﾄ､ l l l ,ｲ | |=≦ ´ ]」 | | ﾘ ヽ ﾍ
l ﾄ !小ヾ i! | _＿L_ﾊl l l ,ィ| |ｲ〃 ‘， ;
i |ヾ 圦 ＼ﾊ匕爪ｲハノ八 ハｨﾍfミ辷彡 "! !'/ } i!
ヾ ﾘハ廴ヾﾊﾉjｲﾆィ ′il ｜;ﾘ ／ 八丶 | |
. ＼ ｀ヾ`ﾘ ,ｨ彡' i ﾊ ﾚ' 才 ,.イ〃ヾ ＼ | |
ノ l ,' i ! ヾ ／ ＼ ヽ. | |
ヽ. l i l | ﾊｷﾐ､ ヽ | |
i`.く i l | |,斗=≦ミｘ_ 〉| |
| i iヽ._l l_,ノ! !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ / ,| |
| l | | 7厂 ! ,′-=ﾆゞ､≦;{ / /i| |
| l | |〈{_ _l /.:.:.:.:.:ｧ.:.:.:.:ヽ:.:.＼ / ;／! |
. ゞi | | ヾ ﾚ' ﾉ::::::::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼〈 | |
＞ﾉｿ _Ⅸ ζ:::／.:.:.:.:.:.:.:.:.:三圭.:.:.:.ゞ;｜ |
825 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:00:05 ID:e0TFoQo.
／´￣￣ ￣￣｀＼.
／: : : : ＼
/: : : : : '.,
|: : : : :|
| : :u : : : : : ., :| 本当のところ、この場所で変わってないのはやる夫だけでした
|:: : : :＿ ノ゛,, ;、､､ '"ヽ_ :|
|::::;;;（ ●） ﾉヽ （ ● ） ;;:::| 『航時機』だって年相応に黄ばみ、汚れ、
|: : : ´"''", "''"´ :l この計画自体覚えている人が何いるのでしょうか
',: : . . （ j ） ./
＿／二Ｌ___: :.｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′ /ハｰ､＿_
／: : r':| r'￣二ﾕ ./ : ',: :: :: :＼＿_
: : : : | .| | / ) ｀) ./| : :.ﾍ: :: :: :: :: :: :＼＿_
: : : : |.ﾉ. ﾉ / ⌒ヽ＿ ／. |: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
: :: :: :＼ ヽ- ´ .|: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
: :: :: : l: ｀ー┬-､ ト､. /: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
: : ┐|: :: :: :: :＼） ７ ./iii入／|: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
: : イ .|__/ ,へ/⌒＼ ./iiii〈 /! : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
イノ : : / /: :: :＼＿ ￣＼ii｝ |: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／ ＼
／ ＼
／ ――― ――― ＼
／ ＿ ＿ ＼
／ /´ ,..::::::::::.ヽ ヽ /´ ,..:::::::::::.ヽ ヽ ＼
／ ,' ,;::::::::::::::::::', ', ,' ,;:::::::::::::::::::', ', ＼
／ { {:::::::::::::::::::::} } { {::::::::::::::::::::::} ｝ ＼
／ '、 ヽ::::::::::::::／ / '、 ヽ::::::::::::::／ / ＼
| ￣ ／ | ＼ ￣ |
| / ∧ ', |
| ｛ / ヽ ｝ |
| ヽ＿＿_／ ＿_ ＼＿＿_ﾉ ｜
＼ ヽ ´ ｀ ' ／
＼ ／
＼ ／
/ ＼
／ ＼
／￣ ＼
826 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:00:39 ID:e0TFoQo.
それでもときおり興味をもってふらりと訪れる人がいます。興味の対象は・・・・真紅です
今まで一番わたしが嫌悪感を抱いたのはTVのプロデューサーとかいう奴でした
＿＿＿＿＿
.. ／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
.. |:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ :.|
.. |:::::::::/ ._ノ ヽ ..|
|:::::::〉 （ ○） （○）|
. （@ ::::⌒（__人__）⌒) はぁー、こりゃダメだわ
| u |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
やる夫をみるなり、そういったのです
827 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:01:07 ID:e0TFoQo.
＿＿＿＿＿
/:::::::::::::::::::::::::::.＼
|.::/⌒Ｙ⌒ヽ:::::::::::.| どこをみてるかわからない、八方にらみって奴だよ
| ノ ＼ ｉ:::::::|
|（─） （─ ） 〈::::::| 絵にならないわ、これ
(⌒（__人__）⌒:::: @）
| |r┬-| u |
＼ `ー'´ ／
,-- ゝーー ___／ /ゝ--、
ｲ / |.!､ _____ ／ ノ | i
| i |,／(__）ヽ／ | l
828 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:01:33 ID:e0TFoQo.
＿＿＿＿＿
／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
|.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.|
|::::::::ゝ ノ^, ^ヽ | んで、あなたが真紅さん？
|::::::（ （(・） （（・） |
（@ ::::⌒（__人__）⌒) あああ、あの評判の？ ふう～ん
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ
| ＼/ﾞ（__)＼,| i
もちろん、噂にも評判にもなっているはずがありません。どこからか、
聞いてわざわざやってきたのでしょう
829 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:01:59 ID:e0TFoQo.
, -/￣ヽく
r ノ ＿_ ´ﾞヽ
_ ｣_, '--- ､ ｀丶、}＼
_ / '´ ｀丶 ヽ7 |
∟ YーＬ. --冖,＿」-､＼!.}
〈＿少 ､└ｲ┴ｉ
／/ / l | ´ | 卜ﾉ
/ ,' ゝ ヽ l / ｜ ・・・
, | ｜＼ヽ ヽ / l |
l | l ト､,､,､,､,／l / |
| l l _, -‐'ー一'¨/ , :l
｜ ｌ !´ / / 人
:l l / / / / ＼
! j / / / |
830 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:02:29 ID:e0TFoQo.
＿＿＿＿＿
/.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
/.::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::::.|
|::::::::/ ⌒ ⌒ | 犬や猫なら現代の忠犬ハチ公とかって感動ドキュメンタリーにするんだけど
|::::::〉 （ ●） （●） |
|:::/ :⌒（__人__）⌒| ・・・ババァじゃなぁ
|/ ｍj |ー'´ |
＼ 〈＿_ﾉ ／
ノ ﾉ
831 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:02:56 ID:e0TFoQo.
＿＿＿＿＿
／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
|.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.|
|::::::::ゝ ⌒ ⌒ | まっ、企画だけでもだしとくか！
|::::::（ （ ●） （●）|
,...-',,⌒ゞ（@ ::::⌒（__人__）⌒) ::::::::::.ヽ､ お婆ちゃん有名になれるかもよ？
/::／..::::::::::::..ヽl_ |r┬-| /ｖ':::::::::::ﾉ::_;;:::::j,ト､
/:::::::::::::::::::..`ｰ-､:l､ `ー'´ .,ﾍ:::::;::::::/￣ ﾞ''ﾍｭ_ﾉ
/:::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ;:､ ／:>:l/:::／
./:::i|:::::::::::::::::::::::::::::::..｀''ヾ､ｰ_-イ, 〉<.|／ _ノ⌒ ｰ - ,,,＿＿ ＿
}:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ﾞヾ!､!;::|:|,r‐ 'ﾞ ／/ ヽ
「::::ヾ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf ヽ l / l
../::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ﾆ,-'" ＼___ /
/:::::::::::..ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ .／ l ＼X=-､,,＿_／
:::::::::::::::::..ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| | ﾉ ` ､ ヽ ,ﾍ./
:::::::::::::::::::::..ヽ､:::::::::::::::::::::::::::| l i´ ` ､ ﾉ ヾ|
:::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ;::::::::::::::::::::| | | ､ `'rイ ,ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::.::..＼∩:::::::::| l＼ `=､.._＿,ノ ￣
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::i＼∩:/ | ヽ､＿ ﾉ
::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::| ＼:!`ｰ､ ,,=''::::｀､'‐-'ﾞ
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::l ｌ ヽ_;;ｧ'~ヽ;::::::::::.ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::| | i ヽ;::::::::::..＼
832 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:03:23 ID:e0TFoQo.
＿＿
／ . ＼
／._ノ三ﾆヽ、＼ かえれ！
| （⑪）（⑪） .｜
. | （__人__）.. |「ｒｰ＿＿ヽヽ
| ｀ ⌒ | .＼ ＼┌ｰｚ＿_ ┐７
. ヽ , ィ==‐､/ /￣￣乙/ ／
ヽ ﾉ⌒) ∨/ ／￣￣／|
/ (_￣__／￣`く.＿ __∠ -┘｣
| /〃 ＼ '" ＼ -┘
| ./¨＼ ＼,_ ｀`ヾ}
. 人''" ＼ ､__ ｀ ､_/ ﾉﾉ
〈 " ＼ __.ヽ ヾ､._,)'´
／,ﾊ. ヽ. ､__｀ン{ 〃
く / ∧ !､_ ｀'_,／
わたしは異常なほど腹を立てました。プロデューサーにではなく
ここまで彼女をおいこんだ やる夫に対してです
833 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:03:54 ID:e0TFoQo.
そして、ある時、真紅という名の老婆は自分の死期を悟ったようにいいました
ｒ=くヽ.．-――- ､/>=、
《_ｒｫ/ ヾ‐ｭ》
〈/i./ ｀, :､ﾐ〉
/¨{ }､ｷ わたしが死んだら この真珠はやらない夫に任せるのだわ
ノ:.:rj lx:i.､
/:.:.:.Ｙ ./ lﾘ:.ヾ、 私個人の財産は福祉施設にでも寄付して欲しいのだわ
}:.:.:.:.:! i i 、 / / j:.:.:.:.:.
./:.:.:.:.:.ﾚ1ｒ从､ ムｵ /:.:.:.:.∧ 勝手なことをいって、本当にすまないのだわ
.ｒ＜ヽ:.:.:.:.:.:.| !:.:.:.:ゝ イ:.:.: ﾉﾉ:.:.:.:.:' ､
_＼ ≧-x:.ﾉ |:.:.:.:.:.:.j|:.:.:.:.:.:|И:_:_/У 〉
〈 ヾ.ｿ:.:.:.:.:.:}ミｲ､_:.イ:.!:_:_:_:_ﾚム/:.＼_ｲ― 、
｀ﾆ「:.:.:.:.:.:.:.:|∨:.:.:.:.:l:.:.:.|:.:.:.:.:.j/:.!:.:.:.:.:.:匕_ノ
ﾋ|:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.ﾉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽｭ
`ｰ一…‐ﾞヘ/⌒ヾ¨¨<⌒ヾﾇ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._У
○
834 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:04:20 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__） わたしはうなずきました
| ｀ ⌒´ﾉ
.ｌ^l^lｎ } 彼女はオスカー・ワイルドの『幸福の王子』に仕えるツバメのように
. ヽ L } 死んでいこうというのです・・・
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / |ヽ、二⌒)､
835 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:04:50 ID:e0TFoQo.
i 八 ハ 辷ミ、｀丶、ヾヽ i! ハ ハ i l ヽ ＼ ＼ ヾ ､辷彡 ヽ
| ヽ いi i! ＼ヾ:､ ｀ミニ＝- ｲ / i i ! | !_,..．ゝ､辷ﾆヽ､ヽ ＼ ＼
| i ヾ:ヾ､ ＼ `ｰ-､ーｧｽ=- ｨ ﾊ/ _jﾑ-‐!ﾘ’ Ⅵ!.:.:,ｧiﾍく `ｰ=ミ
| |ヽ ＼ヾ ､ヽ ヽ ヾﾊ ﾉ / _,..イ´" ´ , ,._, iﾚｲ_ ｲ圦 ｀ヾ､
. 八 i! i＼ 、 ヾ ヽヾ:＼ ﾊ l | ,ｲ ィ" _.．‐_ﾆｨ禾ミ |!::! {!kj} ｀
/ ） ,′ｲ ゝ ＼、ヽ `ｰ≦． jﾉ " ,イ彡ィ弍乏ﾉν い､i|lｬハ
.:.:./ / / ! ハ ）ヾムィ'"´ ,ｨてﾆ=孑く`｀ Ⅷ:`".:.:∧ やる夫は・・・私のことを覚えているかしら
.:/ / / / / _,＞’´ __ ､ ´´ }!.:.:.:.:.:.:.:∧
:′ ,′,′! ∧ｲ´ _.．-‐_,.ﾆミ:､ 八.:.:.:.:.:.:.:.∧
i ｲ j / ﾊ __..．-=才彡ｿ,. /:::Ni:.:.;≧ミ:∧
ｲ ﾘ∧ゝﾊ’ ∧イィ"_辷斗ィ''" /::::;ﾑ'": : : : :ヾ:ﾍ
ﾊ （くﾍ＼ ∧ ´ ヾ:. , ′;ｲ: : : : : : : : :.ﾊ:ヽ
ヾ:ゞ延≧､ヽ ∧ :' ∠才": : : : : : : : : : : :ﾍ┴-:.､_
ヾ:.:､ ゞ辷ﾘ:､ヽ ∧ _ .．: ´ ／: : : : : : : ;ｨ=-: : : : : :ヾ:i.:.:.:.:.:.:
＼＼`ﾚ’ ヽ＼ 辷ｭ､ _ ..ィ:ヽ´ " 〃: : : r==≠彳´: : : : : : : : :.`v:.:.:.:.
`ｰ=ミヽ ＼＼ ＼.:≧=- ．. _／: : : : : :＼_＿ ／__: : :／ィフ厂´: : : : : : : : : : : : ヽ.:.:.:
＼ ＼＼:ハ ヽ ＼.:.:.:.:.:./: : : : : : : : : : :ヽ: ri厂ミＹｭ:._才: : : : : : : : : : : : : : : : ;べ:､:
836 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:05:18 ID:e0TFoQo.
＿_ ━┓
／ ～＼ ┏┛
／ ノ (●)＼ ・
. ｜ (.／) ⌒）＼ わたしは聞こえない振りをしました・・・
. ｜ （__ノ￣ ＼
＼ | また長い愚痴を聞かされるとおもったからです
＼ /
. ＼ ⊂ヽ∩
/´ (,＿ ＼.
/ ＼. ＼
./ / |. ＼ソ
（ y' .|
837 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:05:51 ID:e0TFoQo.
└ヽ:::::::／::::::::::::／ ヽ ＼__::::: | | :::::::::ﾉヽ
_j:::::::::::::::::: / , ﾞ'､ ヾ:ﾄ､:| |::::／､ ヽ
r::::::::::::::::::::/ / , i _ノ::::::| K_::::: | |
＼:::::::::: / / , i l |_::::_:: | |:::::::ノ; |
):::: .' ,' l l i | ｿ:::::::| l:::::L | やる夫はわたしがここにいたことさえわからなかったのかも
( .:::::i , l | | l! i/´:::::::/ /:::::丿 | しれないのだわ
. ￣| i! | ﾄ､! | ｨ ﾍ:::::::/ /::::∧ |
| | ,j＿＿l_ | |! _/_j_ / / j:::/ /::::/ | | もしも、そうだったなら・・・
ﾚヾ !ﾄ､￣|｀ヾ|! i l! ´/￣j/￣lメヽ(_::ﾉ_ /::::/. | |
| ＼i､! ヽ, ｒ---ﾄ、＼|ヽ／ ィ---- ﾚ' Y !7_ヽ:ノ .| |
| | 〉ゝj! ヽ____,,!:::::::::::::::::::::ゝ____ﾉ | i ;lﾋ ノ | |
' | ,' ∧ ::::::::::::´::::::::::::::::::｀::::::::::::: ｨ .| Y´ .| |
i │ ! i. | ＼ ! ./ | | | | |
| | | |i |‐ ´､iヽ.. .. ｨj´ヽ.! | | | |
/i | | || | ヾ ＞_-.,< j / ﾄ､_. | |
838 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:06:17 ID:e0TFoQo.
廴::::.:::.::.:::::.::.:::／ / ｀‐-‐､::.::.::.::.::::.::.::', : : :
_）:::::.:::::.::::::/ ｉ i | 〉:::.:::.:::.:::.:::.::!: : :
L_::::::.:::::.::/ | ,' | | {::.::::::.::::.:::.:::::.} : : :
￣l:::::::i l | i | ! ﾄ､:::::::::::::::::::::|: : :
＼_| i ｌ | i | ｌ| | ,.ゝ/ -‐' -:::::::::::::j,ｪ､ わたしの一生はなんだったのだわっ！！
| | l | | ! l =ｰ|'' /／ （::::::::::::::::ﾊ{{
| |i ｉ i _」 ﾄ､|| / ___ . ﾄ､::::::::::代` あなたにもお詫びしなければ・・・
｜l| Ｘ´i l＼l ﾚ' ,zﾆ三(つ〉 | ﾄ‐-,:::|:.｀: わたし・・・
ヽ!ヽ、 ﾄ､と)=ミ､ :::::::: l i| 〈::::}: : :
｀ ＼| k' ::::::: , //.| 〉,': : : 本当にすみませんでした、悪かったと思います
ﾊ ._. = ､ // | |: ;／
| ヽ. Ｖ_:.::._} .// __| |_:::::::
| | ｉ ｰ-_､ __ , ィ' //:￣ ::| |:|-;:::
/ / lﾍf{ハ l´: : ://: : : : : | |:|. L
839 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:07:21 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ⌒）（⌒） わたしはその言葉に驚きました
| ///（__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ ・・・『航時機』のやる夫の前で言われたからです
,| }
／ ヽ } 年甲斐もなく、頬が真っ赤になるのを感じました
く く ヽ ノ
＼ `' く
ヽ、 |
| |
840 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:08:06 ID:e0TFoQo.
その日・・・西日が指す頃、わたしはイスに座っている真紅を呼びました
（;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＞ ' ヽ;;;;;;;;;;;;;;;ヽ Ｖ
ヽ:::::::::::::::::::::＞ , ' ヽ;;;;;;;;ｉ Ｖ
丿;;;;;;;;;;;;, ' , ' , ' , ' /／: : : Ｖ～⌒ゝy⌒ヽ
（;;;;;;;;;;;;;／ , ' , ' , ' / / i: : : : : Ｖ ヽ
Ｙ;;;;; ' , ' , ' , ' / / ヽノヽ: : Ｖ ）
／ /;;;, ' ' , ' , ' , ' / ／ ___ｉヽ iヽ '"´⌒ヽ
／./ ヽ:/ , ' , ' , ' , ' ／/ ／ i i:::::: i ｌｉ＼'"´ ）
／ ./ y / / , ' / ／i ／ / ／/ , ' ヽ_::ヽ i ｌｉ ヽ （
/ ./ .i ,' ,' /_=≠≠≠= ｉ ／ / ／ / ' ） i ｌｉ Ｖ ）
／ / .i i / ./ /y／ ｉ / i ／ , '≠i = / _ ／/ ,. ' , '/ i i ヽ、 ヽ
／ / ／y y / / ｉ/ !ィ' /／ / .／≧／ , ' ' （:::: i i ヾ ,ノ ・・・真紅？
／ / ／ ／y i ＝=;;,,,___,,_ !／∠／!／ヽ.／ ヽ:::: ﾒ i , '"´
／ / ／ ／ ィ / : : |／/ ノ ）ヽ/ li （
／ / / ／ ／/ ./ ＝=;;;;,,___,,_ .: : :／ , ィ （:::::ヽ i li ヽ、
／ / /. ／ ／ / .' r `ヽ : :￣/ / ）ヽ i / ）ヽ
/ /／ ／ / .i : : ::,' / ｉ ノ____/ｰ、 , ィ li
／ / ／ / / ', : : :.' ' ｉ／／ヽヽ i／⌒ｉl¨ li
／ /／ / / , ( ) .. : : :.ｉ Λ ヽ〉γ⌒) 〉 il li
／ ／ / ./ ヽ . : : : : : ｉ i i i〈 ゝ乃/ il li
..／ ／ / ./ ヽ . : : : : : : :ｉ i i iヽ ヾノ il li
／ / ./ ヽ . : : : : : : : ／i .i i i／ il li
／ / / ' , ヽ : : : : ＜'"´ i i i i il li
／ / / ﾊ ',ｰi i il li
841 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:08:34 ID:e0TFoQo.
_＿ r==v=xｨ＝==＜: : : : : :＞..､ ∨: : ｝ヽ
___ろ: : : : : : : : : : :壬ミ｝:r-､: : : : : :＼ .∨: ﾊ ヾ､
（: : : : : : : : : : : , ' ￣ ¨ ヽr=ﾐ_Y⌒ﾊ .∨i ; i＼___
r-ﾁ: : : : : : : : 〃 ヽ ヽ 彡∨:∧| ; ﾄ､￣}}
ｰ;: : : : : : : :./ ＼ ｀､ ｀､ ｲ:∧: ∧ ﾄミ=彳
(: : : : : : : : ;' i ｀､ ヽ ＼ハ i! ∧::::| |!ﾊ
): : : : : : ; i i 八 ＼ ｀､ _斗:| :| :|:: | | }:}
（: : : : : : :.i |! |! ヽ＼ ヾ ヽ メ´, -刈 | :|r==ｧ | ﾘ! 真紅は眠っていました
⌒Y)::ｲ∧ !! ﾄ､ ＼＼ ､_ ＼ __ __ｨﾘ ! i{ﾑﾏ}: |/:i
イ刈 ﾊ ! !ﾄ､,,z＜¨｀､ ´￣`（ | |::::ﾊ | ﾘ 眠っているようにみえたのです
{{// | i i ﾄ 从 __,,ｨ 乂 ji !:/ハ |
{ﾚ | i i iヾ､_ ヾヽ￣ ' __ i ﾘ:/ i !
ヾzﾉi | ﾊi ＼代ﾄﾐ:､ ´ ji＼/i!: | ﾊ
升j ', i! }ト...._ ＿ 从（（ ヽ＞!_i_.ﾑ..--...､
/:::/! i i: | i j r=＜:.:.:.:壬:.>=､ ＼:.:ヽ:∧: ＼: : : ＼
/:::/ｲ i i | ﾘ ii´: ∨:.:.:.:.-=三{込}ミ ｀''ー ､: : : ＼: : :ﾊ
/:::/ ﾊ i i! :|,' |!: :斗''´:.:.:.:.:.:.:.:.＞（⌒＞=- ）: : : : ヽ: : ',
/:::/ i i! |:| ／! ﾘ: :K:.:.:.:.／:.::.:.:.:.:.:人::／ 〃/: : : : : : : ミ＝-
. /:::/ ﾉ ji ! /: ::j /!: : : 廴/:.:./:.:.:.:イ:.:／-=彡 ム-=＝､: : : : : :＼ー=､
842 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:08:56 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼
| （●）（●） |
. | u.（__人__） .| おい？ 真紅？
r､ | ｀ ⌒´ .|
,.く＼＼r､ ヽ ﾉ ・・・真紅！？
＼＼＼ヽ} ヽ /
rヽ ` ヽ / ｧ'´ヽ
└'｀{ . ＼.| / i
ヽ､._ ヽ､_,r' .|
｀ヽ､ ／' |
｀'ｰ'´
843 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:09:21 ID:e0TFoQo.
_r:､,ｨｰｭ､
〈´¨.:.:.:.:.:.`L:.＼
ｆ¨´.:.:.:.:.:.:.::::::::￣い:.､
ﾞぅﾆﾕ::::.;．-‐ァ'ﾆ¨）.:ヽ:､＿__
_.. ．、 し!.;ｨｧ", ／ ,ｲ从ﾞ〉.:.:.i::!.:.:.:ん≠=:､
（(¨￣｀ヽ、 ≠=彡ｲﾉイ ﾅ_大卅ｲゞ､:.>ヾ:ζ｀ヽ.// ゆっくりと、真紅が大理石の床に倒れ、 こぉぉぉぉん という音だけが
ヾ ＼ ｷﾆ≠ﾆ=- ､ _,ﾘヾｿ '￣｀,/∧ |!）薔ﾂ!ﾍ. ヾ`:､、 鈍く乾いた余韻を響かせました。妙に印象深く残ったのです
ヾミx ヾ、￣¨ヾ:､彡ィﾉ}`.、／イ" !ﾚ::厂 ﾉ j:ﾊ ＼〉)
`＝≧=ニ≡＝匕 入/∧ ｒ―-|l:く彡/ ｀ い. ヽ＼
,ィ彡‐ｧiｨｷｱぅ:.､,ｨ'￣ﾞヾｰｿ:::::,:/::::>｀L_ ヾ:､ ﾍ、 `丶、
,ｲ/´ ,へｆ⌒ｰ{==≦ゝ:::_=宍ﾆ≦::ｒ'.:.:.:.:.:.｀ヽ. ヾ;=-t廴ミ､｀ヽ、 ・・・彼女は最後まで寄りかかる場所を持たぬまま死んでいったのです
__＿＿＿＿__ _」 L二≧ｧ..:.:.:え.:._.:´.:.YＴマ7¨´i_;;;:ﾄ､.:ハ.:.:.:.:ゞ≦三‐┴ミｰ-ﾐ:､ ＼ ＿___
..．-‐_¨二ﾆ=ｧ一… _ .．二ニ〈:＼.:.:.:.:.|.:.i.:.:.:く≠彡`Ｔ´1:::::;ﾍ｀ゝ､.:.;ィ¨７￣¨ﾌ!ﾉ｀ｰ-=ｷゝ ヾ¨ ￣ ｀ヾ､、
．´.ｨ '´￣ ,ィ" ,.．=彡' ヾ::::i:.:.:.:|.:.＼:.:rヽ､才"r≦三三彡:∨_.:ヾ､.:.:/`" ヾｷ ＝ﾒ､ ヾ:､
/／ ／ ／ Ⅵ.:.:.:.ヾ.:.:ヾL;ミヽ､_ｊ::::::;彡￣ζY´:｀ヽ辷' } ﾄミ 卞ヽ､ l !
!{ / ／ ＼_;:斗'"´ ｀Ｙ.:.:.:.:.:.:j,ｲｨｧ _ｲ人.:.:.:.:.｀ヾ、 /,ハ l ! ＼ ＼ ,ﾘ
i| ,′ / ,.､j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:¨´.:~.:.:ヾミ､:.:._,ﾉ // 川 / ヽ ＼
ヾ、 ! i ,′ _＿＿,厶￣二ﾆ=‐- ､.:.:.:.:.:.:.:.厂¨7! /.:’ // / ∨ ハ
＼ Ⅵ { ヾ￣`´￣.:_;:ィ彡 '.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:ヽ､.:.:./.:.:.:.:.:.｀ヾミｰ-=≦"_,／ ／ i / |
_＿＿___ ヾ ヽ `ｰ-=≦ｧ.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.:.:.｀ヽ.:.:.:.:.:├ "_＿＿__ / /
ヽ _＿￣二ミ≧､ i_.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼::::::::.:.:.:::::.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:./￣.:.:.:.:.:.:.:.:.￣〉" 厶 ＿
i_..．-――― =ミ_＼ 〉’.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ::::::::::::./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾﾐ≦.:.:.:.:.:.:.:.:-┴≦￣ ¨￣三ミ､
,、 _）ヽヽ _.．-‐{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ﾍ:::::::.;'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ｀.:辷_ー-=彡'三二ﾆ＿__ ト､
ヾ:ﾐ＝≡三彡"_..．-- ．.._＿,才´.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::.:.:.:.:.:.: Ⅵ::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヾ´￣￣｀ヽ ￣¨ﾌミ）
_＿_,ゞヽ、 くヾ.:.:.:.:.¨￣.:／.:.:.:.:.:.:.:.′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾆ二三 j.:.:.:.:.:.:.ヾ:|.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:＼::.:.:.:.:.:.:.:._＿三二、.:.:.:.:.}ｬー…彡イ
（(´ ￣ ¨`ﾞ ７.:.:.:.:.:.:.:.:"_＿＿＿＿＿__.:.:.:.:.;ｨ=ﾆ二 _￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾞ|.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./｀ヽ.:.: /¨辷≦
＼ 〈.:.:.:.:.:.:.:.:.:（ｒ‐:､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:￣｀.:/圭圭圭三入 _.:.:.:.:.:.:.: ﾚ".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ、.:.:.:.:.:.:.:.:./:::::::::i:/ ｬ孑ゝ
844 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:09:51 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／u_ノ ヽ､_＼
| ((●）) (（●）)| 真紅～～～～～～！！！！！！
. | （__人__) |
|ヽ |!il|!|!| / .|
. | |ｪｪｪ| }
. ヽu }
ヽ ノ
/ く
| ＼
| |ヽ、二⌒)､
そして、わたしは 真珠をどうするのか など全然頭になくなっていました
845 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:10:30 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
. | （ ●）（● ） |
. | （__人__） │ これが 知っている限りの真紅に関しての客観的な・・・
| ｀⌒ ´ | ・・・出来るだけ客観的な真紅の一生の話だろ
. | |
. ヽ /
ヽ /
> <
| |
| |
846 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:10:56 ID:e0TFoQo.
／ ￣￣＼
／ ノ ヽ
|:::::: （● ） 俺の生活プログラムは、その後もさしたる変わりはなく
. |::::::::::: （__人）
|:::::::::::::: ⌒ﾉ 彼女がいない生活に、とりたてて寂しさを感じない日々を送っているんだろ
. |:::::::::::::: }
. ヽ:::::::::::::: }
ヽ:::::::::: ノ
/:::::::::::: く
|:::::::::::::: |
|:::::::::::::::| |
847 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:11:25 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
/ヽ､_ ＼
. （（● ） | （やる夫は真紅の一生をほんの『数時間前』に見たことになるんだろ）
. （ﾉ､__） |
.|⌒´ | やる夫は気が付いたんだろうか？
. | |
. ヽ /
ヽ /
.> <
| |
| |
／￣￣＼
/ﾉ ヽ､_ ＼
. （●）（● ） | ・・・・・・
. （人__） |
|⌒´ |
. | /
. ヽ /
ヽ /
.> <
| |
| |
848 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:11:48 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー） ・・・もう、いいじゃないか
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 『彼女はやる夫の恋人だった』
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ やっと、そう思えるようになったんだろ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
849 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:12:14 ID:e0TFoQo.
|＼ /＼ / | ／/ /
＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
＼ /
∠ お と う さ ん ＞
／＿ ＿ ＼
￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
/／ |/ ＼/ ＼|
／￣￣＼
ノ ｀ヽ ＼ うわっ！！
（ ●）（ ●） u |
（__人__） | あ、あ、あ、できる夫か
(｀⌒ ´ U .|
{ |
{ .ノ／⌒￣￣'￣￣）
ヽ ／￣¨￣￣
(⌒ヽ､ ／ ヽ く
850 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:12:39 ID:e0TFoQo.
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／＼ お父さん！！
／ （●） （●） ＼
| ´ | ・・・まったく耳も遠いんだから
＼ ⌒ ／
／￣￣ヽ ＼ こっちに来たら、寄るってメールも出したでしょ？
（｢ ｀rﾉ ＼
ヽ ノ ＼
| | ｢＼ ＼
851 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:13:10 ID:e0TFoQo.
_.. ‐'''''''''''' ‐ ､
,ｒ' ＼
/ ⌒ ヽ, お父さん、いい加減退職してうちに来たらどうです？
（ ●） `― ..i
i. （ ●） | もう僕たちが世話を焼いてもいい頃合だとおもいますよ
＼ _´_＿_ /
＼`ー'´ ＿_／
852 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:13:36 ID:e0TFoQo.
r::´￣｀ﾞヽ
,．'‐::￣::｀::ｰ:､:ヾミ､
ム:::,:::,:::､::::::::ヽ:::ヽl:::ヽ
／::/:::l::::!:::::',:::',:::::ヽ:::ヾ､＼
/::/:,':::::l!:::l!::::::l::::i:::､::∨::} ):::） こんにちは、義父さん
ﾊ::::!::､::i:ﾄ､:!､::x'⌒ヾ:、Y､lﾆ ´
{::;l:::l! ｘ'⌒ヾ､ヽ' ｲ心 | l y} ヒナも会うのは初めてでしょう？ ご挨拶しなさい
ヽ::､::ヾ. ｲ心ｧ⌒ゝ- ' | i l′
＼ヽ､ー‐´ ｀ , | l |
｀ﾞ ',ヽ、 ` ｆ¨| l |＾i￣｀ヽ
} ｉ≧ｰ - .ﾍ | i !/ ／ }
／ ! lト､ {./!〈 ｌ l | /
853 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:14:02 ID:e0TFoQo.
r‐'´￣￣｀ヽ＿ __
＼r＜￣｀ヽ､><￣＿＼
／ ｀_ﾌ￣７´￣｀弋ﾆ、__〉
. / / ⌒V´ l |｀V_＞
∧ | ! /| | | l l ﾄ､ こんにちはなのー！
rﾍ,ハ l |V￢-ハ l /| / ｌr'⌒!
! 丶 ＼ヽl -=ﾐ、 }ノ‐ナl lr个､/
. ∧ 、＼r彡｝ '''' ｀ =ﾐ /厶 |: :〉 ひないちごなのー！！
∠-ﾍ ＼⊥ｨﾍ /｀ ７ '''ｿ{三}/:/
└勺 : :＼｀>冫ﾆr＜_:_:_:_＞'′
／⌒ヾ : :<//介ﾚﾍく
r┬彳: : : : :./: 《/ :{｜＼: :｀ヽ、
{_ ＼＼: : :./: : : : : ヽl ヽ-＜）
￣＼ヽ/: : : : :_; -┘r冖┬ｸ
て￢ｰ'´_彡 了 rく
｀￣匸_人_ノｰく r‐ﾍ
｀个 个 ｀Y艾}
{丕} ｀ｰ′
854 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:14:25 ID:e0TFoQo.
(ヽ三/) ））
( i)))
／￣￣＼ ＼
／ _ノ ＼ ） おおおーーーー
| （ ＞）（＜）
. | ///（__人__） よくきただろ！ おじいちゃんだろ！！
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
⊂ヽ γ く
i !ｌ ノ ﾉ |
⊂ｃノ´| ｜
855 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:14:50 ID:e0TFoQo.
_ ＿＿ _
, ‐'"´ .: .:.:.:.:.:::.:.:.:. .｀`丶､
,.イ .:.:.::::::::::::,r'´￣,.r'"´ ＼
／.:/7.::::::::::,r'´:.:.,.ィ´.,r'´ ＼
.:::::,.ｲ7:::::::::::/:::.:/.::::l!,ｲ , ィ´ ,ｨｨ::.:.:.､ ＼
／.:::/::::::::::/::::./:::,イj!_/ｨｲ/y'´ソ^`7j l
.:::::/.:::::::::/:::.:,ｲ::/ l/ ｀ﾄ､, /ﾉ , |
:::/::::::::;:ｲ:::./::l/（( ﾞ=≧ﾐ､:j, //:::/:::::/ノ! ンンン～～っ よく挨拶できたわねー！！
ｲ::::::::/:/:::/::/ ｀ｰ＝ ‐'⌒ヽ ､_/;:ｲ:::::/::/:!
::::::;::ｲｲ:::/::/ _ ＿ (7=ﾐｭ7::;:ｲ::/:/
'´￣ , イ::,ｲ ／`ー- ､) ヽ＿ノィｲｲﾘﾄ､ｺr‐､
´ ￣｀`ｰ-ﾄ､ /::::::::::::::::::/ ｀`7:.,r=ｯ ゝﾞ, ﾄ､ヽj
｀`ｰ ､::::::.:./ ,.ｲ::::. ヽ´ ､jにlｿー-､
＼ｲ_ ,.. イ:::::7::.:. ﾉ‐ｧ r=ｯ {, ｲ^Y
＼:::::::|::::/::.イ__/ ﾞﾞﾞﾞ' ,! | |
::::::::.:.:.:.:. . . ｀>>,ｲ ,ｲ) し′ ほっぺがまさつねつで
::::::::::::::::::::::.:.:.:. . ,イソ ＼ ＿_ __ , .イ < まさちゅーせっちゅ！！
:::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:. . . . ./ﾉｿ′ ＼ ＿ 7r‐ｧ/_
856 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:15:18 ID:e0TFoQo.
_＿, _＿ ,_..-
,.. '::::::::::::::::::::::ヽ::ヽ:::`
／::::::::::::::::::::::::::::::::::＼! ::::|
'::::/:::/::/ ,::/|:ﾄ!::!:::::::::::::ヽ::|
l::/::/::.ィ// |:! l＼!::::::::::::l::|
l::l::/:::/ﾚl ﾘ ,ﾘ !!:::ヽ:::, :|
ﾊ,/::/ ＞ __ ＜ iヽ::::!/:::!
/::/-`. ｰ '_＿`ｰ_ - |:::l ﾚ' きゃー！！！
. /::/ ヽ ヽ_ ゝノ (´ ,ノ|:::|
/::/ / /ヽ___ ノl ﾄ､l:::| 超美人だった 義母さんの若い頃にそっくりじゃない？
,'::/ / /l |:::| | lヽl::|
l:::! / .ﾉ |:::| | ノ!:| きっと隔世遺伝なのよー
V ヽ-イ │:| `ｰｲ. ﾘ
| |:::| ヽ
L__ノ:::::ヽ __.., -‐'
/` ===＝''" |
857 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:15:44 ID:e0TFoQo.
＊
／￣| + ／￣￣＼ +
｜ ::｜ ／ ⌒ ＼
｜ ::｜x （ へ）（ へ） ｜ .人 おじいちゃんはこの科学博物館で働いているんだろ
,― ＼ .（__人__） | .｀Ｙ´
| ＿＿_） ::｜ . ｌ｀ ⌒´ .｜ ヒナちゃん、よろしくだろ
| ＿＿_） ::｜＋{ .｜ 十
| ＿＿_） ::｜ { ＿ |
ヽ＿＿）＿／ ヽ、ヽ / ）|
｀`ー―‐'| ..ヽ|
ヽ ノ
858 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:16:10 ID:e0TFoQo.
r‐─-ｎ=ニｺ
.{ 〈￣ /｀ヽ､_}｀> ====
く ｀`フ′ ヽ＼ﾄ､
/.Y´ | ｌ__,=ﾍ ==== わー 遊ぶものがいっぱいあるのー！
{.ﾆ|二ニ|ﾆ二_|二ミ} ====
ヾ大=三}ｰ=ヲ＾ｰイ
｛ｗv ＿ ,.-､lvへ、 ====
/ 〈__ノl＼_）｀ヽ、｀ヽ､ ====
/ l! | ＼ ＼ j| |ﾖ =====
/‐-､ l!. | _,. -‐┬-ヾﾉ
仁＞､ ∨ｧ‐T￣[＿,.ィ又_人{､
ヽ __ソ〈ｧ､｣ﾌｰ大′ rｭｧ‐'′ =====
ヽ}〉L__)〈ﾉ=L{_r＜.V> =====
くr'K_>| V＾∧
K_>| V＾∧
├‐┤ V ,∧ ===== (´⌒
《：____：》i i《：____：》ii (´⌒;;(´⌒;;
〔i〔二二〕_］ ［_〔二二〕i〕 (´;;⌒ (´⌒;;
,,,,,,:,, ,,,,,,,,
,,,',/ .,,,ﾞ!l" l
ス >,l-‐ﾞﾞ"'-ﾞ`‐-ｙ, あれは何ー！？
タ ;'''',,ll|lﾞﾞﾞﾞｿ'ﾞ／:,|l,`l
タ ｀ﾞﾞ',!!,,,,l|,,,,,,l,l"fノ
タ ,!'li'''',,''''il"／
タ ,/ ﾞﾞ/l ﾞﾞ |
.／| / | |
.レ-‐″ ／ | |
れ,,,,. ／,,,, ,,,|i:､.、 l
‐″ザﾊ =,,:::i!ｙｰ'llli/
⌒'`/, /[.,,,!,ll/
/ // / //⌒⌒´
' // / // /
// / / '
. /
859 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:16:44 ID:e0TFoQo.
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ （●） （●） ＼ こら！ヒナ
| ___'___ | 邪魔になるでしょう！うろちょろしない！
＼ |li!|!li| ／
⊂ﾆ,⌒ヽ￣￣,￣゛～⌒ヽ
⊂ﾈ、ｨr､__＿ﾞ＿_＿, |
￣l´ |
| |
860 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:17:09 ID:e0TFoQo.
＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼ お父さん すみません
／ u ___'__ ＼ 邪魔になりますので一度出ます
| `ー'´ |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒) お父さんの仕事終わった頃 また寄りますので
ノ | / / / (⌒) / / / /
/ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
861 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:17:31 ID:e0TFoQo.
ｲィ-' / / / l ヽ ヽ ヽjヽ
l j ,ｲ| || ヽ! | |＼
! l ﾊ| {l.ノ ヽﾘ| ﾉl| l !ヽ
ﾄ､ {弋ﾄ_ｴj≦ﾄヽ /ﾉ ﾉ7ﾅ十‐ｲ' // やー！！ヒナはまだここにいるの！！
＼ヽ､ヽ 7,＜:ヽヽ ｀´ /,＜:ヽjく ﾉ_ ｲ'′
＿ ソ T l::T:}.:| {::T:}.:} ﾉ'7ヽ/ _ -
- {二ヽl､ ゞ--' 、 ｰ‐'- /‐_ 二{ ＿
二}ニｰ<〈 ''''' / ー ﾍ ''''' /r‐_'_-j‐--'
./＞＞｀ノヽ、 { } , く'-ｧ＞r_ｰﾆ=
￣ ,.＞‐｀_ｰ_´＜､ ￣ ｀}￣
、 ､ //ィ ￣/ Hヽ￣ヽ＼ ,
862 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:17:57 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ＼ いや、いいんだろ せっかくだし、おじいちゃんが遊んであげたいだろ
| （ ●）（●）
. | （__人__） 預かっているからお前たちはデートでもしてくるといいだろ（笑）
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ｍm
/ ￣￣￣ つﾉ
| |￣
863 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:18:22 ID:e0TFoQo.
／）
／／／）
／,.=ﾞ''"／
／ i f ,.r='"-‐'つ＿＿＿_ 本当にそれでいいんですか？
/ / _,.-‐'~／⌒ ⌒＼ なら、お父さん頼みますよ！！
／ ,i ,二ﾆ⊃（ ●）. （●）＼
/ ﾉ ilﾞフ::::::⌒ ___´___ ⌒::::＼
,ｲ｢ﾄ､ ,!,!| |r┬-| |
/ iﾄヾヽ_/ｨ"＼ `ー'´ ／
864 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:18:47 ID:e0TFoQo.
ノ / / l｜ ! ', ｀`
. // ,' l｜ |｜ ',
| ｌ | | | l .l | | ! |
| ! .! | ! !＿ _/_/ ! ｌ l ! l
',| ', ｌ_. '"｢ ﾄ、｀ ´/' ｲ'｀丶､/ ,/ / ,'
', ｌ 'r"ﾄ、 ,.ヽ､_＼ ／'／_／ //ヽ' / / おじいちゃん、これなあに？
＼ヽヽ ＼ ／_"｀ヽ` ` ｰ-' イ,ｨ_'｀ヾ､／ ／／
＼ ＞ `ト ｲ |-ｲJ | |-ｲJ !ﾍイ !＼
＝`= -- K∠._!__, 弋＿ン 弋＿ン ' lヘ イ| _
_-_‐‐''" ｰ- .,＿| __'__ r二_ -‐'_.. -＝"-
_.. ∠∠、 i´ ｀i rｰ`―ト .._
＿.. -‐'"_／''",∠ヽ､ ', / ／＞ニ｢ ￣￣
' ヽ-‐＜<＿ , ￣ｰ' /丶､ `ー' _.. ＜ ､__）￣ ｀`ト- ..＿_
￣ ', ｀丶-- '" / ﾞｰ- ､..二
､ ､ ヽ ／ ヽ､__-'ノ /
ｲ-_'ノ: : : : ::/: : : : :/: : : : : : :／: : : ﾚ: : ／
865 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:19:14 ID:e0TFoQo.
||ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ||
＿＿＿＿＿＿＿＿
〈<三三三三三三三>〉
|| ＿＿＿ .||
|| ／ ＼ ||
||／ .＼||
／ _一 ― ＼
| （○） （○） |
＼ （__人__） ｲ
／´￣ .ｨヽ|
〈 ￣ ‐- 、 i
.:｀ ｰi‐ -、_ ヽ | l
|| ヽ.て 〉 ..| l
＿_/´ ヽ /⌒::| ＼_
||三l |ノ-‐-‐-| |｀ー´||
￣|.ヽ _,l- ､￣￣| .|''|''''|"
| |ヽl´ | 〉 〈..| |
| | `-‐´ ...ヽ_＿ｿ | |
￣ .￣
||ＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸＸ||
866 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:19:44 ID:e0TFoQo.
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
｜:::::⌒（__人__）⌒::| これは 航時機といって、中に入っていると時間がほとんど止まっている機械だろ！
| ｢匸匸匚| '"|ィ'
, ヘｰ‐- ､ l ｜ /＾''⌒| | 一日が約一秒のペースで流れている機械なんだろ！
-‐ノ .ヘー‐-ｨ ヽ !‐}_＿,..ﾉ ｜|
''"/／ヽｰ､ ﾉヽ∧ `ｰ一'´ ／ |
/／＾＼ ヾ-､ :| ﾊ ￣ ／ ﾉ |
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ﾉ:l 'ｰｰ＜. / |.
/ <＾_,.ｲ `r‐'ﾞ :::ヽ ＼ ｀丶､ |
＼＿＿_,／| ! ::::::l、 ＼ ＼|
867 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:20:05 ID:e0TFoQo.
／ ＿_ヽ、ヽ、, -‐ ＼ヽ,ｨ´￣￣j
／´￣￣ rｩ=-＼ ヽ、_,ｨ――-- ､ヽ___ -‐ヽ.
／ ,＞ｧ‐ 丶_rrｽ7´￣￣｀＞ﾈ-- ﾆﾆ､ヽ
／ / ＿_,.ィゝ､ﾄ'ﾆﾆニニrベヽヽ. //
, ｲ ﾞﾗ´￣´/ ,′ !｀¨´ヽﾊ¨Lヾ.､_ヽ＼
／ / / ,′ ,′,′i | |､ ｀iー､--ｬ
／ ,:′,' / / ,' |___|___|＿_| j｜ ｜', ヽ ',
／ ∥ ! || |.ｨ'´| __|＿|_、 !｀ ! /ﾉ_|_ ﾊ｜ | i
∥ | || '´| |,ｨ´ｨ- ､-ﾐ V ,′/ｲ´ﾉ ｀ｿ､! ! ! | おじいちゃん、これなあに？
｀ヽ､ ∥ | ||、 ﾚ',:僞孫}} ,ﾉ_,ﾉ_ノ ,ﾉ=、 ,' ﾉｿ / ﾉ
ゝ-､ヽ.|!､ ﾍ. '､く {{刄fj勺 ,:俐} jノ_ノ´／|／
ヽ､__｀ヾヽ＞､ ヽヾ廴__,ﾉ 仗V ﾑ＿ ´-‐ﾍ
／ ￣ヾ､ ＼ ＼ ､､､ 弋ｼノﾞハ ｀ヽ､ |
＜￣￣,ｨ‐｀ー-､ス¨｀ 冫 ､､､,′冫、 冫
=､-｀ヽ､＿_ー-r'-､丶、 ｒ_ｧ ノ￣ ＼ ｀ｿ
￣,＞ｫ' r｀ヽ.｀ く＼ ｀＞--― ァ''´￣￣｀ﾌ¨´
／/´ ゝ{- ＿＼ﾉ｀ーヽ.＿＿_ﾉ￣ヽ￣jヽ二ﾌ´
ヽ{ |´/ ´ ＼｀ヽ ￣/￣ﾊ
868 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:20:31 ID:e0TFoQo.
＿＿＿_＿＿＿_＿＿ ＿＿＿＿＿＿
/ ､_ ／ .! .|､ ＿＿＿＿＿, -‐' ,.- 'シ‐' , !-┐
/> `‐─‐' | |-､ .! ,/ _,/∠, -''´ !
/ ! │ ｀｀丶､ ./ l| .! |
/ ,.-､ ／ ノ ./ ヽ´ ,l! .! |
／ `~ ／ ／ / ＼ ./.! | .|
/＞ ,／ ／--､_ ./ ヽ //｀--ｰ┘. |
/‐-､ _,、 ／ ／ -/､ // / ／ ! .|
,｀丶、｀''- ､, ｀-｀>'´ ／ ／ ＼ /./ / ／ │ !
／ ｀丶､ ｀''゛ , ‐' ／ ＼ /./ / ／ .| . ／:::::;;:::::::::::
/ヽ_ ｀ｰ ､‐' ／ /｀‐./ .ﾆ､‐' | ,／::::::;;;;;;;;;:::::
! ｀丶､ , ‐' / / .! │ , 〃´:::::;;;;;;;;;;
! ｀丶､ , ‐' ﾉ ./ |___!., -'´::;;;;;;;:::::;;;
/ ｀'ゝ､ ／ ! / ,／:::::;;;::;::;:;:;;;::......
ゝ､, 〕 」 | _,／::::::;;;;;;::;;;;;;..::..
｀丶､ ! _,,.-''´ ｀''‐'´:::;;;;:::;;;;;;;;;;
｀'- ､ | , -‐'´:::;;;;;;:::::;;;;;;;;......
｀丶､ ! _, -‐´;;;;;;;;;::::;;;:;;;;;;;;:::..
869 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:20:58 ID:e0TFoQo.
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
｜:::::⌒（__人__）⌒::| それは 『クロノス・ジョウンター』っていうだろ！
| ｢匸匸匚| '"|ィ'
, ヘｰ‐- ､ l ｜ /＾''⌒| | 時間を圧縮して過去に行くことが出来るタイムマシンだろ
-‐ノ .ヘー‐-ｨ ヽ !‐}_＿,..ﾉ ｜|
''"/／ヽｰ､ ﾉヽ∧ `ｰ一'´ ／ | でも、数秒しか向こうの世界にいれないし、遡った時間の二乗の未来にしか帰れないんだろ！
/／＾＼ ヾ-､ :| ﾊ ￣ ／ ﾉ | それに、同じ人間が乗ると さらに回数×二乗の未来へ飛ばされてしまうんだろ！
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ﾉ:l 'ｰｰ＜. / |.
/ <＾_,.ｲ `r‐'ﾞ :::ヽ ＼ ｀丶､ | 製作者がそれでいなくなってお蔵入りした 失敗作だろ！
＼＿＿_,／| ! ::::::l、 ＼ ＼| おじいちゃんは二回製作者にあったことがあるだろ！
870 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:21:23 ID:e0TFoQo.
( ⌒ヽ、
（ ノ
( ⌒ ､ | |´
（ ﾉ
￣＼ヽ /:｀＼ ／:｀l
＿＿|:.:.:.:.:.:｀ -:´:.:.:.:_|‐┐
ヽ､:.:.:.:.／/､＿ｌｌ ＿,ハ:.:< ,-‐ ､ もー！ ヒナにもわかるようにおしえてなの！
L_／ ─ ― V ＼ /ヽ、 ﾉ
／/ ヽ ／ ) l >':.:.: .:l´
__ . > l | ＜. | >:. :.:.:.|
/´ |＼ > l 人＿） ﾉ＿):.:.:.:. :.|
l /:.:.:.:.:.(＿ヽ､ ／:. :. :.:.:.: .::.:l
｀7:.:.: .:.:.:.:.: .:.:..:. ｀ ー - ―.. ´:. :.:.:.: .:.┌‐ ´
/:.:.:. :. :.:.: .:.:.: .:. 「￣￣ｴ￣￣| :.┌‐´
￣￣￣ ￣￣l.:. l＿／| |＼＿l :.:.l
. |:.:.:.l | | l:.: .:.|
|:.:.:.l |｜ l:.:.:.:.|
871 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:21:47 ID:e0TFoQo.
._ _ _ ｺﾝ☆
(ヽl_l_ll_l,l
|／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼ おじいちゃん、難しいこといっちゃっただろ
| （＞）（●） |
. | //（__人__）//| ごめんね
| ｀ U ´ ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
l/ く ＼
872 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:22:17 ID:e0TFoQo.
_/: : ; -ｧﾍ_rﾍ _入_＞｀丶､_:_:⊥、
≪: :》'´／ / 〃 ､ヽ ｀、｀Ｙ{ : :≫
厶/// / ′|ｌ ｌ| }ｌ ｜ l ト､}
／| l | ,′ﾊ l |ｌ ﾊハ _｣ }｜ ヽ おじいちゃん！ このきれいなものはなあに？
／ / いｌ { ｀≧ﾄxヽ ム≦} / /} j ヽ＼
, '´ ／ 八 l《｛r夕` ヽ / 廴り》 ｲﾉ/ ＼ヽ
∠二ﾆ ＞'⌒＞‐--､ ｀´ ' ｀" /｀ー＜^ヽｰ-ﾍ｀ヽ
}-‐'乙-‐-rくr=＝=〈 F￣ l ,二}≧‐く: : :＼ｰ=ﾉ
｀‐ｧ´ : ／_r,二ﾆミ＜ └―┘ Ｙニ、＼: :｀丶､ヽ{
/ ==彳 { 〈々 } } }ﾍ、＞‐- -‐ 斤r r ｀ヽ ヽ､ : : : : :〉
三|三三三二二￣￣￣￣￣○￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
三|三三二ﾆ
三|三二
それは 真紅が死んでいらいずっとデスクにおきっぱなしにしていた真珠でした
873 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:22:42 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼ それは 真珠というものだろ
（●）（● ） |
（__人__） | きれいだろう？
（ |
. { |
⊂ ヽ∩ く
| '､＿ ＼ ／ )
| |_＼ “ .／
ヽ､ ＿_＼_／
874 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:23:10 ID:e0TFoQo.
〉 んx=＝冖⌒し'⌒ト}^ヽ、 〃
厶≠´ ／ , / 丁⌒ヽ.､_ /ハ
／'/ / / /' | ヽ ＼≧!{ /
_,. ‐ ´ . 〃, / 〃 ｌ｜ l ヽ ｢
｢ | | ｌ| ｌ,. ┼H |、 //| | |Y
|. Ｎ ｌＮヽハN l{ /7７ヽ/// , |∧ しんじゅ！しんじゅ！
ｌ ＼ l ＼{.ィ干ミ ヽ／ノ厶イハ|/ /// ＼
. ＼ ￣ヽ ._r＜｜弋zり 行ミｘ .厶イ〃 ヽ
,.ﾆ.￣__‐-≧x_＞' ' ' , 弋zり /|／ }
. r- .＿V_,○ 丁ヽ辷_ァ /｀ ┐ ' '___,厶L_ _,.ｨ
ゝ--r `T＾¨ ∧ ￣＼ ､__丿 レ==≠'_￣￣￣ _／
. r…'_´ 丶,ノ}｜ /___＞--― ' ´ 辷ァく` ‐干‐ｧ￣
￣ i} |＿_ﾉ厶リ |イ￣￣に.}ニﾆミ､ ￣了
〈_.ｲ ￣〃 ハﾊ // ﾄ 〉X| //
{| 〃／ 辷'ノ/ .ﾄ､＼// ヽ ＾ヽ.
{| 〃' /./ ｜| ￣ ', ＼
875 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:23:32 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
/ ヽ､_ ＼
. （ （● ） | ・・・そうか、ずっと置いてあったんだろ
. （人__） |
r-ヽ |
（三） | | （真紅が一生、やる夫を思っていたことをやる夫に知らせる方法はないか
> ノ / 真紅は苦しんでいただろ、その思いが報いられないなんて悲しすぎるだろ）
/ / ヽ /
/ / へ> <
|＿__ヽ ＼／ )
|＼ ／|
| ＼_／ |
876 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:23:59 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ＼ （本来、これはやる夫のものだろ。やる夫が出てくるまで保管しておくのがスジかもしれないだろ。
| （ ー）（ー）
. | （__人__） ・・・だが、まてよ。ここに真珠を放置しておいたのだから数秒でも『やる夫には見えた』かもしれないだろ）
| ｀ ⌒´ﾉ
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
877 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:24:28 ID:e0TFoQo.
／´￣￣ ￣￣｀＼.
／: : : : ＼
/: : : : : '.,
|: : : : :|
| : :u : : : : : ., :| 本当にやる夫は 真紅を愛していたのだろうか
|:: : : :＿ ノ゛,, ;、､､ '"ヽ_ :|
|::::;;;（ ●） ﾉヽ （ ● ） ;;:::| 愛していなかったのなら、真紅の一生は、何だったんだろ。 悲しすぎる
|: : : ´"''", "''"´ :l あまりにも、・・・悲しすぎる
',: : . . （ j ） ./
＿／二Ｌ___: :.｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′ /ハｰ､＿_
／: : r':| r'￣二ﾕ ./ : ',: :: :: :＼＿_
: : : : | .| | / ) ｀) ./| : :.ﾍ: :: :: :: :: :: :＼＿_
: : : : |.ﾉ. ﾉ / ⌒ヽ＿ ／. |: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
: :: :: :＼ ヽ- ´ .|: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
: :: :: : l: ｀ー┬-､ ト､. /: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
: : ┐|: :: :: :: :＼） ７ ./iii入／|: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
: : イ .|__/ ,へ/⌒＼ ./iiii〈 /! : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
イノ : : / /: :: :＼＿ ￣＼ii｝ |: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|
878 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:24:53 ID:e0TFoQo.
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／ ＼
／ ＼
／ ――― ――― ＼
／ ＿ ＿ ＼
／ /´ ,..::::::::::.ヽ ヽ /´ ,..:::::::::::.ヽ ヽ ＼
／ ,' ,;::::::::::::::::::', ', ,' ,;:::::::::::::::::::', ', ＼
／ { {:::::::::::::::::::::} } { {::::::::::::::::::::::} ｝ ＼
／ '、 ヽ::::::::::::::／ / '、 ヽ::::::::::::::／ / ＼
| ￣ ／ | ＼ ￣ |
| / ∧ ', |
| ｛ / ヽ ｝ |
| ヽ＿＿_／ ＿_ ＼＿＿_ﾉ ｜
＼ ヽ ´ ｀ ' ／
＼ ／
＼ ／
/ ＼
／ ＼
／￣ ＼
879 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:25:17 ID:e0TFoQo.
／￣￣￣＼
／ :::::::::.ヽ
/ :::::::::::::::::::: 〉
| ::::::::::::::::::/
| ::::::::::::::::::::l ・・・・・・
| ::::::::::::::::::/
＼__ :::::::::く
. ,ｲ :::::::::ヽ
/ ｀ :::::::::::}
,' :::j .:::::::::/
,－´ :::ﾉ .:::::::::{
(,. - ―.i_ ::::::::::i
/ ::::::::::: }
. l,. ----ゝ.ー―一´ー--.._
_ ＿｣. ｀l￣￣￣￣￣￣￣!
{._ | | 厂￣￣ｌ￣￣| |
. ｀¨ﾞl__＿＿｣__j ∟..___|__j
880 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:25:38 ID:e0TFoQo.
￣ ､
´ ＼
／ ヽ
/ ノヾ
' ー ´ ヽ
l / .,.....､ヽ ・・・それは ヒナにあげるだろ
. l l {::::::} l
. l 冫.ー く お父さんにリングを・・・・・・ 金のリングをつけてもらって指輪にしなさい
l l ﾉ!
l ｀ー‐ f ｒ'
l ﾉ'
! /
,' /
￣ ｀ー - /
｀ ､ /
:.:.:.:.:.:... ､ ／
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:.. ..:.:.:.:.:.:ヽ
｀ ､:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
..:.｀:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
..:.:.:.:.:.:.:.｀:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
881 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:25:59 ID:e0TFoQo.
__,＞: : : : : ヽ: : :ヽノ : : : :_:_:_:ノｨ
({ : : : : : : : : :_:_）辷不辷シ､)､）⌒ヽ
（{: : : :__ｒ＜入ﾉ｀ヽﾉゝ-ﾍヘ.ヽ.ヽ 〔
く（ｈィ´: :x rﾁ { | i ヽ ＼＼｝｀ヽ
Yﾌﾌﾌ ﾉ ! ! ! { l x‐l‐ ､', ｊヽく
ﾉlイ厂 i ヽ Ｘ´｢从 ｊﾉ八ｨ=ﾐハx彡く ありがとうなの！ ヒナはずっとずうっともってるの！
. 〃 | { ', ヽ /ヽィ=ミ｀｀´ ｒし'i 》ｊｲr‐=ﾐx ぜったいなくしたりしないのよ！ ゆびきりしてもいいなの！
. ,′ l| 八 ヽ. i 《 ｒし'l , ゞﾟ''ｨﾆﾆ｣二二}
. `ｰ=ミｰ=≧トｰ=xゞﾟ'' ｒ ‐┐ ハ三辷ﾗ´
）Y´￣ゝ-=ﾗ、 ヽ ノ .ｲー‐‐＜
辷ゝ=ﾆ三ハ=≧=‐ｒ‐ イ:_:j: : : : : : :ヽ、
｀ ￢くく乙( ｘ‐ｒく <⌒ヽヽ: : : :.:.:.:::.: )
〃｀小. ヽ ー' ﾉ: : :.:.:.:::ノく
人ｰ彡∧ 〈￣: :`:ｰ:ｒ : : :ヽ: ＼
（::.:.:./// iﾍ.丶: : : : :.i : : : : :ヽ: 〉
〉:.〈// ｜ i＼＼: : :.i : : : : : : ＼
/:.:./ｊ_j | ｉ:.: :＼.>: :ｉ : : : : : : : : ＼
/:.:.// ｜ i: : : : : : : :i : : : : : : : : : : ＼
. /:.:.// i | ｉ: : : : : : : :i : : : : : : : : : : : : ＼
882 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:26:24 ID:e0TFoQo.
老人の回顧癖というものでしょうか。真珠を渡したとたん
真紅と会話の記憶の断片があふれ出しました
└-i:::::::::::::::::::::::: ,. '"´ ｀`ヽ:::::::.: : ヽ、
__...ﾉ: : : : : : :,.ィ´ ／ ', ヽ ｀丶､: : : :ト.､ ,.ィ"ヽ
. |: : : : : : : :／ ./ / ', ', 「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ﾆﾆ､二
ヽ.ィ: : : :/ / ,' l ', ｀丶ﾄ､:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート､､ヽ
r‐:':::::::/ ,' ,' ! .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
. ',_:､:::/ l ｌ |l ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_ｌ::', ',r
ﾉ:,' ,'l | l | l ! ! | ｀丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ﾊ::ヽ
/:| | ,' | ! .!ｌ| ,'| ｌ ｌ | l ,' ,|. ｜!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' ｀￢
/:::,! | ..L.',_ﾄ. |',ﾄ / !./l/├ /￢ ￢､).:: /:.:.:.:./: ::::::::| |: 『わたし・・・航時機なんか見に来てるわけじゃないのだわ
/:::::ﾊ.ﾄ 、 ! ..l_ヽヽ＼､./ l/"´ l/_∠ | {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ﾉ| !:
ヽ|l ',ヽ ＼ !,イ ｀` ﾄ '′ ,ｲ"´ lヽ ,ﾊr'＾,-ﾍ':::::::::}::!｜ .!: ・・・・航時機なんか 』
. | ト､ト.`弋..ン 弋..ン ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l ! |:
| l l.|. ', ､ l ! .|:.ヾ ﾆﾌ !::l. ｜ |:
| / / | ﾄ、 ,.、 ｜ ｌ| |／ ヽ:| |l !
. | / / | |_.＞ 、 _..-.､ｌ l ! ! |.! ｜
l| /,ｲ _..ｌ l:.:.:.:.:.:.:｀丶､ __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| | | ! !
!|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊィｭﾍ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、 .| l |
_..'"ｨ´ ﾄ､:.:.! .l:.:.:.:／｀`ヾ.ﾆﾝリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、 ! ! !
＜._ <.| ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`￢´:.:｀`:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : ＼ ! l |
883 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:26:46 ID:e0TFoQo.
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ { 『一番好きな宝石は・・・と聞かれたら、わたしは
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '. ためらわず 真珠 とこたえるのだわ 』
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | |
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ `ｰ'ﾞ .| ∨/／ | !
} |ﾍ `ｰ'ﾞ ､ | {ノ´ | |
川 | 丶 マフ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | |
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
884 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:27:09 ID:e0TFoQo.
廴::::.:::.::.:::::.::.:::／ / ｀‐-‐､::.::.::.::.::::.::.::', : : :
_）:::::.:::::.::::::/ ｉ i | 〉:::.:::.:::.:::.:::.::!: : :
L_::::::.:::::.::/ | ,' | | {::.::::::.::::.:::.:::::.} : : :
￣l:::::::i l | i | ! ﾄ､:::::::::::::::::::::|: : :
＼_| i ｌ | i | ｌ| | ,.ゝ/ -‐' -:::::::::::::j,ｪ､ 『わたしの一生はなんだったのだわっ！！
| | l | | ! l =ｰ|'' /／ （::::::::::::::::ﾊ{{
| |i ｉ i _」 ﾄ､|| / ___ . ﾄ､::::::::::代` あなたにもお詫びしなければ・・・
｜l| Ｘ´i l＼l ﾚ' ,zﾆ三(つ〉 | ﾄ‐-,:::|:.｀: わたし・・・ 』
ヽ!ヽ、 ﾄ､と)=ミ､ :::::::: l i| 〈::::}: : :
｀ ＼| k' ::::::: , //.| 〉,': : :
ﾊ ._. = ､ // | |: ;／
| ヽ. Ｖ_:.::._} .// __| |_:::::::
| | ｉ ｰ-_､ __ , ィ' //:￣ ::| |:|-;:::
/ / lﾍf{ハ l´: : ://: : : : : | |:|. L
885 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:27:33 ID:e0TFoQo.
こぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん
／￣￣￣＼
／ :::::::::.ヽ
/ :::::::::::::::::::: 〉
| ::::::::::::::::::/
| ::::::::::::::::::::l
| ::::::::::::::::::/
＼__ :::::::::く
. ,ｲ :::::::::ヽ
/ ｀ :::::::::::}
,' :::j .:::::::::/
,－´ :::ﾉ .:::::::::{
(,. - ―.i_ ::::::::::i
/ ::::::::::: }
. l,. ----ゝ.ー―一´ー--.._
_ ＿｣. ｀l￣￣￣￣￣￣￣!
{._ | | 厂￣￣ｌ￣￣| |
. ｀¨ﾞl__＿＿｣__j ∟..___|__j
886 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:28:17 ID:e0TFoQo.
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／ ＼
／ ＼
／ ――― ――― ＼
／ ＿ ＿ ＼
／ /´ ,..::::::::::.ヽ ヽ /´ ,..:::::::::::.ヽ ヽ ＼
／ ,' ,;::::::::::::::::::', ', ,' ,;:::::::::::::::::::', ', ＼
／ { {:::::::::::::::::::::} } { {::::::::::::::::::::::} ｝ ＼
／ '、 ヽ::::::::::::::／ / '、 ヽ::::::::::::::／ / ＼
| ￣ ／ | ＼ ￣ |
| / ∧ ', |
| ｛ / ヽ ｝ |
| ヽ＿＿_／ ＿_ ＼＿＿_ﾉ ｜
＼ ヽ ´ ｀ ' ／
＼ ／
＼ ／
/ ＼
／ ＼
／￣ ＼
887 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:28:48 ID:e0TFoQo.
r‐ _＞ '´: : : : : : : :＼: :ヽ__／_ノ:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ_,ｲ
（ f´: : : : : : : : : : : :_＿ノ_工_不ユ辷ン､__)て_ﾌ￣＼
（_}: : : : _ -r≦_入ﾉ‐(⌒)ﾉ＾ゝ┘ヽ,＼ 下卞､[_￣
(ｲ‐ﾊ__ﾉ`ー'＞_T升 ｌ i{ ヽ. ヽ ＼ ヽ } ＼
く ｈ{: : __,:ィ´r勹' | ｜ i l ヽ ヽ 冫
｀下不ンﾌ_√ | | ｜ | ,. -+- 、 ', l ＼{ おじいちゃん！
. j_:_:イﾞ厂 ! ､ ヽ_,⊥｜i| ! | _⊥_ﾊ ハ リ__}）
/レ＾ 「｜！ ヽ／ ＼_,.|从 ﾊ ｲテ'卞仆jイ `ｰ､ しんじゅ！ しんじゅなの！
／ | | ﾞ, ヽ × ＼x＝ミ、 ｀´ ' {ゞｨﾘ '|__,ﾝ千´￣｀ヽ
/ l| ハ ヽ ＼_>〃{k_r１ ｀－´仁二亅_,二二｝
ｰ＝ミＬ.＿__≧ト､ート ヽ ゞン ' ﾞハ三{_∠_￣
＼｀Y二ﾆ＝-Y´ ￣｀Ｙ r ￣} .ｲ 厶イく_ﾌﾉ
ﾉ ｲ ＿__ゝＺ__,ラ､ ヽ __ ﾉ ∠,ﾉ┴‐┴＜
ゝ二三三ﾆﾊ=-=ァ≧ｰ ┬ --,イ: : | : : : : : : : : ＼
└─＝ｧ冫｀乙(⌒´＾f廴／,ニニ.ヽ: : : : : : : : : :｀ｰ 、
く< ⌒,ィ冖㌃Zく : : : : :.|'::}: : : : :.:.:.: : :.:. :./
｀ ／ｲ￣}:::;小:::＼_:_:_/:/: : :.:.:.:.:.:.: :.:./_/
〈〈: : : //::l | l::|` ー一'_:.:.:.:.:.:.:.: :‐:⌒ヽ
／ヽニソｉ:::|！ﾍ:ヽ: : : : :└--(: : : : : ヽ: ＼
（:.:.:.:.:.:.:ﾉ:/::/ i: :ﾍ:::＼: : : : : : :.l: : : : : : :ヽ: :ヽ
＼;／ /::/ !: : }＼:::＼: : : : : l: : : : : : : : ＼:',
/: : ﾊ:::', |: : | : : ＼:::＼: : : :ｌ: : : : : : : : : :卞、
/: : /:.i}:::l |: : |: : : : : ￣´: : : :.ｌ: : : : : : : : : : : :.＼
/: : /:./ ‐┘ |: : |: : : : : : : : : : : : :l : : : : : : : : : : : : : ＼
. /: : /:./! |: : |: : : : : : : : : : : : :.:l: : : : : : : : : : : : : : : :＼
/: : /:.// l |: : |: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : /:./ｲ l ｜: :| : : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
888 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:29:07 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ⌒）（⌒）
| （__人__） あ、ああ・・・なんだろ？
| ｀ ⌒´ﾉ
,| } さっきあげた その真珠がどうかしたのかい？
／ ヽ }
く く ヽ ノ
＼ `' く
ヽ、 |
| |
889 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:29:30 ID:e0TFoQo.
,..．-====x ,x=============ｧ
r'´: : : : : : : :ム ＞==z彡´: : : : : : : : : : : : : ::;'
|: : : : : : : : :ﾑ￣￣｀ヽｪｪｪｫム---: : _: : : : : :!
|: : : ＞-彡ーｦ厂￣｀ヽ ＼ ｀ヾ､-､: :｀ヽ､: !
レ'´: :／ , '´ 八 ', ヽ ヽ ＼: : Ⅵ
ヽ ／ ./ /. ＼ i i ', V: /
. / / :i | |i .ﾊ く
. ,' , ,' | |i _ _|＿ |i .', ヽ
爪 i ,⊥_ﾑ i /.从 ｀八 i ＼
川 ::ﾄ､八厂ヽ＼ ｲノ/ ヽ八 i/ | ヽ あっちにもきれーな しんじゅがあったのよ！
. 乂 从 ヽ ___ -＿＿, /イ /八 / ﾊ
Y { ムハ x===ﾐ ´ ￣￣` 厂￣｀ヽ , ' /./
从V {===ﾊ ,,, ,,, ''' ''' ヒニﾆメ >.／ ／ これとおんなじなの！
ゝ ＼ ＼￣! r --- ｧ ｀ー ､ X彡_, イ
＼ヽ X(＿ゝ ヽ_＿ﾉ 人ー_ノ≦ニ⊥==､
. Y ＞' ⌒:｀:ミ＞ ___ ィ /)）_八__z---==r／
厂￣: : : : : : : :ﾑ '´ У￣.ヽー─ '''¨
!: : : : : : : :／￣￣ヽ____≦z､: : : ::ハ
/: :i!: : : : < ／￣￣{に} ￣｀ヾ ､!: : ﾊ
<: : : : : : : : :ヾ! ／／ |ヽ ﾉ >: : :.}
/: : : : : : : : : :.＼.／/ |＼＼__／: :.／
,': : : : : : : : i: : : : / { .ﾊ .＼/: : :<
,: : : : : : : : : |: : : / j | | |ヽ. ＼: :ﾉ
890 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:29:50 ID:e0TFoQo.
／￣￣＼
／ ⌒ ＼
（ へ）（ へ） ｜ ああ、それはさっき説明しただろ。
.（__人__） | 航時機といって・・・
ｌ｀ ⌒´ .｜
{ .｜
{ ＿ |
（ヽ、ヽ / ）|
| ｀`ー―‐'| ..ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
891 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:30:12 ID:e0TFoQo.
,、 i￣￣`ヾｯxi_,ｨェｯr='"'"'ヾx､
｀ー,r'／ 〈 ,.' 弍
l´ ./ｯｒxッエア¨7-ixrッ´¨｀ゞ､, ｿ、
l,イfxzｯィエｿ、〈ッiﾉ ヾ｀ヾｰxｯｿ､/,人 、
／ /i,イﾒ´ i T iｰ'|｀´i ヾ､´ i ﾍ､_ｿ
.〈 ./ ,' ,' .; ,' i∧ .i i .! i ゞ､∧ ﾍ
ﾍ .i i i .l ,'i l l ,;'i i i i.i i i l 〉
ﾘ', i/i i､ ,'i_i_.|__.| !/ |_ﾉi__i .i.i iﾉ .∧ ./ ちがうなの！ あのなかにしんじゅがあるなの！
´__i_,;ｿ,ﾍ_.イ沁 ｲ::::心! ﾉ !イ ノ i /_
,イ_____,;_ゞ､.込,,ﾒ .匕;;之i,'iﾉi,イ //ｿ .〉 ほら！いっしょにきて みてってば！
ヾ:::ﾍヾiヽ､l.´｀ ｀ .´｀;.; ,イ .i .ムイ´,r..､ ,
iニ二∧ニ､ｿ｀:..､ ´｀ ,..:イ´::iﾍゝ､ムイヾ__ノ__ｿ
ゝソ ゝｿ:::.. :::i.｀ﾘtr:.:.'´ :ノ ノ : ゝ､___,.イ /
ノ ,r,=,ヾ､＿,,.ri､ｨ't-､ : ', : : :i ゞ=-'
.く .i::i ヾi;;;;;i,イ i::::i : :', : : l
':､ : ゞニソ::.i::i::ヾ､ヽ,,ソ: : :.':.､::l
i: : : : : :,ｲ::i .∧ヾ::i: : : : : : : : : :::l
892 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:30:36 ID:e0TFoQo.
〇
893 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:30:53 ID:e0TFoQo.
, ィi^ヽ､. {ﾘ:::::::::::::::.:.＼ _／.:.:.:::::::::::::::::::jﾘ
/l しJ!ヽ| {ﾘ:::::::::::::::::.:.:iヽ:只ソィ´ ￣｀`.:.:.::::::jﾘ
.〈!jヽV/ Lｪｭ､ 「{ﾘ::.:,:ｪェーェｭJ⌒7>‐ｭ､_ .:.:/
ト､ 〈.:::jﾘ ヽ￣｀フ"´￣ ｀ヽ _.::/^ヽ
_j／ヽ ノT/.:ﾄ､ ﾚ'´ / ヽ ＼ ＼ ねぇ、しんじゅでしょ！ねぇ！
_j/.:.:.::ノ」／／ ／ / i | i 、 ﾄ､ 「￣
i/.:.::::/7 /／ / / l / | | l | | l| |ﾊ_」､
/.:.::::/7 // ./1 /! i | /_」| -┼-､ﾄﾄ､ ┼- ､ﾘ jj 7::! ＼
.:::::ノ7 // |/ ﾄ､ lN/l/ﾘヽ| ｀＼/l / ハ ; ｲ//.:::' ＼
｀`ヽ､ _ノ `ﾄ;〉 ,r=＝´ . `≡=ｭ _/ l:/.:.::'ー─- ､ヽ
＼ r‐'‐ｭ ' ' ' ' r─┐' ' ' {ﾆ二ﾐ}::,:'´￣￣｀`y'′
＼_ ｀二孑､ l.::::.:ﾉ {二三ﾐ}´￣｀`ヽ,／
＼ ｀孑j >､_ ￣ (ヽ 孑そ´ ￣｀`＜
〈 ヽl〕 ー‐r＜::／⌒ヽ二ﾆヽ_／
ヽ / ｀ー一'ヘ-─- ､ 孑´`
｀辷_j / , -‐r‐r‐- ､ ＼
ﾚ′ /:,r' 7:介ﾄ､`ヾヽ /
/ /:/ /:/ |:::| i:::| 〈
/ /:/ |:::| |:::| |:::| |
894 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:31:16 ID:e0TFoQo.
￣ ､
´ ＼
／ ヽ
/ ノヾ
' ー ´ ヽ ・・・やる夫は真紅の事がわかったんだろ
l / .,.....､ヽ
. l l {::::::} l だから・・・いや、最初から真紅のことを愛していたんだろ・・・
l 冫.ー く
l l ﾉ!
l ｀ー‐ f ｒ'
l ﾉ'
! /
,' /
￣ ｀ー - /
｀ ､ /
:.:.:.:.:.:... ､ ／
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:.. ..:.:.:.:.:.:ヽ
｀ ､:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
..:.｀:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
..:.:.:.:.:.:.:.｀:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
895 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:31:36 ID:e0TFoQo.
￣ ､
´ ＼
／ ヽ
/ ､＿ ヽ
' :::::::::｀ゝ"ヽ
l ::::::::::::::::,､__ ああ・・・そうだろ
. l ::::::::::::::::| ', ',｀,
. l 冫.:::::｜ ', ', ', 真珠だろ・・・
l l ::::l ', ', ', ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・
l {｀ヽ u ::::｝ ヽヽヽ お 前 の お ば あ ちゃんのための真珠だろっ・・・
l ',´ ヽ J / ｝
! ', ヽ､_/ ./
,' ヽ ./
￣ ｀ー - `, ,'
｀ ､ ゝ ,'
:.:.:.:.:.:... ､ ／ヽ 〈
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. .:.:ヽ _ ´ ｜ .i
ー- :.:.:.:.:.:.:.:.. ..:.:.:.:.:.:ヽ ｜ ｜
｀ ､:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ｜ ｜
､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ ｜ ｜
雛苺が何歳になった頃、やる夫は航時機から出てくるのでしょう。何十年も先ではないはずですが・・・・
しかし、そのときまで わたしは生きていることは不可能でしょう。
896 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:31:53 ID:e0TFoQo.
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／ ＼
／ ＼
／ ――― ――― ＼
／ ＿ ＿ ＼
／ /´ ,..::::::::::.ヽ ヽ /´ ,..:::::::::::.ヽ ヽ ＼
／ ,' ,;::::::::::::::::::', ', ,' ,;:::::::::::::::::::', ', ＼
／ { {:::::::::::::::::::::} } { {::::::::::::::::::::::} ｝ ＼
／ '、 ヽ::::::::::::::／ / '、 ヽ::::::::::::::／ / ＼
| (;;;;;;;;;;）)￣ ／ | ＼ ￣ |
| ／' / ∧ ', |
| ｛{ ｛ / ヽ ｝ |
| ヽ ヽ＿＿_／ ＿_ ＼＿＿_ﾉ ｜
＼ 人 ヽ ´ ｀ ' ／
＼ （ し.） ／
＼ ｀¨ ／
/ ＼
／ ＼
897 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:32:12 ID:e0TFoQo.
／´ ＼
___, '´ ｀ヽ 、
,,. ´ ｀ ｰ- 、
´ ___ ___ ＼
/´ ,..::::::::::.ヽ ヽ /´ ,..:::::::::::.ヽ ヽ
,' ,;::::::::::::::::::', ', ,' ,;:::::::::::::::::::', ',
{ {:::::::::::::::::::::} } { {::::::::::::::::::::::} ｝
.'、 ヽ::::::::::::::／ / '、 ヽ::::::::::::::／ /
＞-ﾍ -‐⊂⊃ , ⊂⊃‐-＞=イ
.（ ＿ﾉ |i // 人 ＿)
（ ´「 .|| 〃 .ﾊ （
人 ｌ し Ｊ.!| |ｌ .しl 〉
.', | l {, .、＿ ＿八＿_ ｣Ｌ.、 | :|
ﾉ│ ヾ、／ ,v─‐ｒ──‐ﾊ r‐v、＼＿_,,,,ノ /
ヽ､ｌ 人 （ |ｌ _｣∟ニ二｣,Ｌ.、ﾉ ノ ／（/
｀￣´ （_｀ ┐-イ´
いや、そんなことはどうでもいい。やる夫は、本当は真紅を愛していたのですから
898 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:32:34 ID:e0TFoQo.
〇
〇
〇
＿＿＿ ,.. -───- ､
,. -‐': : : : : : : : ｀ヽ' ⌒ V: : : : : : : : : : : : ヽ
|: : : : :: : : : : : : : : : 「: :|: : : : : : : : : : : : : : :j
ゝ: : : : : : : : : : _: _: j: : j -----.. _、: : : : :/
|: : : , -‐ '' : : :_:ノ ｀~ヽ: : : : : : : :ヽ:_:_:_:L
_j ／: : : : : :: ｨ_j__ｒ ｔ,___r＼ : : : : : : j: : : : ゞ
r': : :＼: : : :;／r′ ＼: : : ノ: : :,.ィ
ヽ: : : : :＼/_j´ ::;' │ ~~＼: :.∧
入: : _ .ｨr' T :::l! ::l: , ∨ ヽ.
′ V`´ , | _i__/! ::,' _ /j:::: i: i ヽ ほんとうにきれいなの！！
. ／ { ＼l イゝﾄ､l ゝ ::::/j_./j メ ノ l ＼
／ ﾊ トゝｨ,二 ヽ ヽ..ノ ',..二ヽﾚイ::::ノ . '.
' ＿＿＿ ::ゝ..ゝi! ﾄrtﾚ! ﾄｨt::! l!j ィ ,.. -─‐ j
{ ::::::::::: ヽ__:_ノム ゝ-' . ゞ- 少ｰゝ . ／::::::::: ノ
ゝ＿＿＿＿ ::::::: > -..> ::::: rー‐ . :::: ゝ=--'_´_::::＿_∠
ノ:::::::::.... フ ゝ､ ､＿ ﾉ ,∠ﾄ ､./´::::＿＿___ﾉ
￣￣ _＞ ' ⌒`ヽ, -v- ､ ___ .ィ=v ´ ⌒ヽ二二r､__
／: : : : : :/ へﾑ _r'_ヽヽ: : : : : :＼
,.': : : : : : ∧ ´,_j､_ﾄ ｀ |-､ : : : : :ヽ
（: : : : : : :∧ゝ7_ ´ ﾉr弋. ,.-k^ｲ!: : : : : j
＼ : : :/∧＼ゞ7_イィ介∧_rﾚ´／|～: : :.ノ
j: :|!: : ＼ ＼ｰtrﾌrr7〆 ' .／|: : : :7
| :.|l: : : : : ゝ.＼` Y´ ／ ／.: :.|: : : :|
899 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:32:55 ID:e0TFoQo.
それは、やる夫がまだ持っていた 真紅のためだけの真珠なのです
__＿＿＿＿＿＿_
／´ ｀＼
／ ｀｀゛'‐- ,_ ,.ィ
／ ､ ｀＼ ル / ＼
／ ｏ（ ｀゛ ｰ-､ ） （,ィ´ jo｡
／ ° ｏ .Ｊ`´⌒゛彡 ﾞ´⌒＼°
／ ° （ } ﾊ
／ °o /⌒乂,,＿＿_ ,.ノ､＿ ,ノ＼
i { ,､(V,-| l
| V | |
l V´⌒ ＼ |ﾟ l
', V ＼ .! .／
＼ V } .| ／
＼ ｀ー--┴－´ ／
＞- _＿_ ,, ,,,,,＿_､ゝ ／
／´￣ ￣｀＼ ／ ＼
／ ＼ ''' ‐､-─一 ´ ﾊ
／ ﾊ
/ ﾊ
. { ﾊ
900 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:33:28 ID:e0TFoQo.
ryryry､_
○ 〉￣￣｀メ､rx ryryryrx
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Tｰf´￣￣￣｀ヾ
ryryryr〈:.:.:.:.:.:. :. ;ィ彡ｲ-代､::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〉
○ ＞--=ァヘ_,ィT彡イ彡ﾍrヽﾐ､ミＸ:.:.:.:.:./:.Yﾒy
(´ヽ )イ }/ｲ:.:.>i少个|i i i 个ﾇﾄ､｀>ｲ─一ﾊ｀ヽ とっても、きれい！！
)ノｲ ./ 个个!ﾉ | |l !| | | ﾘ | ヽ又:.ﾄ､. / } )
○ f⌒iヽｲ /{从ﾉﾑ⌒ﾄ､i !| 「｀メ､'! ﾉY「 i} /／Y´(
i { )!（ 乂( ,zf以八从jﾉr=ト､jy jﾉ ノ/ ' ,ｲ ∧)
(⌒ ○. .__ノ Ｙ(:.:乙从 {{iしﾊi 〈fしﾊY ノメf´ ム= -─'⌒)
ー─- , 从Y:乂从 `ﾟ'' ﾞ ' `ﾟ'' ﾞ从グ.:.f| , -‐── ﾞ
／○￣ {三}.:.:厶ﾍゝ |￣/ 人(_:.:.iヲ ﾑ-── ､
〈＿／￣) }ヌ!:.:.{乙{.:.::｀> ｰ ,. ＜:.:ﾉ＜:.|{ r─ - ､＿)
／ ,. ノﾅﾒ.:.:.:.( フ仁二>三二ムヘ(⌒´}ﾄ, r､ ｀ヽ
/ ／/ /彡ｲ.:.:.:／:.{::{_／ｲ/ｰ+-'＼_}::}:.:.:.:.:{ﾐ∧ ヽ＼ 〉
ゝ-' { ノ￣｀ー､:.:.:.:.::￣:.:.:.{:{:.:. }:}:.::.:.￣:.:.,一ﾍﾐ∧＿) ￣
わたしも・・・・・そう思いました
901 名前： ◆/xVW/NzZVg[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:36:40 ID:e0TFoQo.
/::::::::::／ ／ イ' －－－-----ﾞ,,－-、ヽl::::::::::::ﾞ'''-､::::::::::::::::::::::l
|::::::::::/ / ／:;:;:;:;:;:;:;｢"""ノ ,,---－-、 ﾞﾞﾞ、 `,,,,,,, ::::::::::::::ﾞ'''-､___／
＼::::::ｌ / ,／:;:;:;:;:;:;:;:;:;l く ､' o ! ､｀－-、_`ﾞﾞ-、::::::::: ＼
ﾞ＼ｌ ／,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l ヘ ヽ、 ,/ ヽ. "'ﾞ＼,,,_`ﾞﾞ::::::::::＼
/ﾞﾞ~,､.ﾟﾞﾞ!l:;:;:;:;:;:;:;ll" ｀ﾟ－-－'" ﾉ ﾚ-－ヽ｀''',,,,,,,,,,,,,＼
/ へ ヽ ﾞ三彡 _____｀"'ﾟ￣ く, ﾟ i l－-------ﾞ
l ,i `'. ,ll!ﾞ廴,l､.彡 ､,,. ＼""'ﾍ ｌ
.l l乂i'ﾞ ,l ",ﾞ'l,, ﾘ;:;:;:;:;:;:l
'〈 l {、l､ lll, li､'ﾞ＼,,_ 、丶'ソ l丶
::'l ;丶 ヽ.ﾞﾞﾞl, ｀lii r :ﾞ＼ 'く-､':,〈ｖ′ l 〉 予想外にレスがあまったぞ？
::,,,,,,,,,i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!,_》;㍉l,,ＭＭ., liiiiiii,,、 ト､.,、 ﾞ" / ﾉ
ﾞﾞ!ﾞi!i!i!i!i!i!＿;;;;;;;、;;ﾞﾟ,!;'､`ﾞ'ﾞ″WWﾍ l!´｀!iiiiii,,,,,、 ﾞ＾｀ヽ､.,_、. ./´ まあいいか
;｀丶｀;;;.;;｀｀~ﾞｹll,,,:,,!、;;;＼;、｀;;｀ﾞ'ﾍ |｀'Y,:匸~"""iiiiiig,,.,:、: ｀｀''',,lｬ' /
,,,,,,,,_、、;｀.;;;;;;;;;;;;.ﾟﾗx,,;;;;;:｀ﾞi､;;;;:;;::::::ﾍ ﾞぐ''｀:'ll,,、 二 ﾞﾟ了iiiiiiiiiiiﾞ’ /i!i!,､、
i,,_;;;;;;;;;:;＼ﾟ''x,;|‐､、::::;:::::::: ﾍ ﾞ＼ ｀ﾞﾞlli,,,,_、 .,l ::,《° /i!i!i!i!i!i!i!、
-,,,,,,,,,、::::;;::;ﾞﾞﾞll,,;::::;::::ヽ,:ﾞﾟ!i,,:｀∴｀::::::::::ﾟﾍ ﾞヽ,、 ﾞ“‘";'::'ノ｀ ,i!i!i!i!i!i!i!i!i!ii!i､
ｘ,,;'､;｀`'‐、:::::::ﾞﾞllil,,、:::::ﾞi､:::"i､::::｀:、:::::::"'冫. `"""""""=．:、ｉTTTT.,i!i!i!i!i!!""｀ヽ
:::ﾞﾟXヽ:::::::::::｀::::::ﾞﾞllllli,,:::::::ヽ::::ﾟ!i､::::｀､、:::::::ｆ,!、 /,| | | |i!i!i!i!ﾈヽ:"::::::::ﾞli､
:::::::::ﾞ'∴:::::::::::::::::..:ﾞllllllli,,、:ﾞＬ::::ﾞﾘ,:::：`、:::;::::::"ﾞrTTTTTTTTｉ /,| | | |,ﾉi!i!:ヽ,|"｀│:::::::｀:::|
:::::::::::`ﾞl∴:::::::::::::::::,,'《|lllli,::::'ﾋ:::::::ﾞ l,、::｀::::｀:::::::ﾞ':',| | | | | | ||V | /,| | :./:ソ,",,ｌ'l,`",".::::::::｀::::::::
、::::::::、ﾞl,'"::::::::::::::::::'',`ﾞl!ﾞi,::::ﾞL::::::::ﾞ l,:::::::::::::::::::::::::':フ''N,,,│'hi,,,y‐､"',ｨ‐ﾞﾞ_.'l,｀｀': ｀、::: ::::::::::::::::|
:::::｀::::'i､::ﾞi､::::::::::::::::::::ﾞjl~::lll,::::ﾞl'':,,::::::ﾞ s、:::::::::､::::::::ﾞ巛冫~ﾞ'トア"x,,,"″､､｀:ﾞl、::::｀::::、｀::::::::::::::::|
902 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:39:14 ID:b4DtSD2g
2本目か、そいつはいい
903 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:39:33 ID:ek7rvRBw
乙！
時間ＳＦの傑作だね
904 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:41:19 ID:yx4xW0D6
乙
これは綺麗な話だ
やる夫が航時機に入った理由なんかは
いっさい語られてないの？
905 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:43:56 ID:ek7rvRBw
手元に無いから判らんけど、詳しくは語られてなかった筈……
906 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 01:46:41 ID:zjJETRrI
乙
やる夫にも、真珠は目に留まったのか……
908 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 02:03:16 ID:BkMWxkaE
乙でした
やる夫が何を考えていたかは想像するしかない訳か…
911 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 09:09:15 ID:uy.SZYF6
？ひなのおばあちゃんのための真珠ってどういう意味？
読解力なくてすまない。
912 名前：名無しのやる夫だお[] 投稿日：2010/10/04(月) 09:39:51 ID:wsMRHAkg
やらない夫が客観的に書いたという設定のため、明記されてない事実として
真紅とやらない夫は夫婦→経年による真紅のやらに対する名前とやらの真紅への態度の変化
真紅はやる夫の前(いつも？)ではあなたと呼ばない→やる夫の前でそう呼ばれて嬉しい
真紅の一番好きな人はやっぱりやる夫だった→そう認めてそれを許しているやらない夫
914 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 11:23:15 ID:ek7rvRBw
>>911
〇やる夫は身一つで機械に入った。
〇けれども、機械の中には真珠の様に見えるものがあった。
〇機械の中は時間が止まっている
〇加えて>>896-899
915 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 18:01:09 ID:uy.SZYF6
そういうことか。読解力無さ杉だなおれ。
色々ありがとう。こういう雰囲気のＳＦ好きだな。
やる夫スレのせいでＳＦ好きになりそう。
916 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2010/10/04(月) 18:03:44 ID:0Z/.vJYc
乙でしたー。梶尾真治だと、おもいでエマノンが一番すきかなー。
それと昔ラジオドラマで聞いたサラマンダー殲滅。
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| 2010/10/04 23:18 | やる夫達が宇宙海賊になるようです | COMMENT(3) | TRACKBACK(0) | PageTop | カテゴリ＆記事一覧 |
コメント
綺麗か？これ
No:3350 2010/10/05 06:02 | #- URL [ 編集 ]
クロノス・ジョウンターの話も期待したい。
あれも悲しいけど、いい話だ
No:3356 2010/10/05 09:33 | ゆとりある名無し #- URL [ 編集 ]
いつかやりたいと思っていたが、こうまできれいに書かれては勝てない
作者様ＧＪ!
No:3399 2010/10/07 23:51 | #- URL [ 編集 ]
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